夏の前日 全5巻

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夏の前日 全5巻」(感想
(著)吉田 基已
いささか偏屈なところのある美大生・青木哲生。
和服の似合う年上の美女・画廊に勤務する晶。

二人の出会いから別れまでを丹念に描いてきたこの作品。
絵に対する葛藤やわりと他人の事を気にかけない傲慢な部分がある哲生。
その傲慢さが、ある意味“絵描き”に必要であると思っている晶。
ゴッホが好きなことも再三登場しますが。
ある意味、晶は恋人という役割よりも彼の絵を愛する“パトロン”的な役割を
夢見ていたようにも思います。

小さな感情の行き違いや年齢・収入・立場の差はあれど
お互いなりの距離感を掴みつつあった二人。

しかし、そこで創作の壁にぶつかっていた
哲生は「はなみ」なる女性のことが気にかかるようになります。

ここでの哲生の感情の動き、行動がリアルで
「はなみ」が「華海」だということを知っていく、そんなささいなことでも喜び
その「華海」との関係が他人から、知り合い、友人に近づいていく変化していくさま。

晶への罪悪感はありながらも、制動がつかなかったり
ある事柄で、自分に制動をかけるようになったり。

晶が哲生の心の変化に気がつくのも、
華海のスケッチ見つけてからというのも心にくい演出で。

そして、哲生は晶に別れを切り出します。
(華海との関係が変わった訳ではなく、「他に好きな人が出来た」と告げます)
その言葉を冷静に晶が受け止めたことに、いささか拍子抜けしながら

彼女から(自分の居ないうち)に荷物を持っていくように言われ
彼女の居ない部屋で、はじめて、彼女を傷つけていたということに思い至ります。

そして、その後に晶が帰ってきてからの哲生の甘っちょろさ。
謝罪して、楽になろうとする男の身勝手さを、先ほどとはうって違って晶は許しません。

ここで、哲生が何かここで行動をとっていれば
おそらくはまだ、数ヶ月ぐらいは続いたのかもしれません。
ただ、それを許さなかった晶の矜持。

一つの恋が終わっていくさまが丁寧に描かれていて。

やっぱり、綺麗な別れなんて
既に何かが終わっている(失われている)場合の確認の儀式でしかなくて
こう、最後に、お互いに対する感情や、未練や、互いのプライドやそういったもろもろが
残っている場合は、しっかり、これでもかとぶつかり合って、別れる。
(その方が実は、逆に傷の治りは早いんですが)
読んでいて胸にきます。
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テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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