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それでも町は廻っている 10巻

それでも町は廻っている 10 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 10 (ヤングキングコミックス)
(2012/07/30)
石黒 正数

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それでも町は廻っている 10巻」(感想
(著)石黒 正数

相変わらず、面白いなぁ。

帯のあり方についても考えますね。

この作品だからこそ、この帯で、「ええっ!?」と思いながらも
読んで楽しめる。

昨日記事にした『迷宮』の帯は
「ちょっと・・・そこまでは言いすぎじゃ?」と
なってしまうところが、何とも・・・。

中身と帯。
本やマンガを購入する際に重要な指標の一つとなるだけに
内容に即した(ネタバレは厳禁として)ものをつくってもらいたいです。
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テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

19 : 17 : 35 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

迷宮

迷宮 (集英社文庫)迷宮 (集英社文庫)
(2002/05/17)
清水 義範

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迷宮」(感想
(著)清水 義範

24歳のOLが、アパートで殺された。
猟奇的犯行に世間は震えあがる。
この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…
ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。
果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?

帯に惹かれて購入するも・・・うーん。どうなんでしょうね。

著者の技巧、多くの「文章」が何の違和感もなく読み進めさせられる
出来の凄さや、メタ的要素も後半は取り入れたり
作家というものの業だとか。

被害者の人間性を取りあげたところなど
「おお!!」っとページをめくるのが
もどかしい程だったのですが

最後がなぁ・・・

再読すると、色々な所に、「ああ、そういうことか」と納得することも
多いのですが。

多くの文章(言葉)でその犯行の原因を解き明かすことができるのか。
そもそも、その多くの言葉が幻惑・拡大解釈させる“迷宮”を形成している。

ラストの一行。
言葉ではなく、ここにおける“行動”によって初めて
読者は事件の一端を掴んだようになるのですが。

今度は、その後の言葉がない為
確証をもてず。
結局は真相はタイトル通り“迷宮”ということでしょうか。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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タクシードライバー

タクシードライバー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]タクシードライバー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
(2007/09/26)
ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード 他

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タクシードライバー」(感想
(監督)マーティン・スコセッシ
(主演)ロバート・デ・ニーロ

久し振りに再見。
この映画は、ある種のバロメーターといっても良いかもしれません。

ベトナム帰還兵で不眠症の青年トラヴィス。
この青年に感情移入できるかどうか。
その一点に集約されてしまうというのか。

ある種の“若さ”もしくは“社会への不適応”
“反社会性”を持つ人間。
あるいはその時期にある人間には
驚くほど親和性を持つ映画かもしれません。

最初に観たのは大学生の時で
デ・ニーロが好きだった友人と一緒に観たのが最初でした。

「あのモヒカンはないわ~~」と(当時も)思いながら
その数年後にはフランス版?のモノクロのポスターを偶然見つけ
結構な値段で購入したのも今となっては良い思い出です・・・
(ということにしておきましょう)

デートでポルノ映画館に行く、無神経さ。不器用さ。無様さ。

「いくら何でも、率直すぎだろ・・・」と笑い半分、物悲しさ半分で
観たのを思い出します。

そこの欠落感・劣等感が
格好良いんだか、悪いんだかよく分からない
あの鏡の前で“You talkin' to me? You talkin' to me?You talkin' to me?”
3回繰り返すシーンに繋がっている気がします。

結局、社会からの承認=異性と上手いことコミュニケーションできるか
否かを思い知らされたような感じがあって
何ともいえない気持ちになりました。

もちろん、帰還兵の社会での扱いであったり
当時から語られているアメリカの銃社会・少女売春の問題。
ジョディ・フォスターの演技や
ポン引き役のハーヴェイ・カイテル(笑)も
この作品の重要な要素ではあるとは思うのですが。

何故、権力の象徴とも言える大統領候補襲撃は再度行われず
少女売春という犯罪に彼の銃口が向けられたのか。

そして、普通の映画であれば、盛り上げるであろう
何のカタルシスも感じさせないのラストの襲撃シーン。
(あれはあれで、“痛さ”を感じさせるのですが・・・)

何故、自殺もしくは警官の銃で死ななかったのか。
(死ぬことを許されなかった、という方が正確かな?)

