カサブランカ

カサブランカ 特別版 [DVD]カサブランカ 特別版 [DVD]
(2000/04/21)
イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガート 他

商品詳細を見る

カサブランカ」(感想
(監督)フランク・ダラボン
(主演)ハンフリー・ボガート

これも内容の紹介の必要あるかな?という気がする名作の一つ。
戦火近づく1940年のフランス領・モロッコの都市カサブランカ。
ここでナイトクラブ(奥に賭博場もある)“カフェ・アメリカン”を経営するリック。
彼の店には様々な客が訪れる・・・

第三帝国の手を逃れて、ここにやってきた抵抗運動の指導者・ラズロ。
そして、その妻は、かつてパリでリックと恋仲であり
パリ陥落と同時に姿を消したイルザ、その人だった・・・

今回、再見したのは
リンクを貼らせて頂いている miriさんの『映画鑑賞の記録』の記事の一つ
ハリウッド 白熱教室 第ニ回「ビジュアルデザイン」でこの作品が取り上げられていたからでした。
元の記事はこちらです。
http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-2247.html

今回もmiriさんのまとめられた記事を印刷し、メモを起こしながら読みましたが


>A:カフェ内 リックとイルザが再会して、イルザ夫妻が店を出る挨拶をするシーン
 B:カフェ外 イルザが夫と店の外に出るシーン
 C:その後  イルザが帰った後に、リックが一人で酒を飲むシーン

この一連のシーンは、人物の動きは少ないのに、
「光と陰」でたくさん表現され、いろんなモノを感じさせる

B:夫と外へ出たときのイルザの影 嘘をついている・何か隠している事を現わしている
  車に乗る直前にはフィルライトがなく、顔の半分が暗い
  傷付いている・心が欠けている事をあらわしている

A:カフェの中は明るいのに、リックの後ろの壁に唐草模様のような影があって
  その影に重みを感じさせる
  威厳のある会話が出来ない、リックの重みを損なっている影
 
C:照明がどんどん消えてゆく・少なくなってゆく
  世界が小さくなる感覚


おお!!すっごい。特にCなんて主人公・リックの心情が如実に表されていますね・・・
ここでの台詞もいいなぁ。
Bも、納得。凄い。

学生の頃見たときは、ひたすらハンフリー・ボガードの台詞が
良くも悪くも、「この人しか言えねぇよ」とか思ったのですが。
(まさしく、“ボギー ボギー あんたの時代はよかった”)
思わず、CDを引っ張りだして『カサブランカ・ダンディ』を聴いてしまいましたが
ロイヤル・ストレート・フラッシュロイヤル・ストレート・フラッシュ
(2005/09/07)
沢田研二

商品詳細を見る

いや、ジュリーも十分、格好いいんだけどね・・・

また、話が逸れましたが・・・

今、観るとハンフリー・ボガード演じるリックが思っていたよりも本当に過去のある普通の男で
ただ、植民地下でやり手の経営者として過ごす顔と
その下に覗く脆い(優しさ)部分が絶妙なぐらいのバランスで見えるところがいい。

ピアニストのサムもいい味出してる。
イルザが彼ら三人の思い出の曲『時の過ぎ行くままに(As Time Goes By)』をリクエストする
有名なシーンで「忘れました」とリックに対する忠義心というか、友情で断る最初の部分も好きだ。

歌っている最中に「その曲は歌うなと(禁止しているだろう)」来るリックも
癒えていない痛みが表現されていて上手い。

ラズロの大衆に与える影響も
我が物顔で、ドイツの愛国歌「ラインの守り」を歌うドイツ軍士官たちに対して
「ラ・マルセイエーズ」(フランス国歌)を演奏させるシーンで十分に観客に分かるようになっています。
(中に、歌わないモロッコ人らしき人がいるのも
ドイツだけでなく、フランス、そして植民地政策そのものへの批判になっていることも芸が細かいです)

