インベーダー・サマー
2012/09/01 ( Sat )
インベーダー・サマー (ソノラマ文庫 (243)) (1983/08) 菊地 秀行 商品詳細を見る |
「インベーダー・サマー」(感想)
(著)菊池 秀行
信州の小都市・夕笛市に、その年の夏は白い少女の姿で現れた・・・
この著者のリリカルな部分が抽出された作品の一つ。
甘さと苦さ。
周囲の者達がどんどん変わっていく中で
超然と変わらないように見える主人公・片桐学の姿に
昔は憧れを抱いたのですが。
今はむしろ、痛々しくも思えてしまいます。
登場人物たちが本当に魅力的で困る。
SF作品としては、荒削りだし
無理もあるけれど、おそらく著者ですら
その当時にしか書けない作品
(著者自らあとがきで言及していますが)
レイ・ブラッドベリの著作が好きな人にはお薦めです。
この当時の天野喜孝氏の表紙も好きだった・・・
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