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藩校早春賦

藩校早春賦藩校早春賦
(1999/07/26)
宮本 昌孝

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藩校早春賦」(感想
(著)宮本 昌孝

江戸後期、東海の小藩の若き三人の剣士たち。
藩校建設をめぐる騒動、
敵対する道場との確執や藩政に関わる陰謀に巻き込まれながら
ほのかな恋心と掛け値なしの友情を繰り広げる。
爽快な青春を描く時代小説。

『火群のごとく』を貸した方から
「じゃあ、これなんかもいいんじゃない」と
この本と続編の『夏雲あがる』を貸していただきました。

爽やかです。
時代小説版“ズッコケ三人組”という感じで
主人公の新吾・太郎左・仙之助がいきいきと描かれています。

ただ単に、爽やかなだけでなく
時代小説として、剣戟もあれば
大人の恋愛を垣間見たり
幼馴染に対するほのかな恋心だったり
はたまた、藩政乗っ取りの陰謀に巻き込まれたり
盛りだくさんです。

気持ちよく、読み終えることができます。
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ウツボラ 1巻

ウツボラ(1) (F×COMICS)ウツボラ(1) (F×COMICS)
(2010/06/09)
中村明日美子

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ウツボラ 1巻」(感想
(著)中村 明日美子

中村明日美子初のサイコ・サスペンス、戦慄の第1巻!

顔のない死体とひとつの小説をめぐる、謎の物語。

リンクを貼らせていただいている“漫画と米で生きていけます”
旧“走る米屋”の米屋さんのレビューを
観て購入。

いやー。
これも、良いですね

表紙もそうなんですが“目”が印象的というのか。

主人公の小説家・溝呂木。
謎の死を遂げた美少女・藤乃朱(あき)。
彼女と交替するように現われた
双子の妹と名乗る・三木桜。

彼女にからめとられるように
溺れていく溝呂木。

そして“ウツボラ”という小説。

一巻の段階ではまだ伏線がたっぷり残っていて
まだまだ、これからなんですが
早く、次巻が読みたいです。

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マギ3~4巻

マギ 3 (少年サンデーコミックス)マギ 3 (少年サンデーコミックス)
(2010/03/18)
大高 忍

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マギ 4 (少年サンデーコミックス)マギ 4 (少年サンデーコミックス)
(2010/06/18)
大高 忍

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マギ 3~4巻」(感想
(著)大高 忍

ごめんなさい。


まず、最初に謝っておきます。

このマンガ、面白いです。

特に、4巻の盛り上がりはなかなかのものです。

奴隷から解放された少女モルジアナ(3巻表紙)
世界にある“迷宮”七つを攻略し、
自らの国をうちたてたシンドバッド(4巻表紙)

それ以外にも、中国を模した“煌帝国”であったり
旧友・アリババの変貌であったり

話が、どんどんと広がっていく感じがします。

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乙嫁語り 2巻

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
(2010/06/15)
森 薫

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乙嫁語り 2巻」(感想
(著)森 薫

中央ユーラシアに暮らす定住民の少年
カルルクのもとへ嫁いできた
遊牧民のアミルとの暮らしを描く2巻。

アミルを取り戻そうとする実家との争い
などは一応(?)の決着をみますが

(きちんと、カルルクが男を見せた所がやはり、良かった)

お見合いと同じように
結婚してから初めて、
徐々に相手のことを知り
お互いに対する距離や関係を深めていく
二人の姿は微笑ましく、
ほのぼのとします。

前巻にもまして絵の美しいこと。
衣装や絨毯など
画面の一つ一つが手を抜かずに描かれているところは
相変わらず感動します。

あとがきでも
“そういえば 時々思うのですが
晴れた昼間に ひとりで 馬の足やら 刺繍やらを
描いていると
こうふつふつと・・・
コイコリコリコリ(擬音)
ふつふつと・・・・
コリコリコリコリ(擬音)
私 今 生きてる!! ”とか感じる人間です。

(後半は、照れ隠しもの意味も含めて
自虐的なオチをつけるのですが・・・)

多分、本当に心底、絵を描きたい
描くことが幸せという稀有な個性の持ち主のような気がします。

それにしても
前半に登場する新キャラクター・パリアさんの
“生意気”というか“融通のきかない”
可愛らしさは尋常じゃありません。
スゴイです(笑)

あとは布支度。

結婚する時に嫁入り道具で
布を沢山持っていくんです。

手拭いとか
風呂敷とか
布団の覆い掛けみたいなもの

全部に刺繍するので
小さいうちから
すこしずつ作っておかないと


代々受け継がれていく
その家に独特の柄だったり

縫ったご先祖様の個性や
人となりまで伝えていく様は

“伝統”という言葉では
もったいない程の豊潤さを秘めています。

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ボーダー ヒート・アイランドⅣ

ボーダー―ヒートアイランド〈4〉ボーダー―ヒートアイランド〈4〉
(2010/04)
垣根 涼介

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ボーダー ヒートアイランドⅣ」(感想
(著)垣根 涼介

渋谷でのあの事件から3年。
過去と決別し、別の道を歩んでいた“カオル”こと渋沢薫。
ところがある日、クラスメートの中西慎一郎から
あるイベントの話を聞いて愕然とする。

殴り合いのパーティ、“ファイトパーティー”
そして、主催者の名前が“雅”

封印したはずの過去を暴かれることを防ぐために、薫は行動を開始する・・・

『ヒートアイランド』シリーズ 4巻
まさか、4巻がでるとは思わなかったなぁ・・・

個人的に3巻目の『サウダージ』が残念な出来だったので
あきらめていたんですが。

この『ボーダー』では
『ヒートアイランド』主人公アキと同じくらい
存在感を示した“雅”のNo2・カオルが再登場します。

導入部・第一部“同級生”は
「これが読みたかったんだよ!」と思うのですが

中盤から、「あれあれあれ・・・」と

ネタバレの為反転

いや、(割りとあっさり)
カオルとアキと連絡をとるんですよね。
そして、再会。
うーーん。
なんか、その時点でがっかり・・・

てっきり、自分の尻は自分で拭く、ぐらいの勢いで
カオルは個人で頑張ってもらって

別ルートで話を知ったアキも・・・
みたいな展開を期待していただけに

で、また、お約束のように
現代版・悪党パーカー
(しかも、あまり、失敗しない)
スーパー犯罪者(笑)柿沢さんも
出てきて、話を都合よくまとめてくれます。



まぁ、最後で盛り返した感じは
ありましたが・・・

全体的に中途半端な印象が拭えません。
残念。

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風の果て(下)