新聞記事やベッツィーの心変わりという皮肉。
綺麗に終われない不幸。

トラヴィスの“狂気”ですら
日常というものに埋没していく怖さ。

あるいは、発散されず、生き残ってしまった
(不発弾のように残ってしまった、彼の狂気)
救いのなさ。

改めて、そういったことを感じました。

あとは、ある意味、男(の子)の映画と言いますか
『ファイトクラブ』でもトラヴィスと言う名前が使われていたり

銃・あのスリーブ・ガン(袖の中から出てくる奴)
M65ジャケット・モヒカン刈りも含め
男の子が憧れる“力”の象徴といえるかもしれません。

ロバート・デニーロという俳優も
その演技に対するアプローチ方法も
この作品と“ゴッドファーザー PART II”で
既に頂点に達している気がします。

テーマ:DVD - ジャンル:映画

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脳内ポイズンベリー 2巻

脳内ポイズンベリー 2 (クイーンズコミックス)脳内ポイズンベリー 2 (クイーンズコミックス)
(2012/07/25)
水城 せとな

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脳内ポイズンベリー 2巻」(感想
(著)水城 せとな

ヒロイン・櫻井いちこの脳内の感情が五人に擬人化され
“脳内会議”を繰り広げるこの作品も待望の2巻目。

前巻ラストでヒドい言葉をかけられて
それにどう対処するか。

たかだか、一つのメモを書き残すことだけの描写で
こんなに面白くできるのか。

同著者の『失恋ショコラティエ』ではヒロインの感情がわからず
やきもきする主人公。

この作品ではクセのある男の気持ちがわからないけども
ある意味、完全に溺れていない。
無意識の女性の冷静さみたいなのが所々に感じられて

その“性差”なのか“思い入れの差”なのか
はたまた、登場人物たちの“年齢=経験の差”なのか。

そんなことを考えつつも
物語は予想外の展開へ。

ヒロインの過去
前巻で言われていた“暗黒付箋”が貼られていた部分が
一部明らかになりますが・・・

この著者の悪意の淡々とした描き方は
見事としかいいようがないです。

男性には絶対描けない気がします。

著者の前書きあとがき。
どちらも読み応えがあって

このマンガ家さんが今後、どんな作品を描いてくれるのか。
考えるだけでもワクワクしてきます。

帯の細かいところにも遊び心があり
色んな部分で楽しませてくれます。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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ボールルームへようこそ 1・2巻

ボールルームへようこそ(1) (講談社コミックス月刊マガジン)ボールルームへようこそ(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
(2012/05/17)
竹内 友

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ボールルームへようこそ(2) (講談社コミックス月刊マガジン)ボールルームへようこそ(2) (講談社コミックス月刊マガジン)
(2012/07/17)
竹内 友

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ボールルームへようこそ1・2巻」(感想
(著)竹内 友

社交ダンス・・・といって思い出すのは

やはり、周防正行監督の『Shall we ダンス? 』だったり
“ウリナリ芸能人社交ダンス部”だったり
直近では、ヤマシタトモコの『BUTTER!!!』だったりするのですが。

これまた平凡な中学生が社交ダンスと出会い
変わっていく過程を
面白く、しかも、熱く描いています。

平凡な中学生・富士田多々良は何の目標も見出せず、無為な日々を過ごしていた。
そんなある日、不良に絡まれているところを謎の男に助けられる。
謎の男・仙石が多々良を連れて行った先はなんと、社交ダンス教室。

同じ学校に通う美少女・花岡雫や、そのパートナーで天才ダンサーの兵藤清春らに
触発されながら多々良のダンスにかける青春が幕を上げる。

曽田正人の熱量というと言い過ぎかもしれませんが
それぐらいのエネルギーを秘めてそうな作家さんです。

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へうげもの 14・15服

へうげもの(14) (モーニング KC)へうげもの(14) (モーニング KC)
(2012/01/23)
山田 芳裕

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へうげもの(15) (モーニング KC)へうげもの(15) (モーニング KC)
(2012/07/23)
山田 芳裕

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へうげもの 14・15服」(感想
(著)山田 芳裕

石田三成と徳川家康の確執は決定的なものとなり
いよいよ、関ヶ原の戦いに向かっていきます。

ただ、やっぱりこの漫画だけあって
おそらく、誰も観たことがないような関ヶ原が展開していきます。

笑いながらもどんどんと、戦国の世が終わっていくのが
ひしひしと感じられます。

救いといえば
石田三成なりの数寄への理解。

15巻の表紙の柿色に納得しつつ
読み終えた次第です。



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アゲイン!! 4~5巻

アゲイン!!(4) (KCデラックス)アゲイン!!(4) (KCデラックス)
(2012/04/17)
久保 ミツロウ

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アゲイン!!(5) (KCデラックス)アゲイン!!(5) (KCデラックス)
(2012/07/17)
久保 ミツロウ

