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ハイペリオンの没落

ハイペリオンの没落 (海外SFノヴェルズ)ハイペリオンの没落 (海外SFノヴェルズ)
(1995/06)
ダン シモンズ

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ハイペリオンの没落」(感想
(著)ダン・シモンズ


再読。
続編でも面白い、稀有な作品の一つです。

文庫版は
ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2001/03)
ダン シモンズ

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ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2001/03)
ダン シモンズ

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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夜のピクニック

夜のピクニック夜のピクニック
(2004/07/31)
恩田 陸

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夜のピクニック」(感想
(著)恩田 陸

北高の伝統行事“歩行祭”。
それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すというもの。

高校三年の甲田貴子は最後の歩行祭に
一つの賭けを胸に秘め、参加していた。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。

こちらも再読。

結末を読者の手の届かないところに置くことの多い
恩田作品には珍しく
きちんと着地を決めてくれて、気持ちの良かった作品です。

登場人物たちの心情やセリフが素晴らしく

こんな、豊かな青春は送ってはいないのですが(笑)

親の庇護下にあることに対する感情や
自分の思い通りにならないことを
思い知らされたりした
その時期のことを思い出しました。

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サウスポイント

サウスポイント (中公文庫)サウスポイント (中公文庫)
(2011/04/23)
よしもと ばなな

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サウスポイント」(感想
(著)よしもと ばなな

強くひかれあった初恋の少年。
子供のころ彼に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って耳に届いた。
キルト作家となった私はその歌い手とともに
空と海と大地が接する「世界の果て」サウスポイントを訪ねるが・・・
ハワイ島を舞台に、奇跡のような恋と魂の輝きを描いた物語。

不思議なんですが、この作家の言葉は
読み手の内部にするする入っていく時と
そうでない時の差が激しい気がします。

今回は前者で、話の概略だけですと
陳腐と呼ばれてしまいかねない内容なんですが

(内容自体も今まで書いてきた物語に
非常に良く似ていたりするのですが・・・)

それでも、あっという間に
話の中にどっぷりと入り込んでしまいました。

話の中盤で、「そりゃ、いくら何でも強引だろう・・・」と
いうような部分も出てきて

流石に、読むスピードが落ちたりはしたのですが。

それでも、最後まで、自然と読み終わっている。
そんな作品でした。

おそらく、著者の書きたいもの
普遍的なテーマは変わってはおらず

読者も、語り口だけでなく
作品の持つ、独特の空気に触れたいが為に
読むのかもしれません。

読み終わった後に
ぼんやりとそんなことを考えていました。

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神は沈黙せず

神は沈黙せず神は沈黙せず
(2003/11)
山本 弘

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神は沈黙せず」(感想
(著)山本 弘

人工知能学者である兄の行方を追ううちに
妹・和久優歌がたどり着いた“世界の真相”とは?

再読。
これを初めて、読んだのは確か2004年頃でした。

今、読み返してみると
良くも悪くも、山本弘という作家のすべてが
おもちゃ箱のようにこの作品には詰め込まれています。

あとから書く、傑作『アイの物語』の萌芽ともとれるエピソードもあります。

読み始めた時は
「これは新しい世代の『神狩り』ではないか?!」と心躍らせたのですが

読み進めていくうちに
「・・・・あれ?」という違和感が強くなり

最後の“世界の真相”には正直、がっかりしました。

蛇足ですが、その後に、『神狩り』の著者である
山田正紀氏は『神狩り2』を書きましたが
これも・・・

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グラゼニ 1巻

グラゼニ (1)グラゼニ (1)
(2011/05/23)
森高 夕次、アダチ ケイジ 他

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グラゼニ 1巻」(感想
(原作) 森高 夕次
(漫画)アダチ ケイジ

プロ野球選手の絶頂期と言われる
この26歳のとき

年俸1800万ってのは


全然ダメなんです!


タイトルの『グラゼニ』は “グラウンドには銭が埋まっている”の略語だそうです。

所詮、プロはカネです。

正直おれは

現役時代にもっと稼ぎたいッ!

などと、赤裸々に語る高卒、プロ入り8年目の
中継ぎ投手の主人公・凡田夏乃介が
“金”という視点で、プロ野球とそれにかかわる人々を語っていきます。

現役の選手だけでないところも含め

おそらく、今までの野球マンガでは
なかったアプローチではないでしょうか?