風の果て〈下〉 (文春文庫)風の果て〈下〉 (文春文庫)
(1988/01)
藤沢 周平

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風の果て(下)」(感想
(著)藤沢 周平

下巻です。

かつての同門と斬り合わなければならないのか。
又左衛門の心は暗い。

いよいよ、筆頭家老にまで上り詰めた過去と

(中略)

いまとは違う、平凡だが平穏無事な暮らしもあったかなという
思いが、ちらと胸をかすめたことも事実である。
しかし市之丞に言われてみると、それはただの感傷に過ぎなかったようでもある。
 それにしても、過ぎ去ったつつましい思い出が、消えるどころか、
だんだん好ましさを増して思い出されて来るのはなぜだろうか。
「そうか」
気を取り直して、隼太は言った。
「おれは、愚痴を言ったりしちゃいかんのだな」
「愚痴なんぞ、言うな、おれも言わん」
市之丞が酔いの回った声で言った。
二人は比丘尼町から肴町の表通りに出ていた。
そのまま行けば青柳町で、市之丞はその前に横町に入らないと、家に遠くなる。
「おれはおれの道、おまえさんはおまえさんの道を行くしかない。
ひとそれぞれだ。いちいち後悔してもはじまらん」


と、語りあった相手からの
果たし状が指定した時刻
そして、結末に向かって行きます。

初めて読んだときは
あまりにも鮮烈な、五人の人生の差。

青春の光と影といっては
あまりにもありきたりでしょうが
その部分に、圧倒されていたのですが。

今回読み返して
それだけでなく、主人公・又左衛門の心の奥底にある感情。
単に人が良いだけでも、頭が切れるだけでも
容易にはたどりつけない場所に立つ人間。

その微妙な人間の描写。
単純ではないその姿に心惹かれました。
(それでいて、読者の共感もちゃんと得られる
本当に絶妙なバランス)

そして、結末。

果し合いの日に又左衛門に去来する様々な思い。
そして、果し合いの先にあるもの。

読者としては、「え?」と思いながら
その、緊張からの弛緩した一瞬に
もっと、重い言葉がある人物から語られます。

これも、不意に殴られたような感じで
読者としてもかなり驚きます。

前巻の台詞の意味が変わってしまう程の重み。

そして、最後の一行で読者として
複雑な思いをかみ締めることになります。

いやー、本当に
この著者の作品は
年をとってからまた、読み返したいです。

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風の果て(上)

風の果て〈上〉 (文春文庫)風の果て〈上〉 (文春文庫)
(1988/01)
藤沢 周平

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風の果て(上)」(感想
(著)藤沢 周平

首席家老・桑山又左衛門の許に、ある日、果し状が届く。
恥知る気あらば決闘に応じよ、と。
相手は野瀬市之丞。
かつては同じ部屋住み・軽輩の子、同門・片貝道場の友であるが
市之丞は今なお娶らず禄喰まぬ“厄介叔父”と呼ばれる五十男。
・・・歳月とは何か、運とは非運とは?運命の非情な饗宴を隅なく描く
武家小説の傑作! (裏表紙より)

先日、読み終えた『火群(ほむら)のごとく』の余韻に
しばし、浸っていたあと

そういえば、藤沢周平にも、そんな話があったよな・・・と
思い出し、書棚の奥を探り探り、見つけ出しました。

昨晩の夜、遅く見つけたのですが
ふとページをめくると(上)(下)巻、一気読み。
読み終えた時には、すっかり明るくなっていました。

いやー。

ほんとに面白いです。


人生の老境にさしかかった主人公。
その彼の元に、旧友から送られてきた“果たし状”
困惑しながらも、彼の胸には様々なものが去来していく。

文章はやはり、読みやすく美しいです。

現在の、主席家老である桑山又衛門と
過去の、実家の冷や飯喰いであった上村隼太(はやた)のパートが
物語の流れを損なうことなく自然に現われ

何故、彼が主席家老まで上り詰めることができたのか。
何故、旧友から果たし状を送り付けなければならなかったのか。

二つの大きな謎で読者を惹き付けつつ

若かりし頃に片貝道場に通っていた同門たち
上村隼太と野瀬市之丞と杉山鹿之助、三矢庄六、寺岡一蔵。
五人の人生が浮かび上がってきます。

本当に、人生とは何なのか?

五人それぞれの過去と現在を知ることにより

努力もさることながら
運であったり、選択であったり
当人の持つ資質だけでなく、生まれ持った身分や
夢、金であったり
様々な要素の中で人間は生きていく。

そんな当たり前のことに気がつかされます。

上巻で印象に残ったのは

むろん、人間の幸、不幸は禄高の多寡で決まるわけではない。
そんなあたりまえのことをさとるのに、わしは随分と回り道をしたが、
ご亭主の方ははやくからそのことに気づいておったようだの



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SEX

sexsex
(2010/03/11)
石田 衣良

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SEX」(感想
(著)石田 衣良

美しく、やらしく、かわいくて、涙がでる。
性のさまざまな極みを、
鮮やかに描く12のストーリーズ。

いやいや、もうタイトル通りです。
性にまつわる話ではなく、性そのものに取り組んだ作品集です。

この著者の『夜の桃』でも語られていた。
セックスだけがほんとうで
あとの世界全部嘘なのだ


そこから吹っ切れて、色々な作品で登場していた
肌が合う男女の物語であったり
セックスレスの問題。
EDの回復法など、単なる官能小説でなく、恋愛小説の一部分でもなく
セックスそのものに
真っ向から挑んだ話のような気がします。

印象に残ったのは

父親は心臓の手術が迫っていたり
妻はつわりで苦しんでいたり
自分はリストラ要員の状態なのに
デートクラブとの女と寝る『クレオパトラ』

とんでもない理由でEDが回復する『二階の夜』
・・・・本当に、この作品は終わり方が凄いです。

まぁ、内容は正直、その辺の官能小説や
エロマンガ(劇画)と大差ないのですが

最後のところで
石のような異物を投げ込まれたような
なんともいえない感じで終わります。

あとはあの事件をモチーフにして
本当に、こうであったらどれだけ良かったろう
と考えさせられる『ダガーナイフ』

あとがきの
いつもの、衣良様節には
少々感動しながらもやはり、笑ってしまいます。

多分、この人しか、こんな文章は書けないでしょう。
本人の持つ、肯定の強さというのか
他人を信じれる能力のようなものは
この時代では貴重な気がします。

(まぁ、結局はファンなんですけどね・・・)


