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青春の殺人者 デラックス版

青春の殺人者 デラックス版 [DVD]青春の殺人者 デラックス版 [DVD]
(2001/11/22)
水谷豊、内田良平 他

商品詳細を見る
青春の殺人者 デラックス版」(感想
(監督)長谷川 和彦
(原作)中上 健次
(主演)水谷 豊 

今回の“第3回夏のきもだめし企画”の企画なのですが
なかなか、ピンとくる作品が少なく、あっても貸しだし中の為
自分の手持ちの作品を再見することにしました。

以前、
ある日、母が帰ると、父の死体の前で息子が立っており・・・

夫が殺されたというショックから立ち直った
母(市原悦子)はどこか嬉々とした表情で
息子・順(水谷豊)に
「二人で暮らそう」ときりだし始めます。

この市原悦子の半ば狂った演技と台詞
そして殺されるシーンは
個人的には日本映画で一番怖いシーンだと思います。


と書きました。

観返しましたが・・・やっぱり怖気が走るほど怖い。

日本映画でいちばんかどうかは
今では『鬼畜』『震える舌』を見直した後ですと、微妙なところですが
確実に、このシーンだけで十分に精神が削られます。

あと、親のあり方。
もちろん、100%正しい親なんでいないし、いたらいたで迷惑だとは思うのですが
ある意味、理解があるようで、子どもを支配していまうような“愛情”のかけ方。

昔は、子どもの側でしか見えなかったものが
親の立場でみて「ううむ・・・」と唸ってしまいました。

ラストの予想を超えた行動も
今となってはわからなくもない・・・無責任極まりないですが。


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コメント

 こんばんは、鉦鼓亭です

いやぁ、きみやすさんは度胸がある。
この作品を再見できるなんて。僕はこの企画で「お題」にならない限り再見出来ません。
素晴らしい作品だとは認めてるんだけど、
長時間、砂を噛み続けると言うか、ガラスを引っ掻く音を聞かされる感覚と言うか、ズブズブと2時間掛けて底なし沼に飲み込まれていくと言うか(笑)。
とにかくキツイ作品という印象が強烈なんですよね。
昔、観た時、感動と疲労がごちゃ混ぜになって、その時の記憶が今でも残っています。
もう一つ、市原悦子さんが生理的にダメで。(笑)
日本で一番苦手な役者さん。
下手ならどうでもいいんだけど、とっても上手いから、余計困る。
僕の三大鬼門、花登筺、橋田壽賀子、市原悦子。
でも、あの時もそうだったけど、賞を獲った水谷豊、原田美枝子より市川さんの「声」が、今でもこの作品で一番印象強いんですよね。
(何か、今晩、うなされそうで怖い(笑))

ちょっと懐かしくて、当時の「キネマ旬報」を引っ張りだしてみました。
 キネマ旬報 1976年度 邦画ベスト6
1.「青春の殺人者」
2.「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」
3.「大地の子守唄」(これもシンドイ)
4.「不毛地帯」
5.「犬神家の一族」
6.「あにいもうと」(今井正監督)
主演男優賞 水谷豊
主演女優賞 原田美枝子
外国映画1位 「タクシー・ドライバー」
邦画 読者ベスト6
1.「犬神家の一族」
2.「大地の子守唄」
3.「青春の殺人者」
4.「あにいもうと」
5.「やくざの墓場 くちなしの花」
6.「さらば夏の光を」

‘74のTV「傷だらけの天使」から本作を経て‘78のTV「熱中時代」迄が第1次水谷豊ブームでしたね。
今春観た「そこのみにて光輝く」に出てた菅田将暉が「傷だらけの天使」の水谷豊と似た感じで、去年、彼が主演した「共喰い」が少し「青春の殺人者」と雰囲気が似てる気がしないでもないです(内容は違いますけど、やり場のない閉塞感が)
只、水谷さんと較べて「華」が足りないかな。

関係無い事をズラズラ書き連ねて、長くなってしまいました。
ゴメンナサイ。
by: 鉦鼓亭 * 2014/08/09 23:22 * URL [ 編集] | UP↑

『鬼畜』『震える舌』にも並ぶ怖い作品ですか~。
市原悦子さんはなんとかイメージできますが、水谷豊が息子っていうのは想像できないです。相棒の彼しか知らないので(笑)
再見で新たな見方ができたようでよかったですね。
今回もご参加ありがとうございます♪
by: 宵乃 * 2014/08/10 09:27 * URL [ 編集] | UP↑
お返事が遅くなりました!!
鉦鼓亭さん こんにちは!!

