宿澤広朗 運を支配した男
2016/01/31 ( Sun )
「宿澤広朗 運を支配した男」(感想)
(著)加藤 仁
とある言葉に惹かれて、読了。
早大ラグビー部に入部し、一年時からレギュラー入り。
社会人を破って日本選手権二連覇の一員となる。日本代表入り。
卒業後は住友銀行に入行。
為替ディーリング部門でも頭角を現し
異例の出世を遂げながら
日本代表の監督にも就任。
第2回ワールドカップの指揮をとり日本の初勝利を上げる。
銀行マンとして仕事をしながら・・・って。
書いていて、もう、嘘だろってレベルなんですが。
55歳の若さで
夭折するまでの“凄さ”に圧倒されてしまい
自分という人間の脆弱さというか薄っぺらさを改めて感じてしまう次第です。
ただ、あとがきで著者が書いているように
(同じように)どこから人間・宿澤を取り上げていいかわからないという所から
ある一つの事柄から、対象に近づいていく。
何度か繰り返し、読みたい本です。
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
バビル2世ザ・リターナー 14巻
2016/01/30 ( Sat )
「バビル2世ザ・リターナー 14巻」(感想)
(著)野口賢
えーと。惰性で買っている感じはありましたが、それにしても
今巻は・・・
何がやりたいのかわからない。
緊張感が完全に失せてしまい。
もはや、マーズがどうなろうと。
バビル2世がなんとかしてくれるんじゃね・・・と思う次第で。
この物語の最初にあった
“なんか、やってくれんのか!?”という高揚があったのを懐かしく思い出します。
僕だけがいない街
2016/01/29 ( Fri )
「僕だけがいない街」第四話 観ました。
・・・前回のラストのヒキは今回明かされず。
悟、心の声を口に出すの多すぎ。
だだもれやん(笑)
今回は、本当に雛月加代を守る為に悟の必死さが伝わってきます。
それだけに、ラストが際立ちますね。
SCATTER あなたがここにいてほしい 7巻
2016/01/28 ( Thu )
「SCATTER あなたがここにいてほしい 7巻」(感想)
(著)新井 英樹
もう、「作者、どした?」と聞き返したい感じの作品でしたが
7巻に来て、ようやく、(気持ち悪さはあるのですが)主人公が受動的でなく
能動的に動き出してくれたので、ほっと一息です。
灰と幻想のグリムガル等2
2016/01/27 ( Wed )
『灰と幻想のグリムガル』 第三話 観ました。
(そういえば、このタイトルって『隣り合わせの灰と青春』と『愛と幻想のファシズム』からきているのかな?)
いや、最初の料理をするシーン、良いですね。
昔、ある雑誌でアニメで描ける“生活感”というのはたとえば、食べ物であったり
普通の生活感を出すことが、登場人物たちと観客のズレを防ぐことができるという文章があり
(ただし、当時のアニメでは、そんなにセル画に色も使えない場合があるので
色の少ないシャワーシーンなどで代用した)というのを読んだ記憶があるのですが、
洗濯のシーンもリアルでした。
その辺をきちんと描いているのが新鮮ですね!!