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キング&クイーン

キング&クイーン (100周年書き下ろし)キング&クイーン (100周年書き下ろし)
(2010/05/26)
柳 広司

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キング&クイーン」(感想
(著)柳 広司

天才の領域に

張り巡らされた罠


究極の頭脳戦を

決するのは違和感


ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SP冬木安奈。
六本木のバー「ダズン」で働いていた彼女のもとに
行方をくらましていたチェス世界王者の“天才”アンディ・ウォーカーの警護依頼が舞い込む。
依頼者の宋蓮花は「アメリカ大統領に狙われている」というが・・・・。

・・・・えーと。
どの辺が究極の頭脳戦なのか。
全く、わかりません。

ヒロインも、正直、魅力を感じません。
本当に、ステロタイプなアクション物の女性ヒロインというのか。

SPを辞めた理由も正直、弱いため
ヒロインが、再び依頼を受ける動機にも納得できず。
乗らないまま、話がスタートしていく感じです。

理由となった対象者も
(この作品以前に)同じ題材を使った連ドラに、
似たような人物が出ていたを思い出して
興ざめというか。

だいだいこういった作品の場合
孤立無援の中を、謎の敵から護り抜くというのが
醍醐味の筈なんですが・・・

意外とあっさりと助けがきたり(オイ!)

本当にこの著者が書いたのか?というぐらいの
出来でした。

新作ということで
期待していただけに・・・残念でなりません。

蛇足ですが
チェスの天才が権力に狙われるのなら
カスパロフ対プーチンの方が
読んでみたい気がします。

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終点のあの子

終点のあの子終点のあの子
(2010/05)
柚木 麻子

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終点のあの子」(感想
(著)柚木 麻子

女子高生の友情は、
すぐ敵意にかわる。

プロテスタント系の私立女子高校を舞台にした
連作長編。
『フォーゲットミー、ノットブルー』
『甘夏』
『ふたりでいるのに無言で読書』
『オイスターベイビー』の四編収録。

中でも、クラスで一番華やかな“恭子さん”と
本好きの「ウインナー指」こと“早智子”の交流を描いた
『ふたりでいるのに無言で読書』がオススメ。

(このタイトルだけでも素敵過ぎる)

本来、出会うことのなかった二人の間に
生まれて、築かれて、そして壊れていく関係が
なんとも・・・

全編を通して、自分の持っている世界と
他人の持っている世界を比べて
羨んだり
様々な方法で、壊そうとしたり
飛び出そうとしたり

(結局、自分の世界に戻ってくるあたりも含め)
そのジタバタする感じがなんとも言えません。

あとは、どの作品もラストが
きちんとしているというのか
終わり方にこだわっているのが
気持ち良いです。

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サキモノ!?

サキモノ!?サキモノ!?
(2010/04/21)
斎樹 真琴

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サキモノ!?」(感想
(著)斎樹 真琴
新入社員・青木照子は入社直後に後悔する。

飛び交う罵声、終わりなきテレアポ。
一寸先は闇の「先物業界」って軍隊系?

思い返せば、入社面接から
何かヘンだったのだ―― (帯より)


いやはや、これはまた。
なんともいえない読後感。

多分、舞台が先物業界でなければ
単純に、いい成長小説と評価されると
思うのですが・・・

周囲の偏見(?)や
『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』
真っ青の会社のブラック振り
環境の苛酷さ。
上司、同僚、中途採用の部下たち。

そして、「金」とそれにまつわる人々が

翌日の起床は、午前五時だ。
今から十二時間後、自分は働くために体をおこさなければならない。
 ため息を吐きたくなるのを堪え、照子はかけ布団にくるまった。
夏休みの間は、仕事をしていた自分が夢のように思えた。
けれど仕事を始めたら、この三日間が夢のように思えるだろう。

人も金も、大したことがない。
そう分かりながら、生きるための金をかき集める。
 (生きることそのものが、大したことないのかもしれない)
 百年後には、自分が生きていたことなど誰も覚えていまい。
しかし、だからこそ、悔いのない人生を送りたい。
それなのに、十代の次に貴重な二十代前半の輝かしい時代を
超高層ビルのフロアの一角で、セールス電話をかけることに費やすのか。
そう思った瞬間、胸が締め付けられる感じがした。
鉛を飲み込んだように、みぞおちのあたりが苦しくなる。
 虚しい。寂しい。哀しい。苦しい。
 心が、痛い。
 もっとマシな仕事に就きたかった。全部、自分が悪いのか。
考えれば考えるほど、息が上手くできなくなる。
(頑張れ。頑張れ、テル)
 自分に言い聞かせ、照子は目を閉じた。


といっていた主人公が
だんだん、本音を表に出さなくなり
タフに、変わっていく様は
圧倒的ですらあります。

それだけでなく
先物業界の内幕やらセールス手法など
いい勉強になりました。

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火群(ほむら)のごとく

火群(ほむら)のごとく火群(ほむら)のごとく
(2010/05)
あさの あつこ

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火群(ほむら)のごとく」(感想
(著)あさの あつこ

新里林弥は蕪生流筒井道場で
上村源吾、山坂和次郎などと剣を学ぶ仲間たち。
まだ、元服のすまない、彼らの一見、静かな日々。

ただ、筒井道場に樫井透馬という少年が現われた時から
彼らの運命は大きく動き出すことになる・・・

おもしろい!!

傑作『バッテリー』続編『ラスト・イニング』はハマった人ならば

是非、読んでいただきたい。

この小説に出てくる彼らは
もちろん、豪とも巧とも門脇、瑞垣とも違う。

ただ彼らと同じく
胸の中に、自分たちが“少年”であること=無力であること。
大人や社会、自分ではどうしようも無いことに対する怒りを持っている。

なぜ、ここまで非力なのか。
なぜ、兄の名誉を損なう者に挑めないのか。
なぜ、母や嫂(あによめ)を守ることさえできないのか。
焦燥、落胆、悲哀、憤怒・・・諸々の感情が溶け合い、せめぎ合い
名づけようもない情動へと代わっていく。

家の中に漂う線香の煙も、都勢や七緒との、互いを気遣ってか
手探りするように言葉を選んでの会話も、
庭の隅に溜まる薄闇も、自分を取り巻く何もかもが鬱陶しくて
ならないことさえあった。

身の内の朱焔に炙られるような日々を林弥は竹刀を握ることで凌いできた。
林弥、雑念は無用だ。捨てろ。捨てて、剣を握れ。
鹿革に包まれた柄を握るたびに、兄の声を聞く。
あるときは鮮やかに、あるときは微かに耳奥に響いてくるのだ。