それだけでも十分、楽しめますが
野球のシーンも、きちんと読ませます。

世の中には面白いことを考える人がいるもんだ・・・と

原作者の名前にどことなく、見覚えがあったので、検索。

ああ。『総理を殺せ』の人か~。

え?
コージィ城倉の別ペンネーム!?

それを知った上で読み返すと

色んなところで納得できます。

オススメです。

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BILLY BAT 6巻

BILLY BAT(6) (モーニングKC)BILLY BAT(6) (モーニングKC)
(2011/05/23)
浦沢 直樹、長崎 尚志 他

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BILLY BAT 6巻」(感想
(著)浦沢 直樹 
(ストーリー共同制作)長崎 尚志

・・・また、風呂敷が広がってきました。

『20世紀少年』の世界版というのか。

今巻でバラバラだったパズルの外枠がようやく
見えた感じがしたのですが・・・

人類滅亡とか
もう、そんな大きくて、安易な“終末”は
正直、飽きてきたというのか。

今、起こっている現実の救いのなさに比べると・・・・

結局、最近のこの人たちの物語は
似たり寄ったりな気がします。

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脳内ポイズンベリー 1巻

脳内ポイズンベリー 1 (クイーンズコミックス)脳内ポイズンベリー 1 (クイーンズコミックス)
(2011/05/19)
水城 せとな

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脳内ポイズンベリー 1巻」(感想
(著)水城 せとな

やっぱり、この作家さん

すげえや。


久し振りに、マンガ読んでいて
声を出して笑いました。

ヒロイン・櫻井いちこの脳内の感情が五人に擬人化され

ポジティブ思考・石橋
ネガティブ思考・池田
直感(衝動?)瞬間の感情・ハトコ
記憶・過去を振り返る思考・岸
議長(ただし、サプライズに弱い)・吉田。

先日、飲み会で知り合った一人の男に
声をかけるか、否かというところから

五人の“脳内会議”がスタートします。

ストーリー自体は、スタンダードな恋愛モノで

恋愛の最初の頃の感情の上下を
五人格のドタバタで楽しませてくれるのかと
思った途端に

(ヒロインの空回りっぷりも含め)
こちらの予想を軽く超えてくれます。

相手の男もなかなかのクセ者で

読者が完全に
ヒロインの視点に立っているせいか
余計に相手の心理がつかめず、楽しめます。

・・・・それにしても、
中盤で男が軽~い感じで放つ、セリフがあるのですが

その破壊力が半端ない。

これを意図してやってるんだから・・・

『失恋ショコラティエ』のヒロイン・サエコにしても
今回のヒロイン・いちこに対しても
著者の(こういった)同性に対する容赦のなさが、たまりません。

ヒロインにしても、語られていない過去があったり
(暗黒付箋とか、言葉の使い方もセンス良いです)
男の方も、まだまだ謎の部分が多く

これからの展開が、非常に楽しみです。

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オールラウンダー廻 6巻

オールラウンダー廻(6) (イブニングKC)オールラウンダー廻(6) (イブニングKC)
(2011/05/23)
遠藤 浩輝

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オールラウンダー廻 6巻」(感想
(著)遠藤 浩輝

ようやく、主人公のタイトルにある
“オールラウンダー”としての才能の片鱗が
垣間見えてきます。

この作品もそうですが
最近、気に入っている空手マンガ『ハンザスカイ』も

従来の格闘技マンガが
重要な目標に設定していた
“最強”というものに
さほど、価値を見出していないというか。

(刃牙と勇次郎の親子喧嘩の結末も気にはなりますが(笑))

どちらかというと特殊なものではなく
身近な“格闘技”と自分の関係を描いた作品という
新たな切り口から
物語が展開しているような気がします。

今回、対戦する相手にしても
何故、格闘技に進んだのか
その辺の描き方が、とてもリアルで
本当に、日本のどこかでこんな葛藤を抱えながら
仕事をしながら、格闘技に取り組んでいる人がいそうです。

個人的に気に入っている
著者のあとがきも

今回の大震災を経験した我々と自分自身が
今後、どういう意識でマンガというものに係わっていくのか
重くならないように
淡々と、著者なりのユーモアも多少交えながら
しっかり書いているのが印象に残りました。

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20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

