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アナザー修学旅行

アナザー修学旅行アナザー修学旅行
(2010/06/29)
有沢 佳映

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アナザー修学旅行」(感想
(著)有沢 佳映

脚を折ってしまい修学旅行に行けない語り手の“私”
それ以外にも修学旅行に行けない(行かない)事情を抱えた
中学3年生たち、6人(+α)の代替授業の3日間を描く。

淡々と中学3年生たちの3日間が過ぎていき
事件らしいものも起こるのですが
そこは、あまり重要ではなく

それぞれの登場人物の背景等も
語られるのですが
そこまで、深く掘り込みません。

6人+αの関係も変化はするのですが
それほど、大きな変化として
表現されないところが

今風といいますか、上手いと思います。

物足りないととる方も多いと思いますが・・・

おそらく、笹生 陽子などであれば
6人+αの人物造形や変化等に
もっと枚数を割くでしょうが

この著者は
あえて、3日間、中学3年生という制約を自ら設定し
そこから、逸脱することなく、作品を閉じます。

修学旅行の日数を4日にしても
年齢を高校2年生にしても
今の話の独特の雰囲気を壊してしまう、感じを受けます。

“私”がほぼ最後の場面で思うことに
この作品の肝というか、要といいますか

お互いの環境、状況を知ることによって
今まで以上に理解を示しつつも

修学旅行が終われば、皆、お互いのグループや
立場に戻るであろう、今の学生の持つ“リアル”が
しっかりと表現されています。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ジャイアント・ピーチ

ジャイアント・ピーチ [DVD]ジャイアント・ピーチ [DVD]
(2006/02/22)
スーザン・サランドン、リチャード・ドレイファス 他

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ジャイアント・ピーチ」(感想
(監督)ヘンリー セリック
(製作)ティム バートン

イギリスに住む9歳の少年ジェームズは
両親を亡くしてから
二人の意地悪な叔母に引き取られ、こき使われる。

ある日、謎の老人から魔法の緑色に輝く不思議なものをもらい
木の上にこぼしてしまう。
桃には実がなり、どんどん大きくなって巨大な“おばけ桃”に成長した。

ジェームスは
その桃に住むムカデ・蜘蛛・ミミズ・てんとう虫・キリギリス・土ボタルと共に
夢が叶う土地“ニューヨーク”を目指す。

今回の“ブログDEロードショー”の作品はこちらです。

数年前に観ているはずなんですが
あんまり印象がない・・・

改めて、子供と共に観てみてみたのですが
“楽しいってどんな気持ちか忘れちゃった”
という序盤の主人公の不憫なセリフが、涙を誘いますが

奇妙で、独特の色合いの虫たちが、
どんどん頼もしく、可愛らしく見えてくるから不思議。

てんとう虫おばさんの意外な強さや
キリギリスの音楽家としてのシーン。
蜘蛛の頼りになる姐さんっぷり。
あと、ミミズのあんまりな扱いとか(笑)

ニューヨークについてからの実写パートの
予想の斜め上をいく展開にもびっくりしますが・・・

子供と観る分には時間としてもこれぐらいが
適当かもしれません。

一番上の娘が原作の方が好きと口にしていましたが
原作も読んでみたくなりました。

主人公が青虫になるところや
サメの凶悪さだとか
小さいお子さんにはトラウマになりそうな部分だったり

両親がサイによって亡くなるというのも
何かの暗喩かとも思ったのですが
いまいち、その辺がすっきりしませんが・・・

途中登場する海賊・ジャックがなんとも楽しそう。
ハロウィン・タウンでもあの格好してそう。

テーマ:DVD - ジャンル:映画

23 : 40 : 00 | 映画・アニメ・DVD・TV感想 | TB(0) | Comment(6) | UP↑

オールラウンダー廻 7巻

オールラウンダー廻(7) (イブニングKC)オールラウンダー廻(7) (イブニングKC)
(2011/10/21)
遠藤 浩輝

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オールラウンダー廻 7巻」(感想
(著)遠藤 浩輝

今回は表紙の愛川桃子。
そして、メイン・ヒロイン神谷真希の試合が2つ行われます。

どちらも、選手の持っている個性が上手く“絵”にも表現され
絵としては地味で
難しいであろうグラウンドの攻防も
しっかり、描かれています。

主人公自身もダメージを抜くために
グラウンドでも攻防を主体とした練習が多くなって
きています。

もう一人の主人公とも言える山吹木は今回登場せず。
彼に敗れた、北村もまだ迷いの中にいます。

あとがきでも作中でも
今回の大震災をいかに、許容するのか
もしくはしないのか。

どういう風に生きていくべきなのか。
率直に書かれていて
個人的に非常に好感がもてます。

あとは、さらっと書かれていましたが
“プロになる人間とならない人間のある部分での差、違い
に対する考え方もおもしろかったです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

月刊アフタヌーン 2011年 12月号

月刊 アフタヌーン 2011年 12月号 [雑誌]月刊 アフタヌーン 2011年 12月号 [雑誌]
(2011/10/25)
不明

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月刊アフタヌーン 2011年 12月号」(感想

表紙は先月から始まった
『零崎双識の人間試験』
西尾維新の作品はいくつか読んで挫折をしているので
少々、苦手意識があったのですが
この作品は読みやすいです。

アニメの一話、二話みたいな感じではあるのですが・・・

『APPLESEED 13』
もともとの士郎正宗のもつ
濃さや気負い、尖り具合が目立つ原作よりも

『018』の著者が描く方が
キャラクターのゆるさが目だって
こちらも、読みやすくて好感が持てます。

『げんしけん 二代目』
うーん。
キャラクターを替えても
オタク大学生の日常をだらだら描くのが目的なのかな?

