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オールラウンダー廻 12巻

オールラウンダー廻(12) (イブニングKC)オールラウンダー廻(12) (イブニングKC)
(2013/09/20)
遠藤 浩輝

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オールラウンダー廻 12巻」(感想
(著)遠藤 浩輝

前巻ラストからメインヒロイン(表紙)のマキちゃんの恋心を中心に据え
ジムの垣根を越えて一同集合する東北ボランティアツアーに参加することに
温泉・宴会・試合ありの盛りだくさんの内容となっています。

主人公・廻も対戦相手を、最初から圧倒するようなタイプではなく。
試合の中で、活路を見出すような、面白い選手に育っていっています。

今回はある意味、悪フザケが目立つ巻ではありましたが
次巻は、今まで、話だけの登場だった廻の父親と
どんな会話が繰り広げられるのか。そして
帰郷することに(?)よってライバルで幼馴染でもある喬(タカシ)との
(二人が最初に習った)空手道場での勝負が描かれるので楽しみです。

あとがきも、悪くはないんだけど、最近、迷走している感じがします。
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3月のライオン 9巻

3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)
(2013/09/27)
羽海野チカ

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3月のライオン 9巻」(感想
(著)羽海野 チカ

前巻の表紙とは一転して可愛らしい(笑)

今回、主人公の零の目だった活躍というのはあまりなく
どちらかというと、他の人物を助けたり、補佐することが
多く・・・
彼がこんな風に変わっていくとはなぁ・・・と感慨深いものがあります。
(元担任の林田先生の言葉を思わず噛み締めてしまいます)

5巻のひなちゃんの胸を打つ台詞が再度、零の目から語られ
再度、涙目に。

今回も人々との別れと出会いについての彼女のモノローグが
ありますが、同著者の『ハチミツとクローバー』の(竹本くん)のラストのモノローグを彷彿とさせ

ああ、そうやって
時は流れて、いつまでも一緒にいられると思っている人たちが自然といなくなり
新しい人との出会いであったり思わぬ再会があったりするんだな・・・

自らの人生を振り返り、納得してしまいました。

あとは、国分先生といじめの首謀者であった高城とのやりとり。
宗谷名人との
今回の対戦相手である土橋九段の尋常ならざるしかも、淡々とした努力。
その勝敗の果てに見えてきたもの。

などなど、本当に盛りだくさんで。
(あとは“甘やかしうどん”や滑川棋士など語りたいことは色々とありますが
本当に、読みながら、「ああ、もう残りがこれだけ・・・」と大事に大事に読みました。

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へうげもの 17服

へうげもの(17) (モーニングKC)へうげもの(17) (モーニングKC)
(2013/09/20)
山田 芳裕

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へうげもの 17服」(感想
(著)山田 芳裕

今回のカバーも含め
帯の“公家にカリを喰わせろ”に笑いが。
もちろん、元ネタは筋肉少女帯の『日本印度化計画』(笑)

もう老境に入ったであろう古田織部。
それでも、彼の様々な貌を見せる今巻。

日本を治める為に“豊徳合体”を目指す彼。

茶器に対する執着も衰えない、むしろ、ますます盛んで

そして、「茶道」とすべきでは問いにしての
彼の答え。そして何の為に茶の湯があるのか。
答えるところが、本作品の肝(キモ)ともいえるかもしれません。

本当にこの作品を読んだ後に
同著者の『デカスロン』の一部を読み返しました。
ライバル・嵐寛が“ゾーン”に入り生きる意味を見出そうとしたところに
無様に欲望まみれの主人公・風見万吉が追いかけるシーンがとても好きです。

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ケンガイ 1~2巻

ケンガイ 1 (ビッグコミックス)ケンガイ 1 (ビッグコミックス)
(2012/12/27)
大瑛 ユキオ

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ケンガイ 2 (ビッグコミックス)ケンガイ 2 (ビッグコミックス)
(2013/08/30)
大瑛 ユキオ

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ケンガイ 1~2巻」(感想
(著)大瑛 ユキオ

就活をドロップアウトし
レンタル屋でバイトを始めた主人公・伊賀は
同じ職場の先輩たちから
恋愛対象にならない“圏外”と呼ばれている
白川さんに惹かれていくのだが

“映画を観ること”が人生の目的と思っている白川さんに
なんとか近づきたいとアプローチをするも
ことごとく玉砕。

平行線をたどる彼の行く末は如何に?

いやー。面白かった。

帯にも名前がありますが
マニアックな彼女の描写はどことなく、初期の日本橋ヨヲコを髣髴とさせ
伊賀の周囲に居る先輩たちの描写は、浅野いにおのどこか醒めた視点を感じさせます。
(彼女をバカにすることで自分たちの地位を保持しようとする人々)

友人からの
生きろっていってんだよ。真剣に聞け!
超生きてるよ 今!
そういう意味じゃない。お前はゾンビみたいなモンだ。
映画以外のものを排除しすぎてる

ゾンビ!! 
なんだかわかんないけど むしろ光栄だね
ゾンビで何がいけないの?


