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ゴールデン・ボーイ 恐怖の四季春夏編

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)
(1988/03/30)
スティーヴン キング

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ゴールデン・ボーイ 恐怖の四季春夏編」(感想
(著)スティーヴン・キング

『スタンド・バイ・ミー』を読み終えた後に
隣にあった『ゴールデンボーイ』を何十年かぶりに取り出し
読み始めました。

『刑務所のリタ・ヘイワース』

有名な『ショーシャンクの空に』の原作で
人生に対する“希望”というものを感じさせる作品です。
映画自体も物凄い傑作だと思っているのですが。
この原作も、また違った味わいのする作品に仕上がっています。

この中篇からあの映画を作った監督・脚本のフランク・ダラボン氏に拍手を送りたいです。

『ゴールデンボーイ』
タイトルとは裏腹なまさしく“転落の夏”
成績優秀で、明るい性格、何不自由なく育っていた少年の
中に芽生えた、ほんの僅かな好奇心。
その些細な好奇心によってもたらされた
ある“老人”との出会いが
彼自身も人生そのものも変えて行きます。

思春期に大きな衝撃を与えたのは
『ゴールデンボーイ』でした。
伝播する毒のような悪。

今読み返してみると
老人と少年の二人の関係の変化など
中編であるにもかかわらず非常に読み応えがあります。

互いの主導権を握る(ある種の訓練のように思える)先で
開花するもの。

映画も観たのですが、映画版の方は
“教師と生徒”という部分に重点が置かれているように感じました。
原題のApt Pupil=良い生徒(弟子)の意味なので
ある意味正しいと思いますが

今回、改めて読み返してみると

悪はどこにあるのか?
老人に。あるいは老人の過去に?

少年の中にあるようにも思います。
少年の好奇心。“無垢な”といってもいいかもしれません。

有名なニーチェの言葉の引用ですが
深淵を覗き込むとき、深淵もまたお前を覗き込む。

彼が老人の元を訪ねなければ
老人は隠遁したような生活で人生を終えていたかもしれません。

彼が覗きこまなければ、老人の深淵も目を覚まさずに
(本来知る必要のなかった)彼自身の深淵にも気がつくことがなかった・・・

ラストまで読み終えると
再度、この『ゴールデンボーイ』という邦題が非常に皮肉が効いている気がします。

ただ、思春期を疾うに過ぎたおっさんからすると
ユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントの著書や
映画を観た後だと、老人の造詣にいささか疑問が残るのも事実でした。
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