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君が電話をかけていた場所

君が電話をかけていた場所 」(感想

(著)三秋縋

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。

「十歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。
しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。
『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。

…ですが、同時にこうも考えていました。

『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。
その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです」。

という風に始まる物語です。

ネット上では“げんふうけい”というペンネームでもわりとハートウォーミング(笑)かつ
時折鋭さの光る独特の作風で知られています。

思春期の人間たちの悩みや疎外感。
人を求めたい気持ちと人を恐れる気持ち。
その両方に揺れ動く感情の描写がしっかりとしていて。
そんな時期を、遠く過ぎた人間の心にも「ああ、そんなことあったなぁ・・・」としみじみと思い出させてくれます。

主人公が自分の思考(自己憐憫)に埋没するタイプではなく
距離を取る(客観視のできる)タイプだったので、読み易かった気がします。

そのおかげで、後半の展開にもわりとすんなり入れた気がします。

タイトルでは・・・レイモンド・カヴァーの『ぼくが電話をかけている場所』を
思い出しますが、あまり関係はないようです。
パラパラとめくっていくうちに思わず、作中に出てくる 
ジャック・ロンドンの『焚き火』 (柴田元幸氏の訳では『火を熾す』)を探し出して、読んでしまいました。

普通の人間が、気づかぬうちに寒さという極限状態に陥っていることに気がつく短編なんですが
有名な『荒野の呼び声』とか『白い牙』に負けず劣らずおもしろいです。
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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