屋根裏の散歩者(2回目)
2015/10/31 ( Sat )
「屋根裏の散歩者」(感想)
(監督)実相寺 昭雄
(主演)三上 博史
今回の第二回秋のミステリー企画第6作目はこの作品です。
横溝先生を取り上げたなら、やはり、乱歩先先生もというわけではないのですが。
この作品も犯人の“動機”に驚かされた作品です。
(心理学的に、深読みはいくらでもできそうですが・・・)
ここではあえてそちらには踏み込まず、登場人物たちが語った通りの動機で
物語を捉えていきます。
いわゆるデカダンにどっぷりと浸かり、どこの下宿に行っても対して変わらない。
同じような人間が、同じように生きているだけだと人生や世間に
冷めた視点を向けていた主人公・郷田三郎。
彼は、些細な偶然から屋根裏に行けることを発見し
屋根裏の下で行われている様々な事柄を覗き見ることで
人が自室で何を行っているか、知らず知らずのうちに人間の多様性にも
触れていきます。
最初はそれを覗き見ることで満足していたのですが。
覗視者の優位性だけでは飽きたらず
彼はある行動に踏み切ります。
改めて観ると今まで興味のなかった屋根裏の下の生活の描写にも
意味があったのかなと思います。
そして、『蜘蛛の糸』も思いだしました。
子供の頃から、不思議なんですよね、あの話(笑)
お釈迦様はなんでカンダタを救おうと思ったのか。
(カンダタよりも酷い悪人ってとんでもないな~)とか
「蜘蛛、助けたからオレ、地獄に堕ちても大丈夫だ!!」自慢げに話していたクラスメートの
ことを思い出します。(地獄に堕ちるのが前提なのかよ)ってクラス中からつっこまれてましたが。
もちろん、お釈迦様の慈悲の心と、カンダタの愚かさの対比。
自分だけ助かりたいという気持ち(我欲)を戒めているのは、わかるのですが。
そもそも、助けるのであれば、最後までお願いしますよ。という気持ちになります。
安易に、期待を持たせるのも、どうなの?とか。
僧侶の友人にこの話をしたときに小乗仏教と大乗仏教の話にもっていかれた時には
さすがにお互い「そりゃ、強引じゃねえ」と笑いましたが。
やはり、自分のような不心得者には、ちょっと難しいようです。
話が豪快に逸れましたが
この作品では、犯人と似ている人物が2人登場します。
彼らの役割も納得してしまいます。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
本陣殺人事件 (2回目)
2015/10/30 ( Fri )
「本陣殺人事件」(感想)
(監督)高林 陽一
(原作)横溝 正史
(主演)中尾 彬
今回の第二回秋の夜長のミステリー企画5作目はこの作品でした。
やっぱり、邦画で何かないかぁ・・・と思っていたのですが
結局、金田一に戻る有り様(笑)
ただ、双璧とも言える『犬神家の一族』『八つ墓村』(異論はあるでしょうが)は
流石にフルコースとも言える内容なので、体力的にも・時間的にも
この際、置いておいて、この作品にしました。
トリックの見せ方(明かし方)としては、古谷一行のドラマ版の方が上手いように感じるのですが
何回見ても、“動機”がとんでもないんですよ。
現代では到底ありえないんじゃないかという理由。
犯人の秘められた感情を、この俳優さんでないと
説得力を持って演じることはできないのではと思います。
原作も何回か読んでいますが、本当に内容が自分の中で消化できたのは
この作品を見たからじゃないかと思います。
この映画を教えていただいた『映画鑑賞の記録』のmiriさんに改めてお礼申し上げます。
スクリーム
2015/10/29 ( Thu )
「スクリーム」(感想)
(主演)ネーブ・キャンベル
(監督)ウェス・クレイヴン
今回の第二回秋の夜長のミステリー企画4作目はこの作品でした。
まぁ、この作品がミステリーかホラーかといわれると「う~~ん」と悩まざるを得ないのですが
(自分はスプラッタ等は苦手なのですが・・・この作品は色んな意味で笑わせてくれます)