女子のその辺りの話とかは
正直、あそこまで尺をとる必要はあったのかはわかりませんか(笑)
生きるために、食料や自分のパンツ、武器やスキルを買うことも含め、ゴブリンを倒さなければならない。
倒す方法は相変わらず試行錯誤ですが
地図を埋めていく感覚が
文字通り、チラシの裏や、ノートの切れ端、方眼紙等に描いていた
マッパー(笑)世代にはたまらないものがあります。
それとは登場人物たちの微妙な心理描写の描き方もよく
ああ、言葉に出さないけども、こう思っているんだろうな・・・とか
観客に伝えるのも上手いですね。
・・・あとは、リーダー格の神官・マナトくんがバンバン、フラグを立てまくっている気が・・・(笑)
死なないで欲しいものです。
『昭和元禄落語心中』 第三話観ました。
いや~。
こちらは原作を読んでいるのである程度は予測がつくのですが
努力家でありのちに(八代目八雲)となる師匠と
この作品に大きな影響をもたらす助六の
若き頃の姿。
やはり、戦争というものがいかに多くの物を奪っていくのか、改めて感じさせてくれます。
それにしても、みよ吉が登場したかと思えば
“あいにくのお時間。続きはまた明晩”
品の良い、上手いヒキに、本当に脱帽です。
『亜人』 第二話も。
海斗くんの恰好良いいなぁ・・・。
主人公の性格が滲み出ているサブタイトル。
ただ、亜人とはいえど、何回も(文字通り)死ぬ目に遭うのは勘弁ですよね・・・
永井圭「今朝はごめん・・・でさあの・・・僕ってやっぱ人間じゃないのかな・・・?」
海斗 「その辺は興味ねぇわ」
(世界で47人と言われた時の対応といい)
素敵すぎるわ。この親友。
これから、どんどん、人間側からの悪意を受け
ねじ曲がっていく主人公なんですが
亜人の能力の一つでもある
IBM(黒いスタンドのようなもの)も、本格的に登場しましたし
次回も楽しみです。
シリーズ江戸川乱歩 短編集・1925年の明智小五郎 屋根裏の散歩者
2016/01/26 ( Tue )
「シリーズ江戸川乱歩 短編集・1925年の明智小五郎 屋根裏の散歩者」(感想)
(主演)満島ひかり 篠原信一
世の中の全てに退屈していた、郷田三郎(篠原信一)は
明智小五郎(満島ひかり)と知り合い、彼の話す犯罪譚に魅了される。
郷田は変装をしたりするが、あくまでも一時的な喜びに過ぎず。
そんな時、ふと入った押入れの中で、天井板がはずれることに気づく・・・
やっぱり、個人的には実相寺昭雄監督版が好きかなぁ・・・
郷田三郎は三上博史が演じた方がやはり、屈折していたり、厭世的であったり
そうかと思うと女装に喜んだりするのも似あっている。
ただし、被害者・遠藤に対する顕在化していない暴力衝動は
篠原信一版の方が描かれていて、なるほどと思いました。
満島ひかりの明智小五郎も、今回も(良い感じの)嫌な感じ(笑)で描かれていて
(これは読者・観客が知らず知らずに犯人側に意識を置いているのも大きな要因かもしれません)
良かったです。
シリーズ江戸川乱歩 短編集・1925年の明智小五郎 心理実験
2016/01/25 ( Mon )
NHKBSプレミアム
「江戸川乱歩 短編集・1925年の明智小五郎 心理実験」(感想)
(主演)満島 ひかり 菅田将暉
犯人である蕗屋清一郎(菅田将暉)が
最初に島田清次郎の『地上』を読んでいるところからして、お見事と云わざるえない。
キャストも素敵です。
殺害される下宿先の未亡人(嶋田久作)!!違和感がないのが本当にびっくりします。
この頃の明智小五郎の(少年探偵団の頃の完璧超人ではなく)
謎というものがあったら解かずにはいられない。
犯人たちと実はとても良く似ていて、
それ以上の頭の良さ、(奸智ともいうべき)
そして、性格の悪さを、満島 ひかりがうまーく、演じています。
菅田将暉も、冷酷でありながら、ある点では正直な犯人がぴったりです。
腹巻をこんなにかっこ良く着れる人も、少ないのでは?と思ってしまいます。
町田くんの世界 1~2巻
2016/01/24 ( Sun )
「町田くんの世界 1~2巻」(感想)
(著)安藤 ゆき
眼鏡なのに、勉強はできない。
運動もできないが、人に優しい。
普段は、善人が多いの作品って苦手なんですが
この作品はわりと気持ちよく読めました。
雨の日も神様と相撲を
2016/01/23 ( Sat )
「雨の日も神様と相撲を」(感想)
(著)城平 安
「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。
子供の頃から相撲漬けの生活を送ってきた僕が転校したド田舎。
そこは何と、相撲好きのカエルの神様が崇められている村だった!
