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三匹のおっさん

三匹のおっさん三匹のおっさん
(2009/03/13)
有川 浩

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三匹のおっさん」(感想
(著)有川 浩
還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか
――かつての悪ガキ三人が自警団を結成。

定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ
柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ
機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ

孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待
・・・・身近な悪を成敗!

久しぶりの有川浩作品。
こういうのも書けるんだ~と感心。

あとがきでも書かれている通り
「時代劇を現代劇でやったらどうなるか」という
コンセプトのこの作品。

しょっぱなから定年の日を迎えた主人公の一人キヨ。
息子夫婦との(特に嫁との)距離の微妙さなんかは
流石は女性ならではで・・・

姑の“芳江さん”のバッサリ斬り捨てる言動と
性格も好きですね。

孫である祐希との関係もお約束
定番でありながらもこうでなければと
思います。

この著者のベタ甘が
さすがに読んでいてきつい年齢になってきたので
今回ぐらいのが自分としては性に合う感じです。

読んでて純粋に楽しかったですし
対峙するご近所の悪もそれなりに根が深く
第四話の動物虐待の話は
真相だけでなくとその周囲の人間たちのあり方にも
考えさせられたり

第六話はそのまま催眠商法の対策マニュアルにも
なりそうなぐらい綿密な取材がされています。

あと、読み終えたその日に
お世話になった取引先の方が定年のご挨拶に見えられ
「60歳なんて、まだまだ若いなぁ・・」と思った次第です。
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鰻の寝床

鰻の寝床 (光文社文庫)鰻の寝床 (光文社文庫)
(2001/02)
内海 隆一郎

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鰻の寝床」(感想
(著)内海 隆一郎

〔辰巳屋〕は店主の喜平が厨房を仕切り
息子の嫁・秀子がおかみとして暖簾を守る老舗の鰻屋。

息子の道介は鰻を焼く匂いを嫌って家業を継がず
挙句の果てに外に子供までつくってしまった。
その子も早18歳。

ある日、秀子は道介に息子の将来を相談されるのだが・・・
美味い料理と人情が際立つ短編集。

9編収録。
「油のつぶやき」(天麩羅)
「ネタ選び」(鮨)
「チクワの穴」(おでん)
「ソースが決め手」(ハンバーグ)
「セイロの湯気」(小籠包)
「牛モツの味」(牛丼)
「鰻の寝床」(鰻)
「フライの中身」(エビフライ)
「カルビの煙」(焼肉)

本当に、美味しそうでたまらない。

直接の味覚だけでなく
調理される過程、音、匂い。
そんなものをさりげなく、かつ丁寧に文章にしてあるので
本当にお腹が空きます。

それ以外にも登場人物の背景に
舞台である新橋であったり、戦争というものが
織り込まれていて

目頭が熱くなったり
色々と考えさせられたり
本当に楽しめる短編集でした。

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宇宙兄弟 5巻

宇宙兄弟 5 (5) (モーニングKC)宇宙兄弟 5 (5) (モーニングKC)
(2009/03/23)
小山 宙哉

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宇宙兄弟 5巻」(感想
(著)小山 宙哉

閉鎖環境での二週間を過ごす
三次試験終了。

それぞれの候補者の背景が
より掘り下げられているのが良かった。

それぞれの宇宙に対する思い。

今回、しみじみと「いいなぁ」と思ってしまいました。

自分はどうしても、主人公の六太に
“おもしろいんだけど、あまり感情移入ができなかった”ので
この作品に対する評価もそこまでは高くなかったのですが
脇の登場人物たちがこれだけ良いと
やっぱり、面白いです。

今巻中盤から弟、日々人も憧れの存在から
一人の人間として登場してきます。

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ささめきこと 4巻

ささめきこと 4巻 (MFコミックス アライブシリーズ)ささめきこと 4巻 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2009/03/23)
いけだたかし

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ささめきこと 4巻」(感想
(著)いけだ たかし

季節感を重視した表紙は今回も健在。

ただ肝心のストーリーの方がちょっと微妙・・・

諸般の(オトナの)事情で引き伸ばされている感じも
しないではありません。

揺れ動く感情なんかを描くのはこんなに上手いのに

それ以外の部分、特に脇を固める人間などが
パターンというのか単なる役柄でしかなくって
興醒めするというのか。

正直、かなりもったいない感じがします。

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聖☆お兄さん 3巻

聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC)聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC)
(2009/03/23)
中村 光

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聖☆おにいさん 3巻」(感想
(著)中村 光 

仏陀とキリストの二人が織り成す
下界(立川)での暮らし 第3巻は立川を離れて・・・

いやー。
今回は本当に面白かった。

個人的には2巻ではゆるい笑いだったので
3巻目は買うのをためらっていたのですが・・・

ごめんなさい。

今回はツボに入りまくりでした。

“バベられる”とか
“7つのラッパ”
”リクルートのCMに出る”
“ディーバダッタ級(なんなの この弟子ー!!)”