全てを捨てろ。
捨てることはできない。竹刀を握っても、木刀を振っても、
全てを無にすることはできない。
しかし、束の間忘れることだけはできた。構える一時、
打ち込む一瞬、受ける刹那、身体が躍動し、気が集中する。
すると心中で、絶え間なく吹き荒んでいた風が凪ぐ。
解放だった。
剣を握ることは解き放たれることだった。


あとは

まだまだだ。
鈍い疼きが林弥に教える。おまえは、まだまだだと。
こんなに打ち込まれるようでは、とても、あいつには敵わない。
五分ではだめなのだ。
今度は林弥自身の声が言う。
野中さんと五分に打ち合っていてはだめだ。それでは、追いつかない。
わかっている。わかっているとも。しかし、今のおれにはこれが精一杯じゃないか。
やはり、自分自身の声が答える。林弥は顔を歪めた。息が詰まる。
今のおれにはこれが精一杯じゃないか。
だとしたら、どうしたらいい?今のおれでは、どうやったってあいつに勝てない。
それどころか、一本とるのだって至難だ。どうしたらいい?どうしたらいい?
どうしたら・・・・


この焦燥感、苦悩。
大人の柔らかな、訳知り顔の言葉を否定し
なんとか、必死に自分を奮い立たせて
生きていこうとする。

まさしく、あさのあつこの書く少年たちそのものです。

これが読めただけでも、嬉しいのですが。

彼らが淵に飛び込んだりする、夏の描写。

これが、また、良い。
多くの少年小説、青年小説の
傑作たちと肩を並べる出来というか

彼らが、いずれ背負わなければならない
家や身分やしきたりなどから
まだ、解放されている最後の時間。
その切なさもを静かに感じることができます。

あとは作品を牽引のする大きな謎であったり

主人公・林弥の秘められた恋など
読みどころはたっぷりあります。

本音で(言葉を選ばないで)語るとするならば

本屋に走れ!

その一言です。

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RING リング

リングリング
(2010/05/07)
百田 尚樹

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RING リング」(感想
(著)百田 尚樹

1960年代、リングという四角い小さな戦場で
二つの拳だけで世界をつかもうとした若者たちに
多くの日本人が熱狂した。

この作品で、著者が語りたかったことは
世界チャンピオンの価値が当時と
今では全く違うということ。

そして登場する多くのボクサーたち
日本ボクシング界の黎明期と一世を風靡した時代
その、ボクシング史とも読める内容です。

面白いんですが・・・

正直、何か物足りない気がします。

著者はどこを、誰を一番書きたかったのか
知りたかったのか
(もちろん、一番ページ数を割かれている
ファイティング原田のことなんでしょうが・・・)
あまり伝わってはこなかった気がします。

スポーツ・ノンフィクションというものは意外に
著者の顔が浮かんでくるものなんだと、
逆にこの作品で認識した次第です。

巻末に挙げられている
『一瞬の夏』だけでなく
『敗れざるものたち』『王の闇』など

沢木耕太郎の作品は
取材する対象に対する熱意・興味などが
非常に強く感じられた気がします。

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ちはやふる 9巻

ちはやふる(9) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(9) (Be・Loveコミックス)
(2010/06/11)
末次 由紀

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ちはやふる 9巻」(感想
(著)末次 由紀

まだ、勢いが衰えません。

いよいよ、最高峰たる名人の強さが表現されますが

個人的にはそれよりも
名人とクイーンの足りないものを
指摘した言葉が胸に響きました。

(そことリンクする意味でも)
クセのある新入部員たちも登場しますが

何より、・・・太一の言葉が
後頭部を殴られたような衝撃というか

格好良いよ、お前。
男として、認める(←書いているお前は、何様って感じですが)

新の方もようやく
良い方向に向かってきていて
負けず嫌いなところも健在で何よりです。

あとは・・・地味に
肉まんくんも、良い味だしてきたなぁ。

(机くんにしても、自分の夢を見つけたかなちゃんも良いのですが)

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坂道のアポロン 6巻

坂道のアポロン 6 (フラワーコミックスアルファ)坂道のアポロン 6 (フラワーコミックスアルファ)
(2010/06/10)
小玉 ユキ

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坂道のアポロン 6巻」(感想
(著)小玉 ユキ

今巻も良かったです。
しみじみ・・・。

登場人物たちの
微妙な感情の変化が

著者の描く絵に
とても合っている気がします。

どちらかというと
かっちりしているというか
比較的、強い線で描かれているのが
良い感じで。

これが、変に柔らかい線だと
ベタベタした感じになってしまって
この作品の持つ良さが半減してしまう
そんな気がします。

(絵の方も門外漢なので
良くはわかりませんが・・・)

色々な事柄が、ある部分では結論が出たり
ある部分では新たな展開を迎えたり

見た目には大きく変わらずに
淡々と、しかし、確実に昔とは違う
もう、以前には戻れない。

(不可逆な)あの時期の変化を
さりげなく描いています。

主人公・薫と千太郎の友情だけでなく
今回は兄貴分である“淳兄”こと
桂木と室井の友情であったり
後半の演奏シーンであったり
見所たっぷりです。

ラストもいい感じで終わり
次巻がどうなっていくのか、楽しみです。

それにしても、表紙が良いですね~。

微妙なんですけど
主人公・薫がこんな風に
自然な表情を浮かべれるということが
これまでの巻数で様々な人間たちとの
交流で、得てきた、最たるもののようにも思えます。

ちなみに、1巻の表情。
坂道のアポロン 1 (フラワーコミックスアルファ)坂道のアポロン 1 (フラワーコミックスアルファ)
(2008/04/25)
小玉 ユキ

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読みきりの『夜警』も可愛らしい作品です。

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失恋延長戦

失恋延長戦失恋延長戦
(2010/03/11)
山本 幸久

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失恋延長戦」(感想
(著)山本 幸久

万年委員長の女子高生、米村真弓子は
同じ放送部の大河原に
ほのかな想いを抱いていたが言い出せず
愛犬(柴犬)のベンジャミンとともに地方の町で暮らしている。

何かと突っかかってくる同級生などの
些細な波瀾はありながらも
平凡な高校生活を送っていたのだが・・・

う~ん。微妙。

正直、動物に人語を話させることが
好きではないので

(どうでもいいことですが
自分の中で四足の獣で
人語を話していいのは開明獣だけです)