『無限の住人』
卍・・・相変わらずの扱い。

『イコン』
主人公、交代したのかと思いました(笑)

『BUTTER!!!』
この人も女性の感情、機微を描かせると、上手い。
登場人物、各々が少しづつ成長、変化しているのがきちんと
描かれていて、気持ちが良いです。

『ぼくらのあした』
素晴らしいです。
駆け足めいた部分もありましたが
少年の成長と別れ
そして・・・

ラストシーンもさることながら

単行本の広告の出来が
とても、素晴らしいです。

そして今回、どうしても読んでもらいたい作品は
『はじまりのはる』 端野洋子

読み始めて、
「ああ、農業高校の話か
『銀の匙』から、流行ってんのな~」ぐらいの気持ちで
軽く、読み始めたのですが

途中で、舞台が福島県であること
3.11とそれ以降の福島県の酪農・農業をめぐる物語であることが
明かされて、さまざまな問題、葛藤、痛みが伝わってきて
しばし、言葉が出ませんでした。

経験した人間だから描けること
当事者ゆえのバイアスもあるとは、思いますが。
しかし、この作品は、今、本当に
読まれるべきマンガだと思います。

アフタヌーンを手に取ったことのない方でも
この作品だけでも
読んでいただけたら、と思います。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

血潜り林檎と金魚鉢男 1巻

血潜り林檎と金魚鉢男 1 (電撃ジャパンコミックス ア 1-1)血潜り林檎と金魚鉢男 1 (電撃ジャパンコミックス ア 1-1)
(2011/10/15)
阿部 洋一

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血潜り林檎と金魚鉢男 1巻」(感想
(著)阿部 洋一

人間の血の匂いに呼ばれて、どこからともなく現われ
血を吸い、人間を金魚に変えてしまう、謎の存在“金魚鉢男”
(表紙奥)

吸血された人間の金魚化に対抗できる“血潜り”ができる少女・林檎。
(表紙前)
“金魚鉢男”と彼女に救われた主人公と林檎の戦いの物語。

前作、『バニラスパイダー』で主人公の武器が
“蛇口”という突拍子もないものを使い
読者の度肝を抜いた著者の新作です。

特殊能力を持っているはずのヒロイン・林檎の泳ぎが
無様なくらい下手なところに代表されるコミカルな部分と
金魚鉢男の気持ち悪さが良い感じでミックスされ
今回も、独特の世界を形成しています。

特に、夕陽を受けながら田んぼの中に突如、屹立する金魚鉢男の姿は
日常の中に突如、現れた“非日常”
メトロン星人かエヴァンゲリオン三号機(バルディエル)を彷彿とさせます。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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月光条例 15巻

月光条例 15 (少年サンデーコミックス)月光条例 15 (少年サンデーコミックス)
(2011/10/18)
藤田 和日郎

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月光条例 15巻」(感想
(著)藤田 和日郎

あれあれあれ?
前巻までの盛り上がりはどこ?

脇の登場人物たちの戦いなんですが・・・

うーん。
何だろう、このつまらなさ。

想像力にある程度の制約がないと
物語としては面白さを失うといったらいいのか。

上手く言えませんが
“なんでも斬れる剣”とか“どんな攻撃も防御する鎧”とか
中学生が考えそうな想像力の使い方というのか。

“おとぎばなし”といえど違う世界観の集まりなので

それぞれに強い・効果の高いアイテムがあって
それらの力比べをされても
共通の土台・ルール(条件づけ)がないと
ちっとも、わくわくしないんですよね。

その点、荒木飛呂彦とか冨樫義博は
上手いですよね。
ルールづけに、少々疑問を感じたとしても
それよりも続きが気になって
読んでしまうというのか・・・

あとは『うしおととら』にしても
『からくりサーカス』にしても
脇の人間の魅力があったんですよ。

この作品は
本当に皆、ドタバタしていて
いまいち、思い入れが持てないというか・・・・

メインヒロインのヌードを見せられても
正直、げんなりしました。

こんなのいらないでしょ?

純粋に話で勝負して欲しいというか
必要ない気がしてなりません。

ラストの崖を登るところも
『からくりサーカス』のれんげ姉と被ってしまって・・・

自分の過去作品に負けて、どうする?という気がして
仕方ありません。

前巻までの面白さが、全く消え失せていて
驚いています。

次巻からは、また面白くなると期待しています。
お願いします。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 45 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

外天楼

外天楼 (KCデラックス)外天楼 (KCデラックス)
(2011/10/21)
石黒 正数

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外天楼」(感想
(著)石黒 正数

『ホーリーランド 全18巻』でも良かったのですが・・・

今日は、『それでも町は廻っている』の石黒正数が描く、新作です。

外天楼と呼ばれる増築を繰り返す奇妙な建物。

第一話のエロ本を探す少年たちからスタートし
日常コメディかと思いきや
宇宙刑事やロボット、はたまた殺人事件も起こり
自分勝手な捜査(推理)を展開する女刑事・桜庭冴子も登場。