村を治める一族の娘・真夏と、喋るカエルに出会った僕は
知恵と知識を見込まれ、外来種のカエルとの相撲勝負を手助けすることに。
同時に、隣村で死体が発見され、もつれ合った事件は思わぬ方向へ!?
カエルの神様たちに相撲指南をする話。
帯や可愛らしい表紙に「ほんわかした話なのかな?」と思っていたら
物語は急転を繰り返します。
『虚構推理』(結局、あれから原作も読みましたが)
怪異なもの・今回はカエルとはいえ神を相手にし、論理を組み立てていく。
そして、その論理を全く別の角度(視点から)みると全く別のものが見えていく面白さ。
主人公の飄々としたキャラクターと周囲の者たちとのやり取りに笑わされながらも
この作品も、ついつい読み返して「ああ、これが伏線だったのか」と驚かされます。
タイトルも『雨の日も神様と相撲を』 雨の日もの“も”が読み終わったあとに納得してしまいます。
僕だけがいない街
2016/01/22 ( Fri )
「僕だけがいない街」第三話 観ました。
・・・あんまり、専門外の人が声を当てるのは好きではないのですが
この作品は成功した、珍しい例かもしれません。(あくまで、主観ですが)
(内面の声)29歳の悟=満島 真之介
(外見上・他者が聞く声)10歳の悟=土屋太鳳。
今回は、目を背けたくなるようなシーンもありますが
少しずつ、悟の行動によって雛月加代の心や周囲の事柄が変わっていきつつある事柄
逆に、子どもの頃と変わらない、同じ失敗を繰り返してしまう事柄も
両方、丁寧に描かれていて好感が持てます。
雪には雪のなりたい白さがある
2016/01/21 ( Thu )
「雪には雪のなりたい白さがある」(感想)
(著)瀬那 和章
四つの実在する公園を舞台にした短編集。
個人的には三話目
『メタセコイアを探してください』が一番好きでした。
(舞台となる石神井公園も平井和正先生のアダルト・ウルフガイシリーズが好きだった者にとっては親近感を感じてしまいます)
四編すべてにおいて、公園での出逢いにより自己を見つめなおしたり
過去と向き合うことにより、新たな自分を見つけ出す。
幾分かの苦味もありますが、読後感はどれも爽やかです。
身辺雑記
2016/01/20 ( Wed )
カップヌードルのCM(STAY HOT名探偵篇)何回観ても笑ってしまいます。
ドラマ版・金田一耕助を演じた古谷一行が楽しそうに演じています。
金田一作品がまた、観たくなりました。
日清の公式HPhttp://www.cupnoodle.jp/cm/list/には 15秒編・30秒編・60秒編 あと“メンキヨ(笑)横笛編も
あります。
二度めの夏、二度と会えない君
2016/01/19 ( Tue )
「二度めの夏、二度と会えない君 」(感想)
(著)赤城 大空
「タイムリープ物が好きなら、おススメです」と知り合いの方から教えてもらった作品です。
・・・うーん。悪くはないんです。
二回目(二周め)の登場人物の変化とか
知ってるからこそ、動かない(動けない)ジレンマみたいなのは
しっかり書かれているのですが・・・
登場人物がパターン化しているというか
オーソドックス過ぎて、正直「うーん・・・」と読みながら、唸ってました。
・・・ごめんなさい。
灰と幻想のグリムガル等
2016/01/18 ( Mon )
『灰と幻想のグリムガル』 第二話 観ました。
おお・・・こんなにゴブリン(1匹)を斃すのに、緊張したりするとは思わなかったなぁ。
主人公たち六人がかりで、ようやくって所がリアルで
生き物を殺す(たとえ、モンスターであったとしても・・・)ことの忌避感も含めて
昔のサンライズ作品の序盤なんかを思い出しました。
ゴブリンの叫びが、てっきり“なかまをよんだ!”のかと思ったら
六人がかりで殺されそうなゴブリンの気持ちになったら・・・
そりゃ、勘弁って感じですよね・・・
ただ、水汲んでいただけなのに襲われるとか
立場変えたら、たまらないものがあります。
色々とRPGのお約束そのものについても、考えてしまいます。
それとは対照的に、美術(水彩画っぽい色合いの街並みとか)や
細かな所の生活の描写も丁寧で、挿入歌も含めて、ほっとしますね。
(歌はもう少し短くても良かった気がしますが・・・)
あと、主人公たちの言動・記憶に関しての描写が
月の色はともかくとして、飛行機のようなものだったり
(彼ら、一人一人で記憶の残り方が違うのかな?)