通常なら、点が辛くなるとこなんですが
こののベンジャミンの存在があって
ようやく、読み終えたというのか。

悪くはないんです。
この著者らしく、登場人物の些細な仕草や
話し方でいかにも、その人が存在しているかのように
感じさせたりするのは、相変わらず上手いのですが。

タイトルで期待していた内容と少々違うというのか

最後まで読み終えて
あれ?こういう話なんだ?という印象があり

予想外のところにたどりついてしまった
そんな感じを抱きます。

勝手に主人公をライバル視する藤枝美咲
通称・ゲロサキのキャラクターだとか
なかなか、クラスで浮いている雰囲気が伝わってくる感じ
なんかは、とても良いのですが。

肝心の話は、これで終わりなの?って
えっ?って置いてかれた感じがします。

個人的に、期待している作家さんなので

この著者だったら
もっと、書けるだろうって
なんか思ってしまうんですよね・・・

なんか、まだ余力あるんでしょう?というか。

さらっと書くのもいいですけど
そろそろ、本気で勝負してほしいって
(勝手に)思ってます。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

09 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

君に届け 11巻

君に届け 11 (マーガレットコミックス)君に届け 11 (マーガレットコミックス)
(2010/06/11)
椎名 軽穂

商品詳細を見る

君に届け 11巻」(感想
椎名 軽穂

※ ネタバレを含みます。

購入した帯に
“続きが発売中の別マ7月号で読めます!!”と書いてあって
また、テンション下がりました。

まだ、続けんの?って。

前巻の感想とほぼ同じというのが
我ながら、なんとも・・・

ネタバレの為(一応)反転。

もう、タイトル通り

想いが届いたからいいじゃん!!



確かに、くるみと矢野のツーショット表紙てのには
意表をつかれましたし
くるみと爽子の会話、
他の女子とくるみ・矢野の会話など良い所はあります・・・

そして、友人二人の恋愛話もそれなりに
収まる先が見えてもきましたが。

総集編のような、風早視点での振り返り。
(悪くはないけど、蛇足というか・・・)

個人的には


1、2巻の良さを

これ以上薄めないでください・・・

頼むから・・・


1巻と前巻10巻の表紙を見るたびに
(二人の表情の違いををみるにつけ・・・)
君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))
(2006/05/25)
椎名 軽穂

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君に届け 10 (マーガレットコミックス)君に届け 10 (マーガレットコミックス)
(2010/01/13)
椎名 軽穂

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前巻で綺麗に終わらして欲しかった。

それがダメなら
本当に、早い段階で

終わらしてあげてください・・・

(色々と事情はあるのでしょうが・・・)

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

09 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

アオイホノオ 4巻

アオイホノオ 4 (少年サンデーコミックススペシャル)アオイホノオ 4 (少年サンデーコミックススペシャル)
(2010/06/11)
島本 和彦

商品詳細を見る

アオイホノオ 4巻」 (感想
(著)島本 和彦

また、やってくれました!!(笑)

あだち充は

○○○○の描き方が

全然わかって

ないんだ・・・

(帯より・・・)

○○○○の中に入る言葉は各自、購入して
確認していただくとして・・・。

いやー。
ある意味、新しい手法を
完全に身につけた気がしますね。
ここまでくると。

今のこの人の立場とか、作風とか、すべてを
ひっくるめて、言える言葉というのか
笑えるというのか、
捨て身ギャグというのか。

我が身のことを省みない人間は強いというのか
一番怖いというのか
ただ、単にタチが悪いというのか(笑)

著者自身が身を削って
自らの青春をさらけ出しているから
文句も言いづらい(だろう)というのか。

それにしても、今回は色々なところが
シンクロして、嬉しいやら痛いやら・・・

女の子に言い寄られる夢を観ても
その娘を抱きしめない。

「クラリス・・・ だめだ・・・ ううっ、いけない
ここで抱きしめてしまったら・・・
『カリオストロ』のルパンでなくなってしまう!! 俺が
」”

この、最初のクラリス(笑)も確信犯というのか。
芸が細かい・・・。

あとは『銀河鉄道999』での人気の高い女性キャラクター
フライヤとのシーン。

(ここはアニメ版のメーテルのセリフも印象に残っています)

いいかい トンコさん・・・
漫画、アニメのいい男ってのは・・・・・・


かわいい女の子の為に、


命がけで何かをやるが・・・


何も報酬は


欲しがらないものなんだ!!


欲しがったら終わりなんだ!!


ましてや、君が欲しいなどと!!!”

あとは『仮面ライダー(原作)』
ルリ子から本郷猛が距離を取るシーン。

これを見て、『仮面ライダー FIRST』で
感じていた違和感を思い出しました。

すごく出来が良いんですよ。

ただ、ラストの戦いに向かう姿勢が・・・

単に女の為に行っちゃだめだろ!
(もしくは、そうだとしても、それを表には出しちゃダメというか)
大義というか
自分と同じような存在を作らさない為に、戦う。

石森イズムというか
サイボーグでも改造人間でも
戻れないからこそ

人間として失ったものがあるから
(望まざるして)得た力があり

それをどう使うかによってヒーローとしての資格
格好の良さが生まれると思うのですが・・・

そして、助けても、その場を去る。
(この辺は鉄板だと思うのですが・・・)

そして『あしたのジョー』の
武道館の控え室での名シーン。
     ↑
本当に、これは男の理想というのか。
自分も、大好きでした。

アニメ版もすごく良いんですよ!!
セリフと声と間が、完璧なんですよ。

子供の頃に何とか
(当時、ビデオテープとか買えなかったので)
苦肉の策で、必死に録音(笑)していて
大事なところで、祖母が入って来て
ダメになりましたが・・・。

えーと・・・。
何、書いてんだ?

今、考えてみると女性の気持ちなど
さておいて、自分の勝手な理想形が固まっているというのか。

いやもう、本当に
この感想を書きながら
自分が「あ~~」
と言って走りだしたいくらい恥ずかしい・・・。

なんなんでしょうね。
この思い込みは

実生活には、ほとんど役に立ちはしないのですが・・・

あと
庵野秀明の作った作品アニメをみて
衝撃を受けるところ

若者はそれぞれ
一人一人が心の中に
傲慢なキングダムを持っている、

その自分の王国を
他国に滅ぼされる
ことのないように
必死で守り抜かなければならないのだ!

他人の能力は
わかっていても・・・
自分よりも
もしかしたら
優れているかもと
わかっていても認めない・・・
・・・それが政治と
いうものなのだ!!

