スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | UP↑

事件屋稼業

事件屋稼業」(感想
(原作)関川 夏央
(漫画)谷口 ジロー



今月は本当にこの作品を何度も何度も読み返していました。

要所要所に登場するアフォリズム(警句)
この作品の独特の魅力の一つなのですが

初期の大沢在昌作品がそうであったように
その多用は作品そのものを軽くしてしまう危険性を
多いに孕んでいるように思います。

ただ、この作品はその軽さを
谷口ジローの“線”と“絵”で現実に着地させていた気がします。

最初に読んだのは、高校の終わりか、大学の始めの頃だと思いますが。

事件屋稼業の最初の単行本のラストカット。
フェイク・エンディング

はー。恰好いいわ・・・。

主人公・深町丈太郎は探偵なのですが
別れた妻と娘がいます。

娘・カオリの言葉を引用すると

橋の下を多くの水が流れて
いきました 日は暮れて
鐘も鳴りました
歳月が流れても探偵は
変わりません

娘は不幸な家庭環境にもかかわらず
グレもせず まっすぐ歩いていると
いうのに
父親はいつまでも
橋の上にたたずむ不良のままです


それに対するかの様に丈太郎は探偵とは何か語ります。

探偵とは職業ではない

生き方だ

きわめて危険で同時に美しい
誰もが軽蔑しつつ
うらやむ生き方だ

たとえていうなら・・・・・・・

銃口にとまった
蝶のような
ものだ


中学生の娘の方がしっかり現実を見据えているのですが
父親は探偵の“定義”にこだわる。
この辺の差がこの作品の面白さの一つでもあります。

深町の年長の友人でもあり、この作品のもう一人の主人公と言うべきヤクザの黒崎さん。
カオリのインタビューに対して。

ヤクザとは
呼ばないで
くれ

過激な企業家
とでも呼んで
もらおうか

探偵も
過激な企業家も
ルポライターも
似たような商売だ

ひとの
いやがること
隠したがることを
調べる

共通して必要な資質は
三つある
頭脳 細心さ それから
乾いた功利主義だ

精神主義と感傷は
邪魔なだけ
でね

深町も
そこんとこを
もうひとつわかって欲しいな 


そう言っていた黒崎も
連載が進んでくると、現実の日本と同じく、バブルを迎え
暴対法の影響等を受けていきます。

深町「ヤクザってのは・・・」
黒崎「“緊張感に あふれた フリーランサー”といってくれ」
深町「緊張 しすぎて ボケがきたん じゃないですか」
黒崎「酒場で バーボンを あおること 寝る前に 歯を磨くことは 忘れても 銃を 磨くことは忘れない
   そういうのは 四つの現代化以前のギャングさ」
(中略)
深町「なんです? その四つの現代化ってのは」
黒崎「喧嘩じゃ 死なない―― 
    ミエを 張らない――
    知は力なり―― 
    損をしない限り他人に親切―― 」

本当に印象的な登場人物が多い作品でした。

ラストのコマであったり、台詞によって、しっかりと余韻の残る話も多く。
改めて、読んでわかることも多い作品でした。

原作者が『新々事件屋稼業』について言及する部分が最終巻でありましたが
もはや、それもかなわぬことになってしまいました。

『犬を飼う』『欅の木』『歩くひと』『神々の山嶺』
そして『孤独のグルメ』も大好きでした。

谷口ジロー先生のご冥福を
心からお祈り致します。

テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

21 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

おわびとお知らせ

ご無沙汰しております。 
ちょっと、色々とありまして、ブログの更新を不定期にさせていただきます。

申し訳ございません。  

テーマ:日記 - ジャンル:日記

20 : 11 : 02 | 雑記 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝


ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝」(感想
(主演)リチャード・チェンバレン
(監督)J・リー・トンプソン

今回のブログ・deロードショーはファンタジー映画と
いうことで、色々探したり、考えたりしたのですが
懐かしのこの作品。

H・R・ハガード原作による『ソロモン王の洞窟』
この作品で原作に手を伸ばしたのはいい思い出です。

日曜洋画劇場などで良く再放送していました。
やはり、『レイダース』や『魔宮の伝説』に比べると・・・
(友人からは「そもそも、比較にならんだろう!?」とも言われましたが
この作品には、とぼけた味わいがあり、好きです。

ただ、流石に今観ると、アラも目立ちますし、
今の子どもたち(大人たちにも)、少々キツいかなあ・・・。

まだ、売れていない頃のシャロン・ストーンも楽しそうに演じています。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

23 : 59 : 40 | 映画・アニメ・DVD・TV感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

今年の個人的順位です。

さて、今年の順位です。

第一位『星野、目をつぶって。
(著)永椎 晃平






小早川はクラスの中でも日陰者。休み時間は寝たフリ・・・。
クラスメイトには名前も憶えられてない・・・。
とあることから、集団行動を嫌い、高校生活を何とか
静かにやり過ごそうとしている。

だが、ある夕暮れ、そんな彼の前に
彼とは正反対のクラスの人気者・星野海咲の誰も知らないある秘密を知ってしまう。
本来、接点のなかった二人は、どうなっていくのか?