田舎町ウッズボローで起こる殺人鬼の暗躍と
それに怯えながらも立ち向かう(?)若者たちの姿を描く。
もう何が素敵かって
犯人が出題してくるクイズから「とんでもねー」と思うのですが
作品にここぞとばかりに散りばめられた『ホラー映画あるある』がやっぱり笑いを誘います。
殺人鬼も、他の作品のような不死身性をあまり強くもっておらず。
そこら辺のバランス感覚が絶妙でした。
犯人の正体も含め、最初に見た時の面白さは忘れられません。
隣人は静かに笑う
2015/10/28 ( Wed )
「隣人は静かに笑う」(感想)
(主演)ジェフ・ブリッジズ ティム・ロビンス
(監督)マーク・ペリントン
今回の第二回秋の夜長のミステリー企画3作目はこの作品でした。
本当に、この作品も「見終わった後にやられた感」がありました。
思わず「うぉい!!」と叫んだ程でした。
ラストで作品の評価は真っ二つに別れると思いますが
主演二人の演技も含め、自分はとても好きな作品です。
・・・まずは、幻想的とも、不吉とも、取れるファーストシーンからどうぞ。
ミッション:8ミニッツ
2015/10/27 ( Tue )
「ミッション:8ミニッツ」(感想)
(主演)ジェイク・ギレンホール ヴェラ・ファーミガ
(監督)ダンカン・ジョーンズ
今回の第二回秋の夜長のミステリー企画2作目はこの作品でした。
シカゴ行きの通勤列車が爆破され、乗客全員が死亡する。
米軍のスティーヴンス大尉は、政府の極秘任務として、
乗客が死ぬ直前の8分間の意識に侵入し、爆破の犯人を暴いて
次なる巨大なテロを阻止する任務を課せられる。
何度も犠牲者の意識に送り込まれ、試行錯誤を繰り返していく。
それは、すなわち何度も死んではまた甦ることに。
経験を繰り返しながら犯人に近づいていく一方で。
スティーヴンスの心には次第に疑惑が膨らんでいく。
乗客を助ける事が出来る事はできるのか?
自分はなぜこの任務に選ばれたのか?
数多の謎と、試行錯誤を繰り返すことによって
明らかになる真実とは?
面白かったです。
予備知識なく、いきなり他人の意識に組み込まれる主人公。
状況把握もままならぬ状態からの、手探りの捜査を強いられる。
8分間という制約を課せられながら、主人公は爆弾と犯人を探し求める。
そして・・・犯人だけでなく、現在の自分の状況にも疑問が生じ始める。
ラストまで見た後に、必ず、音声解説も聞かれることをお勧めします。
監督や役者、脚本家がどのようにして映画を作り上げていくかということと
どういう意味でこのシーンをとったのか。もしくはとらなかったのかが分かり、楽しめます。
エグザム
2015/10/26 ( Mon )
「
エグザム」(
感想)
(
監督)
スチュアート・ヘイゼルダイン(
主演)
ルーク・マブリー今回のブログDEロードショーは第二回秋の夜長のミステリー企画でした。
まずは、友人から教えてもらっていたこの作品から
合格すれば死ぬまで、年俸1億円という大企業の最終就職試験に残った8人の男女。
彼らが通されたのは、銃で武装した警備員が守る試験会場だった。
彼らに試験監督はいう。
質問は一つだけ。制限時間内に答えること。
ルールは3つ。
1.試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。
2.試験用紙を破損してはならない。
3.試験会場から退出してはならない。
以上を破った場合には、その場で失格とする。
・・・そして、試験が開始されるが
試験問題は白紙だった・・・
困惑する彼らをよそに容赦なく、制限時間の80分は減っていくのだが・・・。
彼らは協力、騙し合いを繰り返しながらこの試験(エグザム)に挑む。
う、うーん。
期待していた分
こうくるかぁ・・・という印象。
こういった作品の場合、いかにルールの抜けを探し出し
出し抜くかが肝となると思うのですが
8人の受験者がいるので、話を引っ張っていく人間。
かきまわす奴等々。