今、他国からの衝撃により
急激に揺らいだ王国政権を
見せかけだけでも
立て直してから
次に進もうとする
ホノオモユル王だった・・・


当時の傲慢さを憶えていて
なおかつ、こんなにきちんと文章化できて
(実は書かなかったセリフがギャグとして成立してたり)
何気に書かれてはいますが、凄いことだと思います。

まだ、書き足りないので
後日、追記します。

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19 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

ザ・ペンギンズ fromマダガスカル

ザ・ペンギンズ fromマダガスカル」(感想

教育テレビ 毎週日曜日 朝7:00~7:24

えー。
最近の日曜日の楽しみの一つであるこの作品です。
(もう一つは『仮面ライダーW』なんですが・・・)

もともとはドリームワークス製作のアニメ
『マダガスカル』で妙に存在感のあったペンギンたちの
スピンオフ企画なのですが・・・

(実は、あまり『マダガスカル』の方は好きではないのですが・・・)

NYのセントラルパーク動物園の人気ものである
かわいいペンギン4匹。
実は、彼らの正体は国際的秘密結社“ペンギンズ”。

何しろ、キャラクターがたちまくっています。

冷静沈着、抜群の統率力を持つリーダー“隊長”
ペンギンズの頭脳を司る“コワルスキー”(実は字を読むのが苦手)
お腹から武器を吐き出す武闘派“リコ”
メンバーの中で最年少、愛嬌で勝負の“新人”

自称キングのキツネザル“キング・ジュリアン”
キング・ジュリアンの御つき役“モーリス”
キング・ジュリアンに愛情を持ちながらも報われていない
マスコット“モート”

セリフ回しや、ギャグの切れ味も良く
OPなんかも『Mr.インクレディブル』のような
往年のスパイ映画のテイストに溢れていますし

子供が見ているうちに
大人の自分の方がハマってみてしまいました。

先週放送した
いつも冷静沈着で、頼りになる(?)隊長が
必死に注射から逃げようとする「小脱走」が
むちゃくちゃ、笑いました。

声優もぴったりで
早く、DVD化しないかなー。


公式サイト
http://www.nickjapan.com/character/penguins/index.html

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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いぬうえくんがわすれたこと(いぬうえくんとくまざわくん・5)

いぬうえくんがわすれたこと (いぬうえくんとくまざわくん)いぬうえくんがわすれたこと (いぬうえくんとくまざわくん)
(2008/07)
きたやま ようこ

商品詳細を見る

いぬうえくんがわすれたこと(いぬうえくんとくまざわくん・5)
感想
(著)きたやま ようこ

“おぼえていること”や
“わすれていること”って、
ひとによって ちがうみたい!?
(ともだちとは、おなじことを おぼえていたいけど・・・)

くまざわくんといぬうえくんは、「きょうのよてい」をめぐって、
それぞれの きおくのしかたについて はなしあいます。
せいかくの ちがう ふたりだから、おぼえていることも ちがうのかな!?

今日の予定を話している いぬうえくんとくまざわくん。
さっぱり、思い出せないくまざわくんは
こう考えます。

いぬうえくんと はなしを していると
わすれている ことが どんどん ででくる。

ひとりで くらしていた ときには、
なんでも おぼえていたのに。

どんな こともわすれなかったのに。
いぬうえくんと くらすようになったら、
どうしてたくさんの ことを わすれるようになったのだろう。

とても ふしぎだった


それについてのいぬうえくんの回答。

ひとりで いた ときは、
わすれても わすれた ことにきがつかなかっただけ。


そして
わすれた ことは、きっと わすれても いいこと。
たぶん こまることは ない。
」 

それから二人は色々なことを話し合います。

あくまで、さらりと
恋愛や友情にも通ずる人間関係の
深いところにも触れていきます。

自分が価値を見出していることと
他者が価値を見出していることが違うこと。

本当にこのシリーズではくまざわくんが
いい意味で子供というのか

色々なものをもっていない存在なので
怒ったり、不安になったり、嫉妬もしたりします。

大人になってしまったら
(自分が傷つかないためにも)
直接出さずに隠してしまったり
気にしてないふりをしたり
自分なりに理屈をつけて安心したりする
そんな作業を知らず知らずのうちにしている

そんなことに気がつかされます。

どっちが さそったかは どっちでも いい こと
だいじなのは いって よかったって おもった こと


あたりまえのことなんですが
言葉にすると納得するというのか。

いぬうえくんの“理”だけでも
くまざわくんの“情”だけでも
どちらかが突出していても、上手くいかない。

やはり、お互いに衝突しながらも
影響しあい、変化する。

そうすることによって
お互いにとって良い距離を保つことができるのかも
しれません。

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月光条例 9巻

月光条例 9 (少年サンデーコミックス)月光条例 9 (少年サンデーコミックス)
(2010/05/18)
藤田 和日郎

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月光条例 9巻」(感想
(著)藤田 和日郎

この本も返ってきたので感想を書きますが・・・

大好きなマンガ家である藤田和日郎の作品にしては
この作品は何かピントがずれているというか
この著者の持つ作品のダイナミズムが感じられないという
印象が拭いきれません。

ためしに『うしおととら』『からくりサーカス』
短編集2冊ぐらい読んでみるが・・・・
やっぱり、面白いし、熱くなる。

(少年ジャンプとは違う)
少年漫画の正統に属しておきながら
人の影の部分、陰翳を巧みに盛り込むことが出来る
稀有なマンガ家の一人と思ってはいるのですが・・・

今回の作品では
初単行本の『うしおととら 1巻』での
うしおととら初御目見え作者の口上で

「マッチ売りの少女」が気に入らなかった。
なんで

かわいそうな女の子が

かわいそうなコトに

なっちまうんだよ!!


