ドイツ零年

ドイツ零年」(感想
(監督)ロベルト・ロッセリーニ

今回のブログ・DE・ロードショーは『イタリア・ネオリアリズム映画』とのことなので
二作目はこの作品。
(正確にはこの間にもう一作観ているのですが、色んな意味で消化できてないので)
次はこの作品に・・・したのですが。

「お、おいっ!!」というラストに呆然。

色々と書きたいことはあったのですが、ラストで雲散霧消しましたよ!!

・・・・・
・・・・
・・・
・・

なんとか、書きたいことを列記していきます。

今回は舞台は廃墟と化したベルリン。
貧困にあえぐ人々の姿は、『自転車泥棒』でもありましたが。
これがまた人の心をえぐってきます。

そして、戦争の後に来るものは貧困だけではなく
“価値観の崩壊”もくるのだと、改めて思い知らされました。

舞台がベルリンである為に、ナチズムの否定が大きく作品の全体に影響を与えています。
兄が元ナチ党員であることを指弾されることを恐れ、引きこもっているのも

そして、(日本でも同様にあったであろうが)
今までの人々の根幹ともいえる価値観が崩壊し、その中から生きていく方法を模索していくのですが
主人公の前に現れる、教師がひどい。
戦争中は教育としてナチズムを教えていながら
敗戦後は闇屋として、ヒトラーの演説のレコードをアメリカ兵に売ったりしています。
(生きていくためには、仕方がないのでしょうが・・・)

ただ、その教師の中にナチズムは完全に消えてなくなったわけではなく
(これがこの教師の怖い所です)
(ある意味、今だからこそ)弱肉強食でなければならない、ということを口にします。

それが、引き金となり、大きな悲劇を生み出します。

途中の廃墟や、音楽等も凄かったですし
少年の時折現れる、年齢相応の表情にも少し救われるのですが。

それから、あのラストに行きつく訳ですか・・・。
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コメント
こんにちは!
これは見る作品を選んでる時にうっかりネタバレ読んじゃったんですよ。なので、一生見られそうもありません…。

>戦争の後に来るものは貧困だけではなく“価値観の崩壊”も

あ~、確かに。そういうことを伝える作品だったんですね。

>少年の時折現れる、年齢相応の表情にも少し救われるのですが。

この年でこういう役を演じると、心の傷を負わないかと心配になります。役者になるために生まれてきたような人ならいいかもしれないけど、まだわからないですもんね…。

重い重い作品の鑑賞、お疲れ様でした。2(3?)作品目もご参加ありがとうございます!
by: 宵乃 * 2016/01/09 10:44 * URL [ 編集] | UP↑

宵乃さん こんにちは!!
> これは見る作品を選んでる時にうっかりネタバレ読んじゃったんですよ。なので、一生見られそうもありません…。
あー。納得です!!

> この年でこういう役を演じると、心の傷を負わないかと心配になります。役者になるために生まれてきたような人ならいいかもしれないけど、まだわからないですもんね…。
確かにそうなんですよね~。

演じたものとそれの区別はできる・・・と思いたいですが
本当にプロでも無いと難しい部分もある気がします。
特に、多感な時期であればある程。

> 重い重い作品の鑑賞、お疲れ様でした。2(3?)作品目もご参加ありがとうございます!
こちらの方こそコメントありがとうございます!!
by: きみやす * 2016/01/09 16:51 * URL [ 編集] | UP↑

あのラストはさすがに酷薄なものがありますけど、しかしあれ以外の結末が思いつかないのもなんですよね。実際に少年は殺してしまうわけですから。

思うのですが、あの誰からも見放されて父を殺して放浪して精神的に追い詰められて自殺した少年は、ロッセリーニ監督の目から見た戦中から戦後にかけての「ドイツ」そのものだったのではないでしょうか。

当時のドイツ人にはこの映画は大不評だったそうですが、この映画が「ドイツ人のいちばん触れられたくないところをえぐっているから」かもしれません。

そんなことを考えました。

動揺したという2作目の感想記事も読みたいです(^^)
by: ポール・ブリッツ * 2016/01/29 10:18 * URL [ 編集] | UP↑

ポールさん こんにちは(二回目)

> あのラストはさすがに酷薄なものがありますけど、しかしあれ以外の結末が思いつかないのもなんですよね。実際に少年は殺してしまうわけですから。

そうなんですよね~。お書きになられている通り、あの結末しかないんですよね・・・

> 思うのですが、あの誰からも見放されて父を殺して放浪して精神的に追い詰められて自殺した少年は、ロッセリーニ監督の目から見た戦中から戦後にかけての「ドイツ」そのものだったのではないでしょうか。

これまた、目からうろこでした。
なるほど・・・。

自分はこの作品を観た時に何故か『仁義なき戦い』を思い出しました。
敗戦により、旧来の価値観が破壊され、それでも生きていくには・・・
外的にその衝動を表すのか、逆に内的に向けてしまい自分を破壊ことを余儀なくされるのか。

> 当時のドイツ人にはこの映画は大不評だったそうですが、この映画が「ドイツ人のいちばん触れられたくないところをえぐっているから」かもしれません。

確かに、ドイツ人からすると、一番痛い所をピンポイントでえぐってくるといっても良いからですね~。

> 動揺したという2作目の感想記事も読みたいです(^^)

・・・あの作品はまた、違うリアリズムの追及といいますか。
まだ、自分の中で処理できていないので、消化、出来ましたらいつか感想を書くかもしれません。
m(_ _)m オ、オユルシヲ・・・
by: きみやす * 2016/01/30 14:35 * URL [ 編集] | UP↑

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