などなど笑えるネタが
満載でした。

できれば手塚治虫の『ブッダ』を
読んだ後に読まれることをオススメします。

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シグルイ 12巻

シグルイ 12 (12) (チャンピオンREDコミックス)シグルイ 12 (12) (チャンピオンREDコミックス)
(2009/03/19)
南條 範夫山口 貴由

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シグルイ 12巻」(感想
(原作)南條 範夫 (漫画)山口 貴由

今回は特に大きな進展らしきものはありませんでした。

藤木源之助といくの関係であったり
伊良子清玄の骨子術をどこで得たかいう
これで、二人の過去のほとんどが明らかになった感じがします。

今回の目玉としては
いくと三重の二人の女。

岩本虎眼という尋常ならざる男の妾と娘であり
伊良子清玄というこれまた別種の男に惹かれ
人生を変えられた者同士の対峙です。

そこで、やぱり、いくも
単なるヒロインではなく

“虎”の血を引くものとして
“この日、生まれ出でた怪物”の一匹として
その本性を垣間見せます。

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弑逆契約者ファウスツ 2巻

弑逆契約者ファウスツ 2 (2) (少年マガジンコミックス)弑逆契約者ファウスツ 2 (2) (少年マガジンコミックス)
(2009/03/17)
星野 泰視

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弑逆契約者ファウスツ 2巻」(感想
(著)星野 泰視

悪魔病院(笑) 2巻です。

デザインもさることながら
純粋に絵が上手くなったなぁ・・・と
ある瞬間を止めた絵で
逆に動きを感じさせるあたりなんかは感心してしまいます。

単行本内オリジナルの数枚のカットも
丁寧に書かれているため
作品の暗さや怖さを損なわないで
ギャグにしている変な面白さがあります。

健康な体を求めるために
次々と他人の体に入り込んでいく博人。

周りにいる人間が自分と同じような病人だったり
老人だったりするので
(結果的にどんどん彼らは死んでいくのですが・・・)

これも、ある意味、喜劇であり、悲劇ですね。

(個人的に)お気に入りだったヤジット。
主人公と博人の両方をけしかけるあたりは
やっぱり悪魔らしくていいですね。

黒犬のクロもお約束通りになってくれまして
ここら辺は安心して楽しめます。

ただ、“黙”の字から“黒犬”を導きだす(?)のには
思わず「おおっ!」となってしまいました。

さて、悪魔病院(笑)編もあと、数話で完結し
ようやくタイトルも意味も明らかになります。

ただ、掲載誌の方では、巻末が定位置なりつつあるので
何とか、順位が上がって欲しいです。

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おれはキャプテン 19巻

おれはキャプテン 19 (19) (少年マガジンコミックス)おれはキャプテン 19 (19) (少年マガジンコミックス)
(2009/03/17)
コージィ城倉

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おれはキャプテン 19巻」(感想
(著)コージィ城倉

以前に
“もう、試合展開よりも
著者の考える様々な野球観を知るために読んでいる気がしますが・・・”

と書きましたが
今回もそんな感じです。

今度は準々決勝戦。
相手は東東京代表の栄光城学園。
興味のなかったカズマサは
かつて、中学時代に戦った清原雅数の言葉により
甲子園二回優勝経験のある名監督・郡司の「郡司野球」に通じるかどうか
「実験」をしてみたくなるのだが・・・

主人公がチームの勝利に執着してないところが
新鮮で、通常のマンガであれば
主人公たちが負けて欲しくないと思うのですが

この作品では
主人公たちはどういう相手に
どういう野球観を有したチームもしくは監督・選手に敗北するのか。
今はそれが楽しみですらあります。

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MW(ムウ) 全3巻

MW(ムウ) (1) (手塚治虫漫画全集 (301))MW(ムウ) (1) (手塚治虫漫画全集 (301))
(1993/01)
手塚 治虫

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MW(ムウ) (2) (手塚治虫漫画全集 (302))MW(ムウ) (2) (手塚治虫漫画全集 (302))
(1993/02)
手塚 治虫

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MW(ムウ) (3) (手塚治虫漫画全集 (303))MW(ムウ) (3) (手塚治虫漫画全集 (303))
(1993/03)
手塚 治虫

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MW(ムウ)全3巻」(感想
(著)手塚 治虫

優秀な銀行員として働く、結城美知夫には裏の顔があった。
楽しむように平然と誘拐、殺人を繰り返す彼には
もう一つ大きな目的があった。

はじめて読んだのは中学生の頃ですから
およそ、20年程前のことになります。

『MW(ムウ)』という謎のタイトルに惹かれて

(ムー大陸なんかが関係しているような
超能力ものか何かかと思って読んでみたのですが・・・)

凄まじい衝撃を受けたことを憶えています。

まず手塚治虫がこんな作品を描くなんて
想像もつきませんでした。

(話の重要な部分でもある同性愛についても
マンガとして初めて目にしたように有様で
そちらのショックもありました・・・)

まず、主人公の結城のキャラクターが特異です。

多くのピカレスクものの主人公が欲求する
金や権力や女が目的ではありませんし

多数の殺人を犯すのですが
快楽殺人者というわけでもありません。

最初の段階から逸脱しています。

外見も美形と作中で何度も言及されてはいるのですが
読者が(男女問わずに)生理的嫌悪感を持つように
あえて、狙っているかのような描写が続きます。

男女問わず虜にするその有様は
手塚治虫のキャラクター(アトムやサファイヤ王子)の持つ
不思議な両性具有的な魅力を
現代に落としこんでみたような感じすら受けます。

(『人間昆虫記』の十村十枝子からの一歩進んだ形とも取れます)

最後に彼の最終的な目標が明らかになるのですが
その動機も本当に驚きます。

ラストもかなり、好きなのですが

何より凄いのは
最後のあとがきで
ここまですごい作品を描いておきながら満足をしていない
手塚治虫という漫画家の自作品に対するハードルの高さ。
言い換えれば、欲望の強さに圧倒されます。

“従来の手塚カラーを打ち破り、
あっけにとられるようなピカレスクドラマを書いてみたいと思って、
この物語の構想を立てた。
 ありとあらえる社会悪―暴力、裏切り、強姦、獣欲、付和雷同、無為無策・・・・・、
とりわけ政治悪を最高の悪徳として描いてみたかった。
が、今となって遺憾千万なのは、すべて描ききれないまま完結させてしまった、
自らの悪筆に対してである・・・・・。”