ヘアーとかいう単語や鬼畜とかパッションとか煩悩という単語が
普通に通じてるのが少々違和感がありました。
・・・あとはEDロールのゴブリンの声優・ゴブリンって何(笑)
『昭和元禄落語心中』 第一話と第二話観ました。
いや~。これもまた。
師匠(八代目八雲)の第一話の時の上手さと、初高座の胸が痛くなるような静けさ。
その後にでてくる助六の「時そば」が余計に際立つ。
声優さんって本当にすごいなぁ・・・
『亜人』 第一話も。
主人公のクズっぷりと海斗くんの恰好良さがアニメになって余計に際立つ、際立つ。
(原作自体もそうなんですが)設定が良くわからないところもありますが
どこまでやるのか楽しみです。
キング・オブ・トーキョー 日本語版&パワーアップ 日本語版
2016/01/17 ( Sun )
「キング・オブ・トーキョー 日本語版&パワーアップ 日本語版」(感想)
(ゲームデザイン)リチャード・ガーフィールド
下の娘と相談して購入したゲームです。
様々な怪獣がトーキョーを舞台に大暴れするボードゲームです。
プレイヤーは各々1体の怪獣を操り、自分の番でダイスを6個ふる。
特製ダイスには1~3と、「攻撃」、「回復」、「エネルギー」の目があり、このダイスの目によって戦うことになるのですが
貯めた「エネルギー」を使えば、カードから、様々な特殊効果を得る事ができます。
勝利条件はトーキョーを20ポイント分破壊しつくすか、他のプレイヤーの体力を12ポイント削って、滅ぼし
最後の一体になるかのどちらかです。
面白かったです。
一緒に「パワーアップ 日本語版」も購入していたのですが
まずは通常版でプレイ。
ところどころ?というところもありましたが
怪獣たちのちょうど良いデザインと(特殊効果)カードの奇抜さに、笑いながらプレイすることが出来ました。
途中で、部活から帰ってきた息子も含めて
「パワーアップ 日本語版」も加えてやってみると
このパワーアップに含まれている「進化カード」という要素を加えると
それぞれの怪獣をどう進化させようか考える事が出来
自分の使う怪獣に愛着がわいてくるのも、良かったです。
1プレイ時間も30分程度ですので、気軽に遊べます。
信長協奏曲 13巻
2016/01/16 ( Sat )
「信長協奏曲 13巻」(感想)
(著)石井 あゆみ
相変わらず、おもしろいです。
時代はどんどんと動いて行っています。
サブローの正体も、幾人かにはバレましたが。
今回、興味を惹かれたのはミッチーこと(明智光秀)実は本物の織田信長が
今、戦国大名・信長として生きているサブローをどういう風に見ているのか語られるシーンがあり
「ああ、こんな風に思っていたんだ」と思ってしまいました。
読者が一番期待をしている“本能寺の変”がどのように描かれるのか。
このままだと、本能寺の変起こらないのでは?という感じなのですが・・・
“自分”を取り戻すために、光秀が起こすのか。
・・・『太閤立志伝』ばりに秀吉が起こすとか(笑)。
良く言われている信長の遺体が見つからないことにつなげるのか。
はたまた、天海僧正として光秀が生き残るのか。
果たして、どういう風に決着をさせるのか。
あとは、サブローも帰蝶さんも外見は最初の頃とあまり変わりませんが
(作中の天正6年、もう信長も40代半ば?のはずなんですけど・・・)
その辺が少し気になりました。
僕だけがいない街
2016/01/15 ( Fri )
僕だけがいない街 第二話
おお、OPカッコいい。
「再上映(リバイバル)」と二人の悟も絵的にわかり易く描かれていたので
とてもいい感じです。
ヒロインの一人である雛月加代も今回、本当に初お目見えという感じです。
ケンヤの洞察力の鋭さもしっかり描かれていて、良かったです。
ヒロミの外見が少し変わっていたのも(ある種の)配慮なのかな?