ダイイング・メッセージをめぐってのドタバタ劇など
笑わせておきながら

後半になってくると、一転してシリアスな展開に。

ラストの切なさにもびっくりします。

読み終えて、再度読み始めると
色々な仕掛けに気づき、驚かされます。

講談社の小説誌「メフィスト」で連載という
著者の推理小説好きと非常にマッチした作品ともいえます。

個人的には
著者の短編集を読まれていた方が余計に楽しめます。
探偵綺譚?石黒正数短編集? (リュウコミックス)探偵綺譚?石黒正数短編集? (リュウコミックス)
(2007/12/20)
石黒 正数

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石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)石黒正数短編集 2 (リュウコミックス)
(2010/11/13)
石黒 正数

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最後の、主要登場人物のカーテンコールのような絵に
救われました。

主人公たちの名前、何かのアナグラムだと思うんだけど・・・
ちょっとわからないです。

追記 
『AKIRA』へのオマージュではという意見を
ネットで見て、感動しました。
なるほど~。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

周辺雑記 21

期限の迫った仕事があって 
珍しく家に持って帰って作業しているのですが。

なんでしょうね。
この学生の頃を変わらない、精神状態は(笑)

急に、机や部屋が掃除をしたくなる。
今まで気にならなかった本棚の配置が無性に気になりだす。

成長してねぇな~。

・・・・なんとか一段落したのですが

あともう少しやっておくと、明日以降、楽なのはわかるのですが。

でも、こういうとき読むマンガや小説、映画はなんであんなに面白いんだろう。

試験の後に、読んだら「あれ?」って感じるのも含め

我ながら、全力で現実から逃れようとしているんでしょうね・・・


あ、『ホーリーランド』全18巻がある・・・・

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

23 : 00 : 00 | 雑記 | TB(0) | Comment(4) | UP↑

女刑事の死

女刑事の死 (ミステリアス・プレス文庫)女刑事の死 (ミステリアス・プレス文庫)
(1995/09)
ロス トーマス

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女刑事の死」(感想
(著)ロス・トーマス
(訳)藤本 和子

八月の熱気の中
女刑事が車を動かそうとした瞬間
爆煙が上がった。

奇しくも28歳の誕生日、彼女は亡くなった。

爆発物により非業の死を遂げた妹の為に
兄であるベンジャミンは真相を探るべく帰郷した。

彼自身、上院調査監視分科委員会に所属しており
その使命を遂行しつつ
妹の死について、調査を始める。
やがて、妹の意外な暮らしぶりが明らかになるのだが・・・

こちらも再読。
一時期、この著者の作品にハマっていたことを
思い出します。
まずは、会話の上手さ。
あとは錯綜するプロット。

こんなにプロットを詰め込まんでも・・・
と思うこともありましたが

後半にそれまでの伏線や
登場人物の意外な繋がりが
収束したり、明かされる樣は、圧巻でした。

その分、とっつき難い印象もありますが
ハマるととても、気持ち良いです。

あとは、個人的には
ミステリアス・プレス文庫版の表紙が好きでした。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

22 : 30 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ブラックランズ

ブラックランズ (小学館文庫)ブラックランズ (小学館文庫)
(2010/10/06)
ベリンダ バウアー

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ブラックランズ」(感想
(著)ベリンダ バウアー
(訳)杉本 葉子

12歳の少年スティーヴンは
今日も母の弟・ビリーの遺体を捜して
ヒースの茂る荒野にシャベルを突き立てる。

19年前に起きた連続児童殺害事件以来
被害者の母となった祖母は心を閉ざし
母もまた鬱屈した感情を抑えることができない。

傷の癒えない家族を救うためには
現在もまだ見つからない
ビリーの遺体を発見し、事件を完全に終わらせるしかない。

そして、スティーヴンは
遺体の場所を唯一知る人物
獄中の犯人・エイヴリーとの手紙のやりとりを開始する。

猟奇的殺人犯と12歳の少年の往復書簡は
次第に、彼らを思いもよらぬ方向に導く・・・

主人公・スティーヴン。
そして家族の描写が丁寧な分
彼の行き場のない思い。
被害者の母であり、事件以来時が止まったような主人公の祖母。
それに対して、複雑な感情を持つ娘、主人公の母。
愛情を一身に受ける弟。

学校でも、親友との細かな諍いり
彼を苛めてくる三人組の存在。
先生から見た彼の姿。
どれも、ぱっとしない彼の世界。

彼がその世界を変えたい
人並みの家族の温かみ
幸せになりたいと願う気持ちが
強く、読者に伝わってきます。

そして、刑務所の中で
目立たぬように生きている
連続殺人犯・エイヴリーも

退屈しのぎの一つでしかなかった
手紙のやり取り

(検閲が入るために
互いに、それとわからないように
文章を組み立てなければなりません)

何とか情報を手に入れたいスティーヴン。

刑務所では味わうことの出来ない
自己のプライドを充足させるエイヴリー。

彼にとっては暇つぶしのゲームで
あったにもかかわらず

とあることが、きっかけで
模範囚の顔の裏に
押し込めていた本性が
甦ることになります。

後半のいくつかの部分で
都合のいい展開が、気にはなるものの

連続殺人鬼と少年の心理戦よりも
少年の成長小説の部分が
家族の再生を願う、ひたむきさが
印象に残った作品でした。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

春にして君を離れ

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
(2004/04/16)
アガサ・クリスティー

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春にして君を離れ」(感想
(著)アガサ・クリスティー
(訳)中村 妙子