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アゲイン!!4~5巻」(感想
(著)久保 ミツロウ

正直、4巻は胸にくるセリフがなく
ストーリー自体も少々迷走していた感があったのですが
5巻で再び、応援団としての活動に焦点が当てられ
面白くなってきました。

逆ギレの原因も理解してくれる先輩にも恵まれるようになり
今度は、自分の意志で大勢の前に立ち
自らの言葉で喋る主人公・今村金一郎。

ネガティブな過去(未来?)の自分が幽霊のように
足を引っ張る描写は見事。

やっぱり、この著者は
(程度の差こそあれ)人間が誰でも持っているであろう
こういったネガティブあるあるを
描かせたら天下一品ですね。

そして、ここからの展開が上手くて
後半の臨場感も含め
一気に盛り上がります。

それ以外にも小さなエピソードの進展がいくつかあり
次巻以降にどう影響していくのか。
楽しみです。

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となりの関くん 3巻

となりの関くん 3 (フラッパー)となりの関くん 3 (フラッパー)
(2012/07/23)
森繁拓真

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となりの関くん 3巻」(感想
(著)森繁 拓真

いつも授業中に遊んでいる関くんと
隣の席で巻き込まれる横井さんの物語も3巻目です。

連載も40時間目(40回)を超え、累計80万部!!とのこと。
おめでとうございます。

横井さんもそれなりに反撃したりしてはいますが。
ただ、3巻ともなってくると流石にネタが苦しいかな?・・・

次巻に期待です。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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ブルー・ベル

ブルー・ベル (Hayakawa Novels)ブルー・ベル (Hayakawa Novels)
(1990/05)
アンドリュー ヴァクス

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ブルー・ベル」(感想
(著)アンドリュー・ヴァクス
(翻訳)佐々田 雅子 

NYの裏社会に精通する前科27犯の探偵バークは
少女売春婦だけを襲う神出鬼没の〈幽霊ヴァン〉を追うように
ストリッパーの女・ベルから依頼される。

『ホワイト・ジャズ』が読みたくなって本棚を捜していたら
久しぶりにこの本を開いてしまい、あっという間に読了。

バークの行動原理=子供に対する(性)犯罪に対する“怒り”
それはすなわち(幼児虐待専門の弁護士でもある)著者が有していたものに
他ならない気がします。

そして、バーク自身もアウトロゥでありながら
作中に何度も出てくる“ウェズリィ”の存在。
自分が、彼のようにはなれないことを知っている。

いわば、自己の限界を知りつつも
なんとか、自分の知恵・肉体を酷使し
かつ仲間の力を借りて依頼を完遂していく様に
読者は共感していたように思えます。

そして、物語の起点となる様々な女性たち。
中でも、このベルの造形はこのシリーズ一じゃないのかなぁ・・・
文庫版はこちら

ブルー・ベル (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ミステリ文庫)ブルー・ベル (ハヤカワ文庫―ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1995/04)
アンドリュー ヴァクス

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L.A.コンフィデンシャル

L.A.コンフィデンシャル [DVD]L.A.コンフィデンシャル [DVD]
(1999/01/20)
ジェリー・ゴールドスミス、ラッセル・クロウ 他

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L.A.コンフィデンシャル」(感想
(監督)カーティス・ハンソン
(主演)ラッセル・クロウ ガイ・ピアース

今回の“ブログ・DE・ロードショー”はこちらです。

エルロイの原作である“L.A.四部作”の一つ、三作目から同名小説を映画化。
ラッセル・クロウ演じるバド。
ガイ・ピアーズ演じるエド。
ケヴィン・スペイシー演じるジャック。

再見。
三人の刑事が如何に事件を追い詰めるか。

刑事それぞれのキャラクターが際立っていて
なおかつ、前半の伏線が後半にガッツリ生かされ
結末に雪崩れ込むさまは見事。

小説を映画化する為にいくつかのエピソードを刈り込み
また、いくつかのエピソードを改変・付け加える。

あの原作を、ここまで・・・という感じで
“脚色”というものの難しさをきっちり
やり遂げた稀有な作品の一つだと個人的には思います。

アカデミー賞最優秀脚色賞を取るのも頷けます。
その他の賞も“あの作品(笑)”さえなければ変わっていたのかもしれません・・・。

その時代の風俗・警察・ギャングたちの有り様や
キム・ベイシンガー演じる高級娼婦の妖しさ、美しさは
映画ならでは。

LAコンフィデンシャル〈上〉 (文春文庫)LAコンフィデンシャル〈上〉 (文春文庫)
(1997/11)
ジェイムズ エルロイ

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LAコンフィデンシャル〈下〉 (文春文庫)LAコンフィデンシャル〈下〉 (文春文庫)
(1997/11)
ジェイムズ エルロイ

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もし、読まれるとするならばやはり1作目の
『ブラック・ダリア』から読まれることをお薦めします。
ブラック・ダリア (文春文庫)ブラック・ダリア (文春文庫)
(1994/03)
ジェイムズ エルロイ

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ちいさな広場

ちいさな広場 (ジャンプコミックス)ちいさな広場 (ジャンプコミックス)
(2012/07/04)
桜井 春樹

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ちいさな広場」(感想
(著)桜井 春樹

欲望の種がそこかしこに根をはる現代社会。
インターネットのどこかに、そんな現代人の渇望を潤す商品を揃えたサイトがあるという。
満たされていく欲望の先に、その人を待ち受けるのものとは…―――!?