正直、彼女(雛月)が母親から受けている○○の所は子どもに見せるのをためらっていたのですが
「今更、白面の暴虐さとか見せてるのに・・・」と色んな方に言われました。
実際、見せてみても、彼ら、彼女らは道徳の時間
(今の正式な名前は忘れましたが・・・)やドラマ、ニュース等で知っているので
全く、自分の方が子どもを甘く見ていたかと思った次第でした。
低俗霊狩り 完全版 3巻
2016/01/14 ( Thu )
「低俗霊狩り 完全版 3巻」(感想)
(著)奥瀬 サキ
今月末に4巻が出るので、再読。
その当時の、何だか、良くわからない人たちが登場してくるところや
良くわからない能力で闘うのは、本当にいわゆる“超伝奇モノ”のもつ何とも言えないケレン味が
好きだったんだなぁ・・・と改めて納得。
雑誌の休刊とともに中断した『自動人形』編の為に買っているのですが
最終巻(4巻)が20数年間待っていただけに
どういう出来なのか。
自分はどう感じるのか。
嬉しくもあり、怖くもあります。
兄友 1巻
2016/01/13 ( Wed )
「兄友 1巻」(感想)
(著)赤瓦 もどむ
元々は一つの部屋だったのを、日曜大工の薄い壁で
分けられた兄妹。
兄の友人が「妹さん、可愛いな・・・」と言われたことを
聞いてしまったことから、急に異性として意識しだすようになる
家庭的(ある種、おばあちゃんの知恵袋的な)少女の物語です。
まぁ、本当に主人公たち二人のウブさ丁度いい感じで。可愛らしいです。
灰と幻想のグリムガル
2016/01/12 ( Tue )
『灰と幻想のグリムガル』 第一話 観ました。
第一話タイトルが“ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ”に惹かれて・・・
既にそこがオッさんのツボです(笑)
RPG『Wizardry』のカント寺院で何度聴いた呪文だったか(笑)
“ささやき - いのり - えいしょう - ねんじろ!”
