名犬フーバーの事件簿
![]() | 名犬フーバーの事件簿 (光文社文庫) (2004/08) 笠原 靖 商品詳細を見る |
「名犬フーバーの事件簿」(感想)
(著)笠原 靖
警視庁捜査第一課長を最後にリタイアした長源寺大志。
今は、若い頃から興味のあった、映画やテレビドラマのエキストラを務めている。
愛犬の名前はフーバー。
犬の種類はクーバーズという、ハンガリー原産の白い巻毛の大型犬だ。
彼らの周辺で巻き起こる様々な“事件”。
その解決にむけて、長源寺・フーバーの名コンビが大活躍する。
仕事の大先輩の奥様からお借りしました。
7篇収録の短編集。
正直、2時間サスペンス・ドラマのような設定なんですが
文章の力でしっかりと読ませます。
主人公の長源寺や登場する人物たちが
リタイヤ後の人物たちが多く
現代の日本に対する憂いの念であったり
他者への感謝であったり
現代版、『鬼平犯科帳』や『剣客商売』のような
雰囲気もあります。