表紙に惹かれて購入。

これ、良いです。
短編一つ一つの、切れ味も良いし。
すぐ、『世にも奇妙な物語』とかで映像化できるレベルです。
『ショッピング広場』・『ダイエット広場』・『クエスチョン広場』
そして初期作品であろう『クチコミ』等

ネットというものの恩恵や被害をもたらすもの題材にした
ちょっと、ブラックなショート・ショート集。

絵や、画面の白さなどは、まだまだ成長の余地がある感じはしますが
むしろ、逆にそれが題材を際立たせている気もします。

オススメです。

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ハイスコアガール 1~2巻

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
(2012/02/25)
押切 蓮介

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ハイスコアガール(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)
(2012/06/25)
押切 蓮介

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ハイスコアガール 1~2感 」(感想
(著)押切 連介
2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。

自分の世代とは少々差がありますが
ゲーマーの友人を思い出したり
大学生の頃、阿呆みたいにスーファミをやっていたことを思い出しました。

ゲーム漫画でありながら、それだけじゃないところも
魅力的。

『ピコピコ少年』『ピコピコ少年TURBO』からの
エピソードを膨らまし

ゲーマーという人種を(自虐も含めて)描き
なおかつ、ダブル・ヒロインの“ラブコメ”の持っていく手腕にびっくり

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はじめの一歩 100巻

ひどかった

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夜回り先生 希望編

夜回り先生 希望編 (IKKI COMIX)夜回り先生 希望編 (IKKI COMIX)
(2012/06/29)
水谷 修、土田世紀 他

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夜回り先生 希望編」(感想
(原作)水谷 修
(漫画)土田 世紀

(敬称略)
土田世紀の絶筆となったこの作品。
3本の漫画。

一人一人の少年少女の悩み・困惑に
寄り添う、夜回り先生の姿は
ぐっと来るものがあります。

新井英樹、すぎむらしんいち、日本橋ヨヲコ、ほしよりこ、松本大洋の
巻末に描かれたメッセージも、あまりにも早すぎる死に
困惑している様子が伺えます。

改めて、残念でなりません。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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死霊狩り(ゾンビーハンター) 1~3巻 

死霊狩り (1) (角川文庫 緑 383-7)死霊狩り (1) (角川文庫 緑 383-7)
(1975/05)
平井 和正

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死霊狩り(ゾンビ・ハンター) 2 (角川文庫 緑 383-12)死霊狩り(ゾンビ・ハンター) 2 (角川文庫 緑 383-12)
(1976/10)
平井 和正

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死霊狩り 3―ゾンビー・ハンター (角川文庫 緑 383-13)死霊狩り 3―ゾンビー・ハンター (角川文庫 緑 383-13)
(1978/01)
平井 和正

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死霊狩り(ゾンビー・ハンター)全3巻」(感想
(著)平井 和正

宇宙からの侵略者。
それは人体に寄生し、人間を生ける死体“ゾンビー”へと変えてしまう。
この侵略者に対抗すべく、極秘裏に超国家的機関が組織された。

大事故による瀕死の重傷から生還したレーシング・ドライバー
田村俊夫はとあるトラブルから、行き場を失ない
日本脱出と大金を餌に
その組織の試験を受けることに。

カリブ海の孤島で彼を待っていたのは
強靭な生命力を持った人間を
さらに選別する為の悪意と冷酷さの満ちた
地獄の生存試験だった・・・。

再読。
連休ずっと、初期の平井和正作品を読んでいました。
本当に、この頃の平井節と言いますか、粘着質な文章がたまらなく好きです。

この作品を最初に読んだのは、おそらく、中学2年頃で
著者があとがきで書いていた「人類ダメ小説」にどれだけ傾倒したことか。

類稀なる身体能力とエゴを持った田村俊夫ですら
予想を上回る、生存試験の過酷さ。
その後の訓練の厳しさ。
そして、心の奥底に閉じ込めていた僅かばかりの人間性ですら
破壊しようとする話の展開。

特に1巻ラストの格好の良さ。
内容も文章も憶えているにもかかわらず
いまだに読んでも、ゾクゾクします。

そして2巻・3巻と続いていき
壮絶さと美しさを兼ね備えたラスト。

当時の少年に凄まじい衝撃を残してくれました。

個人的には表紙も生頼範義氏のあの絵でないと
あの平井和正のどろどろとした文章に拮抗することができない
そんな気がしています。

思わず、漫画版の『デスハンター』や
『スパイダーマン』(池上遼一版)も読んだりしていました。
これも傑作。

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ポンチョ 1~2巻

ポンチョ(1) (ヤンマガKCスペシャル)ポンチョ(1) (ヤンマガKCスペシャル)
(2012/04/06)
立沢 克美

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ポンチョ(2) (ヤンマガKCスペシャル)ポンチョ(2) (ヤンマガKCスペシャル)
(2012/07/06)
立沢 克美

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ポンチョ1~2巻」(感想
(著)立沢 克美

野球ドシロウトでありながら
超絶なバッティングセンスを持つ大江慎弥(おおえしんや)。1巻表紙。

野球を捨てた
全国制覇の元Aピッチャーの不破圭輔(ふわけいすけ)。2巻表紙。

超弱小野球部を持つ京曜高校に共に入学したこの2人の出会いが
高校野球の歴史に風穴を開ける!!