レンアイできるほど他人に期待してないからさ
(中略)
でもみんな 何かっつーとレンアイレンアイってさあ
しないと死ぬの?
ねぇ。


白川さんにとって、それは詰らない些事に過ぎず
タランティーノのように映画を観て暮らすことが夢だと(自ら笑いながら)口にする。

伊賀のアプローチに対しても全く反応しない。
むしろ迷惑そうですらある。

あたしは悪意を信じる。悪意に嘘はないからね。
好意って 嘘っぽくてなんだかわかんないや


男の純情さも本気も、バキバキにへし折っていく展開は
読んでいて、最後の方では爽快な程です。

あとは、ああ、もっと自分が映画に詳しければ
もっと面白いんだろうな~と思うことしばしばでした。

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周辺雑記 81

月刊 アフタヌーン 2013年 11月号 [雑誌]月刊 アフタヌーン 2013年 11月号 [雑誌]
(2013/09/25)
不明

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『月刊アフタヌーン 11月号』読了。

『マージナル・オペレーション』表紙!!
流石にアラタだけでは、絵的にインパクトが弱かったのか(笑)
(まだ本編に登場していない)ヒロイン・ジブリールもお目見え。

マンガ自体もすごく出来がよくて。
原作ではわりと語られなかったところをきちんと補完してくれて
読み応えがあります。

アラタと同僚であるキシモトの関係性も
ここまで描いてあると、この後が引き立つなぁーと秘かに感心。

『ヴィンランド・サガ』
主人公・トルフィンとクヌートの再会。

エイナルがクヌートに向けた言葉の数々は届かず。
クヌートが自身の存在意義を語るところは、こうくるかと再び感心。

あとは新連載の『月に吠えらんねえ』も面白い。
萩原朔太郎・室生犀星・北原白秋たちが登場し
あと、草野心平の外見表現に唖然とする。

『げんしけん 二代目』
まぁ・・・素直でない人たちばかりの中で
矢島さんが男前でかつ心の優しい人間なので
(個人的に、今のメンバーの中では一番応援したい人物です)
あとは、ヒラコーネタに笑ってしまいました。

『言の葉の庭』もいよいよ終盤。
タカオとユキノが
本編のモノローグで同じことを考えているところをあえて排し
タカオの気持ちの吐露へつなげたことや
それを受けたユキノの内面描写が加わり
同じ物語でも、マンガ独特のアプローチによって印象が変わってきます。
次号、最終回。
どう描くのか楽しみです。

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西野に世界は無理だろう

西野に世界は無理だろう (リンダブックス)西野に世界は無理だろう (リンダブックス)
(2013/09/14)
紺野理々

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西野に世界は無理だろう」(感想
(著)紺野 理々

就活がうまくいかず、自室に引きこもりになってしまった青年・西野雅希。
魚屋の二階で日々、エロゲーに励む毎日だった。
そんな彼に奇妙なメールが届く。
「ヒーローになれ」と。
久しぶりに届いた自分あてのメール。
どうやら差出人は年配の男の人のようだ。

しかし、メールの送り主は小学五年以降から本格的引きこもりの弱冠14歳の少女・夢香だった。
西野は夢香のメールによる激励と指示のもと
ボクシングをはじめることに。
ニートの青年と引きこもりの少女の再生。

帯にニート版『ロッキー』と書かれていましたが
どちらかというと作中でも書かれているように
ニート版『あしながおじさん』の方がイメージとしてはしっくりくる感じです。

作品は十分読みやすく、読者も西野の努力に素直に応援をしていくのですが

個人的にはもう少し、ボクサーとしての肉体改造のディティールが
もっと描かれていたら・・・もっと燃えたろうな~と思います。

読んで爽快な気持ちになるのは、間違いないので
おすすめです。

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20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ジェイコブを守るため

ジェイコブを守るため (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)ジェイコブを守るため (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
(2013/07/10)
ウィリアム ランデイ、William Landay 他

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ジェイコブを守るため
ウィリアム ランデイ
翻訳東野 さやか

マサチューセッツ州の地区検事補アンディ・バーバーの日常は
ある日少年が公園で何者かに殺された事件によって一変する。
被害者の同級生だった、彼の十四歳の息子ジェイコブが、犯人と疑われて逮捕されたのだ。
息子は無罪だ。アンディはジェイコブを救うために闘うものの一家は徐々に孤立し、疲弊していく。

倫理と愛情のはざまを鋭く突く、巧みな語りと臨場感あふれる描写で全米の絶賛を浴びた傑作サスペンス登場。

いやー。凄かった。
同じく、14歳の子供(娘)を持つ父親としては
すごくリアルに感じました。

思春期を迎え、自分の子供に対するある種のバイアス(無意識のうちに持っていた期待)が
打ち砕かれ
我が子のことを“分かっていた”なんていうのは
単なる自分の勘違い・傲慢だったのかという気持ちと
信じたいという当然の気持ち。
その葛藤。

そして息子の学校生活。
今までのコミュニティからも疎外されることとなり。
親子の関係だけでなく・夫婦関係にも露わになってくる問題。

そして、主人公・アンディの過去にもある秘密が・・・

なんとか、息子の無実を信じ、奮闘する父親なんですが
その徐々に逸脱していく変遷の書き方がもの凄く上手いです。
(本人が自分の行動を客観視しているようでできていない辺りとか)