> 素晴らしい作品だとは認めてるんだけど、
> 長時間、砂を噛み続けると言うか、ガラスを引っ掻く音を聞かされる感覚と言うか、ズブズブと2時間掛けて底なし沼に飲み込まれていくと言うか(笑)。
> とにかくキツイ作品という印象が強烈なんですよね。
> 昔、観た時、感動と疲労がごちゃ混ぜになって、その時の記憶が今でも残っています。

本当に序盤から、光明も何も見えない状態で
何を思っているのかわからない主人公の行動にハラハラさせられ
くたくたになります。

> もう一つ、市原悦子さんが生理的にダメで。(笑)

・・・実は自分も苦手です。
> でも、あの時もそうだったけど、賞を獲った水谷豊、原田美枝子より市川さんの「声」が、今でもこの作品で一番印象強いんですよね。
そう、そうなんですよ!!
本当に耳にこびりつくというか。

母親の愛情なのか、執着なのか、良く判らないあの言動には
繰り返しになりますが、怖気というか、生理的嫌悪感が体の中にぶわっと吹き出しました。

“母”があまり“夫”の事を言及しないもの・・・
夫婦はやはり他人であることの説明なのかなと思いました。

> (何か、今晩、うなされそうで怖い(笑))

激しく同意です。

> ちょっと懐かしくて、当時の「キネマ旬報」を引っ張りだしてみました。
>  キネマ旬報 1976年度 邦画ベスト6
> 1.「青春の殺人者」
> 2.「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」
> 3.「大地の子守唄」(これもシンドイ)
> 4.「不毛地帯」
> 5.「犬神家の一族」
> 6.「あにいもうと」(今井正監督)
> 主演男優賞 水谷豊
> 主演女優賞 原田美枝子
> 外国映画1位 「タクシー・ドライバー」
> 邦画 読者ベスト6
> 1.「犬神家の一族」
> 2.「大地の子守唄」
> 3.「青春の殺人者」
> 4.「あにいもうと」
> 5.「やくざの墓場 くちなしの花」
> 6.「さらば夏の光を」

『大地の子守唄』も・・・観るのに、力が要りそうですね。
『犬神家の一族』『タクシー・ドライバー』も自分にとっても思い入れの強い作品なので
感慨深いものがあります。
貴重な情報ありがとうございました。

> 関係無い事をズラズラ書き連ねて、長くなってしまいました。
> ゴメンナサイ。

いえいえ、いつも本当にありがとうございます!!
by: きみやす * 2014/08/13 14:06 * URL [ 編集] | UP↑
お返事が遅くなりました!!
宵乃さん お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
今回、あまり記事がかけなかっのも申し訳ないです。

> 『鬼畜』『震える舌』にも並ぶ怖い作品ですか~。
怖さの質は違いますが、なんとも言えないまとわりつくような“親”の愛情に
息苦しくなります。
あとは市原悦子さんの声が・・・尋常じゃないです。

> 市原悦子さんはなんとかイメージできますが、水谷豊が息子っていうのは想像できないです。相棒の彼しか知らないので(笑)

・・・うわー。世代間のギャップが物凄いですね(笑)

> 再見で新たな見方ができたようでよかったですね。

この作品もさっきの2作と一緒に当分観返す予定のない作品になりました。
ただ、やはり、再見してわかるものも多く勉強になりました。

> 今回もご参加ありがとうございます♪
いえいえ。 今回は情けない限りで・・・。
by: きみやす * 2014/08/13 14:14 * URL [ 編集] | UP↑

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