「
疾風伝説 特攻の拓 外伝 ~Early Day's~ 2巻」(
感想)
(原作)
佐木 飛朗斗(漫画)
所 十三事前にお詫びをしておきます。
この作品は本編『特攻の拓』を読まれていないと
何が書かれているかわからないことが
多々あるかと思います。
興味のない方は読み飛ばしていただくと
助かります。
天羽“セロニアス”時貞と
そして、後の“ 麓沙亜鵺(ロクサーヌ)”
十一代目総長になる・緋咲薫の対人が始まります。
まぁ、正直言って、この作品を読むためだけに
『月刊ヤンマガ』を購入してます。
(いつ、作者取材の為の休載やら予想外の打ち切りになるかわかんないので)
ただ、正直、この歳で
あの表紙の雑誌をレジに持っていくのは
苦痛以外の何ものでもありません。
この作品以外に、読みたいマンガが一つ、二つしかなので・・・
余計に辛いものがあります。
まぁ、それはさておき
天羽と緋崎の対人がメインの巻なのですが。
そこに行き着く前の緋崎の上半身が
全く動いていないパンチも
一見の価値ありです(笑)
てっきり、単行本時には修正されるかと
思っていたのですが・・・
他に語ることを言えば。
本編ではあまり、活躍の場が無かった
“爆音小僧六代目
特攻隊長”時代の
榊龍也(リューヤ)の
勇姿が見られます。
のちに“爆音小僧七代目”になる鮎川真里(マサト)とは
本編時のような、そこまで険悪な関係ではなく
どちらかというと、生意気な後輩となんのかんの言って相手してくれる
良い先輩のような感じですね・・・
晶の初恋エピソードというのも上手く表現されています。
あとは、本編を読んでる方には
都筑の貫禄のない一年生振りだったり
登場人物紹介でも藤崎貢と書かれていながらも
デブ崎とルビを打たれている部分だったり。
“魍魎”のお二人
久保島剛も新開(エージ)も
期待を裏切らない小物っぷりを披露してくれます。
新しい、煙草のポイ捨て方法も学びました。
確かに、環境には優しいけど、確実に(エージ)の健康は損なってますね。
冗談はさておき
この作品で武丸までが出てくるとは
思いませんでした。
てっきり、鑑別所(カンカン)に入っている時代のことだ思っていたので・・・
高遠もさりげなく、港洛中の一員として登場したり
“獏羅天”関係では那森須王がバイク泥の特隊の3人組を連れて
港落中に向かっています。
本当に石動富夫、嫌われてるなぁ(笑)
現在、港落中にいるのは真嶋夏生だけ。
須王と夏雄の対人になるのか・・・。
今週発売の『月刊ヤンマガ』(前回分も含め2話収録)では
天羽と緋崎の一応の決着がつけられつつあります。
これから、二人は“兄弟(ブロウ)”ではないにしても
唯一の友人となっていくでしょうし。
緋崎のよく口にする“弱いものイジメをする者”に対する
敵意・爆発力の理由も
今後わかってくるかもしれません。
(平蔵では???なさそうだし・・・)
となると、外道との兼ね合いもでてくるだろうし
それにしても、これから
須王の爆音小僧への移籍。
それに伴ってなのか
半村誠の死がきっかけなのかわかりませんが
龍也の“朧童幽霊”の初代就任。
ラファエルとゾーイ。
ロッシーニ大尉の蛇に対する感情も含め
ここも決着をつけなければならないでしょうし。
天羽のギターを弾く場面があるのか
どんな風に“獏羅天”に入るのか
三鬼龍(ヒロシとキヨシの初邂逅も見ものですね)が
揃うところまで描かれるのか?
話の終着点はまったく見えませんが
ただ、1コマだけですが
ベイブリッジが映った時には流石に
目頭が熱くなりました・・・。