雑司ヶ谷R.I.P.
![]() | 雑司ヶ谷R.I.P. (2011/02) 樋口 毅宏 商品詳細を見る |
「「雑司ヶ谷R.I.P」(感想)
(著)樋口 毅宏
ははっ!!
くだらねぇ~。
でも、逆に、吹っ切れていて
こっちの方が一作目よりは好きかも。
巻末にも書いてありますが
様々なマンガや映画、音楽、小説のオマージュ(笑)
「便利な言葉だなァ!オイ」
が、これでもかと詰め込まれていて
『サンクチュアリ』の北条のセリフとか
個人的にはツボだったりするのですが
帯には『ゴッドファーザー PART II』を超えたとか
もちろん超えてはいません。
正直、著者だってできるとは思ってないと思いますが。
ヴィトーとマイケルの人生の対比も含め
この作品の登場人物大河内泰と太郎では
お話になりません。
ただ、この作品に充満する“悪ふざけ”
既存の物語、設定を咀嚼、解体し
ゴテゴテと塗りたくることによって
現代で“神”を語ろうとする努力は感じられましたが
ただ、この下品さ、言葉の過剰さも
昔の村上龍に遠く及ばない
そんな印象を受けます。