影の車

影の車 [DVD]影の車 [DVD]
(2005/10/29)
岩下志麻、加藤剛 他

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影の車」(感想
(監督)野村 芳太郎
(原作)松本 清張
(主演)岩下 志麻 加藤 剛

知り合いの書店員・Iさん(50代)と話していて
(このブログも観ていただいているので)
先日観た『鬼畜』の話になり
Iさん曰く「自分は、一生あの作品、観る気にはならんわ~」
「そうですねー。自分も当分、観ることはないと思います・・・」
「そういえば、あの作品では岩下志麻が妻役で愛人が小川真由美だったけど
確か、同じ松本清張で、妻役が小川真由美で、岩下志麻が愛人役のやつがあったと思うけど・・・」
「へー」とか言っていると
通りかかった別の書店員さんが
「それ『影の車』じゃないですかね?」と教えていただき
観てみることにしました。

主人公は加藤剛が演じているのですが
惚れ惚れするほど格好良いです。
岩下志麻も相変わらず、美しい。

平凡な男があることをきっかけに一人の女にのめり込んでいく。

団地や新興の住宅地など
当時の風景が、今観ると逆に新鮮なんですが。

内容としては、さほど・・・
「まぁ、こんなもんかな」ぐらいに思っていたのですが

最後の最後になって
「おい!おい!おい!」という結末で。
ある意味、とんでもない作品でした。

『砂の器』と違った意味で
『鬼畜』とは対になる話だったような気がします。

芦田伸介演ずる刑事の一言なんて
『鬼畜』のことも論じているようですし

抗弁する主人公・浜島が内心の激情を抑えきれず
手にしていた己の眼鏡を握りすぎてしまい一部にヒビが入る、

その眼鏡を再びかけて
一部砕けた視界で見えるもの。

平凡な男が滑り落ちた陥穽。
その代償として、得たものは
鉄格子のついた取調べ室の窓と刑事。

そして、己が無実を証明するためには
己が隠してきた一つの過去を話さねばならない。

しかし、それを話すことは、ますます
不利にしかならないという二律背反な状況。

彼の叫びはどこにも届かずに
取調べ室の中に虚しく響くのみ・・・・

岩下志麻演ずる未亡人も
今まで、信じていた男も我が子ですら
どちらも信ずるに足る土台が崩れてしまい
憔悴しきった表情が印象的。

ラストシーンも淡々と描かれているだけに
どちらとの解釈も取れるだけに怖い。
原作も早く読んでみたいものです。

それにしても、小川真由美演ずる本妻というか
あの団地(自宅)は居たたまれないわ~。

お教室の生徒たちがあんなに押し寄せたら
旦那さんの居場所は正直ないですよね。

DVDのジャケットも良く見るとヒドい(笑)

『砂の器』『鬼畜』に比べると若干落ちますが
(あの二作品の出来が異常なのかもしれませんが)
十分、楽しめた作品でした。
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テーマ:DVD - ジャンル:映画

23 : 58 : 00 | 映画・アニメ・DVD・TV感想 | TB(0) | Comment(5) | UP↑

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コメント
こんにちは☆
先日は差し出がましい事を言いまして・・・
ホントに恥ずかしいです。ごめんなさいね。

この作品、借りて見ました。
やっぱりこの話は知っているような気がして、
ドラマ版(多分01年)を見ているような気がします。
でもハッキリとはしないのですが・・・。
もしかしたら、原作を読んでいるのかもしれませんが、
どちらにしても忘却のかなたで、初めてと同じでした。

内容ですが、
>お教室の生徒たちがあんなに押し寄せたら
>旦那さんの居場所は正直ないですよね。

コレを異常と思わないので、本妻も良くないのですよね・・・。

>『砂の器』『鬼畜』に比べると若干落ちますが
>(あの二作品の出来が異常なのかもしれませんが)
>十分、楽しめた作品でした。

これは誉めすぎのような気が・・・(笑)。
多分書かれた時代には、ピッタリなところが、
だんだん時代が進んで今では子供がアレを持つだけで
NGな表現なのでしょうしね(爆)。

俳優陣は、3人ともそれぞれ良かったですが、
若いですね~!!!