父性愛というべきなのかなんなのか。

これ以上書くと、これから読む方の興をそぐと思うので
ここまでにしますが。

色んな意味で読み応えのある作品でした。

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周辺雑記 80

雲霧仁左衛門 TV版 8枚BOX [DVD]雲霧仁左衛門 TV版 8枚BOX [DVD]
(2005/05/28)
山崎努、不破万作 他

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・・・享保の頃、江戸市中はもとより
関東・東海道・中仙道・上方にまで縦横無尽に
盗みばたらきをしていた盗賊一味があった。

一人も殺さず、傷つけず
雲か霧のように消えてしまうところから雲霧一党と人は呼んだ。
その首領は仁左衛門(にざえもん)
対する火付盗賊改方の長官は旗本・安部式部(あべしきぶ)。
二人の知恵比べとも言うべき戦いは、果てしなく続いていた・・・


書店で新しく、雲霧が平積みになっていたので
「あれ?」と思って帯をみると、ドラマ化するらしいですね・・・

ドラマ化しても、正直、1995年度版には敵わないでしょう。
再放送したほうが視聴率稼げる気が・・・

本当に本放送の時は、楽しみで楽しみで・・・
ラスト3話が諸般の事情で放送されなかった時は愕然としました。

CSの時代劇チャンネルで放送した時のDVDを送ってもらって
ダビングしたり、DVD・BOXの発売署名に記入したり
本当にDVD・BOX出た時嬉しかったこと。

何度観たことか。
小頭・木鼠の吉五郎(石橋蓮司)との別れのシーンなんて
昔のフィルム・ノワールの味わいですもの。

(たまたま、観ていた家内ですら涙ぐむほどです)

州走りの熊五郎(本田博太郎)の「へーい」という返事だけでも
何種類の変化とそれに付随するなんともいえない味があって
たまりません。

本当に、素晴らしい役者さんが揃って
脚本・監督・その他もろもろの要素が加った上で
極々稀に出来上がる、原作を凌駕した作品だと思います。

個人的にはTV時代劇のベストですね。
(もう一つは『子連れ狼 (萬屋錦之介版)』です)

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アリスと蔵六 2巻

アリスと蔵六 2 (リュウコミックス)アリスと蔵六 2 (リュウコミックス)
(2013/09/13)
今井哲也

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アリスと蔵六 2巻」(感想


おおおお。一気にSFですよ。SF。スゴい。

「赤の女王」と呼ばれる少女の意外な正体。
追っ手の容赦なさ。
対抗勢力の登場トランプと呼ばれる能力の格好良さ。

混沌とする情勢のなか、蔵六はアリスに意外な言葉をかける。

この作品も、ぐっときます。
SF好きの方は、是非ご購入をおススメいたします。

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ちはやふる 22巻

ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)
(2013/09/13)
末次 由紀

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ちはやふる 22巻」(感想
(著)末次 由紀

原田先生対新。

互いに譲れないもの。
ただ、幼き頃の思い出も含め、自分の先生の一人をどう戦うのか。
ここで印象に残ったのは
原田先生の行動・言動なんですが。
いかに、勝ちに行くか。

大人気ないといわれようとも、その心、意地、エゴ。
それらすべてを50代過ぎても持っているその姿。
太一の“青春すべてを~”の下りを
原田先生は自らの力で否定しようとしています。
得たものも、勿論多いでしょうが。
失ったものも直接描かれているもの、描かれていないもの。
多くあるでしょう。

年をとるということはそういうことなのかな、と最近思います。
何かを得、何かを失い、生きていく。

名人は原田先生と勝負したいといいますが。
果たして誰が挑戦権を得るのか。
そして、太一はそれをどう受け止めるのか楽しみです。

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ハチワンダイバー 30巻

ハチワンダイバー 30 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 30 (ヤングジャンプコミックス)
(2013/09/19)
柴田 ヨクサル

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ハチワンダイバー 30巻」(感想
(著)柴田 ヨクサル

師匠である鈴木八段との対決で“プロの圧力にじりじりと追い詰められる菅田。
その最中、地下の爆破工作により鬼将会ビルにも異変が!?

そして、般若の面を被った参加者“神”の正体が明かされ
場内は騒然、風雲急をつける。

様々な戦いを通して優勝するものは誰か?

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ボールルームへようこそ 5巻 

ボールルームへようこそ(5) (月刊マガジンコミックス)ボールルームへようこそ(5) (月刊マガジンコミックス)
(2013/09/17)
竹内 友

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ボールルームへようこそ 5巻」(感想
(著)竹内 友

「天平杯」の余熱が醒めやらぬ主人公・多々良は
高校入学、そして、新たなパートナーを捜すことに。

いやー。
何がいいかって。
主人公の実力が、もの凄く上がっていないところにリアルさがあります。

特に、自分のビデオを観て落ち込むシーン。
そこでかけられた言葉。

ダンサーに必要なものは何だと思う?
(中略)
だが何より大事なのは
「下手だ」「下手くそだ」「自分の踊りは話にならない」
――――と肝(きも)に銘じることだ。
自分を下手だと思っているうちは人は成長する。
謙虚な客観性をもってダンスに仕えろ