うしおととら 4巻

うしおととら (4) (少年サンデーコミックス)うしおととら (4) (少年サンデーコミックス)
(1991/05)
藤田 和日郎

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うしおととら 4巻」(感想
(著)藤田 和日郎

寺の一人息子である蒼月潮(うしお)は
実家の倉の地下に
五百年間封じ込められていた大妖怪“とら”と出会う。

それを張り付けていた“獣の槍”を引き抜くことにより
“獣の槍”の使い手となり
とらと共に様々な化物を退治しながら、

自らの出生の秘密と
多くの人物との出会い、成長していく物語。

大好きな作品なんですが
今回はその中でも第七章『ヤツは空にいる』

昨日の『トワイライトゾーン』の記事を書いていて
どうしても読み返したくなったので
再読しました。
(止まらなくなるのが、難点ですが・・・)

まぁ、まずは、この話の敵役“衾(ふすま)”のデザインが
素敵すぎます。
fusuma

決して、格好良くなく
生理的嫌悪感を感じさせつつも、どことなくユーモラス。

この作品でもあまた登場する妖の中でも
このデザインのインパクトはかなり、大です。

・・・こんなのが飛行機に乗っている時に
窓から見えたら、もう死を覚悟すると思います。

それにしても、
当時、中学三年ぐらいだった自分にとって
正統派少年漫画の復活を
『少年ジャンプ』ではなく
まさか『少年サンデー』で読むことに
驚きと喜びを感じていたものでした。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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トワイライト・ゾーン 超次元の体験

トワイライトゾーン/超次元の体験 [DVD]トワイライトゾーン/超次元の体験 [DVD]
(2010/04/21)
ヴィク・モロー、スキャットマン・クローザース 他

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トワイライト・ゾーン 超次元の体験」(感想
監督ジョン・ランディス他
主演)ヴィク・モロー等

今回の“ブログDEロードショー”の作品はこちらでした。

懐かしいです。

子供の頃に観たときは第四話のエピソードがえらく強烈で。
今でも飛行機に乗るときには
この話と『うしおととら』の“衾(ふすま)”のエピソードが頭をよぎります。

正直、その分。他のエピソードがほとんど忘れていて
観ながら、「ああ、そうだった」とか
自分の中で勝手に追加しているシーンもあり
「あれ、ここで終わってたっけ?」と
今までとは、また違った経験をさせてもらいました。

ネタバレの為反転

まず、プロローグ。
プロローグは、観ていて徐々に思い出して
「懐かしいなぁ~」と
お約束というか小泉八雲の『むじな』を思い出しました。

第一話、これはまた“人種差別”という
難しいテーマで、勝負してきた感じのある
エピソードでしたね。

話の展開も非常に速くて。
ドアを開けたらいきなり・・・

特に納得のいく説明等もなく
(その分、物語の切れ味が増した気はしますが・・・)
主人公に襲いかかる、不条理さが

ただただ、人間というものの狭量さといいますか
“敵”と認識したものに対する残虐さ
容赦のなさを感じさせ
スパッと終わらせてくれます。

第二話目は一話目からの衝撃を
良い具合に、中和してくれて
構成の妙に救われた気がします。

子供の頃、観ていた頃は
このエピソードはつまらない、現実味のない
甘えた作品のように思えたのですが。

今、ある程度の年齢を経た今となっては
登場人物たちの主張に
多少なりとも理解のできるものが多くなりました。

あとまた、十数年後に観返すと
違った感想を抱く気がします。

あと、うがった見方ですが
ブルームさんの行動が本当に正しいのか
妙に疑ってしまいます。
(考えすぎと自分でも思うのですが・・・)

第三話は、綺麗に終わっているように見えますが

姉さんは?

本物の方ですが。

あの展開で終わり???

言語能力と移動手段を奪っておきながら・・・


“全能に近い超能力を持ちながらも
人の心は変えられない”とかまとめると
さも、良い話のように思えますが

今の生活を捨て、
別の街に向かおうとしているヘレンが
本当に、アンソニーをきちんと導けるのか
疑問が残るところです。

平井和正の『赤ん暴君』や筒井康隆『エディプスの恋人』を思い出しました。

そして第四話、やっぱりこのエピソードはとても、面白いです。

他の乗客からすると
高所・飛行機恐怖症の主人公のヴァレンタイン氏が迷惑なんですが・・・。

彼自身は恐怖症によるものなのか
目にした、飛行機の翼に“居るもの”を信じてもらえない
二重の苦しみの中で、奮闘していきます。

最後の方では、怪物よりも観つけたジョン・リスゴー演ずる
ヴァレンタインの顔の方が怖い(笑)

“怪物と戦う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
深淵を覗き込む時、深淵もまたこちらを見返しているのだ”

