「
バクマン。20巻」(
感想)
(原作)
大場 つぐみ(漫画)
小畑 健まぁ、正直、19巻後半から20巻までの
勢いはなかなか読み応えはありましたし。
潔いとも言えるラストも個人的にはかなり好きです。
ただ
このマンガ、一体なんだったんだろうな?と自分の中でまだ整理がついていないんですよね・・・・。
追記
結論として、やっぱり、このマンガ、面白くないや。
正確に言うと、最初の1~2巻の辺りは“夢を持てない”主人公たちが
いかにして“夢を持つ”かということにページが割かれていて
そこがまず新鮮だったし、
ジャンプという雑誌のシステムも知ることのできるところも
興味がありました。
ただ、ヒロインと主人公の“純愛”を貫かせるために
かなり、無理のある設定を設け、自縄自縛に陥った感がありました。
ヒロインの19巻・20巻の強引過ぎる展開と演出には
もう少し前から伏線引いとけば、より説得力増したろうにと
思わざるを得ませんし・・・
まぁ、何度も、このマンガはマンガ家マンガではなく
マンガを題材にしたバトルマンガで(と何度も自分を戒めたのですが)。
なおかつ、読者投票の結果で決まるため
勝敗のつけ方が非常に微妙。
自作にあまり愛情を持ってないところも
基本的には嫌いですし
友情とか言って、故意に穴を開けるマンガ家たちの姿に
プロとか言う前の段階で
仕事に対する考え方、読者に対する責任感の欠如
情熱を疑いました。
七峰システムの処理の仕方も中途半端で
友人とも話したのですが
結局のところ将来、生まれそうな原作システムを
イメージしてきながら、穴を見つけられなかった為に
“少年ジャンプ”を買って読む読者”層には受けいれられなかった!?とか
強引過ぎる幕切れに唖然としました。
あとは、年齢の高くなったマンガ家についても
お茶を濁すだけで
「おいおい。考えてねぇんなら、安易なまとめすんじゃねーよ」
と思わず、読みながら吐き捨ててしまいました。
あとは作中作『リバーシ』
まずは『サイボーグ009』かよ!!最後の最後まで・・・、まぁいいや。
これは邪推ですが
前作『デスノート』をどう終わらせたかったのか
大場つぐみ・小畑健コンビの意図を感じてしまいます。
まぁ、第一部までは本当に凄かったので
あのまま、終わっても良いと個人的には思うのですが。
“正義”の名の下に“大量殺人”を行った主人公が生きとくのも
少年誌的にはまずかったのかな・・・
まぁ、『ザ・ワールド・イズ・マイン』でユリカンが言った
「バカどもの究極のオモチャが・・・命です」
そういう模倣犯は本当にいるからですね・・・
まぁ、ラストの畳み方だけは潔くて良かった。