このダンスに仕えろがなんとも胸を熱くしてくれますねぇ。

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四月は君の嘘 7巻

四月は君の嘘(7) (月刊マガジンコミックス)四月は君の嘘(7) (月刊マガジンコミックス)
(2013/09/17)
新川 直司

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四月は君の嘘 7巻」(感想
(著)新川 直司

好きなマンガが立て続けに出て嬉しい限りです。

「ガラコンサート」に現れないヴァイオリニスト宮園かをり。
公生はピアノのみでコンクールに出場する。

何度も演奏スタイルを変えていく(いかざるを得ない)主人公・公生。

今までの、ヒューマンメトロノームとも呼ばれたミスのない演奏
音が聞こえなくなった時の恐怖、動揺から
演奏することによって
母親との確執もすべて、別の表情を見せ
彼は、自分が最初に習った“基本”にたちかえる。

母親の呪縛も、もはや呪縛でなく。
その不在も、自らの中に亡くなった人間を見出すことにより
共に生きていることを彼は実感します。

演奏終了後、母親との精神的別れを経た公生。

そして、作品開始当初から何度も提示されてきた
かをりの病気がいよいよ顕在化。
なぜ、母親が同じクライスラーの作品の中でも『愛の悲しみ』を『愛の歓び』よりも
練習させていたのか、というのと
宮園かをりのある台詞に涙腺崩壊・・・

少年は、彼女との別れを予感しつつも
一つの決断をする。

そして、それは幼馴染である椿との関係
ひいては、四人組の関係もいよいよ変わっていくんだろうな思いました。
(ある人物は冷静に、宮園かをりの登場の段階から
既に四人組の形は壊れていたを指摘していますが)

それにしても、最近、自分が
“自分を見つめなおし、自分に還る”テーマの作品が
好きなんだなぁと改めて実感しました。

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いつか、夜明けの空で待ってる。2巻

いつか、夜明けの空で待ってる。(2) (少年マガジンコミックス)いつか、夜明けの空で待ってる。(2) (少年マガジンコミックス)
(2013/09/17)
荒木 宰

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いつか、夜明けの空で待ってる。2巻」(感想
(著)荒木 宰

ずっと、胸につかえていたあの日のことに決着をつけようと星野 守重は、東雲 みなかに正面から謝罪し
お互いの誤解は解け、すれ違った想いもようやく互いに届くかと見られたが・・・
しかし、守重の幼馴染の菫 和羽がとった思いがけない行動から取り返しのつかない波紋が広がり‥‥。

この作品の為に掲載誌まで読んでいるのですが(笑)

今回は帯がまともで(笑)良かったです。
表紙は後半、メインヒロインの座に座りそうな勢いの若竹 英先生なんですが。

非常に、女性作家らしい女性陣の動かし方がリアルで上手い。
特に東雲 みなかの言動と行動が
単なる飾り物でなく、きちんと自我のある登場人物として描かれ
一筋縄でいかないところも、とてもいいです。
私の心を‥ 勝手に決めつけないで

女性特有の感情のゆり戻しのようなものとか。
上手く言葉に出来ませんが、男性作家ではこの辺は描けない気がします。

今後の展開にどう影響してくるのか
(守重たちと離れていた1年間にどう変わったのか、まだまだ謎がありそうです)

さて、若竹 英先生ですが、カバー下の“大学デビュー”の顛末も可愛らしいのですが
今巻ラストの展開は・・・少々微妙(笑)

いくら、おっちょこちょいの美人教師とはいえ、(生徒とは言え)部屋を覗くのはどうなんでしょう?
個人的には1巻のようにウサギを2階から吊るして欲しかった。
1巻の、あのガードの固さが良かったのに・・・

掲載誌の他の作品との兼ね合いなのか、わりとベタな展開で、ここも少々・・・
台詞も含めて、残念でした。

もう少し、主人公の庇護者というか、そのポジションを守りながら
でも、少しずつ綻びが・・・っていうのが理想なんですが。

先月号の古文の授業はとても良かったのですが。
今月号では、若竹先生の初恋の相手も登場するので
どうやら、一波瀾ありそうですね。
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14 : 30 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選)

てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫)てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫)
(2013/03/21)
大森 望

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てのひらの宇宙(星雲賞短編SF傑作選)」(感想
(編)大森 望
(著) 筒井 康隆 荒巻 義雄 小松 左京 神林 長平 谷 甲州 中井 紀夫 梶尾 真治 菅 浩江 大槻 ケンヂ 草上 仁 大原 まり子

その年を代表する最もすぐれた作品をファンみずからが投票で選び
年に一度の日本SF大会というプロアマ入り混じる祝祭の場で顕彰するという
SF界ならではのユニークな特徴を持つ星雲賞。
40回を超す歴代受賞作の中には
本格SFあり幻想文学あり へんてこな話あり、多種多様な作品が顔を揃える。
そんな星雲賞の日本短編部門受賞作から11編を収めた
史上初のオール星雲賞受賞作アンソロジー。
日本SFの歩みがこの1冊に。


『フル・ネルソン』 筒井 康隆
『白壁の文字は夕陽に映える』 荒巻 義雄
『ヴォミーサ』 小松 左京
『言葉使い師』 神林 長平
『火星鉄道一九』 谷 甲州
『山の上の交響楽』 中井 紀夫
『恐竜ラウレンティスの幻視』 梶尾 真治
『そばかすのフィギュア』 菅 浩江
『くるぐる使い』 大槻 ケンヂ
『ダイエットの方程式』 草上 仁
『インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)』 大原 まり子