なんて言葉を思い出しました。

この場合、相手が、やはり
人語をベラベラとしゃべらないところが良いですね。

そのくせ妙に仕草が
人間のカリカチュアのようで
気持ちが悪い。

最後の最後も「あー、そうだった」と膝を打つ展開でした。



それにしても、懐かしい作品でした。
今回も楽しく鑑賞させていただきました。
ありがとうございました。

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あぶれもん 全5巻


あぶれもん 第1巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)あぶれもん 第1巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)
(2001/11)
来賀 友志

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あぶれもん 第2巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)あぶれもん 第2巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)
(2001/12)
来賀 友志

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あぶれもん 第3巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)あぶれもん 第3巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)
(2002/01)
来賀 友志

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あぶれもん 第4巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)あぶれもん 第4巻―麻雀流浪記 (近代麻雀コミックス)
(2002/02/16)
来賀 友志

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あぶれもん 5 (近代麻雀コミックス)あぶれもん 5 (近代麻雀コミックス)
(1989/02)
来賀 友志

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あぶれもん 全5巻」(感想
(画)嶺岸 信明 (作)来賀 友志

麻雀マンガも結構、好きなんですが
一番、好きなのはこの作品。

サブタイトルの“麻雀流浪記”と書かれているように
麻雀放浪記におそらく敬意をはらって

少年の成長物ととてつもなく強い敵役が
出てくるところが良いです。

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男子高校生の日常 1~4巻

男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)
(2010/02/22)
山内 泰延

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男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)
(2010/06/22)
山内 泰延

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男子高校生の日常(3)(ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(3)(ガンガンコミックスONLINE)
(2010/10/22)
山内 泰延

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男子高校生の日常(4) (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(4) (ガンガンコミックスONLINE)
(2011/04/22)
山内 泰延

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男子高校生の日常 1~4巻」(感想
(著)山内 泰延

後輩に「すっげぇ、おもしろいっすよ」と言われて
4巻、一気に貸してもらいました。

うーん。
ツボに入るところも、あったんですが。

それ以外は、巻数を上げるにつれ
だら~ん、としてしまいました。

笑いって、やっぱり、人それぞれですね。

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ブルータワー

ブルータワーブルータワー
(2004/09/16)
石田 衣良

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ブルータワー」(感想
(著)石田 衣良

悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が
黄魔と呼ばれる殺人ウイルスが地表に蔓延し
高さ2キロメートルの塔に閉じこめられることになった
人類の居る世界に意識が跳ぶようになる。

「…この物語は平凡な一人の男が
天を衝く塔を崩壊から救う。
『ブルータワー』へようこそ! 
夢みる力が決して失われる事のない世界へ」(著者の言葉)

こちらも再読。

インフルエンザウイルスと抗ウイルス剤の作用機序などは
きちんと取材、勉強した感じを強く受けました。

あとがきによって
9.11により“崩れない塔”の物語を書きたい
そしてSFの復権を目指したと書かれていました。

『アキハバラ IN DEEP』も含め
本格的なSFファンには物足りないかもしれませんが
良くも悪くも、この著者らしい作品に仕上がっています。

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GOTH―リストカット事件

GOTH―リストカット事件GOTH―リストカット事件
(2002/07)
乙一

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GOTH―リストカット事件」(感想
(著)乙一

人の暗い面に強く惹かれる性質を持つ
“僕”と森野夜。

連続殺人犯の手帳を偶然拾った彼女は
“僕”にまだ発見されていない死体を見に行こうと誘うのだが・・・。

再読。

最初に読んだときの衝撃と
ラスト一行の格好良さが鮮明に甦ってきます。

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きよしこ

きよしこ (新潮文庫)きよしこ (新潮文庫)
(2005/06)
重松 清

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きよしこ」(感想
(著)重松 清

少年は、ひとりぼっちだった。
名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。
言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。
思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。
そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。

小学六年生の娘の自主学習で
国語の教科書の朗読があるのですが

最近は重松清の『カレーライス』だったのです。

これが、また思春期の子供と親との
“微妙な距離感”を描いた作品で
凄く、上手いのですが・・・

その作品を思春期の娘から聞かされるのも
少々、複雑な気持ちになります。

それから、この著者の作品を貸して欲しいといわれ
この作品を貸すことにしました。
(『流星ワゴン』を手に取ろうとしたので、急いでこの本を渡しました)