後に、危険な場合はディスクのライトプロテクトや
だんだん、ディスクのアクセスランプで敵が分かって来るようになったり。
そうかと思うと、うっかりして
*いしのなかにいる*とかになったりして、当時は物凄いショックでしたが
今となっては楽しかったなぁ・・・
これも異世界転生?譚の一つのようですが
主人公たちは名前以外のほとんどの記憶を失っており
パーティを組んで義勇兵の下っ端に組み込まれていきそうなのですが
第一話の段階ではゴブリン一匹を斃すのにも手を焼く有り様で(笑)
いい感じで、主人公補正のない作品です。
個人的には主人公が無双するよりも好きですが・・・
第一話は状況説明に費やされていたので
第二~三話目ぐらいに、爽快なポイントを作らないと
続けて視聴してくれる人間は少なくなる可能性がありますね・・・
バランスって(強さも、見せ方も・・・)難しいですね。
後は『僕だけがいない街』も
絵柄がちょっと・・・と思いましたが
「再上映(リバイバル)」も絵的にわかり易く描かれていたのと
ちゃんと、お母さんの唇が再現されていたので良しとしましょう。
(お母さんの声が“真実はいつも一つ”って言っている少年探偵だったので
あの展開には子どもたちは、幾分落ち込んでいましたが
ラストは、息子も娘も「おおっ!!」となっていたので
導入部としては成功だったのかなと思いました。
僕たちがやりました 3巻
2016/01/12 ( Tue )
「僕たちがやりました 3巻」(感想)
(原作)金城 宗幸
(漫画)荒木光
「そこそこ」を希望する主人公トビオたちの結束は脆くも崩れたかに見えたが・・・。
いやー。繰り返しになりますが
登場人物にここまで、愛情を感じない(おそらくは原作者)も珍しいのでは?
そのくせ、よくあるデスゲーム系の駒のような使い方もせず
より一層、登場人物たちの内面を削るような展開に
「おいおいおい・・・」と言いながらも読んでしまいます。
僕たちがやりました 1~2巻
2016/01/11 ( Mon )
「僕たちがやりました 1~2巻」(感想)
(原作)金城 宗幸
(漫画)荒木光
記事書いたと思っていたんだけども・・・
「そこそこ」を希望する主人公トビオたち。
その彼らの日常がちょっとしたことで崩壊していく様がすごい。
転落ってレベルじゃない。原作者の登場人物への愛着のなさが逆の意味ですがすがしい程
どういう結末を迎えるかで、評価が真っ二つに分かれそうです
海街diary 7巻
2016/01/10 ( Sun )
「海街diary 7巻 あの日の青空」(感想)
(著)吉田 秋生
四姉妹、それぞれの人生の転機が少しずつ訪れてこようとしています。
前巻の切れるようなまでに、美しい、寂しさと抑制の効いた画面構成とは違い
ラストで読者も「はっ!」とするような事柄と今後への展開に対して
色々と考えさせるような終わり方となっています。
本当に、登場人物が、鎌倉には居て 読者としては
1年~1年半ぐらいに近況を知るような感覚を覚えます。
決して、派手な作品ではありませんが、人の命であったり
後悔であったり、失ったものがあるのであれば、またそれとは別の何かを手に入れようとしたり。
寂しさなんかも含めて、丸々、丁寧に描いている。
どのような展開になっていっても何故か、不思議に安心してられるのは
勿論、著者の筆力と人間としての力がしっかりあることを読者が知っているからかもしれません。
ニセコイ 21巻
2016/01/09 ( Sat )
「
ニセコイ 21巻」(
感想)
(著)
古味 直志 ううーん。さてさて。
そろそろ、ヒロインズの一人 橘 万里花(マリー)
(強制的に、間引きする)といわんばかりの強引な展開に
もはや笑ってしまいました。
このご時世、主人公の心を射止められなかったら
無理やり親のいいなりで結婚・・・って
(橘もまだ女子高生、何ですけどね・・・)
そして、巻数を増していくごとに人間的な魅力が減退していく主人公。
本当に(本命ではではないサブヒロインの為に)結婚式をぶっ壊しに行くのですが
(作中でも散々突っ込まれていますが、結婚式を妨害してもそのヒロインと結婚しない責任は取らない)
もう、この辺で寝落ちしました(笑)
作品そのものよりも、コラ画像の方が、すがすがしくて好きです。


ちなみに、黒ベタで塗られているのは、橘 万里花の父親で現職(笑)の警視総監です。
自分の奥さんに反対意見を述べたら、地下牢に放り込まれているという有り様です。
コメディとはいえ、日本の危機管理大丈夫かよと思わず、ツッコみたくなりますね。
結婚式をご破算にするといえば
有名どころでいえば、『卒業』か『カリオストロの城』ですが。
作品の内容はそれぞれの感想がありますが
ヒロインを救いたいってのが大前提にあった気がしますが・・・
自分は『卒業』はサイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』による補正がかなりあると思っていますし
(バスに乗ったあとの二人の表情が、急に高揚から、現実に、ふっと戻ったもの「そんなに甘くないぞ」ってのを暗示している気がして、結構留飲が下がりました)
思わず“和牛”のネタを思い出します。
ドイツ零年
2016/01/08 ( Fri )
「ドイツ零年」(感想)
(監督)ロベルト・ロッセリーニ
今回のブログ・DE・ロードショーは『イタリア・ネオリアリズム映画』とのことなので
二作目はこの作品。
(正確にはこの間にもう一作観ているのですが、色んな意味で消化できてないので)
次はこの作品に・・・したのですが。
「お、おいっ!!」というラストに呆然。
色々と書きたいことはあったのですが、ラストで雲散霧消しましたよ!!