きみやすさんは本屋さんの店員さんと仲良いのですね☆
お互い読後感とかお話されるのですか???

では楽しい連休をお過ごしくださいね~♪
by: miri * 2012/09/14 17:10 * URL [ 編集] | UP↑

miriさん こんばんは

> 先日は差し出がましい事を言いまして・・・
> ホントに恥ずかしいです。ごめんなさいね。

いやー。全然気にしていないので
miriさんも気にしないで下さいね。

(この話はこれで終わりということで)

> 内容ですが、
> >お教室の生徒たちがあんなに押し寄せたら
> >旦那さんの居場所は正直ないですよね。

> コレを異常と思わないので、本妻も良くないのですよね・・・。

てっきり、『鬼畜』の後だったので
本妻と愛人のバトルが勃発するのかな?と思っていましたが
そこがなかったのが少々期待はずれ(笑)でした。

あとは、加藤剛と志麻姐さんがいちゃいちゃしすぎと
いうか、無防備というか。
そりゃ、子供から嫌がらせの一つや二つは受けても良いと思いますよ。

> >『砂の器』『鬼畜』に比べると若干落ちますが
> >(あの二作品の出来が異常なのかもしれませんが)
> >十分、楽しめた作品でした。

> これは誉めすぎのような気が・・・(笑)。

そうですね。中盤で期待外れかなと思っていたので
余計に良く見えたのかもしれません(笑)
ただ、ラストシーンの観客に解釈を任せるところは
流石というか、純粋に上手いと思いました。

> 多分書かれた時代には、ピッタリなところが、
> だんだん時代が進んで今では子供がアレを持つだけで
> NGな表現なのでしょうしね(爆)。

それもありますよね。
薪を割ることもないので、あんな刃物は持ち歩かないでしょうし・・・

> きみやすさんは本屋さんの店員さんと仲良いのですね☆
> お互い読後感とかお話されるのですか???

そうですね。結構話します。というか
このブログも見ているみたいで
「あれが良いなら、これ、おすすめ」みたいに
教えていただき、助かってます。

> では楽しい連休をお過ごしくださいね~♪

miriさんも良い休日をお過ごし下さい。
それでは!!
by: きみやす * 2012/09/14 20:29 * URL [ 編集] | UP↑
こんばんは☆
今日「ゼロの焦点」再見しました☆
きみやすさんの記事を「野村芳太郎」で検索したのですが、
他の作品は沢山あるのに・・・残念!

と、言いつつ、私も見ていないの一杯あるので、
また機会があれば、こちらの記事にある作品を見たいと思いま~す♪
いつになるか分かりませんが、その時は宜しくね☆
by: miri * 2012/10/05 21:09 * URL [ 編集] | UP↑

miriさん こんにちは
> 今日「ゼロの焦点」再見しました☆

・・・実はこの作品未見なんです(笑)。
何故か、近所のビデオ屋には『張込み』やら『大学は出たけれど』や『拝啓天皇陛下様』はあるのに・・・
この作品は無く、諦めていたのですが
俄然、観たくなってきました!!

> と、言いつつ、私も見ていないの一杯あるので、
> また機会があれば、こちらの記事にある作品を見たいと思いま~す♪

いえいえ・・・。
こちらの方こそ、ブログにはお邪魔させては頂いてはいるのですが

miriさんの観てらっしゃる映画の質と量
そして、スパッと(という擬音が適当なぐらい)的確な感想に
この作品も観たいな~と思うものが幾つもあります。

自分の映画の観るジャンルはわりと偏っているので
未知の世界が開かれるというか
とても刺激になります。

(最初はチャーリー・チャップリンを通しで観てみたいと思っているのですが・・・)

> いつになるか分かりませんが、その時は宜しくね☆

こちらの方こそ、宜しくお願いします。
by: きみやす * 2012/10/06 14:11 * URL [ 編集] | UP↑
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by: * 2012/10/06 15:36 * [ 編集] | UP↑

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