この作品とあとがきを読んでから
手塚治虫に対する印象が(他人から聞かされていた)
「漫画の神様」とかいう単純なものから

自己の作品に対する凄まじい欲望をもった
ストーリー漫画・アニメを一つのジャンルに押し上げた
稀有な、欲望の塊。
いわば、「漫画の化物」であったような気が
個人的にはしています。

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はじめの一歩 87巻

はじめの一歩 87 (87) (少年マガジンコミックス)はじめの一歩 87 (87) (少年マガジンコミックス)
(2009/03/17)
森川 ジョージ

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はじめの一歩 87巻」(感想
(著)森川 ジョージ

宮田VSランディー戦中盤。

まぁ、本誌ではようやく決着をしましたが・・・
あの結果なので
正直、テンション下がる。

ラストの理屈がわかんないし・・・。

気合入れて読んでいた分
正直、失望がでかいなぁ。

この巻も、いつもの宮田戦の展開です。

何回読んでも
カウンターがイマイチ効かない理由が???
これでいいのか。

この試合のお陰で
「やっぱり、宮田くんはすごい」って
逆に思えなくなってきた。

この表紙も今回の内容にはそぐわないような気がします。

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へうげもの 8服

へうげもの 8服 (8) (モーニングKC)へうげもの 8服 (8) (モーニングKC)
(2009/02/23)
山田 芳裕

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へうげもの 8服」 (感想
(著)山田 芳裕  

いよいよ、今巻で対立と
そして、別離が明確になった
秀吉と利休。

家康から明智光秀の辞世の句を聴き
衝撃を受ける利休。

それが最後に繋がっていく展開は見事です。

そんな重い展開が
続いていく本編を吹き飛ばしてくれる
主人公である古田織部と伊達正宗の
“伊達芝居”も見所です。

あと、各話のサブタイトルのセンスも
Ascenseur Pour L'Echafaud/ Miles Davis
「死刑台のエレベーター」から→「死刑台的階梯」

The Man Who Sold the World/David Bowie
「世界を売った男」→から「「世界」を割った男」
と話の内容にしっかりマッチしています。

その他のダジャレみたいのも
かなり個人的には好きです(笑)。

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阿房列車 1号

阿房列車 1号 (IKKI COMIX)阿房列車 1号 (IKKI COMIX)
(2009/02/24)
内田 百間一條 裕子

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阿房列車 1号」(感想
(原作)内田 百
(漫画)一条 裕子

百先生の作品ががまさかの漫画化。

昭和二十五年秋、
特別急行「はと」で大阪へ(用もなく)

「なんにも用事はないけれど、汽車に乗って大阪に行って来ようと思う」
この一言に集約されるように
普通の紀行文とはちがう、百先生の言動には笑わされることしきりです。


第一阿房列車 (新潮文庫)第一阿房列車 (新潮文庫)
(2003/04)
内田 百けん

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第二阿房列車 (新潮文庫)第二阿房列車 (新潮文庫)
(2003/10)
内田 百〓@6BE1@

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第三阿房列車 (新潮文庫)第三阿房列車 (新潮文庫)
(2004/06)
内田 百〓@6BE1@

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湖底のまつり

湖底のまつり (創元推理文庫)湖底のまつり (創元推理文庫)
(1994/06)
泡坂 妻夫

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湖底のまつり」(感想
(著)泡坂 妻夫

旅先の山間の村で、香島紀子は増水した川に流される。
間一髪、投げられたロープに縋り救助され
その夜、助けてくれた若者と一夜を共にするのだが
彼の姿は消えていた。

翌朝、祭で賑わう神社で彼の消息を捜すのだが・・・・

こちらも再読。
『秋期限定栗きんとん事件』の折込み広告で
泡坂 妻夫氏が亡くなられたことを知り
正直、ショックです。

ご冥福をお祈りいたします。

自分はあまり推理小説のきちんとした読み手ではないのですが
大学生の頃に読んだこの作品は
予備知識なく読んで、驚いた記憶があります。

再読して
改めて、細かなところの技巧に納得したり
鮮やかに浮かぶ祭りのきらびやかさと妖しさに
うっとりとしてしまいました。

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悪夢の五日間

悪夢の五日間 (1967年) (創元推理文庫)悪夢の五日間 (1967年) (創元推理文庫)
(1967)
フレドリック・ブラウン

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悪夢の五日間」(感想
(著)フレドリック・ブラウン
(訳)向後 英一

奥さんの無事な顔が見たければ、
百ドル以下の目印のついていない札で二万五千ドルを
五日以内に準備しておくこと――
帰宅したばかりのジョンソンが見つけたのは、
タイプライターにはさんであった誘拐犯からの身代金請求の手紙だった。
つい最近の誘拐事件では、人質の人妻が殺されているのだ。
必死の思いで金策に駆け回り、期限の五日目を迎える。そこに掛かってきた一通の電話・・・・。

これも再読。
携帯電話の発達はこういった“誘拐物”も
かなり制限してしまうものだと思うのです・・・

現代では成立しない内容ではあるのですが
最後の終わり方はいつ読んでもニヤリとさせられます。

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ちはやふる 4巻

ちはやふる 4 (Be・Loveコミックス) (Be・Loveコミックス)ちはやふる 4 (Be・Loveコミックス) (Be・Loveコミックス)
(2009/03/13)
末次 由紀

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ちはやふる 4巻」(感想
(著)末次 由紀

『ちはやふる』4巻です。
まずは、表紙の緑にも驚きますが

展開の速さにも驚いてしまいます。

部活動マンガとしてもきちんと読ませてくれますし
存在だけは口にされていた最強の“クイーン”もいよいよ登場します。

それ以外にも
目頭が熱くなる箇所が多くて
困ってしまいます。
(ネタバレになるため反転)
両親の娘に対する愛情であったり
新の過去であったり
特に最後は『スラムダンク』の三井の名シーンを彷彿とさせます。