解説を栗本薫が書いていると聞き、購入。

読んで、納得するとともに
作家・栗本薫なりの
この作品に対する答え、思いを含んだ文章が

初めて読む読者の衝撃の緩衝材にも
読後の印象を変えてしまう可能性ももつ
ある意味、諸刃の剣とも言える内容だったので

こういった、しっかりとした力のある文章が
巻末につくことが、一概に良いことなのかどうか。
自分は判断がつきませんした。

上手く、言葉にできませんが
小説家・栗本薫のファンとしては
純粋に嬉しいですし

「なるほど!!」とか
「そこは考え付かなかった!」と思うのですが

この小説そのものの魅力として
ラストの重み。
読んだ時の衝撃。

そして、そこからなんともいえない感情を
読者が、様々な考えを持ち
自分なりに折り合いをつけていく
面白さもあると思うので

とても、パーソナルではあるのですが
説得力のある解答例の一つが
提示されていると

読み終えてすぐの読者が
「ああ、これはこういう話なんだな」と
簡単に納得してしまう
ある種のもったいなさがあるような気がします。

解説の文章の
基本的な考え方としては
中島梓名義の名著
『コミュニケーション不全症候群』の頃と変わってはいませんが
コミュニケーション不全症候群コミュニケーション不全症候群
(1991/08)
中島 梓

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言葉の重みというのか
説得力というものが
年齢を経ることによって
明らかに違っているのにも、驚きました。

なんというか
解説の感想になってしまいましたが

それだけでも、本編そのものが
人の心を動かしたり、影響を与えたり、惹き付ける
凄い作品であることの証明ともいえるかもしれません。

本編の感想は以前書いているので、今回は割愛します。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

20 : 55 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

初秋

初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
(1988/04)
ロバート・B. パーカー

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初秋」(感想
(著)ロバート・B・パーカー
(訳)菊地 光

これも再読。

母親からの依頼で
離婚した夫が連れ去った息子を取り戻してほしい。
私立探偵・スペンサーにとっては簡単な仕事のはずだった。

ただ、心を閉ざしがちな息子・ポールが
実は、夫婦から愛されておらず
単なる離婚をめぐる取り引きの道具として扱われていることを知る。

彼が一人で生きていく為に
スペンサーは彼独自のやり方で、少年を導いていく。

この作品も色褪せません。
素晴らしい。

少年がいかにして大人になるのか。
大人はどのように少年を導くのか。

最初に読んだのは、高校2~3年の時ぐらいだったと思いますが
こういう大人、男にになりたい、と強く思ったのを
思い出します。

現実??はさておき。

学校の図書館の司書の先生が
かなり、ありがたい方で

その方の趣味で
当時は『海馬を馴らす』ぐらいまで刊行されていた
スペンサー・シリーズが揃っていたり

カート・キャノンの『酔いどれ探偵街を行く』だったり
ロス・マクドナルドの『さむけ』や
チャンドラーの『長いお別れ』など

当時、まだ珍しかった
エルリックやホークムーン
『指輪物語』や『ホビットの冒険』『ゲド戦記』
『ナルニア国ものがたり』

かと思うと、村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』
筒井康隆や阿刀田高の都筑道夫の『退職刑事』
江戸川乱歩全集など
本当に、宝の山だったのを思い出します。

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23 : 55 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

せいぎのみかた ドラフラ星人の巻

せいぎのみかたせいぎのみかた
(2010/09/08)
宮西達也

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せいぎのみかた ドラフラ星人の巻」(感想
(著)宮西 達也

ある日、宇宙からやってきたドラフラ星人(表紙中央)
この星にやってきた目的を、言葉が通じず、うまく伝えることができません。

実は地球の危機を伝えるべく、必死になるのですが
人々は後から来た
言葉が通じる、かっこいいスペシャルマン(表紙奥)の言うことを信じてしまいます。

実は、かっこいいスペシャルマンの方が
人間を食べようとする悪い宇宙人なのですが・・・

下の娘が図書館で借りてきた本です。

寝る前に読んでくれとせがまれ
何の気なしに読み始めたました。

娘は話に登場する擬音などで、ケラケラ笑い。

隣で聞いていた息子は
「言葉通じないなら字で書けばいいじゃん!!」とか
夢のないことを言っていたのですが。

もう、途中から、自分の方が涙目(笑)

ダメだって。

誤解されても

献身的な主人公って・・・ねぇ。

『ないた赤おに』とか『ごんぎつね』とか
ないた赤おに (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本)ないた赤おに (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本)
(2005/05)
浜田 広介

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ごんぎつね (日本の童話名作選)ごんぎつね (日本の童話名作選)
(1986/09)
新美 南吉

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ああいう作品を思い出してしまいます。

もう、卑怯って言っても良いレベルですよ。
ホントに。

涙腺がゆるくなっているオッサンには
かなり、ツラいものがありました。

著者の言いたいことを
文章にしようとすると、どうしても
薄っぺらくなってしまうので、ここでは書きませんが

やっぱり『おまえうまそうだな』
(アニメはちょっと、残念な出来でしたが・・・)
『おとうさんはウルトラマン』シリーズを書いている人だけあって

子供が喜ぶ題材を使うのがを上手く
感動、泣かせる演出を用いながら

それでいて、読んでいる親ですら
考えこんでしまうようなテーマを
きっちり盛り込んでくる
実は、かなりの野心作のような気がします。

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デス・コレクターズ

デス・コレクターズ (文春文庫)デス・コレクターズ (文春文庫)
(2006/12)
ジャック カーリイ

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デス・コレクターズ』(感想
(著)ジャック カーリィ

死体は蝋燭と花で装飾されていた。

事件を追う異常犯罪専従の刑事カーソンは
30年前に死んだ大量殺人犯の絵画が鍵だと知る。
病的な絵画の断片を送りつけられた者たちが次々に殺され、失踪していたのだ。

殺人鬼ゆかりの品を集めるコレクターの世界に潜入
複雑怪奇な事件の全容に迫ってゆくカーソン。

彼を襲う衝撃の真相とは。

知り合いの書店員さん(50歳・男性)と
食事をする機会がありまして
「○○さん(本名)、もっと海外の作品を読まないとダメですよ!!
海外ものは冬の時代なんですから」と諭されて
貸していただいたこの作品。