(よくも悪くも密室劇が好きな人が見れば、多分、こういう風になっていくだろうな予測がつくと思います)
オチも含めて
「なんか、もっと、面白くなりそうな作品」の見本のような作品でした。
惜しい。
キャプテン
2015/10/25 ( Sun )
「キャプテン」(感想)
(著) ちば あきお
友人と話していて、「自分の子供に読んでもらいたいマンガはなんだろう?」という話題になり。
血統とか、秘めたる力とか
覚醒(笑)みたいなものがない主人公の作品というものを考えていた時に
この作品を思い出しました。
墨谷二中に転校してきた、谷口タカオ。
野球部に入部するがその時、着ていたユニフォームが、前の学校で
野球の名門校であった“青葉学院”のものであったため
皆は有望な選手が入部したと喜ぶが
実は、谷口は青葉学院の2軍の補欠だったのだ・・・
皆の期待を裏切らないように、部活のあとも激しい自主錬を課す谷口。
それによって、周囲からの信頼も次第に形成されていく。
谷口の後にキャプテンとなった丸井も
非常に人間的。
どちらかというと、何かがあった時に自分の責任だと強く思う谷口と違い。
キャプテン就任時から、空回りするあたりも、実際の人間の集団ではよくある光景といいますか
「ああ・・・」と納得してしまいます。
自分よりも技量の高いイガラシに対しても
衝突を繰り返していたが、彼を認めていく辺りも、良いですし
役割が人を育てるということを改めて、考えさせてくれます。
情に厚く、後輩の試合にもよく、顔を出すところも(良くも、悪くも)彼らしい。
丸井の次にキャプテンになったイガラシ。
ある意味、小さい体格ながら、体力・センスが一番際立った選手。
モチベーションも高く。
ある意味、目的に対して出来るからこそ、出来ない人間の気持ちを理解するのが
難しいかったのではと思われます。
そして、イガラシとは対照的な近藤。
体格と大きいがエラー等のミスも多く、気分もムラも多く。
丸井からよく怒られていました。
ただ、彼もキャプテンに就任してからは人を育てる側に変化していきます。
やっぱり4人居るキャプテンの中でも
谷口が一番好きです。やっぱり、努力の人というか。
(今見ると、そこは病院行こうや、とか思う所もありますが)
泥臭さと努力。
本当にシンプルなんだけどもその姿に心を動かされます。
あなたを選んでくれるもの
2015/10/24 ( Sat )
「あなたを選んでくれるもの」(感想)
(著)ミランダ・ジュライ
おもしろかった。
映画の脚本が書けなくなった著者がフリーペーパーの売買広告を出している人々に話をきいていく。
話としてはその一行で済んでしまうのですが
アメリカの片隅で生きる人々。
彼らの話を聞いていく
もちろん、その中には話として上手すぎるものもありますが。
著者のミランダは、それらを丹念にほぐし、一定の距離を持ちながら
聞き手として彼らの人生のささいな所から、深い所まで、掬い取っていきます。
初期の沢木耕太郎作品を読んでいる時の感覚に近いというか。
対象者との距離。どこまで文章化するか。
模索している様が、非常におもしろい。
そして、彼らの印象を強めているのは「写真」です。
そこには確実に“彼ら”が存在し、どういう風な生活を送っているのか。
文章と相まって写真から立ち上っている感じがします。
雑記(もしくはイズナととら)
2015/10/23 ( Fri )
昨日、『うしおととら』 「変貌」の回を見ていると(2回目)
家人から「私、これ見るの4回目」
「え?」
(どうやら、下の娘がイズナを気に行ったらしく何度も見ている様子でした)
彼女の自由帳にはしっかりと イズナの絵が(笑)
次のページには「イズナととら」が描かれていました。
なんで、「もう一人の主人公のうしおを描かない?」と問うと
「だって、うしお、手に毛が生えてるし・・・」との返答。
うおおぁ。そうだけどさ、そうだけどさ。
うしおがああなった理由もわかって欲しいと心から思いました。
ヒーローカンパニー 8巻
2015/10/22 ( Thu )
