BLUE GIANT 10巻・BLUE GIANT SUPREME 1巻

BLUE GIANT 10巻・BLUE GIANT SUPREME 1巻」(感想
(著)石塚 真一




最初、アマゾンで10巻を購入して、帯の完結の文字でくらくらしながら読み始めました。

その上で・・・巻の途中で
「おいおいおい!ふざけんなよ、サクシャ!」と『月光条例』のチルチルばりに怒りとそして、悲しみが襲ってきました。

物語は作者だけのものなのか?読者はおいてけぼりかよ!!と思いながら読み進めました。

9巻まで読んできた他の読者の方と同じく彼らのトリオ『JASS』がどうなるのか。
主人公の一人と言っても良いぐらい丁寧に描かれた雪折。
彼のピアノが通用するのか。
人間的にも、成長している彼に、多くの読者が感情移入し彼らの演奏に期待して読んでいた
その気持ちを引き裂かれたような展開で、しばし言葉がでませんでした。

何度か読み返し、頭が冷え
では、どういう物語が読みたかったのか、何度、考えても考えても
『JASS』で成功する所が見たかったのか・・・

それから想像していっても、、『BLUE GIANT』という物語が『JASS』の物語になってしまい。
宮本大のこれ以上の大きな成長は見られない気がしました。

『BLUE GIANT』という物語はやはり、宮本大の物語であり
あの冬の雪の中を進んでいく猫のように、一人にしなければならなかった。

帯に書かれているように、奇跡のようなトリオが
著者の思った以上に出来上がってしまったが故に
外部の力でしか、強引そのトリオを解散させるしかなかったのかな?・・・と思います。

(まぁ、それにしても○○○○って・・・一昔前の韓流ドラマかよ)とは思いますが。

作者もこれだけ丁寧に描いてきた分、本当に苦しかったと思いますが
巻末インタビューに彼が出てこなかったのは、今後の再登場があると期待してます!!
本当に・・・

で、同じ日に発売された、続編
『BLUE GIANT SUPREME 1巻』
存在を知らずに、結局本屋さんにかけ込むことに・・・何をやっているんだが・・・。

率直に言えば、悪くはないけども・・・といった感じです。
上にも書いた10巻でかなり賛否が分かれるである展開をしたからこそ
海外に行くのであれば
その分、もっと人種の壁や、自分の演奏に対する疑問や不安に直面させた方が良かったのでは?

穿った見方かもしれないが・・・・そうすると、ますます読者が離れてしまう懸念があったのか

こんなに簡単に見ず知らずの青年を家に入れてくれる人物の登場など
東京に出てきた時よりむしろ、容易にチャンスが巡ってきた感じがぬぐえませんでした・・・

練習に対する疑念、取り組み方に対する危機感。
楽器と自分の乖離など。
もっと掘り下げて欲しかった。

大という人間は根幹の部分で非常に強い。

日本でも、それは要所要所で描かれてきて、だからこそ、常人と違い成功していくのだろうけど・・・
そして、自分の音楽を信じている。
(その自己暗示法も描かれていましたが)

果たして、それは本当にプラスにしか働かないのか。
独善的なプレイに繋がらないのかという疑問が浮かびます。

読者からするとあと、もう少し“ゆらぎ”や“動揺”のようなものが描かれていないと
あまりにも強すぎる彼に共感しにくくなってきた気がします。

せっかく、海外という舞台を与えられたのであれば
もう少し大を壁に直面させても、良かったのではないのか?と思って仕方ありませんでした。

良かったシーンとしては教会のシーン。
本当にさりげなかったけども、良かった。

話は変わりますが、
自分にとって大事なジャズマンガで
細野 不二彦氏の『Blow up!』という作品があるのですが。



思春期からオッサンになった今でも、読み返す一冊です。

胸にぐっとくるエピソードが多いのですが
主人公・菊地オサム。
いわゆるおぼっちゃんで、なんでもそこそこそつなくこなす彼が
大学を中退しジャズ・ミュージシャンを目指す物語なのですが

菊地オサムになれるんや!

ここなんかも本当に好きだ。

『BLUE GIANT 10巻』を読んでいた時に
この作品の後半第21話・TAKE THE“A.TRAIN ”を思い出していました。

主人公・菊地オサムと仲間たちがようやくつかんだチャンス。
A.TRAINという日本でもトップクラスのジャズクラブに出演を依頼される。

そこで、仲間の一人でありオサムの後輩、非凡なピアノの才能を持つ福田は
会社を辞めてオサムと共にジャズ・ミュージシャンとして生きていこうとするのだが・・・

ここでの先輩であるオサムの言動。
その他のメンバーの言葉も味わい深いのですが。

福田の彼女の言葉が凄いんですよ。
できれば読んでいただいて、1、2℃体温が下がるような感覚を味わって欲しい。

そして、福田が選んだ道は・・・

ラストページとタイトルがきっちりと意味があり
絵も考えつくされた構成で
そこで、ある一つの青春の終わりが描かれています。

その他のエピソードも非常に内容が濃く
何かを目標や、夢など目指す人たちには是非、読んでいただきたい作品の一つです。
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