出だしから筒井康隆の『フル・ネルソン』全編会話のみでスラップスティックな後半に
一気になだれこむ感じがスゴい。
なおかつ、この作品に票を入れる初期SFファンの先達には頭が下がります。

『白壁の文字は夕陽に映える』 一読後、思わず唸ってしまいました。
自分たちが学生の頃は架空戦記(ニセコ要塞シリーズの印象等が非常に強いのですが)
青年の青春の終わりとぞくり、と背筋に寒気が残るようなラストに圧倒されました。

『ヴォミーサ』も、やっぱり上手い。
きちんと過去の作品に敬意を払いつつ、しっかりとした読み応えのある短編とは思えない内容の濃さに
やっぱり、凄いな・・・と思い知らされました。

あとは『言葉使い師』 格好良い。
これも学生の頃から何度も読み返しているのですが
それでも、今でも、格好良さが減じない。
言語(言葉)と物語、あるいは語る者と語られた物語の乖離。
初期の神林作品が追い求めたテーマがしっかりと描かれています。

『火星鉄道一九』 航空宇宙軍史シリーズ。 懐かしいなぁ。
男臭くて良いですね。ミステリー作家の米澤穂信氏が、
「軌道計算できなきゃ(ハード)SF書いたら駄目なんだと思った」と何かに書かれていたのを思い出しました。

『山の上の交響楽』こちらは初めて読んだのですが
遠大な時間をかけ、誰に向けられたのか分からない程の長大な交響楽の物語。
演奏する楽団の人々の人物造詣が見事。
『世にも奇妙な物語』で良く名前を見ていたなぁ・・・と思ったりしていたら
ああ、<能無しワニ>の人か!!
友人がすごく、このシリーズ好きだったなぁ。

『恐竜ラウレンティスの幻視』 
こちらも初読。恐竜が知性を持ったらというテーマの作品。
最後のオチもしっかり決まっていて、おもしろかった。

『そばかすのフィギュア』
この話も何度読んでも飽きない。
読後感のなんともいえない、爽やかさと切なさが入り混じっている感じが好き。

『くるぐる使い』 
すごく好き。大槻ケンヂらしさが凝縮されていて
『新興宗教オモイデ教』と共に自分の本棚から消えることはないであろう作品の一つ。

『ダイエットの方程式』
ショートショートの名手が『冷たい方程式』に挑んだら
こういう風になるという見本。

『インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)』
オオサカにエイリアンが攻めてきたらというおバカSF(いい意味で)
多分、一気に書き上げたんだろうな、と思わせるようなテンポよく読みきることが出来る作品。

・・・ああ、『ハイブリッド・チャイルド』や『戦争を演じた神々たち』が読みたくなりました。

作品だけでなく編者の解説も十分楽しめますし

各話の後に各著者の自作についての言葉が載っています。

本当に、日本SFの歩みを感じることができます。

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こんなにも優しい、世界の終わりかた

こんなにも優しい、世界の終わりかたこんなにも優しい、世界の終わりかた
(2013/08/22)
市川 拓司

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こんなにも優しい、世界の終わりかた」(感想
(著)市川 拓司

――もとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。

青い光――地上にそれが降り始めた日から、世界が終わり始めた。
ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが青く染まり、動きを止めた。

「ぼく」は世界が終わる前に「彼女」のもとへと旅立った。
最後の電話で、彼女は怯えていた。

「お母さんの具合がすごく悪い」そして「もう、町には誰もいない」。
ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ」と彼女に約束した。

彼女の住む町まで直線距離で500キロ。
青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。

書店で見かけたとき、思ったのは
「・・・まった、ベタなタイトルだなぁ」ということでした。
直球すぎるわ、と思いながらも購入(笑)。

正直、作品内容もいつもの市川作品と変わりません。
不器用で内気すぎる「ぼく」
それを理解し、受け入れる「彼女」
そして、「ぼく」のことを理解してくれる「親友」

優しすぎる程、優しい世界。
ただ、以前の作品以上に著者の本気具合といいますか。
照れも外聞も気にせず、本気で作品世界の“優しさ”を信じている
その気合というものこっちの予想を遥かに越えているので
読みながら、次第に負けていく(?)自分を感じました。

優しいけれでも、弱くはない。
変な強度を持ったこの作品は
できれば、誰もいない部屋で読まれることをお勧めします。

(胸の奥やら、涙腺やら、色んなところを刺激するので)

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もう一枝あれかし

もう一枝あれかしもう一枝あれかし
(2013/08/30)
あさの あつこ

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もう一枝あれかし」(感想
(著)あさの あつこ

『火群(ほむら)のごとく』から3年
同じ架空の藩「小舞(おまい)藩」を舞台に描く

男はなぜこうも散り急ぐのか。
遺された妻たちの、女にしかできない戦い方とは――。
男と女の一途な愛を描いた五つの物語。

二目と見られぬ、醜男の武芸の達人と、初めて崇拝した心根の優しい美しい女の皮肉な巡り合わせ。
『甚三郎始末記』
若き日に愛した娘との“約束”のために執政の座を追われようとする男。
胸中に去来するものを、梅の香にのせて描く。
『花散らす風に』
騙されていると知りながら、騙される幸せを手放せずにいる遊女の運命。
『風を待つ』