実はシリーズ1作目の『百番目の男』が
ものすごく評判が高かった割りに
“どこかで観たような設定のオンパレード。
なおかつ、バカ”というとんでもない印象だったので
その後、敬遠していたのですが

このシリーズ2作目はなかなか、面白かったです。
書き慣れてきたというのか。
シリーズキャラクター主人公カーソンがどういう人物か
わかっているが故に読者もとっつきやすいといいますか
読みやすいです。

タイトルの意味も犯人に至る経緯も
読み終わって、なるほど、と改めて納得させられる作品です。

どうでもいい話ですが
ちなみに、書店員さんは海外作品のことを
お酒が入ってくると“洋モノと呼びはじめ

ファミレスで「洋モノ!洋モノ」と連呼されると
非常に恥ずかしい思いをするという
貴重なさせていただきました(泣)

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転迷―隠蔽捜査4

転迷―隠蔽捜査〈4〉転迷―隠蔽捜査〈4〉
(2011/09)
今野 敏

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転迷―隠蔽捜査4」 (感想
(著)今野 敏

大森署管内で起こった、ひき逃げ事件、隣の管轄で起こった殺人事件。
捜査をめぐる麻取とのトラブル、頻発する小火騒ぎ。
そして、娘の恋人にふりかかったアクシデント。
大森署署長・竜崎伸也の元に発生する諸問題。
竜崎はその問題をどう解決するのか?

今回はかなり、筆がのっているというのか
脇を固める登場人物たちにも、馴染みが出てきたせいか
一層、のびのびとしていて
大森署管内で起こったいくつかの事件と
(毎回起こる)竜崎の家族の問題(笑)が
緊張感がありながらも
一気に読み進めることができました。

きちんと、警察小説でありながら
家族小説でもあり
融通のきかない竜崎に
理想の官僚の姿を想起させるこのシリーズ。

原理原則に従い
問題を解決していく姿と
実生活でのピントのズレ具合が相変わらず微笑ましい。

だいたい、登場する人物たちも
敵意→驚き→尊敬の流れに従っているのも
パターンではあるのですが
ある種の爽快感を生んでいます。

あとは前回のスピンオフ作品
『初陣-隠蔽捜査3.5』で情けなさを露呈した感のあった
キャリア・伊丹も食えない同期として再登場してくれて
個人的にかなりほっとしています。

登場シーンは少ないのですが
このシリーズの起点である息子
邦彦の成長が感じられるところもしっかり描かれており
嬉しくなります。

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晩年計画がはじまりました

晩年計画がはじまりました (角川ホラー文庫)晩年計画がはじまりました (角川ホラー文庫)
(2011/08/25)
牧野 修

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晩年計画がはじまりました」(感想
(著)牧野 修

福祉事務所でケースワーカーとして懸命に働く21歳の茜。
ある日、彼女の元に突然“晩年計画が始まりました”という奇妙なメールが届く。
迷惑メールだと気にしなかった彼女は
連絡がとれないことを心配して訪れたクライアントの家で
クライアントの首つり死体と
窓ガラスに書かれた“晩年計画はじめてください”という謎の言葉を発見する。

同じ頃、悪質なストーカー行為に悩む友人・千晶にも同様のメールが送られていた・・・

これは、自らの命と引き換えに復讐を代行してくれるという都市伝説
“晩年計画協会”の仕業なのか。

彼女たちは知らぬ間に
大きな悪意の中に取り込まれていることに気づいていなかった。

いや~。
良い感じでイヤ~な作品でした。

日本のホラー作品で
鈴木光司の『リング』『らせん』の増殖するイメージ。
リング (角川ホラー文庫)リング (角川ホラー文庫)
(1993/04)
鈴木 光司

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らせん (角川ホラー文庫)らせん (角川ホラー文庫)
(1997/11)
鈴木 光司

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あるいは貴志祐介『黒い家』のように
ごくごく、ありふれた普通の人物が遭遇する事件によって
世界が変質していくような恐怖。

黒い家 (角川ホラー文庫)黒い家 (角川ホラー文庫)
(1998/12)
貴志 祐介

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黒沢清『CURE』
CURE キュア [DVD]CURE キュア [DVD]
(2007/07/27)
役所広司、萩原聖人 他

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園子温『自殺サークル』
自殺サークル [DVD]自殺サークル [DVD]
(2002/07/12)
石橋凌、永瀬正敏 他

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などのエッセンスを引き継いだ感じのあるこの作品。

ただ、この作品のもっとも大きな特徴として
タイトルにもある“晩年”。

日本の経済が低迷し
老後の不安、閉塞感が増すなか
若者の未来への不安
中年のクライシス以上に
切羽つまった、晩年(老境)を迎えた人間たちの
焦燥感、人生への悔恨、憎悪が描かれていて