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
なんとか、書きたいことを列記していきます。
今回は舞台は廃墟と化したベルリン。
貧困にあえぐ人々の姿は、『自転車泥棒』でもありましたが。
これがまた人の心をえぐってきます。
そして、戦争の後に来るものは貧困だけではなく
“価値観の崩壊”もくるのだと、改めて思い知らされました。
舞台がベルリンである為に、ナチズムの否定が大きく作品の全体に影響を与えています。
兄が元ナチ党員であることを指弾されることを恐れ、引きこもっているのも
そして、(日本でも同様にあったであろうが)
今までの人々の根幹ともいえる価値観が崩壊し、その中から生きていく方法を模索していくのですが
主人公の前に現れる、教師がひどい。
戦争中は教育としてナチズムを教えていながら
敗戦後は闇屋として、ヒトラーの演説のレコードをアメリカ兵に売ったりしています。
(生きていくためには、仕方がないのでしょうが・・・)
ただ、その教師の中にナチズムは完全に消えてなくなったわけではなく
(これがこの教師の怖い所です)
(ある意味、今だからこそ)弱肉強食でなければならない、ということを口にします。
それが、引き金となり、大きな悲劇を生み出します。
途中の廃墟や、音楽等も凄かったですし
少年の時折現れる、年齢相応の表情にも少し救われるのですが。
それから、あのラストに行きつく訳ですか・・・。
2.43清陰高校男子バレー部 2巻
2016/01/07 ( Thu )
「2.43清陰高校男子バレー部 2巻」
(著)壁井 ユカコ
高一の夏。
清陰高校バレー部で改めてチームメイトになった黒羽と灰島は、
個性的な先輩たちと共に全国を目指し練習に明け暮れていた。
一年前の一件を引きずってぎくしゃくしていた二人だが、
夏合宿で互いへの信頼を取り戻す。
そして、期待が高まる中で迎えた県高校秋季大会。
順調に勝ち上がってゆく清陰高校だが、準決勝を前にまたもや事件が―。まぶしくひたむきな青春小説、第二弾!(裏面より)
ようやく、物語の起点とも言うべき、主人公の一人・灰島公誓が地元に戻ってきた理由が
明かされますが・・・・うーーん。
真相が明らかになって、こんな風に受け止められるかなと?