どうしても、時代小説というジャンルは
あまりにも偉大すぎる先達がいるために
比較されやすい(正直、書きにくい)ジャンルのような気がします。

ただ、この作品集では
大店の次女を嫁にもらった夫の愚かさが浮き彫りになる
最後の台詞が締まる『女、ふたり』

騙されていることに、うすうす気がつきつつも
それにしがみついている遊女『風を待つ』

武家という世界での男と女、双方の戦い方を描いた表題作。
その三つが強く印象に残りました。

特に、最後に表題作を配することによって
読後感もだいぶ良くなった気がします。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

予告犯 3巻

予告犯 3 (ヤングジャンプコミックス)予告犯 3 (ヤングジャンプコミックス)
(2013/09/10)
筒井 哲也

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予告犯 3巻」(感想
(著)筒井 哲也

テロリストの終焉――

ネットで予告した犯罪を次々と実行していく“シンブンシ”
議員殺害の刻限が迫る中、警視庁サイバー犯罪対策課は
遂に正体に辿り着く。

警察の包囲網を潜り抜けた“シンブンシ”の狙う
最後のターゲットとは?

社会への復讐でもなく
歪んだ正義感でもない
ただ一つの目的のために――
ネットが生んだテロリズム
その真の目的とは!?


いやー。面白かった。
ラストは、こう持ってくるかと。

(ネット上の掌返しを含め)
1話目とリンクしている部分が見事。

匿名性によって、剥きだしになる
多数の人間の悪意。

ネットの世界には
次々と新しい発想の馬鹿が現れる


痛烈な皮肉を含めながら

“シンブンシ”の真の目的が明かされた時と
タイトルの意味。

ラストページと
描き下ろしとおぼしき著者からのお礼メッセージに
胸が熱くなりました。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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脳内ポイズンベリー 3巻

脳内ポイズンベリー 3 (クイーンズコミックス)脳内ポイズンベリー 3 (クイーンズコミックス)
(2013/08/23)
水城 せとな

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脳内ポイズンベリー 3巻」(感想
(著)水城 せとな

ヒロイン・櫻井いちこの脳内の感情が五人に擬人化され
“脳内会議”を繰り広げるこの作品も3巻目。

流石に、後半は“脳内会議”そのものが
少々慣れてきて、正直、疲れる部分もあるのですが。
それ自体ヒロイン・いちこの精神状態と連動している気がしないこともないです。

ヒロインの過去
前巻で言われていた“暗黒付箋”が貼られていた部分が
明らかになり・・・

そこでの対応から越智の存在がクローズアップされていきますが

親切で、礼儀正しく、大人な越智の姿が
少しづつ、変わっていくところが今回の見所かもしれません。
さりげなく、さりげなく、この人どこか、おかしい?

脳内でアラートが鳴っているのに
相変わらず、ふわふわして、状況に流されているような
危なげなヒロイン。

女性が男性に惹かれるポイント。
もしくは反応しないところ。
(衝動を司るハトコが越智に全く反応しないのも、リアル)

そして、男性から、どういう風にヒロインが見られているか
早乙女・越智・元婚約者黒田。
彼らの言動からしても、彼女の価値がどうなのか。
淡々と、しかし、容赦なく描かれています。

・・・ただ、この著者のヒロインだからなぁ・・・
これから何をしでかしてくれるのか全く分からないところが
正直、怖い(笑)。

今回の著者のあとがきは
結構考えされられました。

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周辺雑記 79

いつか、夜明けの空で待ってる。(2) (少年マガジンコミックス)いつか、夜明けの空で待ってる。(2) (少年マガジンコミックス)
(2013/09/17)
荒木 宰

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『いつか、夜明けの空で待ってる。2巻』表紙。
話の流れ上、同級生の菫 和羽がくると思っていたのですが
若竹 英先生が来るとは思いませんでした。

(このマンガが気になって掲載誌の「マガジンSPECIAL」まで
手を出すことになりましたが(笑)
他に読みたいマンガが少ない
『おれはキャプテン』と『Dreams』ぐらいしかないのが難点ですが)

9月17日発売!!

前巻で、ある意味話題となった帯。
2巻の帯どうなるんだろ!?

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19 : 00 : 00 | 雑記 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

失恋ショコラティエ 7巻

失恋ショコラティエ 7 (フラワーコミックスアルファ)失恋ショコラティエ 7 (フラワーコミックスアルファ)
(2013/09/10)
水城 せとな

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失恋ショコラティエ 7巻」(感想
(著)水城 せとな

帯に書かれている

正も誤もない。これが、恋だ。

うーーん。
そうなのかもしれないけど・・・しれないけど・・・

前半早々で、一旦、読むのを中止して
深呼吸(笑)