4コマも楽しんで描いているのが伝わってきますが

個人的には近江神宮でも奇跡を祈らない姿勢が
潔さと自信を感じさせて
神様に祈るということがどういうことなのか
しばし、考えさせられました。

次巻予告もかなり期待してしまう描写があるので
早くも次巻が待ち遠しいですね。

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坂道のアポロン 3巻

坂道のアポロン 3 (フラワーコミックス)坂道のアポロン 3 (フラワーコミックス)
(2009/03/10)
小玉 ユキ

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坂道のアポロン 3巻」(感想
(著)小玉 ユキ

(よく考えれば)定番の話なんだけども
それでも、不思議な魅力があります。

著者自ら語っているように
今ではファンタジーの世界に属するかもしれない
まっすぐさ。

主人公たちの屈折も(おかしな言い方になりますが)まっすぐで
気持ちが良い。

友人に対する複雑な感情。

自分の持っているものに価値を見出せず
他者がもっているものがきらめいて見える。

そんなその時期にとっては
とても大きな出来事を丁寧に、丁寧に
書いているところに好感が持てます。

60年代の長崎が舞台というと
どうしても村上龍の『69』を
思いだしてしまいますが・・・・

(もしかするとこれから、学生運動と関係してくるかもしれませんが)

牧歌的でありながらも
どこか切ない今のままで続いてもらいたいです。

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わらの女

わらの女 (創元推理文庫 M ア 5-1)わらの女 (創元推理文庫 M ア 5-1)
(1964/08)
カトリーヌ・アルレー

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わらの女」(感想
(著)カトリーヌ・アルレー
(訳)安堂信也

孤独なヒルデガルデの目に留まった新聞広告。

「当方、莫大ナ資産アリ、良縁求ム。
ナルベクはんぶるぐ出身ノ未婚ノ方ヲ望ム。
世間ヲ知リ、家族係累ナク、
ゼイタクナ暮ラシニ適シ、旅行の好キナコト。
感傷的おーるどみす、暗愚ナ人形ハオ断ワリ」

その甘美な内容に惹かれ
億万長者の妻になろうとする決心する彼女。

知らぬ間に
この時、すでに一つの計画に組み込まれつつあったのだった・・・

再読。
やっぱり、繰り返し読むことのできる本というのは
面白さの一つのバロメーターだと思います。

最初のときの主人公に同化して
ハラハラして読む楽しみと
結末を知って読む楽しみ。

女性の著者だからこそ書ける(書いて納得のいく)
主人公のヒルデガルデの率直さ。

今読んでも驚きなのに、当時としては
なかなか、勇気がいることだったと思います。

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秋期限定栗きんとん事件 下

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
(2009/03/05)
米澤 穂信

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秋期限定栗きんとん事件 下」(感想
(著)米澤 穂信

<小市民>シリーズ3作目、下巻です。

連続放火の法則性を発見した新聞部部長・瓜野は
自らの手で犯人を捕まえるべく新入部員を鼓舞し張り込みを開始する。

面白かった。

やられた。というか
見事に著者の術中にはまった感じです。(笑)

具体的なことは控えますが
今回、堂島健吾が小鳩君に向かって言った一言や
後半での(今回は)栗きんとんの作り方にからめて話す言葉など
シリーズそのものの根底の部分が変わってきているのを
感じます。

今回は高校三年の夏から秋まで

それにしても、小佐内ゆき・・・
心底、怖いキャラクターです。
そこいらの“病んでるキャラクター”よりも
はるかにタチが悪いです。

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羅生門・鼻

羅生門・鼻 (新潮文庫)羅生門・鼻 (新潮文庫)
(2000)
芥川 龍之介

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羅生門・鼻」(感想
(著)芥川 龍之介

再読。

小学六年生の時に、
家にあった“新潮文庫の100冊”の中の一冊としてを読んだのが
最初だったと思います。

やっぱり、「羅生門」の最後はかっこいい。

外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。
“黒洞々”=こくとうとう。

羅生門の上に灯った“濁った黄色い”光と洞窟の奥のような闇。
その対比と結びの一文。

北村薫の『六つの宮の姫君』でも言及されていましたが
結びの一文も

“「盗人になるよりほかに仕方がない」と云う事を、
積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。”

勇気のない下人のその後を具体的に記した
二つの終わり方よりも

本当に、“黒洞々たる夜”に飲み込まれ
(読者の前からも)かき消されたような
現在の終わり方が個人的には好きです。

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任侠沈没 全3巻

任侠沈没 (1) (ニチブンコミックス)任侠沈没 (1) (ニチブンコミックス)
(2007/06/19)
山口 正人

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任侠沈没 (2) (ニチブンコミックス)任侠沈没 (2) (ニチブンコミックス)
(2007/08/09)
山口 正人

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任侠沈没 (3) (ニチブンコミックス)任侠沈没 (3) (ニチブンコミックス)
(2007/10/09)
山口 正人

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任侠沈没 全3巻」(感想
(著)山口 正人

リンクを貼らせていただいている
「なめくじ長屋奇考録」げきがうるふ様ご推薦の「任侠沈没」を
ようやく、本屋で発見し一気に読了しました。

いやー。
すごいの一言です。

「邪魔する奴は
隕石だろうとなんだろうとぶった斬る!」
※実際にぶった斬ることができます。
第一話のこのセリフが全てを物語っております。

詳しい事は省きますが
いい意味で感情移入ができないキャラクターたちが
最初から最後までぼぼ、同じテンションで
突き進んでいく感じがスゴイです。

特に、最終話の衝撃は半端なものではなく
頭がぐるぐるします。

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日本沈没 15巻

日本沈没 15 (ビッグコミックス)日本沈没 15 (ビッグコミックス)
(2009/02/27)
一色 登希彦

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日本沈没 15巻」(感想
(原作)小松 左京 (著)一色 登希彦