「ヒーローカンパニー 8巻」(感想)
(著)島本 和彦
色んな意味でとっちらかっているようなこの作品。
果たしてこの作品をどう、まとめていくのか。
果たしてまとめていけるのか。
小さなギャグも(個人的には)笑わせてもらっていますが
果たして、どこに着地するのか。
色んな意味で楽しみです。
シューテム・アップ
2015/10/21 ( Wed )
「シューテム・アップ」(感想)
(監督)マイケル・ディヴィス
冬のニューヨーク。
黒のロングコートに身を包み、ベンチに座り、人参を食べるスミスは
ひょんなことからマフィアに追われる妊婦を助けるハメに。
ストーリーはこれ以上でもいい意味でもこれ以下でもありません。
驚きは山のようにありますが、(いい意味でバカです)
単純にガンアクションの好きな方(ジョン・ウーの初期作品等)が好きな方にはとてもおススメです。
・・・結論、人参ってすげぇってことが頭に残った映画でした。
キングダム 40巻
2015/10/20 ( Tue )
「キングダム 40巻」(感想)
(著)原 泰久
ようやく、秦の国内部の統一が終わります。
40巻・・・
中華統一まであとがき通り、あともう40巻は、最低でも必要かもしれませんね。
今回、良いシーンは多かったのですが、ある一点だけは
「そりゃ、チートすぎんだろう!!」と思わず突っ込んでしまいました(笑)
ちはやふる 29巻
2015/10/19 ( Mon )
「ちはやふる 29巻」(感想)
(著)末次 由紀
なんで、表紙が“彼”なのか。
読んでみて、深く納得です。
この著者のすごい所は脇のキャラクターへの視点。
勿論、主要登場人物の動向は気になりますし
話の大きな流れなのですが、そうではない部分だからこそ
多くの人にはこういう風に評価されていても
ある人からはこういう風に理解されている。
ある意味、藤田和日郎先生が
『からくりサーカスムック本』か何かでインタビューを受けていた時に
男が評価されるのは、パレードの中にあるような
大きな称賛を浴びるのではなく、人生の先達から、人目につかないように感謝される所が
恰好良いのではないか。
というようなことを言われていて非常になった気がしまます。
ニニ、まいごになる。
2015/10/18 ( Sun )
「ニニ、まいごになる」(感想)
(著)アニタ・ローベル,
(翻訳)まつかわ まゆみ
下の娘から貸してもらいました。
飼い猫のニニが(ちょっとした好奇心から)家から冒険に出る物語です。
最後の一行が猫らしさというか(懲りていなさが)伝わってきて
ニヤニヤさせてくれます。
秋津 2巻
2015/10/17 ( Sat )
「秋津 2巻」(感想)
(著)室井 大資
終わってしまった・・・
もったいないと正直、思います。
色んな意味で、ダメ人間の父親としっかり者の息子というだけでなく
『ぼくんち』のこういちくんのあのセリフを
“強制号泣装置”と表現するセンス。
各種の映画ネタなんかも楽しくニヤニヤ読むことができました。
クロエの流儀
2015/10/16 ( Fri )
「クロエの流儀」(感想)
(著)今井 大輔
日本リスペクトの、碧眼少女(フランス人)。
誰よりサムライ、意外と大和撫子。
ばっさりと日常に存在にする不条理を切り捨てていく辺りが痛快でした。
特に、自転車の防犯登録確認時の警官の対応に対してとか。
ポイ捨てする人とか。
意外だったのが、きちんと喫煙スペースで吸っているサラリーマンに対しての
対応が良くて。
(自分は、煙草を辞めて、十数年にもなりますが)
現在の喫煙者の肩身の狭さを、一瞬軽くしてくれます。
ただ、クロエは全喫煙者を肯定しているのではなく
きちんとルールを守っている人間に対する言葉であることつけ加えておきます。
重版出来!!6巻
2015/10/15 ( Thu )
「重版出来! 6巻」(感想)
(著)松田 奈緒子
本当に、オムニバス的に出版に関わる人々。
過疎地で本屋を営む男性の話や校閲に携わる人が強く印象に残りますが