なんともいえない、胸に残る
すっきりしない感じが印象的でした。

あとがきに
“ホラーという癒し”あるいは“ホラーで和む”という意味の
著者の持論が展開され
それもなかなか、面白かったです。

特に、賛否両論あるであろうラストについて
著者なりの試行錯誤した経緯などが記されていて
創造する側の苦しみの一端に触れた感じがします。

個人的には、このラストは好きではありませんが
そうでなければ、作品そのものが締まらない気もします。

本当は、ミスリードする為だけに用意していたのか
わかりませんが
ある大きな伏線を用意だけして、
それをあえて使わなかった気もするんですけどね・・・

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

23 : 55 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

となりの怪物くん 8巻

となりの怪物くん(8) (デザートコミックス)となりの怪物くん(8) (デザートコミックス)
(2011/10/13)
ろびこ

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となりの怪物くん 8巻」(感想
(著)ろびこ

ヒロインよりも、主人公よりも

二枚目なのに、残念なヤマケン(男)の為に
買っている気がする、このマンガ。

彼の放った一言が
いろいろな波紋を投げかけます。

ヒロイン・シズクへの好意を自覚した時から
自分が思っている以上に
実は不器用であり
勝ち目のない勝負とわかっていながらも
自分の気持ちに従う行動をせざるをえない。

彼が自分へのプライドよりも
彼女への好意を優先したところにも
ひそかに感動。

不器用な登場人物がひしめく
この作品の中でも
群を抜いて不器用な彼の行く末はいかに?

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

22 : 30 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ドリフターズ 2巻

ドリフターズ 2巻 (ヤングキングコミックス)ドリフターズ 2巻 (ヤングキングコミックス)
(2011/10/13)
平野 耕太

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ドリフターズ 2巻」(感想
(著)平野 耕太

ああ、やっぱ

無茶苦茶、おもしれえ。


ヒラコー脳内SLGマンガの2巻目です。

島津豊久、織田信長、那須与一たち漂流者(ドリフターズ)は
農奴に貶められたエルフたちを決起させ
“国奪り”を開始する。

弱小勢力が少しづつ、強くなっていくのは
やはり、燃えますね。

彼らと対立する廃棄物たちの王“黒王”も
ゴブリンやらコボルトや竜を使い
着々と人類滅亡を進行して行きます。

廃棄物の面々とも直接対決あり
見所たっぷりです。

サブタイトルの「サーチライト」は筋小でいいのかな?
まさか、中島みゆきじゃないだろうし・・・

キラキラと輝くものキラキラと輝くもの
(1996/12/09)
筋肉少女帯

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「サーチライト」も好きな曲だけど
このアルバムの中では、「機械」がお勧めです。

藤田和日郎も第二短編集『暁の歌』収録の
『空に羽が・・・』のモチーフとして著者自らあとがきに書いている程です。
暁の歌-藤田和日郎短編集 2 (2)暁の歌-藤田和日郎短編集 2 (2)
(2004/02/18)
藤田 和日郎

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テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

21 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

鉄楽レトラ 1巻

鉄楽レトラ 1 (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)鉄楽レトラ 1 (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
(2011/10/12)
佐原 ミズ

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鉄楽レトラ 1巻」(感想
(著)佐原 ミズ

少年はバスケット。
少女はスペイン舞踊。

己が情熱を賭けて取り組んできたものから
選ばれない。
なりたいものになれない。
失意の底で出会った彼らの物語。

同じ悲しみを共有する男女といえば
前作『マイガール』の正宗とコハルでもありますが。

今回の二人の絆は
彼ら親子以上に細く、不確かです。

主人公を動かしていくのが
周囲の人物の本当にささいな優しさ、いたわり
気遣いであることに感動。

特に妹の献身さには涙腺が刺激されまくりです。

まだ、始まったばかりの物語ですが
次巻がどうなるのか?

二人の関係は再び交差するのか。
楽しみです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

23 : 50 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

Sunny 1巻 

Sunny 第1集 (IKKI COMIX)Sunny 第1集 (IKKI COMIX)
(2011/08/30)
松本 大洋

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Sunny 1巻」(感想
(著)松本 大洋

著者の原点回帰とも
新たな代表作にもなれそうな印象を受ける新作。
ファンには、間違いなくオススメ。

特殊な能力や派手なシーンはなく
子供たちの日常を描いていきます。

いつものように
活発な少年と内向的な少年・二人も登場しますが

それ以外の登場人物も魅力的で
じっくりと描き進めていって欲しい作品です。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

22 : 50 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

フルーツ

フルーツ (IKKI COMICS)フルーツ (IKKI COMICS)
(2006/05/30)
木葉 功一

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フルーツ」(感想
(著)木葉 功一

・・・メンテナンス中の予約投稿の記事って
反映されないのかな?
まぁいいけど・・・

女は果物(フルーツ)。
男たちはその甘い誘惑から逃れることができない。

六人の果実の名を持つ女たちの連作短編集。

『桃―taoー』
(無垢なる殺人者・桃)
『柿山昇天』
(身請けの日に首を吊った花魁・柿山太夫)
『WILD-WILD DESERT CHERRY』
(ラスベガスのホテル王の遺産500億ドルを相続した13歳のコールガール)
『ヴァンプ・ピノ・ノワール』
(ヴィンテージ・ワインのコレクターで貴族の末裔で
男を狂わすマダム・ピノ・ノワール)
『♡♡♡U・ミカンちゃん』
(先月転校してきた、胸に大きな手術跡のある
バットを持ち歩く小学生・窪田ミカン)
『アフリカの林檎』
(アジア人初のグラミー賞シンガー・天願林檎)