ラストも“愛”と“大義”のどちらをとるのか。
意外な登場人物の正体も明らかになり、有名な台詞で幕を下ろす。

改めて観て分かることが多く
単なるラブ・ロマンスの名作というような単純なものじゃないことがわかりました。
ありがとうございました。
スポンサーサイト

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

20 : 00 : 00 | 映画・アニメ・DVD・TV感想 | TB(0) | Comment(6) | UP↑

<<若草の頃 | ホーム | ショーシャンクの空に>>
コメント
こんにちは☆
>今回もmiriさんのまとめられた記事を印刷し、メモを起こしながら読みましたが

またまた有難いお言葉で!
本当に有難うございます☆

>おお!!すっごい。特にCなんて主人公・リックの心情が如実に表されていますね・・・
>ここでの台詞もいいなぁ。
>Bも、納得。凄い。

そうなんですよ~素直にそのまま先生の言葉が
スーッと受け入れられる場面と解説ですよね~。

>(中に、歌わないモロッコ人らしき人がいるのもドイツだけでなく、フランス、そして植民地政策そのものへの批判になっていることも芸が細かいです)

「カサブランカ」は先日再見したばかりで
記憶に新しいのですが、ココは誤解していました。
皆フランス国歌を歌い始めたのだと・・・
そうですよね~モロッコの人にとっては、どちらもよその国なんですものね・・・
痛みのあるシーンです、教えて頂き有難う、次回見るときに確認したいと思います。

>ラストも“愛”と“大義”のどちらをとるのか。
>意外な登場人物の正体も明らかになり、有名な台詞で幕を下ろす。
>改めて観て分かることが多く
>単なるラブ・ロマンスの名作というような単純なものじゃないことがわかりました。
>ありがとうございました。

そういう宣伝をされてきたのですものね、
この作品にとっては不幸なことだったように思います。

私は映画は半分くらいは反戦映画だと思って見ますが、
反戦にも色々とあるんだな~と今日勉強になりました。
こちらこそ有難うございました☆


*******************


きみやすさんが取り上げて下さった、この場面の事を学んで以降、
映画を見るときに、光と影の事をよく考えるようになりました。

それで、初見時は「とにかく暗い!」と ぷんぷんまる だった
「熊座の淡き星影」のあの暗さが、
あの光を絞る、あの影を含ませる、その演出の全てが、
計算されつくしていたのだと知り、愕然としました。
自分の浅はかさを思い知り、素晴らしい再見になりました。

キャスパー先生のお陰だと、感謝しています☆


.
by: miri * 2013/10/09 17:20 * URL [ 編集] | UP↑

 きみやすさん、こんばんは

光の使い方>文法的な事はさておいて(笑)、イルザがピストルづくで通行証を奪いに来た時の「部屋の明るさ」が好きです。

この映画の登場人物、主役級は言うに及ばず、みんな大好き。
台詞も表情も、殆んど身体に染み込んでます(ちょっと、大袈裟ですけど(笑))
リックに振られるイヴォンヌはイイ女だし、署長の餌食になる所だった新妻も健気、男達だって・・・、ま、男はいいや。(爆)

「時の過ぎ行くままに」>ジュリーの歌が出るまでは、「時のゆくまま」もしくは「時の経つまま」だったんですよ、しっかりとタイトルが固定してなかったもんだから、いつの間にかジュリーの歌と一緒になっちゃた・・・。(大泣き)
by: 鉦鼓亭 * 2013/10/09 23:40 * URL [ 編集] | UP↑

miriさん こんばんは!!

> またまた有難いお言葉で!
> 本当に有難うございます☆

いえいえ。こちらの方こそありがとうございます。

> スーッと受け入れられる場面と解説ですよね~。
本当に分かりやすいですね。

> 「カサブランカ」は先日再見したばかりで
> 記憶に新しいのですが、ココは誤解していました。
> 皆フランス国歌を歌い始めたのだと・・・
> そうですよね~モロッコの人にとっては、どちらもよその国なんですものね・・・
> 痛みのあるシーンです、教えて頂き有難う、次回見るときに確認したいと思います。

ギターを弾いている女性の横で 背中しか見えませんが
帽子を被り、フランス国歌も歌うことなく、煙草の煙を発している人物が
いるように思います。

> そういう宣伝をされてきたのですものね、
> この作品にとっては不幸なことだったように思います。

最初に見たときはリックという男の“個”の揺らぎと
どう転がるのか、ヒロインと結ばれるのか?と
いう点に注目していたのですが
ラズロ(抵抗勢力)に注目してみると
また、違った側面が見えてくるような気がします。

