暗くなるまでこの恋を

暗くなるまでこの恋を [DVD]暗くなるまでこの恋を [DVD]
(2008/02/22)
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン=ポール・ベルモンド 他

商品詳細を見る
暗くなるまでこの恋を」(感想
監督フランソワ・トリュフォー
主演カトリーヌ・ドヌーヴ ジャン=ポール・ベルモンド

今回のプログ・DE・ロードショーは
“秋のミステリー特集”8作目はこの作品です。

フランスの植民地島で、タバコ工場を営む男・マエが
文通から発展した写真見合いをすることに。
見合い相手の来る当日、喜び勇んで港まで行くが・・・
ところが、実際に現れたのは、写真とはまったく違う美女だった……。

うーん。
この作品を観て、原作のある作品をどう、映像化するべきなのか?
ある意味、映画の文法で翻訳することの難しさを改めて感じました。

もしくは監督が、その原作のどこを愛したのか。
映画化したいと思った最重要点はなんなのか?
そこが、明確であるか否か。

それが観客にも判るように撮ってくれさえすれば
何も不満は出ないと思うんですよね・・・
原作はウィリアム・アイリッシュの『暗闇へのワルツ』です。
暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books)暗闇へのワルツ (Hayakawa pocket mystery books)
(1975/10)
ウイリアム・アイリッシュ

商品詳細を見る


この作品はいわゆる“悪女もの”“運命の女(ファム・ファタール)”の一つで
この題材を好んだ著者の作品の中でも、変わった位置を占めています。

原作のルイスを演じるには、どうしてもジャン=ポール・ベルモンドではダメなんですよね。
別に、通信交際会というものに入らなくても、きちんと女性と上手く交際できそうなんですよ。

人は恋には勝てないのだ・・・・・・
一つの恋の終わり(死別)から十五年かかって
ようやく立ち直った男が 初めて好きになれそうな女性ジュリアと知り合う。

その相手に会うのを楽しみにしながら向かった先に
写真と全く違う外見をしながらも、彼女はジュリアと名乗った・・・

おかしいと思うものの彼女に惹かれていく。
彼女の正体が明らかになっても、ルイスの行動は読者の予想をこえ
(フロイトを持ち出すまでもなく)人間には何かに耽溺して破滅したい。
そんな欲求が心の奥底に眠っていることを思い知らされます。

映画版のラスト・原作版のラスト。
どちらを気に入るかは、その人次第でしょうね。
スポンサーサイト

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

21 : 30 : 00 | 映画・アニメ・DVD・TV感想 | TB(0) | Comment(6) | UP↑

<<アイデンティティー | ホーム | メメント>>
コメント

これ観たのは20年ほど前なので、だいぶ忘れちゃったけど、確かに内容を考えるとベルモントはミスキャストだね。

ドストエフスキーの『白夜』の映画版で、主役の非モテ男がマストロヤンニだった時も、違和感ひどかったけど。
by: Tくん * 2013/11/11 08:02 * URL [ 編集] | UP↑
こんにちは!
知らない作品のはずなのに、あらすじは知っている気がするなぁと思って調べたらリメイクの「ポワゾン」を観てました。
カトリーヌ・ドヌーヴとジャン=ポール・ベルモンド主演となると、見ごたえありそうですね!

>人間には何かに耽溺して破滅したい。
そんな欲求が心の奥底に眠っていることを思い知らされます。

こうして考えると、人間って本当に不思議ないきものですよね。「惡の華」に通じるものがあるかも。
8作目もありがとうございました!
by: 宵乃 * 2013/11/11 10:03 * URL [ 編集] | UP↑
こんばんは☆
コメントの返信が大変だと思いますので、ここに全部書かせて頂きますね~!

「メメント」は、あんまり好きではなくって・・・
あの監督の私は初見で、最初はすげーとか思っていたのですが、
その後色々と見て、このヒトは・・・って感じに変わってしまって(笑)
でも、何も知らずに初めて見たときは、たしかに「ミステリー」でした☆

「事件」は、また良い機会をみて、再見したいな~って思いました。
いつもそういう記事を、有難う!