個人的にはこの著者の作品で一番好きな作品です。

書き出しの素晴らしさは言うに及ばず。
収録された短編七つともどれも甲乙つけがたく
必ず、どこかで目頭が熱くなります。

文庫版の解説では『バッテリー』のあさのあつこ氏が
熱のこもった文章を書かれていて
これだけでも一見の価値ありです。

ちなみに、次は『きみの友だち』を貸そうかな、
とか思っています。
きみの友だちきみの友だち
(2005/10/20)
重松 清

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片岡義男 31 STORIES 1

片岡義男 31 STORIES(サーテイーワン・ストーリーズ)〈1〉片岡義男 31 STORIES(サーテイーワン・ストーリーズ)〈1〉
(1987/01/31)
片岡 義男

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片岡義男 31 STORIES 1」(感想
(著)片岡 義男

片岡義男の自薦短編集の1巻。

読んだことのある作品も多かったのですが
ダジール・ハメットの短編『休日』(未読)に
着想を受けて書かれた『給料日』が圧巻でした。

給料日に入った給料を、その日のうちにすべて使い果たす
若いサラリーマンの物語。

文章にするとたったこれだけの話なんですが
物語の中に充満している、不穏な感じがたまりません。

内面描写を徹底的に排することにより
読者には何故、この男がこういう行動に走るのか
具体的には何も知らされず、非常に収まりが悪い。

結局、読者は想像することしかできないのですが

その正答がないだけに余計に
読み終わったあとも彼の“行動”が際立ち
強い印象を残します。

あとは『瞬間最大風速』も
良い意味で予想を裏切ってくれて
気持ちが良かったです。

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となりの怪物くん 7巻

となりの怪物くん(7) (デザートコミックス)となりの怪物くん(7) (デザートコミックス)
(2011/05/13)
ろびこ

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となりの怪物くん 7巻」(感想
(著)ろびこ

登場人物たちの不器用さがなんとも魅力的。
シズク・夏目・大島さんの女子の面々もいいんですが

なんといっても、ヤマケンの
プライドの高さと裏腹の行動が
素晴らしすぎます。

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となりの関くん 1巻

となりの関くん? (MFコミックス フラッパーシリーズ)となりの関くん? (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/04/23)
森繁拓真

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となりの関くん 1巻」(感想
(著)森繁 拓真

いつも授業中に遊んでいる関くんと
それを観ている優等生(とおぼしき)横井さんの受難の物語。

1時限目の“消しゴムドミノ”から
新しい将棋の形(笑)を提示する2時限目等

どれかは必ず、ツボにはまりそうな
遊びが満載です。

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他人暮らし

他人暮らし (クイーンズコミックス)他人暮らし (クイーンズコミックス)
(2011/03/15)
谷川 史子

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他人暮らし」(感想
(著)谷川 史子

純花、頼子、サワは33歳。
それぞれバツイチ、独身、主婦と立場は違うが、気のおけない親友同士。
ある日、両親が遺した一軒家に暮らす純花のもとに、
頼子とサワが転がりこんできて・・・!?

人生経験をある程度に積んでいて
一人で居ることに慣れている
ヒロインの一人・純花の独白が、
非常によく分かるというか。

この不器用さは程度は違えど
人間には大なり小なりある気がします。

人の気配って こんなふうに 疲れるんだった
どもだちでも やっぱり しんどいな


もーわかった わかりました
やっぱりあたしは
人と暮らせる器じゃありませんでした!!
(中略)
どうして人が普通にできることが
あたしには
こんなに難しいの!?


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秒速5センチメートル


()


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秒速5センチメートル」(感想
(監督)新海 誠

最初にこの作品のことを知ったのは
2006年か2007年頃
MTVで「One more time,One more chance」のPVを観た時でした。

「何で、今頃、この曲が・・・?」という気持ちと
映像の美しさに圧倒され

ネットで第一部・『桜花抄』が配信されるのを楽しみに観ました。
その、あまりの美しさとロマンチシズム。
中一とは思えない程大人びた主人公・貴樹の思考と
それとはアンバランスな、現実での対応力のなさ、幼さが
なんとも言えず印象に残りました。

この作品の美しさは
おそらく年を経た人間が回顧した美しさであり
もう二度と戻らないだけに
現実よりも美しく

そして、本人たちがいかに思おうとも
やはり、脆いもので

距離や時間が
いかに永遠を求めるものを容赦なく
変質させていくのか感じることができます。

そして第二部・『コスモナウト』
この第一部とは違う、ベタで直球のラブストーリーが
とても良くて、一番好きですね。

貸した友人たちも
(いいおっさんたちなんですが・・・)
「主人公の優しさがわからねぇ」とか
「このヒロインには幸せになって欲しい」とか
冗談めかしながらも、一番感想の多い物語です。