これも本棚の奥から引っ張り出して再読。

この著者らしいのは『キリコ』の主役キリコを髣髴とさせる
『桃―taoー』
女との関わりによって違う自己を見つけ出す
『♡♡♡U・ミカンちゃん』
『ヴァンプ・ピノ・ノワール』もある意味、そんな感じの作品です。

ただ、『柿山昇天』
『アフリカの林檎』のような
救いや再生のようなものをテーマを描くのに
少々びっくりした記憶があります。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

22 : 45 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

バクマン。15巻

バクマン。 15 (ジャンプコミックス)バクマン。 15 (ジャンプコミックス)
(2011/10/04)
小畑 健

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バクマン。15巻」(感想
(原作)大場 つぐみ
(漫画)小畑 健

※ネタバレあります。

今巻で七峰編は決着といった感じです。
まぁ、そこそこ、ベタではありますが
良い去り際だったかな~と思っていましたが

・・・・(友人から聞くと)再登場しているらしいです・・・
(はぁ~)

平丸と中井の蒼樹紅を巡っての争い(?)も
平丸のキャラクターによって、大方の予想と全く違うところに
着地して、笑わせていただきました。

同窓会に出て、周囲の人間とギャップを感じる真城。
それに対し相棒の高木が
『あしたのジョー』のセリフを引用して慰めるのですが・・・

その出来が酷くて、ツラいものがありました。

あくまで個人的な意見(思い入れが)強いので
あまり、共感は得られないかもしれませんが。

あれは“真っ白な灰”にならんと欲する“ジョー”と
ジョーに想いを抱きながらも
同じ道を歩むことができないことを思い知らされる“紀ちゃん”との
決して埋めることの出来ない溝、断絶を端的に表現していて。

(紀ちゃんからすると初恋の終わりを意味していますし)

もう一人のヒロイン・白木葉子ですらジョーに対して
ああ言った形でしか関われなかった。

ただ、彼女の告白に対してのジョーの返答。
タイトルマッチで、一旦は離れようとする葉子の葛藤。
そして、唯一、彼女に対してジョーが与えたもの。

話がずれてしまいましたが

結局のところ、大人になればなる程
普通の人間は“真っ白な灰”になれないこと思い知らされ
そして、なれないことに少しづつ、安堵を覚えていくようになります。

(おそらく、マンモス西のように)

そして、“真っ白な灰”になりたいと願うジョーは
自分では“負い目や義理でやっていない”とは口にするものの
力石やウルフ金串、そしてカーロスに対して

人を殺したやつは死刑になるって掟が 世間にあるように
まがりなりにも拳闘の世界で
血を流しっこして
生きてきたからには・・・・

いまさら
ちゅうとはんぱなかたちで
つかれただの
拳闘をやめたいだのって
ぜいたくは
いえねえような
気がするんだよ


その前段をすっとばし
(多くの人間に影響を与えたであろう)大事なセリフを
安易にベタベタと
砂糖をまぶしたように
自己満足、友情確認に使われると、心底うんざりします。


あとは、PCPの模倣犯が登場し
これは前作『デスノート』での経験からくるものからなんでしょうが

ショック受けた高木が
無意識のうちに萎縮した原作を書くようになる部分なども
力石戦の後にテンプルを打てなくなったジョーを髣髴とさせます。

最終的に、きちんとマンガで
落とし前をつけるところは
気持ち良かったです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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イリュミナシオン 

イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れイリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ
(2009/09/18)
山田 正紀

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イリュミナシオン」(感想
(著)山田 正紀
内戦に揺れる東アフリカの国家サマリスの国連領事・伊綾剛に突然与えられたのは
「アルチュール・ランボー捕獲のためイリュミナシオンへ向かった
『反復者』を追って、『非情の河』を下れ」という任務だった!!

再読するも、なかなか読みにくく
読み終わるまでに結構時間がかかりました。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

09 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

派遣社員 お銀

派遣社員お銀 (ビッグコミックススペシャル)派遣社員お銀 (ビッグコミックススペシャル)
(2006/05/30)
神尾 龍落合 尚之

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派遣社員お銀」(感想
(原作)神尾 龍
(作画)落合 尚之

“私の名前は蜂矢銀子、しがない派遣社員でございます。”

謎の派遣社員お銀こと蜂矢銀子が様々な職場に派遣され
そのトラブルを彼女のスキルで解決すると書くと

『ハケンの品格』のように感じてしまいますが
この作品の発表の方が先になります。

個人的には落合尚之氏が
こんな感じの作品が描けることにもびっくりします。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

