仁義なき戦い

仁義なき戦い [DVD]仁義なき戦い [DVD]
(2013/11/01)
菅原文太、田中邦衛 他

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仁義なき戦い」(感想

(監督)深作 欣二
(脚本)笠原 和夫
(原作)飯干 晃一
(主演)菅原 文太 金子 信雄

今回のプログ・DE・ロードショーはこの作品でした。

いやー。まさかこの企画でこの作品がでるとは(笑)

リクエストしてくださったポール・ブリッツさんに感謝します。

リクエストの理由もふるっていて
日本画史上に残る傑作といわれていて、
シリーズ化もされていて、
たいていのレンタルDVD店に置いてありながら、
見ないタイプの人はまず絶対に見ないから。


確かに(笑)

自分がこの作品をハマって観てたのは
二十歳ぐらいの頃でした。
タランティーノが『レザボア・ドッグス』でこの作品を100回以上観たそうですが
(あの性格なので、本当かどうかわかりませんが(笑))

今ではDVDが自宅にあるので観たい時にすぐに観れますが
繰り返し観るのはこの第一作と第二作目『広島死闘編』ですかね。
あとは『県警対組織暴力』の方になります。

それにしても、皆若いなぁ。

主人公の広能昌三を演じた菅原文太。
特に、二回目の出所の後の
苦いものを噛み締めるような演技が胸に迫ります。

獄中で主人公の義兄弟になる若杉寛を演じた梅宮辰夫。
今のTVでの姿と違って(失礼)惚れ惚れする程の兄貴っぷりです。
(このシリーズの別作品『代理戦争』『頂上作戦』にも別の人物として登場しますが・・・
眉が・・・怖い)

坂井の鉄ちゃんこと坂井鉄也を演じた松方弘樹。
イケイケの前半部・若頭になってからの迫力と
広能と再会した時の差がたまりません。

自分が“親”が見込んだ人物が自分の期待していたものと違っていた場合
“子”としてどうすべきなのか。
広能の言葉をどのように聞いたのか。

組織をまとめて、勝手な行動をする若い者たちを抑えていたら
自分の“親”であるはずの人間がもっと勝手な行動をする。
抗争を繰り返してきた彼と獄中に居た広能の時間は
二人を決定的に隔ててしまいます。

最後の二人の会話も聞けば聞くほど味が出てきます。
(意外と)子煩悩なところも、人間の多面性を良く表しています。

主人公以上の存在感を醸し出す(あるいは真の主人公とも言うべき)山守義雄演じた金子信雄。
だいたい、この映画をみるとこの人のセリフや表情をまねしたくなります。

槙原政吉を演じた田中邦衛。
(山守と槇原の“泣き”・・・ある意味、ここでも、山守の直系の“子”を表しているのかもしれません。
山守に至ってはもはや技といっても良いレベルですが(笑)
妻の利香と一緒になった時はとんでもないです。)

若頭になった坂井と対立する新開の舎弟で
“ヒロポン”を密売していた若衆・有田俊雄を演じた渡瀬恒彦。
(市会議員・金丸が土居組の再興を持ちかけるシーンで自分の親分である新開が
思わず立ち上がろうとするのを抑えるところや
若頭である坂井に真っ向から歯向かうシーンも凄く好きです。
最後のセリフも、その前の行動からして良くその言葉が出るなぁ・・・と
毎回思ってしまいます。)

この作品の大きな魅力として暴力描写。
あるいはその時代しか持ち得ない猥雑さ、力強さ。
“広島弁”の素晴らしさ等がありますが。

多種多様の人間模様。
表層に現れる抗争部分だけではない
駆け引き、裏切り、策謀。
若い者たちの血気盛んさとそれを利用する上の人間の老獪さ。

あとは、どのようにして秘密が漏れるのか、どのように相手を取り込むのか。
恫喝、諌め、恩情(のようにして)人を自分の思い通りに動かそうとする手法。
仲裁の難しさ、安易に人を信じることの危険性。
いざという時の行動できる人間、動けない人間の差。

