四月は君の嘘 6巻
2013/05/21 ( Tue )
![]() | 四月は君の嘘(6) (四月は君の嘘 (6)) (2013/05/17) 新川 直司 商品詳細を見る |
「四月は君の嘘 6巻」(感想)
(著)新川 直司
読んでいて、涙が出た。
通称「ガラコンサート」への招待状が届いたヴァイオリニスト宮園かをりは
再び公生を伴奏者に指名する・・・。
・・・悲劇の予感をはらみつつも
少年は、確実に成長していく。
1巻の頃の面影はとうになく。
灰色だった世界からの、帰還を成し遂げつつある公生。
彼を苦しめていた“演奏中に音が聞こえなくなる”ということが
どういう風に、克服、もしくは払拭されるのかというところに
大勢の読者が期待していたと思うのですが。
今回、ある人物の言葉によって
その致命的とも思えた“欠点”が
全く別の表情・意味を見せ始め
後半の演奏シーンへと。
そして、ラストの見開きで
思わず、もらい泣き。
こんな風に話を持っていくとはなぁ・・・
ただ、このコンサートの後は
そろそろ、繰り返し示される、もう一つの伏線と
彼ら、四人組の関係も変わっていくんだろうな、と思うと
一抹の寂しさを覚えます。