主人公・小早川のはじけっぷりが良かったです。
少年漫画雑誌でありながら、恋愛そのものを否定するような暴言を吐いたり。
ある種、屈折・抑圧している少年の叫びが胸をうちます。

小早川だけでなく、主要登場人物もそれぞれ、表に出ている顔と
内に秘めた感情に差がある人間が多く
作品の中で大きな意味を持つ、“メイク“にも通じる部分があります。

第二位『私の少年1~2巻
(著)高野 ひと深




ふとしたことで知り合った30歳女性・多和田聡子と12歳の少年・早見真修
サッカーを教える事から、二人の距離は徐々に近づいていくが・・・
(1巻の段階でもちらちらと提示されてきた、少年の(父親)への無関心。
ほぼ、ネグレストと呼んでいい状態)

主人公たち、双方も二人のお互いに対する感情や行動が
きめ細かく描かれていますが。

社会・周囲の人間からはどのように見られるのか
2巻ラストのインパクトは凄かったです。
今後の展開が楽しみです。

第三位『スローモーションをもう一度 1巻
(著)加納 梨衣

80年代のものを愛する二人の高校生。
クラスではイケているグループに属している・大滝と
隣の席に座っている地味な女の子・薬師丸。

まず、1話のラストが素晴らしいです。

少しずつ、二人の距離が近づいていく様が
もどかしく、可愛らしくてたまりません。

第四位『双亡亭壊すべし
(著)藤田 和日郎
一話のインパクトは流石の一言です。



第五位『てのひらの熱を 1~3巻
(著)北野 詠一

ものすごく姿勢と人のいい少年・木野下慎也。
全国大会6連覇の天才空手少年・柳屋匠。
きっかけは偶然。
ただ、彼らの“空手道”がここから始まる!!

『週刊少年マガジン』に久々の空手マンガの復活。
とわくわくしていたのですが、なぜ、この作品が・・・と編集部の考え方に
強く疑問を感じました。

もっと評価してもらいたい作品でした。





今回は、人と人が出会い、それにより変わって行く。
そんな出会いの化学反応のようなものに強く惹かれた気がします。

個人的にも、色々とあった年でした。
みなさんも良いお年をお迎え下さいますよう
お祈り致します。
ありがとうございました。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

23 : 59 : 00 | こすヨメ関連 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

よるのばけもの

「よるのばけもの」(感想)
(著)住野 よる


夜にばけものになる“僕”と
クラスで浮いている矢野。

二人の交流の先で、最後の一点で
がらりと印象が変わります。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

そろばん 売りのヤマタネ半生記

「そろばん 売りのヤマタネ半生記」(感想)


伝説と言われる相場師ヤマタネこと
山崎種二の自伝です。

是川銀蔵とはまた、違った相場師なのですが
人生の厚みが二人とも、今の人間とは
圧倒的に違います。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(1) | UP↑

一投に賭ける

「一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート」(感想)
(著)上原 善広


これは、ものすごかったです。
常識を疑い、自分でやり投げのトレーニングの内容・量を決めていく。
その過酷さ。
まずはそこに驚きますが。
日本人的なかくあるべき、選手像に全く縛られない姿にも衝撃を受けます。


 

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

へうげもの 23巻

へうげもの 23巻」(感想
(著)山田 芳裕


徳川の上に人をつくらず。大坂占領天下泰平。大義名分かなぐり捨てて、豊臣潰そう夏の陣。
家康の野望に抗う織部。天下一数奇宗匠に、Xデーが迫り来る。

いやいや、だんだんこちらの方も最後に向かって進んでいっております。
あるものを見つけた時の家康の表情。
織田有楽斎の表情も。

胸の奥にぐっとくるものがあります。

テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

テンプリズム 11巻

テンプリズム 11巻」(感想
(著)曽田 正人



こ、これはひどい。
もはや、登場人物たちの行動が以前の描写と整合性が取れていなくて
ある意味笑う・・・笑うしかないというべきか。
うーん。この著者の作品でこんな気持ちを味わう気がするとはねぇ・・・

テーマ:アニメ・コミック - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

カエルの楽園

カエルの楽園」(感想
(著)百田 尚樹


まず、最初に自分はこの作家が好きではありません。
政治思想云々の前に『影法師』という作品で
ある高名な作品をパクリ、その上、ベタベタのお涙頂戴ものにした不快感があるからです。

この作品を手にとったのは、中学二年になる息子が読んでいたからでした。
作品そのものは面白く、寓話として、何を意味しているのか。
色々と思い当たるように書かれてはいます。
ラストについても、あえてインパクトが強いように書かれています。

子供がどのように受け取るのか。
むしろ、(親が読んで欲しい望むような)良い本ばかりよりも
そうでない本を好んで読んできた自分としては
あえて、この本を読み、行間だとか、作者の意図だとか
作者自体の考えそのものも、自分の頭で考える
良い下地の一つになるようにも思います。



テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

前ページ | ホーム | 次ページ

プロフィール

きみやす

Author:きみやす
ご訪問、ありがとうございます。

このブログは管理人である“きみやす”が
ひたすら、本やマンガの感想を
書き連ねていくブログです。

お手すきな時にでも
のぞいてみてください。

カテゴリー

最近の記事

ブログランキング

FC2ブログランキング

にほんブログ村 本ブログへ ランキングはこちらをクリック! BS blog Ranking 人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ブログランキングに参加しています。 よろしければ、ポチッとお願いします。

月別アーカイブ

小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

最近のコメント

最近のトラックバック

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。