そして第三部・『秒速5センチメートル』
賛否両論あるこの第三部ですが
まず、観終わって、呆然。

「最後、PVじゃねーか!」
悪くはないんだけど・・・
このもやっとした、収拾のつかない気持ちが残り
非常に評価に苦しんだ記憶があります。

小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)
(2007/11/14)
新海 誠

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そして、その後に監督自ら小説化した
『小説・秒速5センチメートル』を読むことにより
監督の意図するところや
貴樹の人生というか、大げさかもしれませんが、
彼の“魂の彷徨”のようなものがしっかりと描かれており
第三部での彼の変化等、色々と得心するところがありました。

いわば、映像で描ききれなかった部分を
補完するための作品ですので
ありがたいと思う反面
映像クリエイター、監督としては
やはり、映像として見せてもらいたい気もします・・・

そしてコミカライズされた
秒速5センチメートル(1) (アフタヌーンKC)秒速5センチメートル(1) (アフタヌーンKC)
(2010/11/22)
清家 雪子

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秒速5センチメートル(2) <完> (アフタヌーンKC)秒速5センチメートル(2) <完> (アフタヌーンKC)
(2011/04/22)
清家 雪子

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こちらも、2巻のラストの方では
原作・小説版を踏襲しながらも、オリジナルの解釈を加え
登場人物たちに、奥行きが出たように感じました。

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夏目友人帳 11巻

夏目友人帳 11 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 11 (花とゆめCOMICS)
(2011/03/04)
緑川 ゆき

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夏目友人帳 11巻」(感想
(著)緑川 ゆき

第四十二・四十三話『封じてあるもの』
夏目と田沼とタキの三人組の物語。

タキの祖父・慎一郎と
彼の周りに居た小さな妖たち

後半の数ページは
読んでいて目頭が熱くなりました。

こういう話の収拾のつけ方や
流れは、本当に上手いなぁ・・・

第四十四・四十五・四十六話『遠き家路』

夏目の過去話は少々飽きているきらいはあるのですが

この話もラストまでの流れが秀逸で
ニャンコ先生との掛け合い

少年の故郷への帰還。
そこでの幸せな記憶を取り戻し
彼は新しい自分の居場所へ戻っていきます。

『封じてあるもの』とは対となるような
普通の友人たちとの会話。
そして、滋さん、塔子さんの二人の優しさ。

この巻では夏目がこれまで
得てきたもの、大切なものの再確認の章だったようにも
思えます。

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23 : 45 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

拳奴死闘伝セスタス  1巻

拳奴死闘伝セスタス 1 (ジェッツコミックス)拳奴死闘伝セスタス 1 (ジェッツコミックス)
(2011/04/28)
技来 静也

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拳奴死闘伝セスタス 1巻」(感想
(著)技来 静也

『拳闘暗黒伝セスタス』の第二部開幕です。
どちらかといえば後半はライバル・ルスカの物語に
シフトしていた感がありましたが。

今巻では、以前のひ弱さが払拭され
十分に逞しくなった拳奴
セスタスの闘いが存分に楽しめます。

独特の言葉の使い方も健在で
久しぶりに前シリーズを読み返したくなりました。

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老いと勝負と信仰と

老いと勝負と信仰と (ワニブックスPLUS新書)老いと勝負と信仰と (ワニブックスPLUS新書)
(2011/04/15)
加藤 一二三

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老いと勝負と信仰と
(著)加藤 一二三

数々の逸話を持つ天才棋士 加藤一二三のエッセイ集。

TVの解説の印象が強かったせいか
もっと、勢いのある話が多いのかと思いきや

押し付けがましくなく
語られるその言葉と人柄に魅せられた気がします。

同時期に読んだ
『40歳からの適応力』
40歳からの適応力 (扶桑社新書)40歳からの適応力 (扶桑社新書)
(2011/03/25)
羽生 善治

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ともまた違っていて

勝負というものに日常的に接する“棋士”の
考え方、感じ方に違いが感じられて
非常におもしろかったです。

また、重なるところもあって
それもまた興味深かったです。

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20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

シュトヘル 4巻

シュトヘル 4 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)シュトヘル 4 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2011/04/28)
伊藤 悠