井上雄彦のチーフアシスタントをだったそうで
キャラクターのモノローグ等にその名残が・・・

1巻の頃は何故か、ノックバットでバカスカ打ちまくるド素人
大江慎弥(通称ポンチョ)と
それによって、失った野球への情熱を取り戻す不破の対比が
しっかりしていて
それなりに楽しめたのですが

2巻で3年の不良くん(無論、野球経験者)が登場してくると
どうしても『スラムダンク』の三井が思い出されて・・・・

悪くはないんだけど。
ストーリーの展開等に既視感が強すぎて
素直に読めないのが、勿体ない気がします。

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戦国妖狐 9巻

戦国妖狐 9 (BLADE COMICS)戦国妖狐 9 (BLADE COMICS)
(2012/07/10)
水上 悟志

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戦国妖狐 9巻」(感想
(著)水上 悟志

第二部になって少々進度が遅めだったこの作品も

あまり歴史上の人物の中でもそこまで
脚光を浴びない足利義輝をこんなキャラクターに描いたり

ある人物が別のシリーズ“百鬼町シリーズ”の
主人公の祖先となることがわかったり

龍の化身・ムドと第二部主人公・千夜との対決シーンは
そこいらの少年漫画の戦闘シーンを凌駕する出来で、なおかつ
この著者の得意とする
“様々な大人を見ること、知ることにより成長していく子供”を織り込んであり
読み応えがあります。

今巻で、ようやく本領発揮という感じでしょうか・・・

ただ、この作品は、途中途中で、盛り上がるんですが
その勢いがいつの間にか消失してしまったり
二部構成が、良くも悪くも、勢いを削いでいるので
前作『惑星のさみだれ』の様に突き抜けないのが残念です。

そろそろ、この勢いのまま、最後まで行って欲しいところです。

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I(アイ) Ⅱ巻

I【アイ】 第2集 (IKKI COMIX)I【アイ】 第2集 (IKKI COMIX)
(2012/06/29)
いがらし みきお

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I(アイ) Ⅱ巻」(感想
(著)いがらしみきお

不幸の穴の奥底で、神の不在を呪う。

イサオと雅彦。
青年となった二人。
イサオは殺人の疑いで警察に連行される。
雅彦は警察の紹介で“岡島にんげん農場”なる施設に身を寄せる。

そのコミュニティの中には様々なしきたりがあり
そこで、父・母・兄の擬似家族を与えられ、家族の一員として
扱われる。
反発や疑問を感じながらも
コミュニティに属していく雅彦。

そして、イサオの再登場によって
崩壊していくコミュニティの姿・・・・

まず“にんげん農場”が既におかしい。
どこか、、現実の人間社会のカリカチュアめいていて

“家族”を与えられ、仕事と恋人が存在すると
ある種、満足するというのか。

思わず、筋肉少女帯の名曲『風車男ルリヲ』を思い出してしまいました。

ルリヲを 探す旅に疲れぇぇ果ててぇ~
君はどこかの つまらない娘を恋して 
もしかして これが幸せとぉぉ~思うぅぅ
バカだね ルリヲの思うつぼさぁ~


月光蟲月光蟲
(1990/11/21)
筋肉少女帯

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筋少の大水銀筋少の大水銀
(1993/11/01)
筋肉少女帯

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中でも、岡島にんげん農場のリーダー・岡島の思想であったり
おかしいと思いながらも、従ってしまう一般の人間たちの姿。
穴を掘り、埋める人たちなどなど。

距離をとって見るとおかしいのですが
その場にいたら、おかしいと思わず、だんだんその集団の思考に
知らず知らず、馴染んでいってしまいそうです。

そして、イサオは何のためにここに現れたのか。
雅彦たちは、神を見出すことが出来るのか。
3巻はどうなっていくのか、皆目見当がつきません。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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ニセコイ 1~2巻

ニセコイ 1 (ジャンプコミックス)ニセコイ 1 (ジャンプコミックス)
(2012/05/02)
古味 直志

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ニセコイ 2 (ジャンプコミックス)ニセコイ 2 (ジャンプコミックス)
(2012/07/04)
古味 直志

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ニセコイ 1~2巻」(感想
(著)古味 直志

主人公の一条 楽はごくごく普通の高校生。
ヤクザの元締め・集英組の一人息子ということを除いては。

彼は幼き頃、すでに朧げな記憶になりつつある女の子と一つの約束をした。
その時に、彼には鍵穴のついたペンダント。
女の子はは鍵を持つことにして別れた。

そんな彼のクラスに、ある日、美少女の桐崎 千棘が転入して来る。
外見とは、裏腹の暴力的で我儘な彼女と彼の出会いは
最初から最悪で、ことあるごとに対立することに・・・