> 私は映画は半分くらいは反戦映画だと思って見ますが、
> 反戦にも色々とあるんだな~と今日勉強になりました。
> こちらこそ有難うございました☆

ある意味、分かりやすい反戦映画を観ることはあっても・・・
そういう考え方で映画全体を観ることなかったような気がします。
色々と勉強になります。

>「熊座の淡き星影」のあの暗さが、
> あの光を絞る、あの影を含ませる、その演出の全てが、
> 計算されつくしていたのだと知り、愕然としました。
> 自分の浅はかさを思い知り、素晴らしい再見になりました。

『熊座の淡き星影』はまだ、未見なので
また、観てみたい映画が増えました。
ありがとうございました!!
by: きみやす * 2013/10/10 01:03 * URL [ 編集] | UP↑

鉦鼓亭さん おはようございます。

> 光の使い方>文法的な事はさておいて(笑)、イルザがピストルづくで通行証を奪いに来た時の「部屋の明るさ」が好きです。

ちょっと・・・観てみますね。
なるほど。

> この映画の登場人物、主役級は言うに及ばず、みんな大好き。
> 台詞も表情も、殆んど身体に染み込んでます(ちょっと、大袈裟ですけど(笑))
> リックに振られるイヴォンヌはイイ女だし、署長の餌食になる所だった新妻も健気、男達だって・・・、ま、男はいいや。(爆)

(爆笑)え、そうですか?
個人的には、再見してみて、イルザですらサムに語りかけるところだけでいいかな?とか
ある意味、リック、ラズロや署長を含め 男だけでいいや、と思っていたのですが(笑)

さすがです。
自分は、まだまだだなぁと感じました(笑)

> 「時の過ぎ行くままに」>ジュリーの歌が出るまでは、「時のゆくまま」もしくは「時の経つまま」だったんですよ、しっかりとタイトルが固定してなかったもんだから、いつの間にかジュリーの歌と一緒になっちゃた・・・。(大泣き)

あ、そうだったんですね。
てっきり、本歌取りみたいな感じで
このタイトルを拝借した歌をつくったとばかり思っていました。
勉強になります!!
ありがとうございました。
by: きみやす * 2013/10/10 08:05 * URL [ 編集] | UP↑
こんばんは
きみやすさん、こんばんは。

ブログでは映画の感想も書かれているんですね☆あれこれ熟読してしまいました!

カサブランカ、実は学生の頃に見て序盤で寝て、そのままツタヤに返却した映画です…。きみやすさんのブログ拝見して、もう一度ちゃんと観ようと心に誓いました(笑)

またたまにブログお邪魔しまーす♪
by: chao * 2013/10/14 22:08 * URL [ 編集] | UP↑

chaoさん こんばんは!!

> ブログでは映画の感想も書かれているんですね☆あれこれ熟読してしまいました!

あー、何か、急に恥ずかしくなってきました。
ネットで公開しときながら、今更ですが(笑)

自分は映画はあまり詳しくないので
ブログ・DE・ロードショーという企画のお蔭で
様々な映画を観ることができ
そして、そのお蔭で、色々な方と交流ができて
凄く、勉強になるというか。
映画の見方を、最近になって少しづつ分かってきた気がしています。

> カサブランカ、実は学生の頃に見て序盤で寝て、そのままツタヤに返却した映画です…。きみやすさんのブログ拝見して、もう一度ちゃんと観ようと心に誓いました(笑)

自分も、ある方の記事を読まなければ、再見しなかった気がするので
ほんの少しでも、きっかけになれば、嬉しい限りです。

> またたまにブログお邪魔しまーす♪

ありがとうございまーす!!
これからも宜しくお願いします。
by: きみやす * 2013/10/14 23:23 * URL [ 編集] | UP↑

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |

プロフィール

きみやす

Author:きみやす
ご訪問、ありがとうございます。

このブログは管理人である“きみやす”が
ひたすら、本やマンガの感想を
書き連ねていくブログです。

お手すきな時にでも
のぞいてみてください。

カテゴリー

最近の記事

ブログランキング

FC2ブログランキング

にほんブログ村 本ブログへ ランキングはこちらをクリック! BS blog Ranking 人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】

ブログランキングに参加しています。 よろしければ、ポチッとお願いします。

月別アーカイブ

小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

最近のコメント

最近のトラックバック

QRコード

QR