借金取りの王子

借金取りの王子借金取りの王子
(2007/09)
垣根 涼介

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借金取りの王子」(感想
(著)垣根 涼介

リストラ請負人(クビ切り面接官)の
村上真介の仕事を描いた『君たちに明日はない』の続編です。
前作でも強い印象を残した
八つ年上の芹沢陽子との恋愛も順調だが
仕事は今回も一筋縄ではいかず・・・
五編収録。

今回、良かったのは
表題作でもある「借金取りの王子」
リストラ対象者 三浦宏明 三十歳。
消費者金融“フレンド”の渋谷一号店店長。
彼がタイトルでもある“借金取りの王子”
ではあるのですが、彼よりも

正直、名付け親でもある上司・池口のキャラクターが
群を抜いています。

短編でありながら驚かせるところは驚かせ
終わり方の余韻も素晴らしい。

前作で山本周五郎賞をとったのも
頷けるような人情譚になっています。

そして、「人にやさしく」
勿論、ブルーハーツのあの名曲からタイトルを取られた短編。
リストラ業だけなく人材派遣部門のチーフにもなった真介。

内容的にも、新たな展開が期待できますし
ある人間の存在が真介と陽子の関係に影響を起こしそうで
次作への期待がいやがおうでも高まります。
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眠れぬ真珠

眠れぬ真珠 (新潮文庫)眠れぬ真珠 (新潮文庫)
(2008/11/27)
石田 衣良

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眠れぬ真珠」感想
(著)石田 衣良

45歳の女性版画家の前に現われた17歳年下の青年。
最後の恋。

上手い。
更年期の描写であったり
(幻覚のあたりはなんとも?ですが)
自分の容姿の衰えを気にするところは
解説でも書かれているように
男性でよくここまで描けたなといった感じです。

この著者の作品を読むとき
片岡義男の著作を読むときの感覚に
少し似ている気がします。

自分と全く違う環境にいる主人公たち。
その場にいるように追体験できる
一服の清涼剤のような物語。

ただの気分転換だけでなく
どこか自分の中に残って
時折、読み返したくなる感じもよく似ています。

後半は恋愛物だけではなく
人生の秋を迎えた人間が、どのように変わっていくのか。
表現者としてどうあるべきか。
同著者の『赤と黒』後半部分を思い起こしました。

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宇宙兄弟 4巻

宇宙兄弟 4 (4) (モーニングKC)宇宙兄弟 4 (4) (モーニングKC)
(2008/12/22)
小山 宙哉

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宇宙兄弟 4巻」(感想
(著)小山 宙哉

幼き頃、一緒に宇宙飛行士になる夢を持った兄弟がいた。
それから時は流れ、
弟はその夢を実現していたが
兄は会社を首になり無職となっていた。

この物語は
その兄が夢を思い出し
弟との夢(約束)を果たそうとする物語である。

今巻では閉鎖状態での
選抜試験もいよいよ終盤を迎えます。

ストーリーとしては
ようやくエンジンがかかってきたようなところです。

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スコットランドヤード

Ravensburger スコットランドヤードRavensburger スコットランドヤード
()
不明

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スコットランドヤード」(感想

ロンドンの街を舞台に
怪盗Xと刑事たちの(スコットランドヤード)追いかけっこゲームです。

このゲームの大きな特徴として、初回のプレイヤーの位置が
刑事のみ明かされ、怪盗Xの場所は
刑事側には明かされません。

3ターンごとに姿を現し、また姿をくらまします。

(自らの場所を視線等で特定されないように
そのため、怪盗役のプレイヤーは専用の帽子を着用することになります)

手がかりになるのはその出現位置と
怪盗Xの使用した移動手段のみ

移動手段は当初に与えられた規定の枚数の移動カードを使い
刑事側は、タクシー・バス・地下鉄の三種類
怪盗Xのみ同上の三種類とテムズ川を船で移動することができます。

刑事たちは怪盗Xの動きを予測し
後半になってくると移動カードの消費が激しくなるため
=(移動手段が減るために)
連携して怪盗Xを追い詰めなければならない。

24時間(24回のターン)のうちで
追い詰めるか、逃げ切れるか。

最近の子供たちのお気に入りです。
帽子を被ることだけでも
非日常=怪盗Xになった気分がするので
とても嬉しいようです。

ゲーム大賞受賞作品だけあって
ボードの美しさ、面白さはかなりのものです。

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武士道シックスティーン

武士道シックスティーン武士道シックスティーン
(2007/07)
誉田 哲也

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武士道シックスティーン」(感想
(著)誉田 哲也

「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」
剣道エリート、剛の香織。

「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」
日舞から転身、柔の早苗。

相反するふたりが出会った。

さあ、始めよう。
わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。
(帯より)

剣道青春小説なのですが、一気読みでした。

この著者の話題となった
『ジウ―警視庁特殊犯捜査係 』の2巻までが
ものすごくおもしろくて
3巻で急速に失速してしまったので
結構、手に取るのに勇気が言ったのですが。