最終巻です。

・・・うーん。

正直言って、悪くはないけど、期待していたほどではない
というのが率直なところです。

もう15巻かけて紡いできた物語の
最後の最後になって、物語の勢いを止めてしまう描写があるので
作中でもそれは?と著者自らツッこんでいるのですが

醒めてしまったというのか。
かなり、ここまで入れ込んできた人間としては
辛いものがありました。

それも、遊びではなく、一つのことを表現・説明するために
必要なことなのかも知れませんが
もっと別のやり方があった気がしてなりません。

・・・うーん。

基本的な登場人物のエピソードの終わらせ方としては
『からくりサーカス』の最終回(鳴海やしろがね)を思い起こさせる
終わり方というか

大オチ(あえて言わせてもらえれば)に関しても
『ワールド・イズ・マイン』の最終話を読んだ時のような
衝撃というのか。

(あれよりはマシといえばマシではあるのですが・・・)

こういう展開に持っていくのであれば
もう少しやりようがあった気がします・・・

読み終わったあとは
『果てしなき流れの果てに』が読みたくなりましたが。

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夏期限定トロピカルパフェ事件

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
(2006/04/11)
米澤 穂信

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夏期限定トロピカルパフェト事件」(感想
(著)米澤 穂信

<小市民>シリーズ第2作。
再読。

序章 まるで綿菓子のよう
現在テスト準備期間中 
七月。控えるテストは一学期末考査。
(高校二年の夏)

主人公の一人である小鳩君は夏祭りに出かけます。

そこの夜店でクラスメートを、見かけたときの対応が
人間関係に冷淡なわけではないと断りをいれながらも
心を開かない人間性が読者には提示されます。

(同様の描写がコミックス版の新作「小市民の休日」でも
第3作『秋期限定栗きんとん事件』でも繰り返されます)

小佐内さんの登場。
狐面のお面をもち、昔のクラスメートから顔を隠す。

彼女の性格を表した文章を引用すると

小佐内さんは、甘いものを二番目に愛している。
甘いもののためなら、体力と資金の許す限りどこまでも行く。
・・・・そして、そんな小佐内さんが一番愛しているものは、実は「復讐」だったりする。

 見かけは可愛らしいけれど、彼女はカウンターパンチャーのようだ。
より強く殴り返すために、誰かが殴ってくれるのを待っていた。
その性格、『狼』である自分を、小佐内さんは封じ込めようとしている。

時間の経過を表す記述もあります。

・・・・・去年の春から夏にかけてぼくと小佐内さん鷹羽中学は結果的に、有印公文書偽造の犯罪を暴いた。
そのためかどうかわからないけれど、五人の人間が逮捕された。
(中略)その反省の上に立ち、ぼくたちはその夏以降、ごく大人しい一年を送ってきた。

これで前作『春期限定いちごタルト事件』が高校一年の春から夏にかけて
であり、それ以降は大人しく小市民を目指していた事がわかります。

そして、小佐内さんの行動から
「相手には見られたくないけど、こっちは見たい」相手が夜店がいることがわかります。

そして最後のセリフ
「わたしね。・・・何だか、素敵な予感がしてるの!」
その笑顔に、ぼくも笑って応える。
夏休みに、素敵な予感か。

最後まで読んで、読み返すと
すでにこの段階で二重の意味が込められていることに気がつかされます。

第一章 シャルロットだけはぼくのもの。

まず、開始早々に驚かされる仕掛けがしてあります。

高校二年の夏休みと <小佐内スイーツセレクション・夏>開始。
すでにこの表の中で<桜庵>や<ハンプティ・ダンプティ>
<アールグレイ2>などのお店が列記されています。

同著者の『クドリャフカの順番』でもありましたが
こういった表を作るのが得意(好き)なんですね。

電話を受けている相手。

ケーキのお味は実は副次的なことなのだけど。

この後の展開や次作『秋期限定栗きんとん事件』でも繰り返し表現されますが
小佐内さんの『狼』と同じく小鳩君の『狐』
 
 一方ぼくが改めなければならないのは、生まれつき、余計なことに口を挟んでしまう性格。
岡目八目よろしく人のやっていることに横から口を出し、よせばいいのに知恵を働かせ知った風なことを言って、結局多くの人に嫌な思いをさせた。

