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回転木馬のデッド・ヒート

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)
(2004/10)
村上 春樹

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回転木馬のデッド・ヒート」 (感想
(著)村上 春樹

現代の奇妙な空間――都会。
そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それらはメリー・ゴーランド。
人はメリー・ゴーランドに乗って、日々デッド・ヒートを繰りひろげる。
人生に疲れた人何かに立ち向かっている人……
さまざまな人間群像を描いたスケッチ・ブックの中に
あなたに似た人はいませんか。

自分にとって村上春樹という作家は不思議な作家です。
高校生の時から読んではいるので、ほぼ20年近くは
読んでいる作家ではあるのですが・・・・

好きかと言われると返答に窮してしまう部分があります。
いまだに、判断・評価のしにくい作家です。

そんな中でも、好きとはっきりといえる作品が
この中に収録されている『プールサイド』です。

著者の弁を借りれば、スケッチといった趣の作品で

35歳の“彼”は、自分の人生を70歳までと規定し
人生の折り返し地点にたったと考える。
水泳選手だった彼にはそれが長いコースを泳ぎきる方法の一つだった。

最初に読んだとき、高校生の自分にとって
それは非常に魅力的に思えました。

なんともいえない巨大な空白のような
先の見えない未来というものに対しての一つの尺度として。

人生=死ぬまでの時間と規定し、折り返し地点で
自分というものを再点検する。
それがすごくシンプルで、素晴らしいものに思えました。

誰もがわからない未来に対して
人生というものに対しての取り組み方の一つとして憧れました。

ただ、人生を、再点検し
すでに多くを得てきた“彼”が
ある時、ビリー・ジョエルを聴いて涙を流します。

何かを失ったのかわからない。
何を求めればいいかわからない。

その描写が何故か胸に残ります。

他の短編もしっかりとした結末を持つ事は少なく
不思議な読後感をもたらします。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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