どのような人間が台頭してきて、どのような人間が没落していくのか。
金や権力を得た後に人はどう変わるのか。

年を経てから観ると
人間というものが集団を作るとどのようになっていくのか。
その中に居る難しさであったり、理想と現実の差であったり
ここまで激しくはないでしょうが
どんな人間も大なり、小なり味わうのではないのでしょうか。
そういった感想を持ちました。

リクエストしてくださったポール・ブリッツさん、繰り返しになりますが
ありがとうございました。
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20 : 00 : 00 | 映画・アニメ・DVD・TV感想 | TB(1) | Comment(8) | UP↑

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コメント

こんばんは!!
何となくいいな~、と感じていたことを
見事に文章にされてて素晴らしいです!!
誰かに語りたくてもとても真似できません(笑)

初めて見た映画ですが、他のシリーズも
順に見てみたいと思います!邦画はあまり見ないし、
企画でなければまず見てない映画だったと思います。
サラウンドもしてませんし・・(^▽^;)

きみやすさんの記事に感動しました!
ありがとうございます!!(^.^)


by: take51 * 2014/06/29 22:12 * URL [ 編集] | UP↑

>梅宮辰夫。
>今のTVでの姿と違って(失礼)惚れ惚れする程の兄貴っぷりです。

でしたね(笑)
どうもほのぼのパパのイメージが離れなくて、本当に同一人物なのかとおもっちゃいました。

>あるいはその時代しか持ち得ない猥雑さ、力強さ。

人間関係が把握できなくてストーリーは細かいところがわからなかったんですが、ここら辺はひしひしと伝わってきました。
今リメイクしようとしても別物になるでしょうね。

今回もご参加ありがとうございました♪
by: 宵乃 * 2014/06/30 16:56 * URL [ 編集] | UP↑

この映画を薦めるのは冒険でした(笑)

わたしは大好きで何度も観てますが、見てない人はほんと一生観ない映画ですからねえ(^_^;)

この映画の迫力と生命力と、そして名ゼリフの数々と、役者たちの身体を張った名演技と……とにかく面白さをできるだけ多くの人に知って欲しかったのであります。

>二十のころ

わたしが見たのもそのくらいのころです。もう人生の先がまったく見えない、失意のどん底でレンタルビデオを見ました。

青春映画よりは、こういう映画こそ、感受性豊かなうちに見ておくべき映画だと思います。

次の企画には、どんな危険球を投げ込もうかなあ(笑)
by: ポール・ブリッツ * 2014/06/30 17:32 * URL [ 編集] | UP↑
Re: タイトルなし
take51さん  こんばんは!!

> 何となくいいな~、と感じていたことを
> 見事に文章にされてて素晴らしいです!!
> 誰かに語りたくてもとても真似できません(笑)
過分なお褒めの言葉おそれいります。

> 初めて見た映画ですが、他のシリーズも
> 順に見てみたいと思います!

おおっ!!素晴らしいですね。
是非是非、二作目の『広島死闘編』から観ていただけたら、嬉しいです。

> 邦画はあまり見ないし、
> 企画でなければまず見てない映画だったと思います。
> サラウンドもしてませんし・・(^▽^;)
ですよね~♪ 

実はこの映画のサントラも持っているのですが(笑)
テンションは上がるのですが、なかなかそのテンションを有効利用出来た試しがありません(汗)

> きみやすさんの記事に感動しました!
> ありがとうございます!!(^.^)
いえいえ。
重ね重ね、ありがとうございます。
take51さんのブログの方にも寄らせて頂きます!!
それでは!!
by: きみやす * 2014/06/30 20:37 * URL [ 編集] | UP↑

宵乃さん こんばんは!!

> どうもほのぼのパパのイメージが離れなくて、本当に同一人物なのかとおもっちゃいました。

宵乃さんたちの世代では、もうそちらの方が一般的なんですね~。なるほど!!