ちょっと、納得できなくなったので(自分の中では)失速しましたが。
基本的には王道の青春小説です。
自転車泥棒
2016/01/06 ( Wed )
「自転車泥棒」(感想)
(監督)ヴィットリオ・デ・シーカ
今回のブログ・DE・ロードショーは『イタリア・ネオリアリズム映画』とのことです。
・・・すみません。
イタリア・ネオリアリズムという単語自体知りませんでした(汗)・・・
勉強になりました。
いやー。
この作品は叔父から勧められて観たことかあったのですが
(当時、自分は大学生の頃ですかね)
観終わったあと、どうしていいか分からず、自分の感情を持て余すという経験をした作品でした。
その印象があって、今回幾分かの覚悟と気合いを入れて観ました。
・・・・実際、その頃からしても、ン十年経っているのですが。
うーん。
社会的背景を改めて知って観るとまた、違って観えますね。
自分が親になったことも多分に影響しているのか。
大学生の頃に感じていた作中の父・アントニオに対するなんともいえない、“わだかまり”といいますか。
息子の立場で観ていた時の“やるせなさ”のようなものも
ようやく、理解が出来るようになっている自分に驚きました。
まず、根底にある、貧しさ・貧困への驚き、恐れといった方がいいのか・・・。
戦争の後に来るものが“これ”なんだな、と改めて思い知った次第です。
やっとありつけた仕事に必要な自転車を盗まれた親子のローマでの彷徨
ともとれる部分には、胸がやはり痛くなりました。
警察ですら、半ば機能しておらず。
自らの力で探すことしか、方法がない。
・・・犯人らしき人間を見つけても、取り逃がしてしまう。
最後に父親が取ろうとした行動。
タイトルの二重の意味に(今回初めて)気がつきました。
誰もが、被害者にもなりうるし、加害者にもなりうる。
本当に、ありきたりな言葉ですが、それを思いしらされます。
そして、そこでの周囲の人間の姿。
人間というもののもつ醜さや哀しさ。
そして、優しさも。
(多分、息子と二人でなかったら・・・どうなっていただろうかと思います)
ラストシーンの苦さを含め、現実の不条理さを描いていることが
『ネオリアリズム』というのかもしれませんね・・・。
不意に、昔、父親から
「悪人になるのも、それなりの才覚がいる。幸か不幸か、お前にはその才覚はないみたいだ。
だったら、報われるかどうかはさておき、真っ当に生きることを目指せ」と
説教されたことを思い出しました。
今考えると、ある意味、真っ当に生きる事を選択できることも、平和であるお陰かもしれませんね。
僕は君を殺せない
2016/01/05 ( Tue )
「僕は君を殺せない」(感想)
(著)長谷川 夕
夏、クラスメートの代わりにミステリーツアーに参加し、最悪の連続猟奇殺人を目の当たりにした『おれ』。
最近、周囲で葬式が相次いでいる『僕』。
―一見、接点のないように見える二人の少年の独白は、思いがけない点で結びつく・・・!!
すべての始まりは、廃遊園地にただよう、幼女の霊の噂・・・?
誰も想像しない驚愕のラストへ。
二度読み必至、新感覚ミステリー!!(裏面より)
う~ん。確かにこのラストは想像しなかった。
(出来ないと言った方が正確かなぁ・・・)
確かに二度読みはしたけど、自分の読解力がないのか
正直、割と無理のある展開が多かった印象が拭えません・・・
長編と思いきや中編が二作収録されていて
個人的には中編の『Aさん』の着地点の方が気持ちが良かったです。
君と時計と嘘の塔 第一幕
2016/01/04 ( Mon )
「君と時計と嘘の塔 第一幕」(感想)
(著)綾崎 隼
大好きな女の子が死んでしまった―という悪夢を見た朝から、すべては始まった。
高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。
唯一の親友がこの世界から消え、その事実に誰ひとり気付いていなかったのだ。
綜士の異変を察知したのは『時計部』なる部活を作り時空の歪みを追いかける先輩・草薙千歳と、
破天荒な同級生・鈴鹿雛美。
新時代の青春タイムリープ・ミステリ、開幕!
タイムリープものと聞いては読まずにはいられないのですが(笑)
第一幕ってのがな・・・・と思っていたら
本当にその通りで。
この調子だと・・・
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テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
身辺雑記
2016/01/04 ( Mon )
『岩合光昭の世界ネコ歩き』のWIKIのページの出演者の欄で思わず噴き出してしまいました。
いや、確かにそうなんだけどね(笑)・・・