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シュトヘル 4巻」(感想
(著)伊藤 悠

前巻までのシュトヘルとユルールがメインではなく

今巻はユルールの兄 ハラバルや
西夏の大図書館“番大学院”院長・吉祥山との戦い

そして、表紙のヴェロニカの暗躍にページが割かれています。

シュトヘルも(スドー)の内面によって変わってきたり
ハラバルの内面、そして吉祥山とのやりとりによって

“仕事”であったり“大義”の危険性など読み応えも
たっぷりあります。

唯一、気になったのは
ハラバルのあまりにも超人的な身体能力が
どこか、醒めてしまい
勿体ない気がします・・・

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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桶狭間戦記 3~5巻

センゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス)
(2010/06/04)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記(4) (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(4) (KCデラックス)
(2010/10/06)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)
(2010/12/29)
宮下 英樹

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桶狭間戦記 3~5巻」(感想
(著)宮下 英樹

いや、それにしても
今川義元がこんなに格好良く描かれた作品を知りません。

結末を知っているにもかかわらず
それでも、4巻5巻の中盤ですら、信長が勝てるのか?と
思わせてくれて

この結末に対する、著者なりの解釈が
非常に楽しく読むことができました。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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13時間前の未来(上)(下)


13時間前の未来〈上〉 (新潮文庫)13時間前の未来〈上〉 (新潮文庫)
(2011/02/26)
リチャード ドイッチ

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13時間前の未来〈下〉 (新潮文庫)13時間前の未来〈下〉 (新潮文庫)
(2011/02/26)
リチャード ドイッチ

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13時間前の未来(上)(下)」(感想
(著)リチャード ドイッチ
(訳)佐藤 耕士

12時間以内に最愛の妻を殺した犯人を突き止めなければならない。
13時間目には―-。

ニックは取調室にいた。容疑は妻殺し。
彼女を殺すはずなどなかった。

だが凶器の拳銃には自らの指紋。
混乱するニックの前に謎の初老の男が現れ告げる。
「きみには12時間ある」

そして残された懐中時計・・・。第12章から始まり時間を遡る。
異色かつ巧緻なタイムトラベル&タイムリミット・ミステリ。

なかなか、面白かったです。

妻殺しの汚名を着せられた男が
謎の男から貰った懐中時計の力を借り
2時間前へ跳躍することができるようになり
1時間経てばその2時間前に。
だが13時間目からは時間は通常に戻り
固定化される。

タイムパラドックスの処理などないので、少々驚きますが
SFというよりはタイムスリップという道具を使ったサスペンスというか。
あくまでSFっぽい物語と思って読んでもらった方がいいかもしれません。

良い意味でゲーム的な作品というか。

試行錯誤しているうちに、強制的に時間跳躍を受ける制約が
バッド・エンドを繰り返すうちに
犯人の正体。事件の真相。妻の命を助ける攻略ルートを
探している感覚がありました。

フリーゲームの傑作、『ひとかた』に近い感じがあります。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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Peeping Life(ピーピング・ライフ) -The Perfect Edition-

Peeping Life(ピーピング・ライフ) -The Perfect Edition- [DVD]Peeping Life(ピーピング・ライフ) -The Perfect Edition- [DVD]
(2009/06/18)
不明

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Peeping Life(ピーピング・ライフ) -The Perfect Edition- 」(感想
監督森 りょういち

一部で有名な脱力系アニメ。
役柄(設定)を与えられた役者さんたちの
アドリブを元に作られた作品だそうです。

正直、当り外れも多く

一話ごと、ぼんやりと観ていくのが
この作品のもつ、ユルさに適しているかもしれません。

一気に観ると少々飽きるところがあります。

気に入ったのは
『おでかけバカップル』
デートの前のおしゃれに対して気がつかない
彼氏・マチャヒコにテンションを下げる彼女・ユキピョンとのやりとり

ここでのフォローが
男性としては身をつままされるというのか・・・

いちいち、言葉尻というか、
マチャヒコ渾身のフォローに
噛み付いてくるユキピョンの
なんとも、まぁ、面倒くさいところがたまりません(笑)