この『狐』をこそ、ぼくは「小市民」概念によってねじ伏せなければならない。

この章では端的に“知恵試し”の相手を同志である小佐内さんに仕掛けます。

最後の小佐内さんの謎解きそしてセリフによって
読者にも小佐内さんが小鳩君と同等の知恵を有していることと
小鳩君の『狐』の業の深さが垣間見ることができます。

第二章 シェイク・ハーフ

カウンターにロックというかヒッピー風の人。
堂島健吾登場。

小鳩君と小佐内さんが一緒だった鷹羽中学で
中三の春に補導された女子ばかりの薬物乱用グループ。
そのグループのリーダー石和馳美。 補導され保護観察になった。

川俣 さなえ (船戸高校二年)
その妹 かすみ 堂島健吾との関係。

堂島健吾が残した“半”のメモの謎を解くことに。

そこでの小鳩君の行動。
謎を前にして(喜びながら)探偵的行為に望む姿。

事の真意をつかむには思考を散らすのだ。

どうして彼女は、ぼくが謎を解いた瞬間に、あんなに嬉しかったのだろう。

第三章 激辛大盛

補導されたリーダー石和の性格 川俣をレンチで殴ろうとした。

第四章 おいで、キャンディーをあげる

「これがこの夏の思い出の、集大成なんだから」

三章と同じ日 23時

8月18日午後11時20分頃
石和馳美は川俣さなえから連絡をうけた。
川俣は石和に翌19日の小佐内ゆきの行動を伝えた。

小佐内の母登場。

小鳩君との会話で

中学時代の小佐内さんについて訊いてくれれば、いくつか話せることもあったのに。

母親は娘の本性には気がついていないことがわかる。

8月19日午後十二時五十分頃
木良市本吉町三夜通りで待ち伏せしていた石和たち三人は拉致し、連れ去った。

高揚する小鳩。
グループの一人 北条智子。
運転席に北条 後部座席に三人が座った。小佐内は中央。
今回の計画に参加しなかった川俣に不満。

五人(北条・上野・早田・林・石和)
堂島は左手の指を怪我し全治三日。

今回に限って寛大な理由。

終章 スイート・メモリー

謎解き
内通者を持たせていたことが明らかに。
<小市民>の関係解消。

今回は高校二年一学期から夏休みまで。

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アイシールド21 34巻

アイシールド21 34 (34) (ジャンプコミックス)アイシールド21 34 (34) (ジャンプコミックス)
(2009/03/04)
稲垣 理一郎

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アイシールド21 34巻」(感想
(原作)稲垣 理一郎 (漫画)村田 雄介

クリスマスボウル決着。

主人公が念願を果たしたのに・・・
この面白くなさ。

再三再四、言っていることですが
物語の旬を過ぎてしまった感が否めません。

あとは、逆転の構図に飽きてしまった。
単純にそれにつきます。

何回、逆転勝利を繰り返せばいいのか。

(これは『はじめの一歩』にも言えることなんですが)
さすがにここまでくると・・・・・・
読者としては飽きてきます。

あとは、アメフトのルールを正確に理解してはいない人間が
いうのもあれですが。

本当にこんなルールなのか。
よくわかりません。

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バクマン。2巻

バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)
(2009/03/04)
大場 つぐみ小畑 健

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バクマン。2巻」(感想
(原作)大場 つぐみ
(漫画)小畑 健

真城最高(サイコー)と高木秋人(シュージン)
初めての合作マンガが完成し、ジャンプ編集部へ原稿を持ち込む。
緊張する二人をよそに現われた編集・服部は、
そのマンガをさらっと読み上げてしまう。
果たして彼らに下された評価とは!?

このマンガの面白さは
2巻になっても変わらず
むしろ、増してきてる印象があります。

今回はマンガを描く側の視点だけでなく
マンガを作る側の視点も入ってきて

それも、架空の雑誌ではなく
掲載誌である少年ジャンプに設定した事で

編集部の組織であったり
編集者の内心の部分にまで触れ
ほめ方、欠点の指摘の仕方
期待できる新人の囲い込み、年棒制度
読者アンケートにまで語られ

「ここまで、書いていいのか」という
(我ながらよくわからない)緊張を
しながら読んでしまいました。

主人公二人のバランスの悪さも魅力で。

持ち込みをしている状態でも、
逆にこの編集者はあたりなのか外れなのかと
品定め!をしている図太さを
持っているかと思えば

好きな女の子にはメールも出来ない
ロマンチックさも併せ持ったりする

その年代特有の傲慢さと繊細さを
よく描けるな~と感心してしまいます。

1巻で結構な言われようだった才女
“岩瀬さん”の扱いが変わっていたことにも
驚きました(笑)が

話の展開としても緩急をつけるのが
うまいというのか

きちんと(わかりやすい)ライバルとして
同年代の天才マンガ家が登場するかと思えば

ストーリーの起伏になりそうな
“川口たろう”の甥であることは
あっさりと見抜か(処理)されたり

マンガを描くという地味な題材を
面白く見せるために
主人公たちと同じように
苦心しているのが感じられます。

それ以外でも
編集者が口にする
「新連載があんなにすぐには終わらないだろ」
という一言であったり

“川口たろう”の
アンケートのことであったり
戦力外通告をうけた回想シーンは
本当に味わってきた人間にしか口にできない言葉の重みが
あるように感じます。

最後に、前巻でも“夕日に向かって走る”描写がありましたが
ある種の様式美というのか

今回は『まんが道』や『G戦場へブンズドア』を
彷彿とさせるラストにもニヤリとしてしまいました。

やっぱり、マンガ家を目指す主人公たちは
自分を戒めたり、やり直すときはこうでないと。

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周辺雑記

個人的なことで、恐縮なんですが
今日は、友人の大事な試験の日です。

メールを見る限り
本人も(程よい緊張を持って)
良い感じですので
おそらくは、心配はいらないのですが。

自分の方がどうも落ち着きません(笑)。

(自分よりも、頑張っている人間に
頑張れというのはおこがましいかぎりではあるのですが)

頑張って、望みをかなえて欲しいです。

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春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
(2004/12/18)
米澤 穂信

商品詳細を見る

春期限定いちごタルト事件」(感想
(著)米澤 穂信

<小市民>シリーズ第1作。
再読。

正直いって、最初に読んだときは
タイトルと表紙はインパクトがありましたが
“日常の謎”としても
飛び抜けて面白いという訳ではなかったように思います。

今回、コミックス化された作品と第3作を読んだ後に
読み返してみて
はじめてピントが合うというのか
不思議な感覚がありました。

今回では船戸高校合格から高校一年の春まで

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春期限定 いちごタルト事件 下

春期限定いちごタルト事件 後(Gファンタジーコミックス)春期限定いちごタルト事件 後(Gファンタジーコミックス)
(2009/02/27)
米澤 穂信

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春期限定いちごタルト事件 下(Gファンタジーコミックス)
感想
(原作)米澤 穂信 (作画)饅頭屋 餡子