主人公・爽太の願いが成就するにもかかわらず。
読み手として、祝福する気になれないのが(ある意味)すごいところ。

メインヒロインである人妻・サエコの本領発揮といいますか。
薫子のモノローグが印象的。

爽太くん あの女はおかしいよ
気持ち悪いでも あたしもおんなじに気持ち悪い。
爽太くん 気をつけないと
女は 気持ち悪い 生き物だよ。


残り二人のヒロイン。
“えれな”に対して悪いと思わないのかとか。
えれなは

爽太くんにとってのあたしの価値は
爽太くんが決めることだもん
あたしが文句言う資格はないよ


寂しそうにしながらも言い切ります。

あとは“サエコ”のある意味、吹っ切れた恋愛観。
読み手が思っていた以上に単なる小悪魔ではなく

ドラステックなまでに“恋愛”というものを捉え
自己の価値をどういう風に上げていくか。

圧倒され、徐々にその思考により
自己を見つめなおし、ある種“サエコ”の洗脳のような
恋愛観に影響を受けていく“薫子”

まあ 確かに お菓子は 一生懸命可愛く見せるし
お客さんにおすすめアピールしたりするよ・・・

だって そうしなきゃ 売れないし 人気でないし・・・・・・
えっ それと一緒なの?
人間は お菓子?

あたしが全然売れないのは
当たり前の努力をしてないせいなの?

飾ったり
おすすめアピールしなきゃ
興味を持ってくれない
お客さんに

「わかってない」とか
怒ってイラついてる方が
間違ってるってこと?


うわぁ、ってなりました。
人間の価値ってどうやって決める?

努力をしない人よりも努力をした方がいいと思うけど・・・
努力をしなければ振り向いてくれない人を
(そもそも)振り向かせる必要があるのかとも思います。

・・・その状況に居ないからそう思うのでしょうけど。

サエコの旦那さんもショコラヴィまで
現れるが、爽太も堂々と嘘をつけるようになります。
(ある意味、目的だった“悪い男”にはなれたのかな)

そこまでしても、サエコの心の奥まで
入り込めないことを描く描写も含め

今後どう展開し、決着をつけるのか
全く分からなくなってきました。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

周辺雑記 78

『Woman』 最終回 観終わりました。

うん。あと、一話欲しいような。

・・・でも、ラストがしっかりしてくれていたので、満足です。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

23 : 39 : 40 | 雑記 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ゲームとしての交渉

ゲームとしての交渉 (丸善ライブラリー)ゲームとしての交渉 (丸善ライブラリー)
(1994/07)
草野 耕一

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ゲームとしての交渉」(感想
(著)草野 耕一

交渉とは闘争であり、また一方で、お互いの利益をはかるためのものである。
だが何よりも交渉はそれ自体として楽しいものである。
交渉の理論と経験を紹介しつつ、その楽しみを語る。

最近、読んだ本が(小説等)がどうも
しっくりとこないことと
改めて、交渉というものについて考えてみたくなったので再読。

新書にびっしりとラインが引かれ
むしろ、分かりにくいぐらいで(馬鹿の典型ですな)

ただ、社会人になったばかりの自分が
必死になって読んでいたことを
改めて思い知らされました。
本書は 
1章 強調的交渉
2章 戦略的交渉
3章 強者必勝型交渉
4章 ブラックメール(脅迫状)型交渉
5章 チキン・ゲーム型交渉 の5章に別れていますが

著者の博覧強記ぶりが良くも悪くも、各章の内容を強調したり
むしろ、分かりにくくしたりする部分もありますが
ゲーム理論の入門書としても読めます。

○交渉家は一種の二重人格者でなければならない
(誠実に交渉を進める一方で、交渉する相手がどういう人間かを見極めながら
交渉をすすめなければならない)

○交渉家は「口べた」でもよい

あと、この本は交渉に必勝法が存在しないことを物語っているのですが
最初に読んだ時には、あくまで勝つ方法を知りたかったので
「なんだよ、それ」とも思ったのですが。

年齢を経て読むと、「確かにそうだな・・・」と思うようになりました。
時間・状況・相手等、それぞれ違う訳で
そんな時にどういう風に交渉を進めるか。

自分の精神状態を含め、自分のコントロールできる範囲と
どういう交渉を行っているかを、知る(確認する)だけでも
重要であるということを
改めて知ることが出来ました。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

23 : 43 : 22 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ニセコイ 8巻

ニセコイ 8 (ジャンプコミックス)ニセコイ 8 (ジャンプコミックス)
(2013/09/04)
古味 直志

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ニセコイ 8巻」(感想
(著)古味 直志

うおーい。前提条件だった
鍵と錠前のペンダントのエピソードは何処に?

ラブコメのお約束の一つ“バレンタインデー”の顛末がこれ?
(ある意味、新しいちゃ、新しい・・・のか?)

そうかと思うと、手錠で主人公と離れられない状態に・・・って
いつの時代だよ(笑)

メインを張っていたヒロインたちよりも
サブヒロインをエピソードを可愛く描き、迷走はさらに続く感じがします。
(アニメ化も決まったらしく、このまま、ある程度はゆるーく進んでいきそうですね)

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

花よりも花の如く 12巻

花よりも花の如く 12 (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 12 (花とゆめCOMICS)
(2013/09/05)
成田美名子

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花よりも花の如く 12巻」(感想
(著)成田 美名子

若手能楽師(役者)榊原憲人の成長を描くこのシリーズ。
作中での時間が2001年ということもあり
アメリカ同時多発テロの描写があり
以前の作品でNYを舞台にした『ALEXANDRITE』『CIPHER』等のシリーズから読んでいた自分としても
もちろん
「ああ、彼らの身に・・・」と一瞬、不安が起こったのは
我ながら、不思議な体験でした。