そんな時、集英組とギャング“ビーハイブ”との全面的な抗争を避けるために
旧知の父親達が立てた策略。

それは各々の息子・楽と娘・千棘を“偽の恋人同士”として
3年間過ごすよう命ぜられる・・・

これも貸していただいた本なのですが。
オーソドックスなラブコメ
(もう、ベタ中のベタを使用しているにもかかわらず)
くやしい(?)けど面白いです。

彼らの「ニセコイ」が本物の恋になるのか。
主人公が密かに想いを寄せる小野寺(表紙の黒髪の少女)との恋が成就するのか。
はたまた別のヒロインが登場するのか。
そして、一番大きな伏線である 鍵の持ち主は誰なのか?

掲載紙が少年ジャンプらしいので
(かなり人気もあるみたいなので大丈夫とは思いますが)
途中からヤクザもんの血が覚醒するような
バトル物などに、方向展開しないよう祈っております。

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範馬刃牙 35巻

範馬刃牙 35 (少年チャンピオン・コミックス)範馬刃牙 35 (少年チャンピオン・コミックス)
(2012/07/06)
板垣 恵介

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範馬刃牙 35巻」(感想)
(著)板垣 恵介
友人に久々貸してもらいました。
だいぶ、読んでいなかったのですが。

あまり、支障がないのがいいのか、悪いのか・・・

違った意味で面白いです。
一世を風靡した格闘マンガであったはずなのに
なんでこうなってしまったのか。

もはや、新しいジャンルといってもいいかもしれません。

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修羅の門 第弐門 6巻

修羅の門 第弐門(6) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の門 第弐門(6) (講談社コミックス月刊マガジン)
(2012/06/15)
川原 正敏

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修羅の門 第弐門 6巻」(感想
(著)川原 正敏

うーん。
陸奥が帰還してからの3試合目。
意外と早く、決着ついたな~といった印象。

相手も相手といいますか。
『修羅の刻』で日本史上の偉人とはほとんど
絡んだからって

今度は中国かよ!って印象が拭えません。

後半の場外乱闘編(笑)で登場する次の相手は
どうも・・・姑息な小物めいていて
今の感じでは“呉下の阿蒙”といった感じです。

あと、敵の隠し玉も“蘭陵王”って・・・
『闇狩り師』にも同名のタイトルあったと思うのですが。
わざわざ、そんなキャラクター設定しなきゃいいのに。

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キーチVS 9巻

キーチVS 9 (ビッグ コミックス)キーチVS 9 (ビッグ コミックス)
(2012/06/29)
新井 英樹

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キーチVS 9巻」(感想
(著)新井 英樹

いやいやいや。正直、8巻も傍観といいますか
そんなに胸にくるものもなかったので
感想も書かなかったのですが。

9巻でいきなり話が盛り上がって来たといいますか。

同著者の『ワールド・イズ・マイン』で総理大臣・ユリカンが
希代のテロリスト・トシモンが示した“殺人代行”のメッセージを阻止するために
行ったTVを使った“学級会”。

この作品では主人公・キーチと甲斐。
そして、子供たちが
大人たちに痛烈な批判を含めた“学級会”を行ってくれます。

耳が痛い痛い。

キーチが自分が仕組んだこととはいえ
子供たちの言葉に少々、気分を害するところも良いですね。
前作『キーチ!!』で国会議事堂を前に占拠していた
彼らですら、子供たちの糾弾に晒される。

キーチも甲斐も、既に子供ではないということが端的に現されます。

ふと、昔から何度も読み返す
『ナウなヤング』(著)杉元 伶一(画)水玉 螢之丞の
あとがきを思い出しました。

そして、学級会の最後に
『ワールド・イズ・マイン』での殺人代行と同じような
インパクトのある宣言が行われます。

民進党(笑)のマニフェストに対する言葉も
明日、新党を結成する人たちにも読んでもらいたいですね。

ただ、気をつけないといけないのは
『ワールド・イズ・マイン』の主人公・モンちゃんの思想
“使え 力は絶対だ”という考えに共感する者は
最終的に敵対する米国の思想と同根だと著者はインタビューで語ります。