そして『うしおととら 33巻(最終巻)』での
『うしおととら』おひらき、作者の口上

かわいそうな「マッチ売りの少女」が嫌いで僕はこいつらを生み出した。
少女を助けて戦うヤツら。でも。
少女を助けるヒーローなんざ、要らないのかもしれない。
7年間戦ってもらってようやくわかった。

だって少女が戦わなきゃ。ただ雪の中、手に息を吹きかけて泣いてちゃ、
誰もふりむいちゃくれないもの。戦わなきゃ。
しんどくても辛くても、自分でやんなきゃ。(まんが描くのもね。)

ああ、ああ、そういうコトか。
だから自分は「マッチ売りの少女」が嫌いだったんだ。

――背中まるめて

マッチなんぞ

すってるんじゃねえ。――


なんだ、ようやく、わかったよ。
「うしおととら」は、つまり・・・そういうヤツらだったんだ。


ここら辺の既成の“おとぎ話”の否定から
それらのおとぎ話を砕き、表紙にも書かれているように
世界の童話 新約にするために

この『月光条例』という物語(あるいは装置)は
生まれたはずなのですが
どうも、過去連載作2作に比べると
全体的に魅力に欠ける気がします。

まず、主人公・岩崎月光。
まぁ、その出生の謎はさておき
『うしおととら』の蒼月潮
『からくりサーカス』の才賀勝、加藤鳴海に比べると
それまでの前向きなキャラクターとの違い

・・・・とかかいていたら、後半の文章をうっかり
消してしまいました(泣)

後日、追記しますが
結論として、主人公の周囲にいるキャラクター。
ヒロイン・エンゲキブ。
(人間界での)ライバル天道や一寸法師はもはや
賑やかし要員でしかないし

(条例執行者としてのライバル?)
図書委員やイリヤも
キャラとしては立っていない。

せいぜい、立っているのは
鉢かづき姫ぐらいですかね・・・

シンデレラ篇と赤ずきん篇が良かったので
今巻の展開は嬉しいのですが・・・。

やっぱり、月光の正体は
“あまのじゃく”なんでしょうか?

そういえば、うりこひめのときにはあまのじゃくは出てきて
いなかったですし・・・
鬼のようだと言われてみたり

(だいだい、自分はこういう予想は外れるほうなので(笑))


 

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09 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

GIANT KILLING 15巻

GIANT KILLING(15) (モーニングKC)GIANT KILLING(15) (モーニングKC)
(2010/05/21)
ツジトモ

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GIANT KILLING 15巻」(感想
(著)ツジトモ
(原案・取材協力)綱本 将也

人に貸してきたのが返ってきたので

達海猛、監督以前。

と帯にも記載されているとおり

10年前の達海の現役時代です。

ETUがどのように輝きを放とうとしていたのか。
達海の監督としてそしてプレイヤーとしての基本的な考え方を
この巻では感じることが出来ます。

ただ、色々な部分で話をつくっていける内容なので
色々な切り口があるとは思いますが。

最近は1巻ごとに内容が変わっている印象があるので

ここらでそろそろ、本筋に戻ってきて欲しい感じがします。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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おまえうまそうだな 

おまえうまそうだな (絵本の時間)おまえうまそうだな (絵本の時間)
(2003/03)
宮西 達也

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おまえうまそうだな」(感想
(著)宮西 達也

息子がお気に入りの絵本で、今は下の娘が喜んで読んでいます。

卵から孵ったばかりのアンキロサウルスの子どもと
「おまえ、うまそうだな」と言ったばかりに
彼の父親を演じることになったティラノサウルスの
何ともいえない(擬似)親子関係を描いていきます。

このシリーズはどれも傑作ぞろいなのですが
第一作のエンディングはしみじみと感動してしまいます。


友人のお子さんなどが生まれたときの
プレゼントとしても重宝しております。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

りかさん

りかさん (新潮文庫)りかさん (新潮文庫)
(2003/06)
梨木 香歩

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りかさん」(感想
(著)梨木 香歩
友達がもっていた“リカちゃん人形”が欲しいと頼んだ
ようこに
おばあちゃんから贈られてきたのは黒髪の市松人形。
名前がりか。

落胆するようこだったが
実は“りかさん”は人と心を通わせることのできる人形だったのでした。

リンクを貼らせていただいている
“小説や、心身に関する本を紹介するブログ”の夏梅さんの
ご紹介でこの作品と、続編の『からくりからくさ』
を教えていただきましたので、再読。

以前に読んだ時よりも、面白かったというか。

ただ単に、甘いだけのお話を書くだけ人ではないということが
わかっている分
じっくりと話を吟味することができました

心が通える人形を持っていたとしても
万能ではなく。

ようこは色々なものに遭遇し
自分の手には負えないもの
現実の過酷さや子供の無力さもしっかりと描かれていて
面白かったです。

人形遊びをしていない子供がどうなるのかという著者の主張にも
なるほどと頷けることも多く。

おばあちゃんとの関係がどうしても
評判の非常に良い同著者の『西の魔女が死んだ』と印象がかぶります。

この作品いいとは思うのですが。

ラストをどう受けいれることができるかによって
評価は大幅に変わる気がします。

自分はあのラストには少々興ざめしてしまって

大事な人間を亡くしたことのある人であれば
あれを、救いととるのか、複雑な笑みを受かべるのか
二つに分かれると思います。

今回のおばあちゃんは完全無欠でない
ところが良かったです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

20 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ハチワンダイバー 15巻

ハチワンダイバー 15 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 15 (ヤングジャンプコミックス)
(2010/05/19)
柴田 ヨクサル

商品詳細を見る

ハチワンダイバー 15巻」(感想
(著)柴田 ヨクサル

久し振りの『ハチワンダイバー』ですが
今回は、中静そよがメインの巻でした。

自分はこの作品の気に入っているキャラクター

右角>菅田>>>>>そよぐらいなので
今回はフツーに読み終えた感じです。

色々な伏線の解明もありましたが

それよりも、一番、凄かったのは

“盤上39枚の駒をすべて使い
配置駒が煙のように消えていき
最後は最小詰め上がり単位駒三枚で詰めあがる”

詰め手数117手
江戸時代の大名人伊藤看寿の作品
“煙詰め”に圧倒されました。

youtubeに煙詰として動画がのっています。
観ていて、なんじゃこりゃ!と驚きます。

作中でも語られているように芸術です。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

20 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ONE PIECE 58巻

ONE PIECE 58 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 58 (ジャンプコミックス)
(2010/06/04)
尾田 栄一郎

商品詳細を見る
ONE PIECE 58巻」(感想
(著)尾田 栄一郎

あぁーーーっ!!


2巻続けて、これかーい!