09 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

愛蔵版 蛍火の社へ

愛蔵版 蛍火の杜へ (花とゆめCOMICSスペシャル)愛蔵版 蛍火の杜へ (花とゆめCOMICSスペシャル)
(2011/09/05)
緑川ゆき

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愛蔵版 蛍火の社へ」(感想
(著)緑川 ゆき

表題作と描きおろし特別篇
読み切り2篇『体温のかけら』『星も見えない』収録。

表題作は何度、読み返しても良い作品なので
それについては割愛しますが

読み切りの『体温のかけら』を読んでみると
ラストでのモノローグの使い方の上手さ。

『星も見えない』でのヒロインの表情
2コマ連続での視線の動き。

第三者からヒロインの喜びを
間接的に伝えられる主人公。
ここら辺の"品の良さ”のようなものは
なかなか、お目にかかれない気がします。

描きおろし特別篇は
著者自ら“きちんと完結したお話”である本編に

丁寧に、慎重に作り上げた趣のある作品で

この愛蔵版が出る理由の一つでもあろう「アニメ化」
ひいてはその契機となった『夏目友人帳』を
描いてきたからこそ
今、描ける作品のような気がします。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

21 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ゆうやみ特攻隊 8巻

ゆうやみ特攻隊(8) (シリウスコミックス)ゆうやみ特攻隊(8) (シリウスコミックス)
(2011/10/07)
押切 蓮介

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ゆうやみ特攻隊 8巻」(感想
(著)押切 蓮介

12月31日"おおつごもりの祭”
謎の悪神・ミダレガミにの為に集められた
生け贄を黒首島全土で捧げる儀式の夜。

島を支配する鉄一族を打ち倒すか
屈して殺されるのか?
様々な登場人物たちの思惑と肉弾戦が交差する第8巻です。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

22 : 30 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

高杉さん家のおべんとう 3・4巻

高杉さん家のおべんとう 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)高杉さん家のおべんとう 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/01/22)
柳原 望

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高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/09/22)
柳原望

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高杉さん家のおべんとう 3~4巻」(感想
(著)柳原 望

4巻で、少々持ち直してきた印象があります。

比較的、友人役でまともな登場人物も登場してきたのと
主人公の高杉温巳(はるみ)がそれなりに
成長のあとがみられて・・・

ヒロイン・久留里の淡い恋心の行く末は
どうなるのか?

自然と"家族”としての愛情として変化していくのか。

ベランダで呟く、独り言の
淡々とした感じが
自然と読者の胸をうちます。

もう一人のヒロイン・小坂嬢が料理の手伝いをして
台所の物の配置が換わっているところに
揺れ動く、微妙な心理描写も
女性ならでは。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

23 : 55 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

きのう何食べた?5巻

きのう何食べた?(5) (モーニングKC)きのう何食べた?(5) (モーニングKC)
(2011/09/23)
よしなが ふみ

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きのう何食べた? 5巻」(感想
(著)よしなが ふみ

相変わらず、淡々と、それでいておもしろく
話は進んでいくのですが。

何か、もの足りないな~と思っていたら
主人公のお母さんが登場してきて、爆笑。

やっぱり、このお母さん、最高だな~。

この人の言動はやはりピントがずれているのですが
勢いはあって、何とか息子の幸せを考えてくれるように
なってきたのですが・・・

色々なところに気を回すところも
主人公と良く似ていて。

成人を過ぎた子供と親。

どんなに成長しようとも、子供は子供でしかなく
親は親であろうとする

そのなんともいえない、微妙な
親子関係が端的に表現されていて
著者の観察力に脱帽です。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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はじめの一歩 97巻

はじめの一歩(97) (少年マガジンコミックス)はじめの一歩(97) (少年マガジンコミックス)
(2011/09/16)
森川 ジョージ

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はじめの一歩 97巻」(感想
(著)森川 ジョージ

話の内容は以前にも書いたことがあるので、割愛しますが・・・
この試合で何を描きたかったのか。

個人的には、ボクサーの終わり、選手生命をいかに終わらせるのか。

“真っ白な灰”にもなることが出来ず
“リングの上でしか生きられない”異能者でもない選手は如何にして
決断し、グローブを外す決意をするのか?

よく、このマンガを読んでいる方から、板垣が出てきて
おかしくなったといわれることがあります。

今回の話を読んで
もっと以前の
青木や木村を引退させることが出来なかった段階で
(あの二人は重要なギャグ要員でもあるので、仕方がないとは思うのですが・・・)

言い換えれば、『あしたのジョー』のウルフ金串や青山のように観客席にいるのか
そして、『ZERO』の高田のようにセコンドにいるのか
その可能性を捨てた時点で
鴨川ジムの主要門下生たちは終わりなく
だらだらと戦い続けることになったのかもしれない、とか考えてしまいました。

それにしても、ひどい巻でした・・・

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

22 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

カンタ

カンタカンタ
(2011/09/29)
石田 衣良

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カンタ」(感想
(著)石田 衣良

同じ団地で、兄弟のように育った
幼馴染で親友の汗多(カンタ)と耀司。

発達障害を抱えるカンタと秀才の耀司は
あることがきっかけで、お金こそが自由へのチケットだと信じ
無料ゲーム運営会社を立ち上げる。

順調に業績を伸ばし、“時代の寵児”として取り上げられる耀司。
そんな中、彼らを陥れる思わぬ罠が・・・

一番の理解者である耀司を救う為に
カンタがとった行動とは?

帯にも書かれているように
ライブドア事件をモチーフにした石田版『走れメロス』ともいえる作品です。

話の前半部では『砂の上の魔術師』
大人たちによって、大事なものを奪われようとするのは
『アキハバラ@DEEP』を彷彿とさせますが

この作品では
途中に登場する弁護士のセリフや

そして、日本社会そのものが
彼らが生き抜いてきた“教室化”されてきており
異なるもの、劣ったものに対する容赦のなさなど
要所要所で、色々と考えさせられた作品でした。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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