“抗うな、受け入れろ、すべては繋がっている”というのも・・・
字義通り捉えるのは危険な気がします。

世の中を扇動する者。

誰か特殊な才能・カリスマが登場して
劇的に変わることはありえない。

ではどうすることが世の中を変えていくことが出来るのか。

キーチは、国民全体を傍観者ではなく当事者にする
あるいは巻き込むことによって、強制的に、この国の枠組みを
解体しようとしているのかもしれません。

一気に拡げた風呂敷をどう畳むのか
次巻以降が楽しみです。

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ハンザスカイ 13巻

ハンザスカイ 13 (少年チャンピオン・コミックス)ハンザスカイ 13 (少年チャンピオン・コミックス)
(2012/07/06)
佐渡川 準

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ハンザスカイ 13巻」(感想
(著)佐渡川 準

最終巻です。

率直に言って面白かった!!
著者が描きたいことを
しっかり描ききってくれたので
気分よく、読み終えることができました。

初心者が部活に入り成長していく。
最近、特に多くなった“部活マンガ”の一つでありながら

著者のなみなみならぬ“空手道”への
愛情が込められていて
読んでいて、とても清々しかった。

誰かに、何かに憧れ、部活に入部する。
そして、いつの間にか、誰かの憧れになる。

誰かを教えられたことを、誰かに教える。

そうすることによって、繋がっていくもの。
受け継がれるもの。

そんな、色々なことを考えた最終巻でした。

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疾風伝説 特攻の拓 外伝 ~Early Day's~ 3巻

疾風伝説 特攻の拓 外伝 ~Early Day’s~(3) (ヤンマガKCスペシャル)疾風伝説 特攻の拓 外伝 ~Early Day’s~(3) (ヤンマガKCスペシャル)
(2012/07/06)
所 十三

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疾風伝説 特攻の拓 外伝 ~Early Day's~ 3巻」(感想
(原作)佐木 飛朗斗
(漫画)所 十三

まぁ、正直言って、この作品を読むためだけに
『月刊ヤンマガ』を購入しているので・・・

実際、コミックスを購入してもある種の確認作業(?)といった感じです・・・。

それにしても、先月、見事に休載だったのには笑ってしまいました。

月刊誌でもかよ!!

もしくは、最近良くある
“このコミックスの続きは雑誌連載ですぐ読めます”商法なんですかね。

雑誌の購読者が減っているのは実感としてよく分かるのですが
なんかねぇ・・・・

本編は、助けようとしたゾーイに殴られそうになる
緋崎薫(カオちゃん)がかわいそうでなりません(笑)。

普通だったら、自分を助けるために銃口の前に飛び出すって・・・
惚れるレベルだと思うのですが。

(そりゃ平蔵もバイになるっーの)

あとは、次巻予告の1カットですら
期待を裏切らない石動富夫の小物っぷりが
たまりません。

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宇宙兄弟 18巻

宇宙兄弟(18) (モーニング KC)宇宙兄弟(18) (モーニング KC)
(2012/06/22)
小山 宙哉

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宇宙兄弟 18巻」(感想
(著)小山 宙哉

日々人の最終試験も一区切り。
もっと、感動的にも出来たエピソードであるはずなのに
軽やかに描くのは、お見事としかいいようがありません。

それに対する六太の反応もいい意味で“ぶれ”ていません。
そして彼の属するサブクルーのメンバーもいつも通り
もしくはいつも以上に個性派の面々です。

そして、そのリーダーとなるのは・・・

新しく、提案された月面望遠鏡計画も気になりますが

再登場したシャロン博士の言葉に
目頭が熱くなりました。

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バクマン。20巻

バクマン。 20 (ジャンプコミックス)バクマン。 20 (ジャンプコミックス)
(2012/07/04)
小畑 健

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バクマン。20巻」(感想
(原作)大場 つぐみ
(漫画)小畑 健

まぁ、正直、19巻後半から20巻までの
勢いはなかなか読み応えはありましたし。

潔いとも言えるラストも個人的にはかなり好きです。

ただ
このマンガ、一体なんだったんだろうな?

と自分の中でまだ整理がついていないんですよね・・・・。

追記

結論として、やっぱり、このマンガ、面白くないや。

正確に言うと、最初の1~2巻の辺りは“夢を持てない”主人公たちが
いかにして“夢を持つ”かということにページが割かれていて
そこがまず新鮮だったし、
ジャンプという雑誌のシステムも知ることのできるところも
興味がありました。

ただ、ヒロインと主人公の“純愛”を貫かせるために
かなり、無理のある設定を設け、自縄自縛に陥った感がありました。

ヒロインの19巻・20巻の強引過ぎる展開と演出には
もう少し前から伏線引いとけば、より説得力増したろうにと
思わざるを得ませんし・・・

まぁ、何度も、このマンガはマンガ家マンガではなく
マンガを題材にしたバトルマンガで(と何度も自分を戒めたのですが)。
なおかつ、読者投票の結果で決まるため
勝敗のつけ方が非常に微妙。

自作にあまり愛情を持ってないところも
基本的には嫌いですし

友情とか言って、故意に穴を開けるマンガ家たちの姿に
プロとか言う前の段階で
仕事に対する考え方、読者に対する責任感の欠如
情熱を疑いました。

七峰システムの処理の仕方も中途半端で
友人とも話したのですが
結局のところ将来、生まれそうな原作システムを
イメージしてきながら、穴を見つけられなかった為に
“少年ジャンプ”を買って読む読者”層には受けいれられなかった!?とか
強引過ぎる幕切れに唖然としました。