単行本派だって言ってんのに
前巻の感想を観て
ジャンプ連載時の情報をメールで送ってきやがった
大学時代の同級がいて
(もはや、友人ですらないわ・・・しかもタイトルに)

久しぶりに殺意ってものを感じました。

・・・もう、自分も社会じゃ分別を持っているべき年齢なのに。
内容を知らされて怒る自分も、腹立たしいわ。
・・・それにしても、やっぱり、内容を知らせた奴も
いたずらにしちゃあ、笑えないわ。

読む楽しみを損なわれるのは
ホント、勘弁。


少々、話は変わりますが

このブログに関しても
どこまで内容に触れるのか。
あらすじを、どこまで書けばいいのかとか

そんな単純なことが
何年やっても、まだ
わからないんですよね。

おもしろいものなら、どこまで書けば
一番、作品のおもしろさを感じてもらって
“読みたい”って思えるのか。

自分に合わないものでも
何が合わないのかを明確にしたいとは
思うのですが・・・

あとはビジネス書とかは
どこまで書いていいのか。

エッセンスを抽出したら
ある種の営業妨害にならないだろうか.

(本当の名著であるならば、そんな抽出にも負けずに
おそらくは枝葉の部分にも得るものが
たくさん詰まっている気はするのですが・・・)

なんか、関係のない話になってしまいました。
申し訳ありません。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

09 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

capeta(カペタ) 22巻

capeta(22) (講談社コミックスデラックス)capeta(22) (講談社コミックスデラックス)
(2010/05/17)
曽田 正人

商品詳細を見る

capeta(カペタ) 22巻」 (感想
(著)曽田 正人

『シャカリキ!!』の時代から
やっぱり、この人はレースを描かせると上手いです。

観客の一人になってレースを観ている感覚というのか
展開に一喜一憂し、その結果に胸を躍らせる。
マンガでそれを感じさせるのは
本当に難しいはずなんですが・・・

その沸き立つような興奮と

もう一つの魅力が

主人公たちの言葉が“強い”んですよね。

行動と言葉が一致しているというのか。

常人と違う経路で結論が出ているので

最初は、周囲の登場人物と同じように
(いつものごとく)読者も
「おいおいおい・・・」とは思いながらも

結局は納得させられるというのか

主人公の持つ“力”や“熱”

(正確にいうと、ある種の困難な状況に対して
主体的・能動的に対応する能力。
何かを変える、変えられるかもしれないという可能性
希望のようなもの)

引っ張られていく、その感覚に惹かれます。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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Sink 全2巻

Sink 1 (バンブー・コミックス)Sink 1 (バンブー・コミックス)
(2002/04)
いがらし みきお

商品詳細を見る

Sink 2 (バンブー・コミックス)Sink 2 (バンブー・コミックス)
(2004/12/18)
いがらし みきお

商品詳細を見る


リンクを貼らせていただいている
“漫画と米で生きていけます(旧走る米屋)”の米屋さんの
記事で懐かしくなって読んでみました。

「『ぼのぼの』のいがらしみきおが、すっげえ怖いマンガを描いてるよ」
と幾人の知り合いから聞いたので、

確かに『ぼのぼの』も考え出すとヤバい話とか
しまっちゃうおじさんとかも、こわかったよなーとか思いつつ
(比較的、軽い気持ちで)
当時出ていた1巻を購入。

・・・すっげぇ、怖ぇ。

すみませんでした。と著者に泣きを入れたくなる(笑)レベルというか

詳しい内容は伏せますが

特に、1巻は怖いです。
細かいエピソード(伏線)の積み重ねが
放置されたままの落ち着かなさ。

自分も多用しますが
“違和感”の多さ、強さ。

それから導き出される気持ちの悪さ。

風景や登場人物から醸し出されてくる
それが、だんだんと読み手を蝕んでいく感じがたまりません。

2巻になるとまず、その厚みにも驚かされますが
伏線は解かれていき、話は収束して行きます。

これはこれで、おもしろいのですが。

ただ、説明すること、理解することの難しさというか
説明をされて、一応の形、理解しやすい形に
(実際に、理解できたかはさておき)
落ち着けてしまうと

1巻を読んだときの怖さ=違和感は
だいぶ消失してしまう気がします。

やっぱり『ぼのぼの』で見せた哲学的要素も
垣間見せつつ
こんなことばっか、考えていると
著者は生きるのシンドいだろうなーとか思ってしまいます。

あと、2巻読んでいると
『童夢』や『七夕の国』も読みたくなりました。

再読するきっかけをくれた
米屋さん、ありがとうございました。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

09 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

ちょっと江戸まで 1~3巻

ちょっと江戸まで 1 (花とゆめCOMICS)ちょっと江戸まで 1 (花とゆめCOMICS)
(2009/01/05)
津田 雅美

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ちょっと江戸まで 2 (花とゆめCOMICS)ちょっと江戸まで 2 (花とゆめCOMICS)
(2009/08/05)
津田 雅美

商品詳細を見る

ちょっと江戸まで 3 (花とゆめコミックス)ちょっと江戸まで 3 (花とゆめコミックス)
(2010/03/05)
津田 雅美

商品詳細を見る

ちょっと江戸まで」(感想
(著)津田 雅美

職場の方に貸していただきました。

あー、なんか、良いですね。

コメディとしての“ユルさ”が丁度いいというか。
目くじら立てずに、ゆっくり読めるところが
今の自分にはちょうど、合っていました。

あとは、読んでいて
『プリンセス・トヨトミ』がまた読みたくなりました。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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オーディンの鴉

オーディンの鴉オーディンの鴉
(2010/04/07)
福田 和代

商品詳細を見る

オーディンの鴉」(感想
(著)福田 和代

閣僚入りが確実視されていた国会議員・矢島誠一は
東京地検が彼の家宅捜索を行う当日の朝、謎の自殺を遂げる。
特捜部特殊直告一班の湯浅と安見は真相を探るべく捜査を開始するが・・・。
そこには、思いもよらない“悪意”の存在が。

これは、面白い!

同じ著者の『プロメテウス・トラップ』が面白かったので
何の気なしにてにとったのですが・・・

この作品は『プロメテウス・トラップ』を超えました。

面白いです。そして怖いです。
本当に、今の時代の『破線のマリス』といってもいいでしょう。
あと1、2年たってしまったら、鮮度が落ちてしまうかもしれません。

今、読んでおくべき本のような気がします。

ちょっとネタバレの為、反転。

アイデアそのものはそこまで新しいものではありません。

山本弘の『詩羽のいる街』で
“ネットの持つ匿名性によって解放される醜い感情こそが人間の本質ではないか”
という意味のようなことを書いていた気がしますが
(原本が今、手元にないのでうろ覚えですが・・・)

それに曝された個人はどうなってしまうのか。

どんどん、読み進めていくうちに
誰を信じていいのかわからなくなったり
脇役の造形の上手さを楽しみながら最後まで楽しく読むことができました。

おススメです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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このブログは管理人である“きみやす”が
ひたすら、本やマンガの感想を
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