サンドリーヌ裁判

サンドリーヌ裁判 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)サンドリーヌ裁判 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
(2015/01/09)
トマス・H. クック

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サンドリーヌ裁判」(感想
(著)トマス・H. クック
大学教授の夫が大学教授の妻を殺害?
殺されたとされる史学教授のサンドリーヌ
彼女はその誠実さで誰からも慕われていた。
一方、夫の英米文学教授サミュエルは、自身の知識をひけらかし
周囲をいつもみくだしていた。
彼は無実を訴え、証拠も状況証拠にすぎなかった。
しかし町の人々の何気ない証言が、彼を不利な状況へと追い込んでゆく。
やがて、公判で明らかになるサンドリーヌの「遺書」。
書かれていたのはあまりに不可解な文章で…
妻と夫の間に横たわる深く不可避な溝を、ミステリアスに描き出したサスペンス。

積み本の一つであるこの本もようやく読み終える事が出来ました。
腹を殴られたような衝撃でした。

この作品も、“夫”や“父親”の一人として読むには
本当に、痛みを伴います・・・。

きちんと、相手の話を聞いているのか。
相手を自分も勝手な鋳型にあてはめようとしていないか。
思わず、自分の夫婦生活・家族生活を省みてしまいます。

『記憶』シリーズやその後の長編で著者は
(主に過去から)自分が見えている“世界”が足元から崩れ落ちていくような作品が多いのですが
今回は、特に“夫婦”というものに焦点を当て。

主人公自体の(無意識・意識的に関わらず)尊大さが小さい町でどのように見られていたか。
裁判の進行とともに思い知らされていきます。

そして読者も知らない真実が次々に明らかになると
“信用できない”主人公に思えてきます。

その過程で唯一、遺された娘とも間隙が生まれていく。
(元々あったものが顕在化するといった方が良いのか・・・)

夫婦とは何なのか。
彼は、妻を殺したのか。妻は自ら命を絶ったのか。
その裁判が結審したあとの登場人物たちのやり取りも忘れ難く。
流石はクックと言わざるをえません。

この作品は女性が読んだらどのように感じるのか。
それも気になります。
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

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