> 今リメイクしようとしても別物になるでしょうね。

そうですね~。何度もリメイクされたりしているのですが。
やはり、ここまでの“濃さ”はないように思えます。

> 今回もご参加ありがとうございました♪
いえいえ。こちらの方こそ、楽しませていただきました。
ありがとうございました。
> 今回もご参加ありがとうございました♪
by: きみやす * 2014/06/30 20:51 * URL [ 編集] | UP↑

ポールさん こんばんは。
> この映画を薦めるのは冒険でした(笑)

ですよね~。宵乃さんのブログで確認した時に
「マジで!?」と思わず口にでていました。

> わたしは大好きで何度も観てますが、見てない人はほんと一生観ない映画ですからねえ(^_^;)

本当に、そうですよね。

> この映画の迫力と生命力と、そして名ゼリフの数々と、役者たちの身体を張った名演技と……とにかく面白さをできるだけ多くの人に知って欲しかったのであります。

単に“ヤクザ映画”として観ないのは勿体ない作品だと思います。

> わたしが見たのもそのくらいのころです。もう人生の先がまったく見えない、失意のどん底でレンタルビデオを見ました。

ここまで、(逆説的に)生命力を感じさせる映画も少ないかもしれません。

> 青春映画よりは、こういう映画こそ、感受性豊かなうちに見ておくべき映画だと思います。

ある意味、世間に出る前に観ておいた方がいいかもしれませんね。
ここまで激しくはないと思いますが、世間や社会の縮図として
ほんの少しでも知っておくと、何かの拍子で思い出すことがあるかもしれません。

> 次の企画には、どんな危険球を投げ込もうかなあ(笑)

本当に“大リーグボール2号”か“エビ投げハイジャンプ”ぐらいの危険球だったと思います(笑)
次回も期待しております。それでは!!
by: きみやす * 2014/06/30 21:09 * URL [ 編集] | UP↑

こんにちは。ご無沙汰しております。
好きな人にはたまらない映画ですね。
随分前に全シリーズのDVDを貸してもらっていたのですが
やっと観る事ができました。

>獄中で主人公の義兄弟になる若杉寛を演じた梅宮辰夫。
>今のTVでの姿と違って(失礼)惚れ惚れする程の兄貴っぷり
本当にかっこよかったです!
登場人物の中では一番好きかも。

>この映画をみるとこの人のセリフや表情をまねしたくなります。
私にDVDを貸してくれた人も
「そんな事ゆ~てもよ・・・。」と言いながら
貸してくれました。笑

最初は登場人物が多すぎて覚えられなかったのですが
色んな人物が集まりる事によりドラマがうまれ、
それに段々とひきこまれていきました。

まあ、多くの女性にはウケない映画ですね(^^;
by: マミイ * 2014/08/10 12:58 * URL [ 編集] | UP↑
御無沙汰しております!!
マミイさん こんにちは。
ご無沙汰しております。

> 私にDVDを貸してくれた人も
> 「そんな事ゆ~てもよ・・・。」と言いながら
> 貸してくれました。笑

素晴らしい方ですね。
「わしゃ、で~れめにおうたわ!!」とか マミイさんが仰られないことを
願うばかりです(笑)

> 最初は登場人物が多すぎて覚えられなかったのですが
> 色んな人物が集まりる事によりドラマがうまれ、
> それに段々とひきこまれていきました。

よ、良かったです。

> まあ、多くの女性にはウケない映画ですね(^^;

わーい(笑)一刀両断、ありがとうございました。
by: きみやす * 2014/08/13 14:27 * URL [ 編集] | UP↑

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今月のブログDEロードショーは「仁義なき戦い」でした! 名前は知ってるけど見てない映画で楽しみにしてました!!(^^♪ 映画が始まり例の音楽が鳴ると 「あ、この映画の曲だったんだ!!」と いきなりハイテンション!!(笑) 人物の相互関係の理解が浅く、話が解りにくい部分も ありましたが役者さんの演技の迫力と妙な臨場感が 素晴らしかったです!! 大学時代、広島か... サラウンドに嵌った男のブログ[2014/06/30 18:33]
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