心を閉ざし気味の青年が、心を動かされる描写にも、ぐっとくるものがありました。
ハケンの麻生さん 1巻
2015/10/14 ( Wed )
「ハケンの麻生さん 1巻」(感想)
(著)仲川 麻子
現代の虫愛ずる姫君というべき、派遣社員麻生さんの物語です。
モーニングで連載中の時から読んでいたのですが
絵も見やすく、
大人になるとなかなか、虫には触れなくなる自分にも楽しく読めました。
ジャイロスコープ
2015/10/13 ( Tue )
「ジャイロスコープ」(感想)
(著)伊坂
短編集。
久しぶりに読みましたが、う~ん。
ぼちぼちと言った感じです。
雑記
2015/10/12 ( Mon )
「ハイキュー セカンドシーズン」(感想)
二話目も良かったです。
きちんと部活マンガで試験に苦しむ(笑)のは『逆境ナイン』以来じゃないのかな。
狼の死刑宣告
2015/10/11 ( Sun )
「狼の死刑宣告」(感想)
(監督)ジェームズ・ワン
(主演)ケヴィン・ベーコン
久しぶりに、この作品が観たくなったので。
『タクシードライバー』を意識したであろうラスト。
いわゆる“自警団”ものというジャンルらしいのですが。
前半の立体駐車場逃走しながらのカメラワークには惚れ惚れします。
雑記
2015/10/10 ( Sat )
今度のブログDEロードショーは第2回秋のミステリ企画。
さて、なんにするべとツタヤに行ってみるも
うーん。
あ、これもそうか。と思いきや、この作品はサスペンス、ホラーに分類されるのか・・・と
違った意味で面白かった。
『うしおととら』、まだイズナでらんのね。
前回から、OPの序盤が変わらないのかと思った矢先に
いきなり場面転換して変わって
囁くものの家(?)サイケな色合いの中に引狭や○○○○○の○(試作品)。
ハマーの御三方(笑)
ギリョウさん。
紫暮が消えて、四人の伝承者候補とお役目さま。
そして最後に闘っているのが・・・・
それにしても曲『混ぜるな危険』が変わらないのも素晴らしい。
前回1話で、日輪と流やった時は、ある意味「よくぞ、ここまでやり切った!!」って
思わず観終わった後に小さく拍手してしまいました。
(それにしても、改めて、運転手の被害率が高い作品だ・・・と思いました)
前回の勢いだともう杜綱悟の回も1話で終わらすのかと思いましたが。
来週はイズナ・血袴・獣化ってところかな・・・
鉄風 8巻
2015/10/09 ( Fri )
「鉄風 8巻」(感想)
(著)太田 モアレ
最終巻。
悪くはない。悪くはないんだけどね。
1巻を読んだ衝撃といいますか。
ヒロイン・夏生の歪みっぷりの凄さ(笑)
才能があるゆえに、他人が(到達できないことが)理解できない。
もう一人のヒロイン・馬渡ゆず子の
こちらも、まっすぐすぎて、(常人が)直視ができないタイプといいますか。
努力を積み重ねる事ができ、倦むことがない。
この対照的な二人の試合。
この為に、この話はあったと思うし
こちらの期待がかなりあったので・・・
(この二人の試合に関しては)
これ以上は描くことはない。という感じではあるのですが
まぁ、正直、最後の最後で
著者がガチガチの決着を“描く”もしくは“描かない”という
二つの選択肢のどちらを選んだのか。
悩んだであろう帰結がこれならば、納得するしかない、というのが本音です。
途中でぶん投げられた、いくつかの伏線。
このキャラとこのキャラの再戦が見たいという思いもありますが
ちょっと、常人とはちがう変な思考回路を持った登場人物を
また新たな作品で描いて欲しいと思います。
68m―手原和憲高校サッカー短編集
2015/10/08 ( Thu )
「68m―手原和憲高校サッカー短編集 」(感想)
(著)手原 和憲
「部活サッカー」に焦点を当てた短編集。
現在、連載中の『夕空のクライフイズム』の種となるような話もあったりするのですが。
タイトルにもなっている『68m』の出来が素晴らしい!!