『合コンでダダかぶり』
タイトル、そのまんまの作品です。

オシャレ居酒屋のトイレで
服がかぶった会社の先輩(女)と後輩(無論、女)のやりとり。

先輩の余裕のなさと後輩の天然を装ったキャラクターの対比が
なんともいい感じです。

『花見の場所取り』
花見の場所取りでトイレの横にビニールシートをひいた
会社の先輩(男)と後輩(女)のやりとり。

今度は後輩の女の子の頑固さが
「あ~。こういう子いるわ~」って感じが
実体験を思い起こさせ、しみじみ頷いてしまいます。

『マユミちゃんの年賀状』
共通の知人である“マユミちゃん”から年賀状をもらい
浮かれる会社の先輩(男)とテキトーな事を言って
話を合わせようとする後輩(男)のやりとり。

この先輩のテンションの乱高下と
なんとか、機嫌を損なわないように
語尾を誤魔化したりする
後輩の本当に、微妙な綱渡り感が楽しめます。

ある種の“あるあるネタ”と
アドリブの“どこに話が転がっていくかわからない”スリルと
日常生活の人間関係によって、使う言葉は規定されていく感覚。

あと、日常生活って、
意外とたいしたこと話してないようで
言葉によって、
微妙な感情の変化がお互いの中で生まれているんだなぁ・・・
という当たり前なんですが、変な発見がありました。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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GIANT KILLING 19巻

GIANT KILLING(19) (モーニングKC)GIANT KILLING(19) (モーニングKC)
(2011/04/22)
ツジトモ

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GIANT KILLING 19巻」(感想
(著)ツジトモ
(原案・取材協力)綱本 将也

椿のさらなる成長と
サポーターとしての喜び、意義を感じさせつつも
ウイッセル神戸戦は終了。

勝負はレベルが拮抗するチーム
モンテビア山形との対戦へ。

敵をトコトン研究し戦術を練り直す
主人公・達海と似た佐倉監督 
通称“サックラー”との対戦。

タイトル通りの大番狂わせも
もちろん面白いのですが。

戦術の読み合いを含め
同じレベルのチーム(規模も含め)の試合が
こんなに面白く感じるとは思いませんでした。

特に、サックラーのキャラが立っているのが
大きくて

低予算のチームであるために
不眠不休で攻略法を編み出し
選手たちを信頼し
挑戦者としてのモチベーションを与え
結果を残しているため、選手たちからも信頼され
愛されてもいる
憧れの達海に戦いを挑む姿勢など

こっちを応援をしたくなってしまいます。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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波のうえの魔術師

波のうえの魔術師 (文春文庫)波のうえの魔術師 (文春文庫)
(2003/09)
石田 衣良

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波のうえの魔術師」(感想
(著)石田  衣良

あの銀行を撃ち落とせ!
謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの“おれ”だった。
マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは
預金量第三位の大都市銀行。

再読。

最初に読んだ時と
自分が(小額ではありますが)
投資を行うようになった今では読んだ感想が
だいぶ違います。

自分の資金が削られるなんともいえない気持ちや
反対に上手くいったときの高揚感など
投資を始めた頃の感覚を思い出します。

(本当は、そういうものも邪魔というか
その感情を如何にコントロールするか、損切りをきちんと行えるか等の
自分の決めたルールに従えるかの否かが、重要な気がしますが・・・)

投資家(相場師)を目指す人にとっても
そうでない人にも青春小説の佳作としても
読むことができます。

主人公たちの置かれている状況(時間)からは
二十年以上経っているのですが
得るものは多く

石田作品の初期の頃にある
“爽やかさ”が強く出ていて
終わり方も無駄がなくて気持ち良いです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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ONE PIECE 62巻

ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)
(2011/05/02)
尾田 栄一郎

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ONE PIECE 62巻」(感想
(著)尾田 栄一郎

連載序盤から語られてきた“魚人島”へ
ようやく・・・本当にようやく。
向かうことになったのですが・・・

魚人と人間の間にある溝。
お互いに対する差別。
(どうせ、ルフィたちはそんなものを軽く超えるのでしょうが・・・)

フィッシャー・タイガーの死と
タイヨウの海賊団の過去等
物語の中核となるエピソードが
これから語られると思うのですが。

久しぶりの“麦わらの一味”のノリに
少々ついていけない部分があったり

(いつものごとく)
敵となるであろう海賊団も登場し
これから、2~3巻ぐらいは戦闘に
費やされるだろうと思うと

正直、もの凄く読みたい!という気持ちは
起こりませんね・・・。

あまりにも“頂上戦争(決戦)”のエピソードが
インパクトがあったのと

その後の2年間の修行は
海軍上層部や王下七武海や四皇、黒ひげ等に対する為だった気がするので

いくら、魚人といえども、あまり苦戦はして欲しくない気がします。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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