あとは、年齢の高くなったマンガ家についても
お茶を濁すだけで
「おいおい。考えてねぇんなら、安易なまとめすんじゃねーよ」
と思わず、読みながら吐き捨ててしまいました。

あとは作中作『リバーシ』
まずは『サイボーグ009』かよ!!最後の最後まで・・・、まぁいいや。

これは邪推ですが
前作『デスノート』をどう終わらせたかったのか
大場つぐみ・小畑健コンビの意図を感じてしまいます。

まぁ、第一部までは本当に凄かったので
あのまま、終わっても良いと個人的には思うのですが。
“正義”の名の下に“大量殺人”を行った主人公が生きとくのも
少年誌的にはまずかったのかな・・・

まぁ、『ザ・ワールド・イズ・マイン』でユリカンが言った
「バカどもの究極のオモチャが・・・命です」

そういう模倣犯は本当にいるからですね・・・

まぁ、ラストの畳み方だけは潔くて良かった。

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廃墟に乞う

廃墟に乞う廃墟に乞う
(2009/07/15)
佐々木 譲

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廃墟に乞う」(感想
(著)佐々木 譲
ある事件をきっかけに、療養中となった北海道警の刑事・仙道孝司。
休職中の彼に次々と事件の相談が持ち込まれていく連作短編集。

『オージー好みの村』『廃墟に乞う』『兄の想い』『消えた娘』
『博労沢の殺人』『復帰する朝』の六篇収録。

個人的には以前読んだ『暴雪圏』がピンと来なかったので
この作品も手を出せずにいたのですが
友人から貸してもらって、あっさり読了。

主人公が休職中の刑事というのがミソで
捜査権はないが、“刑事”という役職が
暴力団等にはそれなりに通用してしまうのが
好き嫌いが分かれるところかもしれません。

少々、消化不良のような作品もあれば
長編にしてもいいようなアイデアを
あっさり、短編で使ってみたり
逆に、短編でないと出せない
結末の切れ味を感じさせる作品があったり
色々と楽しめました。

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羊の木 2巻

羊の木(2) (イブニングKC)羊の木(2) (イブニングKC)
(2012/06/22)
いがらし みきお

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羊の木 2巻」(感想
(原作)山上たつひこ
(作画)いがらしみきお

魚深市。
刑期を終えた元受刑者たちが移住した都市で
謎の奇祭“のろろ祭り”が始まる。

正直、前巻末の不穏さが
一気に、のろろ祭りでカタストロフに向かうのかと
思っていただけに少々肩透かしでした。

ただ、町に流れる不穏さは変わらず。
いわゆる、普通の住人たちも
表向きの顔と別の顔を覗かせたり
(市長・鳥原の意外な過去も断片的に明かされ)
色々と考えさせられます。

幸福のDNA・不幸のDNAなどのテーマも
どのように収束させるのか。

次巻に期待です。

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クリスピン

クリスピンクリスピン
(2003/11)
アヴィ

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クリスピン」(感想
(著)アヴィ
(翻訳)金原 瑞人
14世紀、中世のイギリス。
大荘園領主が支配する小さな村に
名前もなく“アスタの息子”と呼ばれる13歳の少年がいた。

母の死後、急に、泥棒の濡れ衣を着せられ
村中の人間から命を狙われる。
「ここを出て自由に生きろ」唯一の味方である神父に促され
ひとりで旅に出た少年の元に
謎の男“熊”が現れる。

母の十字架に隠された秘密とは?
自由とはなんなのか?

旅の終わりに、少年は自らの手で
自由をつかむことができるのか!?

アメリカの権威ある児童文学賞・ニューベリー賞
2003年の大賞に輝いた、ヤングアダルト小説の傑作。

わりとスタンダードなつくりの少年成長小説です。

ただ、話に惹きこませる上手さ。
展開の早さであっという間に読者も
物語にのめり込んでしまいます。

あっという間に読了してしまうのですが

こういった作品で登場するメンター(師)
“熊”の教えがもう少し欲しかった気がしますし

このエピソードだけでなく
(書くことができたであろう続きのエピソードも)
読んでみたかった気もします。

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ふじこさん

ふじこさんふじこさん
(2007/06/21)
大島 真寿美

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ふじこさん」(感想
(著)大島 真寿美

離婚寸前の父と母に挟まれ、何もも楽しいことのない毎日を送る
小学生・リサの前に現れた
“ふじこさん”は、乱暴できれいで、あっけらかんとしていて
これまでに見たことのない、へんな大人だった。
表題作・そして幻のデビュー作『春の手品師』
『夕暮れカメラ』の3篇を収録した短編集。

変な言い方かもしれませんが。
初期短編集であるからかもしれませんが
「なんか、惜しいな・・・」と思うことの多い作品集で。

女性の感情をセリフに乗せる
独特の文章はまだ確立されておらず
ただ、居場所がないと思う少女たちの
息苦しさのようなものがどの作品でも感じられたのが印象に残りました。

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