しかし、この著者の描く登場人物たちは
人間には明るい部分と暗い部分を在る事を知りながらも
なお、明るい方へ向かう意志。

上手くは言葉にならないのですが
様々な経験をしながら葛藤し
だからこそ、もともと居た自分を見出す。

自分たちの仕事や日常生活を過ごしながら
安直な、理想の自分でも、自分探しでもなく
もっと地続きの、“少しでも良い自分”に
わずかでも、近づこうとする姿勢が
やっぱり、好きですね。

今回、その影響を与えたゴスロリのメイクをし
丑の刻参りをする女性。

彼女の心の中にどんなものが
嵐のように渦巻いていたのか。

それを、どのようにして
鎮めるのか。

そして、今巻のすべてのエピソードと
ここ数巻、彼の中に眠っていた気持ちが
林檎が落ちるように
自然に、さりげなく口にする
ラストシーンが見事です。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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デッドマン・ワンダーランド 13巻

デッドマン・ワンダーランド (13) (カドカワコミックス・エース)デッドマン・ワンダーランド (13) (カドカワコミックス・エース)
(2013/08/22)
片岡 人生、近藤 一馬 他

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デッドマン・ワンダーランド 13巻」(感想
(著)片岡人生 近藤一馬

中盤のいくつかのエピソードを刈り込んで
もっと、本質的な部分を掘り下げてもらいたかった気はやはりします。
どういう原因で、二人の少年少女は
こういう、結果に雪崩れ込んで行くのか。

最後の戦闘シーンはある種の会話のようにも見えました。
ただ、12巻よりは良く
最後の最後で、きちんと末尾を飾ってくれた
そんな印象でした。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

アリスと蔵六 1巻

アリスと蔵六 1 (リュウコミックス)アリスと蔵六 1 (リュウコミックス)
(2013/03/30)
今井哲也

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アリスと蔵六 1巻」(感想
(著)今井 哲也

“鏡の門”というビジョンを媒介にして
自分の想像したものをなんでも一つだけ現実にしてしまうことができる能力を持つ少女が
捕らわれていた研究所から逃げ出した。
追っ手から逃げる少女が出会った人物は――

『ハックス!』『ぼくらのよあけ』から待望の3作目。
超能力少女と頑固親父という取り合わせです。

今までの作品の中では
一番、動きが多いかなといった印象。
超能力少女に、正論とゲンコツで教え諭す頑固親父に
笑いながらも感動。

伏線もしっかり引かれながら
どう展開していくのか楽しみです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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Symphonic Suite AKIRA

Symphonic Suite AKIRASymphonic Suite AKIRA
(1988/07/27)
芸能山城組

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Symphonic Suite AKIRA」(感想
アーティスト芸能山城組

やっぱり、DVDを観た後には曲をかけてしまいます。

♪ラッセラ ラッセラ ラッセラ ラッセラ~♪
金田ァ 鉄雄ォ 甲斐 山形ァ~ 仲間 走る~♪

(この日本語の意味が消失する感じも好き)

♪ドット~ヘイハ~ ドット~ヘイハ~ ドット~ヘイハ~♪

乗りたいか 鉄雄ォ?
俺用に改良したバイクだ ピーキーすぎて、お前にゃ無理だよ

・・・乗れるさ・・・
ハハッ!欲しけりゃな おめェもデカいの、ぶんどりな!

最初のセリフや様々なことを思いだします。

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22 : 00 : 00 | 音楽感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

I(アイ) Ⅲ巻<

I【アイ】 3 (IKKI COMIX)I【アイ】 3 (IKKI COMIX)
(2013/08/30)
いがらし みきお

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I(アイ) Ⅲ巻」(感想
(著)いがらしみきお

そして俺は神様をーーーーーーーー見た。

雅彦とイサオ。

雅彦の神を求める為に行うことは
この最終巻で
正直、「ついていけないな」と思います。

ここまでしないと、神は現れないのか?
ふと、仏陀が荒行を否定した事を思い出します。

そして、今までと反対のような立場で現れるイサオ。

ここでも
『孔子暗黒伝』の仏陀と孔子を彷彿とさせます。


テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

江戸川乱歩傑作選

江戸川乱歩傑作選江戸川乱歩傑作選
(2013/05/24)
江戸川乱歩

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「江戸川乱歩傑作選」(感想)
(著)江戸川 乱歩
今月の読者ログの課題図書はこちらでした。

入門書としては最適かと。

きちんと押さえられている印象といったら
いいのか。

合う人は合うでしょうし
合わない人は途中で中断しても良いと思います。

自分の好きな『屋根裏の散歩者』も入っていて

原作を読んで興味をもたれた方は

繰り返しになりますが
実相寺昭雄監督版の同名作品をオススメします。
(その他の映像化作品は・・・(泣))

三上博史演じる、郷田三郎のデカダンさを
見事なまで、体現していたり
ある人物に“犯人”と“探偵”の相似性を指摘させたり

犯罪の動機が素晴らしい(笑)

それと密接に関係したラストの郷田に向けられた台詞も含め

屋根裏が異常に美しく見える描写が見事です。

その他の「東栄館」の人々の生活は
正直、どうでもいいです(笑)

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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