他は未見ですが、キューザックさんのは覚えておきたいな~って思いました☆

「暗くなるまでこの恋を」
>映画版のラスト・原作版のラスト。
>どちらを気に入るかは、その人次第でしょうね。

やはり原作も知っていらっしゃると目の付けどころが違いますね~凄い!
昨年再見したばかりですが、またいつか見たいです!
ハイ、ミステリーそのものですね☆

今回は沢山見られて、お疲れ様でした。
お返事はご無理なく・・・

では、またお話いたしましょうね~☆


.
by: miri * 2013/11/11 19:07 * URL [ 編集] | UP↑

Tくん こんばんは
> これ観たのは20年ほど前なので、だいぶ忘れちゃったけど、確かに内容を考えるとベルモントはミスキャストだね。

ある意味、初心(うぶ)で
純粋なそれも、あまり若くない男だからこその“のめり込み”が
悪女に手玉にとられて、から、予想外の動きをしていきますし
原作の悪女である ボニーも、他のウイリアム・アイリッシュ作品の中でも
違ったラストを迎えるので、かなり読み応えがあるんですけどね・・・

この映画では(一応)美男(笑)と美女が登場する危険な恋愛物という
程度にしかなってない気がします。

> ドストエフスキーの『白夜』の映画版で、主役の非モテ男がマストロヤンニだった時も、違和感ひどかったけど。
非モテって(笑)
兄さん、意外と容赦ないですね(笑)
確かに、マストロヤンニではないよね・・・たとえ、あの踊りを披露したとしても
やっぱり、マストロヤンニでは格好よすぎるね・・・

返事が遅くなって申し訳ないです。
by: きみやす * 2013/11/13 21:38 * URL [ 編集] | UP↑

宵乃さん こんばんは!!
> 知らない作品のはずなのに、あらすじは知っている気がするなぁと思って調べたらリメイクの「ポワゾン」を観てました。

リメイクされているんですね。
えーと。調べてみると・・・
アントニオ・バンデラスとアンジェリーナ・ジョリー・・・
これまた、なんと言ったらいいのか(笑)

> >人間には何かに耽溺して破滅したい。
> そんな欲求が心の奥底に眠っていることを思い知らされます。

バンデラスとジョリーじゃ・・・破滅には向かいそうにないですね(笑)
大抵の困難には打ち勝てそうです。

> こうして考えると、人間って本当に不思議ないきものですよね。「惡の華」に通じるものがあるかも。

ああ、それは考え付かなかったです。
久しぶりに春日くんのあの演技が観たくなりました(笑)
by: きみやす * 2013/11/13 22:28 * URL [ 編集] | UP↑

miriさん こんばんは

> 「メメント」は、あんまり好きではなくって・・・
正直、後味の悪い作品ですしね・・・

> あの監督の私は初見で、最初はすげーとか思っていたのですが、
> その後色々と見て、このヒトは・・・って感じに変わってしまって(笑)

そうなんですね~。

> 「事件」は、また良い機会をみて、再見したいな~って思いました。
> いつもそういう記事を、有難う!

畏れ多い言葉をありがとうございます。

お書きになられていた
“ブログを続けることで目指しているのは
take it easy です☆ ”

その精神で自分もやっていきたいと思います。
それでは また!!
by: きみやす * 2013/11/13 23:20 * URL [ 編集] | UP↑

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |

プロフィール

きみやす

Author:きみやす
ご訪問、ありがとうございます。

このブログは管理人である“きみやす”が
ひたすら、本やマンガの感想を
書き連ねていくブログです。

お手すきな時にでも
のぞいてみてください。

カテゴリー

最近の記事

ブログランキング

FC2ブログランキング

にほんブログ村 本ブログへ ランキングはこちらをクリック! BS blog Ranking 人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ブログランキングに参加しています。 よろしければ、ポチッとお願いします。

月別アーカイブ

小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

最近のコメント

最近のトラックバック

QRコード

QR