<小市民>シリーズ1作目のコミカライズ下巻です。

表紙の前に出てきている
小佐内さんが狐面、小鳩君がオオカミのマペットらしきもの
を持っていることに気が付きました。
(芸が細かいですね)

これは2作目の『夏期限定トロピカルパフェ事件』の
序章で登場した狐面かもしれませんね。

今回も、きっちりとした絵で楽しませていただきました。

絵で表現する事によって小佐内さんの“狼”ぶりが
引き立つ、引き立つ。

書き下ろしの“小市民の休日”を加えることにより
小鳩君のクラスメートとの関係が強調され
『栗きんとん事件』で登場するパノラマ・アイランドが登場します。

正直、この名前のつくショッピングモールには
あまり行きたくありません(笑)・・・

小説では明かされなかった
(あれだけのスイーツを食し、あれだけの服装を購入する)
小佐内さんの資金源がなんであるかという説明と
同時に彼女の性格の強調も行われます。

あと、前巻に引き続き原作者のあとがきも
ミステリ作家としてどう“探偵”を扱っていくのか
前巻とは違った探偵論ともいえる内容が興味深かったです。

前回でも、「タルトがぬすまれた歌」で楽しませていただきましたが
今回は「職業としての小市民」が記されています
元ネタはこちら
      ↓
『職業としての学問』(P54)
職業としての学問 (岩波文庫)職業としての学問 (岩波文庫)
(1980/01)
マックス ウェーバー

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芸が細かいというのか・・・
よく思いつくなぁと感心してしまいます。

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秋期限定栗きんとん事件 上

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
(2009/02)
米澤 穂信

商品詳細を見る

秋期限定栗きんとん事件 上」(感想
(著)米澤 穂信

<小市民>シリーズ3作目です。

シリーズ初の上下巻となります。

てっきり、“いちごタルト”→“トロピカルパフェ”ときていたので
次も、洋菓子と思わせて“栗きんとん”。
まず、そこにやられてしまった感がありますが(笑)

それ以外にも、帯の段階でかなり心惹かれ
この巻の終わりの強い“引き”で
ますます次巻が読みたくなります。

おそらくは本題の(候補)であった
“マロングラッセ”についても

今回はその製法にからめて
重要な読み手を驚かせるセリフが
ある人物からさらりと語られます。

読み終えて、かなり怖い文章でした・・・

そして、その人物が甘いものを好む理由も
淡々と語られるがゆえに
より一層インパクト与えられます。

話の内容にはあえてここでは具体的には触れませんが

タイトルである“秋期限定の栗きんとん”が
主人公たちの高校三年生の秋であることが
提示されているので

上巻の最後の章・第三章“とまどう春”が
高校三年の春であることを考えると

下巻では夏の章があり
おそらくは解決編の秋まで
展開するのではと予測されます。

とするとおそらく最終巻は(高校三年時の冬を舞台にした)
“冬期限定○○事件”となる可能性が高いように思えます。

同作品第一作『春期限定いちごタルト事件』の
コミックスのあとがきで著者に提示された
<小市民>であることを望みながらも
<放逐された名探偵>でもある彼らは
日常に埋没することができません。

登場人物のひとりが
自分たちの本質が狐、もうひとりが狼であると
いみじくも言ったように

『儚き羊の晩餐』や『犬はどこだ』や『インシテミル』
『ボトルネック』でもみせたように
この著者の本質も
それ以上に苦く、業の深いものかもしれません。
          ↑
(勝手なことを書いてますが・・・)

この作品のタイトルだけでなく
爽やかな青春ミステリー作家というものも
この著者にとっては
自分を囲う“シロップ”なのかもしれません。

なにはともあれ
来月刊行予定の下巻に期待です!

今回は高校二年の秋から高校三年の春まで

あとは自分の思いつくまま、備忘録として書いていきますが
未読の方の為に一応、反転せいておきます。


開始時のクラス

2年A組 小鳩常悟朗
2年A組 仲丸十希子

2年C組 小佐内ゆき

<新聞部>
2年 (部長) 堂島健吾
2年C組    門地譲治
1年       瓜野高彦
1年      岸寛太
1年      五日市公也

1年      氷谷優人
1年      里村

まず、最初に仲丸さんは何故、小鳩君に近づいたのか?
“繊細な男が書いたような気がする文字のカード”
“もしかしたら肉筆で字を書くのに慣れた人”

なぜ、ジョーと呼びたがるのか?
新聞部にいるジョーと呼ぶ事のできる人間の存在。
三股の本命の大学生・・・・(仲丸さんの話に登場した大学生の存在)
本命から二股をかけたことを知られないためのダミー?

<桜庵>に行きたがらなかった理由?
もちろん、恋愛感情でということも考えられますが。

<桜庵>で隠れてバイトしているウェイトレスさん
船戸高校の子。
「化粧と制服で変わるんだな、と思って」

しかし、三股をされていたはずの小鳩君の方も酷い。
三股の情報を一切必要のない情報とあっさり言い切ってしまう。

(強がりなどではないことは前後の文脈からも明らか)
裏切られたとも感じないところに
小鳩君の彼女に対する感情の薄さが感じられます。

付き合っているにもかかわらず彼女の下の名前を思い出せない。

彼女とのデートで満員のバスの中
バスの座席を誰が降りるか降りないかという推理をしますが

ここでの目的と手段がすり替わる描写は
『夏期限定トロピカルパフェ事件』の
「シャルロットだけはぼくのもの」でも指摘されています。

彼にとっては推理をする事柄が存在する場合
他のことは副次的なものに変わってしまいます。

彼女の話しかける言葉に対してもおざなりな対応です。

そして彼女のことを

(推理した)思考の過程をわかってくれるだろうか。
「無理だよね」

・・・・うーん。明らかに下に見てますね。

淡々とひどいことを言っている感じもしますし
“ちょっと遊んでいる風な外見からは想像できないくらい、気立てのいい子だった”

小鳩君も自分で思っている以上に『狐』の本質は
変わっていないようです。

次にもう一人の<小市民>希望者。
小佐内さんに関しては
何故、新聞部に接触してきたのか?