二人のサッカー選手の高校で知りあってからの十数年を描く。
ラストページの出来栄えには拍手しかありませんでした。
ハイキュー 18巻
2015/10/07 ( Wed )
「ハイキュー 18巻」(感想)
県内一の白鳥沢との対戦。
最近、始まったアニメの方ではウシワカのワンマンチームのようなセリフが
あったのですが。
試合ともあると、白鳥沢もなかなかクセのあるチームメイトたちが
登場して楽しめます。
それにしてもアニメ、なんで日曜17時からやらないのかなー。
もったいない。
魔法使いの嫁 4巻
2015/10/06 ( Tue )
「魔法使いの嫁 4巻」(感想)
(著)ヤマザキコレ
いやいや。これまた。いい話です。
ヒロイン・チセだけでなく、エリアスの過去も語られ
この微妙な距離感の近づき方が気持ちいいです。
仮面ボクサー
2015/10/05 ( Mon )
「仮面ボクサー」(感想)
(著) 島本 和彦
世界征服をもくろむ悪の組織「世界征服ジム」はその野望のために、日本ボクシングコミッショナー
拳一郎を拉致・洗脳し、彼らが擁する「怪人ボクサー」を次々と認定させていった。
コミッショナーの認可をたてに通常のボクシングのルールを大きく逸脱する卑怯な手段で勝ち上がり
日本ボクシング界を荒らし回る怪人ボクサー達。
拳コミッショナーは息子・三四郎の必死の説得によって洗脳を解かれるが
世界征服ジムの刺客の前に斃されてしまう。
全てを知った三四郎は、唯一手元に残った「仮面ボクサー」の変身セットを身に付け
ボクシング界の平和のため戦うことを決意する。
(WIKIより)
これの第一話を読んだ時の衝撃は忘れられない。
「ヤング・キャプテン」を立ち読みしながら、本屋で笑いを抑えられなかった記憶があります。
急いで、なけなしの小遣いを握りしめ、立ち去りました。
コミックス化して読んでみると、最後の追加分がとんでもなくて
未だに、もう数百回は読んでいるはずなんですが
あるシーンでは笑いが出てしまいます。
この作品と『逆境ナイン』で
見開きと台詞の言い切りという著者の武器とも言える
『炎の転校生』からの技術が、ある意味、完成形に近づいたともいえます。
仮面ライダーゴースト
2015/10/04 ( Sun )
「仮面ライダーゴースト」(感想)
意外といけるんじゃないかと言うのが、正直な印象です。
前回の『仮面ライダードライブ』では、車を運転していたので
今回は原点回帰のように、きちんとバイクに乗っている感じがします。
一話目だから、きちんと予算もあって、気合いが入ってましたし
島本和彦先生デザインの敵役もなかなか良かったです。
特に、ゆらゆらとした戦闘員っぽい敵が気に入っています。
思わず、♪~うなれぇ!!滝沢キックぅ!!あたるパンチが あー。あたるぅ!!♪
で一気になぎ倒せそうな感じが素敵。
娘も、竹中直人の仙人の口調の変化がツボのようでした。
観た後に思わず『仮面ボクサー』を読み返してました。
これも、何度読んでもおもしろいしカッコいい、傑作だと思います。
トクサツガガガ 4巻
2015/10/03 ( Sat )
「トクサツガガガ 4巻」(感想)
(著)丹羽 庭
最初は、「あれ?パワー落ちたかな?」と思ったのですが
最後はグイッと盛り上がってくれました。
やっぱ、この作品おもしれえ。
コンプレックス・エイジ 6巻
2015/10/02 ( Fri )
「コンプレックス・エイジ 6巻」(感想)
(著)佐久間 結衣
26歳の派遣社員・片浦渚にとって、“コスプレ”は人生のすべてだった。
しかし、10年間、一緒にコスプレをしてきた友人・公子の引退から
彼女はどういう風にこれから生きていくのか。
母親の友人との出会い。
そして、いくつかの葛藤の先に見えるものとは?
正直、興味を持った方は読んでいただきたいです。
書き下ろしを含める事により
また違った味わいを持ちます、
きちんと完結して頂いたことにまず、感謝を。
次にどんな題材の作品を描かれるのかそれも楽しみです。