何故、小佐内は最後に瓜野に笑いかけたのか?
(小佐内が一番好きなものは「復讐」・・・)

「そ、だから、他のひとがもう足跡をつけられないように ぜんぶ雪かきしちゃうの」

「おいたは、もうだめ」瓜野の行った“おいた”は何なのか?

何故、思い出にレシートを渡したのか?
(しおり・・・)

「堂島くんは、そう、頼りになる。便利なの」
  
このセリフだけでも十分ひどいとは思いますが・・・

放火事件の真相について

まず、瓜野の切り札はなにか。

(兄が消防士?防災計画以上のもの)
模倣犯と区別がつくもの。

放火犯の移動手段は。
自転車???・・・深夜に行動するとは限らない。
何故、金曜日の深夜なのか
(土曜日は学校がない) バス???

生活指導部 新田の転勤。

新聞部にいる内通者は 岸なのか、五日市なのか。

会議の間、携帯電話をいじっている岸なのか。
それとも、瓜野が部長になったのを教えた五日市なのか。

瓜野に放火事件の話を持ちかけてきた氷谷の存在。
「時間は限られている。幸運の女神には前髪しかない、か。
僕もそういった心づもりでいたほうがいいのかな」

時間が限られている?
妙に小佐内先輩を気にする描写。
生徒会で口止めされている情報をどうして知ったのか。

10月13日 葉前空き地 十月に刈った草 (JAの看板???)

11月10日 西森二丁目 西森第二児童公園 ごみ箱 通りがかった男性がみつけ

12月8日  小指一丁目 資材置き場 廃材一本(ただの板切れ?)

 1月12日  茜辺    放置自転車(サドル)

 2月9日  津野町三丁目 放置自動車 (北条のもの)
 
 3月15日 日の出町 バス停のベンチ 雑誌

やっぱり、最初の看板なのか草が焼けたのかわからない最初の事件と
12月の廃材?には何らかの関係があるようにも思えるのですが
生徒指導部にめちゃめちゃ怒られる理由も???

なくなった金槌。

道路標識についた傷跡。

どうしても1/3にバスで遭遇した女の子が
小佐内さんのように思えてしまうのですが・・・

檜町2丁目→東部事務所前→檜小学校→檜町4丁目→
檜町図書館→水道端→檜町6丁目→清碧女学院前→
南檜町2丁目→大河橋北→大河橋南→パノラマ・アイランド→
パノラマ・アイランド南→大黒門→柾目市役所前(市役所)

ボタンを押したのが檜町2丁目(降りなかった)
降りたのが檜町図書館。

檜町を勘違いをするにしても
檜町4丁目で降りるのであればわかるのだけど・・・

件の彼女は制服(ブレザー)を着ていますが
1月3日に制服を着ている理由?

文庫本としおり替わりのパス。
夏までは、自転車を多用していた小佐内さん。

“何かに気をとられていたか” 仲丸さんか小鳩君?

小鳩君は前作『夏期限定トロピカルパフェ』事件でも
小佐内さんの変装には気がつきませんでした。

あと、このバス停に待ち合わせに指定した
仲丸さんの知識は何を意味するのか。

クリスマスにビリヤード場にいたカップル。補導された。男は船戸高校生。
<パノラマ・アイランド>の電子レンジ万引き。
(1年?)E組のやつが事故にあった。

これらストーリーに絡んでくるのかどうか???

これは余談ですが
(堂島)部長の右手に絆創膏。
と瓜野の視点で語られるところがありますが

『夏期限定トロピカルパフェ事件では』
(堂島は石和のナイフで左手の指を切られており、病院に搬送)されて
いるんですが?
誤植かな?

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ハチワンダイバー 10巻

ハチワンダイバー 10 (10) (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 10 (10) (ヤングジャンプコミックス)
(2009/02/19)
柴田 ヨクサル

商品詳細を見る

ハチワンダイバー 10巻」(感想
(著)柴田 ヨクサル

本当に、以前も書きましたが

正直、良い時と悪い時のムラがあるというのか。
著者の勢いに凄く差が出やすいマンガです。

今回は“当たり”な巻でした。

周囲が敵だらけの状態で
まず、名乗りを上げていくところや
勝ち上がっていくシーンは
単純だけども、やっぱり面白い。

著者の投影とも取れる
文字山の再登場。

予想外な野望を語ってみせたり
自分と“仮面ライダー”を重ねるあたりが
なんともこの著者らしい。

前作『エアマスター』でも

「今の俺なら、仮面ライダーの関節だってぶっ壊せる」

というよくわかったようなわかんないことを言う

小西というサブミッション使いのことを思い出しました。

あとは鬼将会のバカなメイド論(?)も笑えました。

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PLUTO 7巻

PLUTO 7 (ビッグコミックス)PLUTO 7 (ビッグコミックス)
(2009/02/27)
浦沢 直樹

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PLUTO 7巻」(感想
(著)浦沢 直樹

エプシロンとプルートゥの対決。

色々と良いシーン、たとえば
“エプシロンの手”であったり
個人的には“ウランと天馬博士”の会話のシーンなどは
あるのですが・・・。

しかし、なんというか
最初のあの圧倒的なまでの勢いは
失われているような感じがして仕方ありません。

次巻が最終巻とのこと
全ての謎がきちんと解かれることを期待します。

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