正統派ライバル物としても楽しく読めました。

兵法者を自認する女子高生・磯山香織のキャラクターは
「ねーよ」(笑)とか。
あと、最後もほんの少し無理がありましたが。
それらを差し引いても十分面白かった。

続編もあるみたいなので
楽しみです。

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ノラや

ノラや (中公文庫)ノラや (中公文庫)
(1997/01)
内田 百けん

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ノラや」(感想
(著)内田 百

こちらも再読。
家で育てながら、ある日いなくなってしまった野良猫のノラ。
居つきながらも病死をとげた迷い猫のクルツ。

その二匹の猫に対する深い愛情と悲しみ。
とくにノラに関しては
老百先生は制動が効かずに
新聞広告をだしてみたり
愛猫の姿を思い出して、泣いてばっかりいます。

それでいながら、文章には
不思議なおかしみまで生まれていて
なんともいえない味わいがあります。

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空飛ぶ馬

空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)空飛ぶ馬 (鮎川哲也と十三の謎)
(1989/03)
北村 薫

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空飛ぶ馬」(感想
(著)北村 薫

再読です。
どうしてもこの時期になると
この作品が読みたくなります。

<私>シリーズとも呼ばれる
この著者の人気シリーズの第一作目ですが
本当に瑞々しい。

「織部の霊」「砂糖合戦」
「胡桃の中の鳥」「赤頭巾」
「空飛ぶ馬」の五編収録。

日常の謎を
探偵役でもある落語家の円紫師匠が
解いていく短編集なのですが
主人公の<私>の成長物語の側面も併せ持っています。

今回はゆっくりと時間をかけて読んだのですが
改めて、一つ一つの言葉の選び方だけでなく
構成の上手さも改めて舌を巻きます。

日常に潜む悪意の描き方が凄かった「赤頭巾」のあとに
表題作でもある「空飛ぶ馬」が配置され
その内容とラストの美しさには毎回、心が洗われます。

文庫版はこちら
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1994/03)
北村 薫

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イキガミ 6巻

イキガミ 6―魂揺さぶる究極極限ドラマ (6) (ヤングサンデーコミックス)イキガミ 6―魂揺さぶる究極極限ドラマ (6) (ヤングサンデーコミックス)
(2008/11/28)
間瀬 元朗

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イキガミ 6巻」(感想
(著)間瀬 元朗

泣けなくてもいいじゃん。
帯に今、最も泣ける漫画と表示してありますが
正直そんな風に感じてしまいます。

最近、年のせいで涙腺がゆるくなってきている自分ですら
あえて、そんな風に書いてあるマンガは読みたくない気がします。

今回はネット難民を題材にとった「生きる紙」
主人公・藤本の立ち位置を明確に示した「曝かれた真実」二話収録。

前巻から引き続き“久保先生”との関係も変化していきます。
もう少し、引っ張ってもいい内容だと思いますが・・・
勿体ない気がします。

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竹中式 マトリクス勉強法

竹中式マトリクス勉強法竹中式マトリクス勉強法
(2008/10)
竹中 平蔵

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竹中式 マトリクス勉強法」(感想
(著)竹中 平蔵

やっぱり、勉強している人は違う・・・
学歴もさることながら
勉強しようとする意志。

飽きるほど暗記と基礎を繰り返せ。
“雑用ができること”こそが、どこに行っても使える汎用性の高いスキル
など平易な言葉で書かれた良書。

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バカボンド 29巻

バガボンド 29 (29) (モーニングKC)バガボンド 29 (29) (モーニングKC)
(2008/11/28)
井上 雄彦吉川 英治

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バカボンド 29巻」(感想
(著)井上 雄彦

“我執”

作中では
「俺とあんたとどちらが強い」
「勝ったのは俺だろう?」

と今まで武蔵を支えてきた
そんな強烈な気持ちを
これまた、“絵”として上手く表現できるなぁ
というのが
正直な感想です。

そして
同著者の別の作品『リアル』では
エゴとして
書かれてしまうことだと思うのですが

"戦う者なら――
まずは「俺こそが1番だ」という巨大なエゴありきだ

敗北や挫折や様々な経験で
いずれそれらは削られて
形を整えていくだろう

それが成熟ということ

逆はない

成熟してからはエゴは
身につかない

(中略)

エゴを早くに畳んでしまった者に

勝敗を決する最後のプレイは託せない”

戦う者=スポーツ選手ではなく
生死の境で、それを充足させてきた武蔵が
果たしてそれをどうするのか。

そして、『リアル』のように
社会で認知されているスポーツではなく

剣=人を殺す技術というもので
身を立ててきた武蔵が

「刀を鞘に納める」
言い換えれば
人の世の中という枠組みの中で
どう折り合っていくのか。

殺し合いの、憎しみの螺旋から
どのように相対するのか。

安易に答えの出ない問題です。

今回はそれに加えて師の一人である
“沢庵”もいまだ途上であるということが
表現されていて好感が持てました。

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19 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

はじめの一歩 86巻

はじめの一歩 86 (86) (少年マガジンコミックス)はじめの一歩 86 (86) (少年マガジンコミックス)
(2008/12/17)
森川 ジョージ

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はじめの一歩 86巻」(感想
(著)森川 ジョージ

表紙は前巻の表紙と併せて“一つの絵”になっています。
全然気がつきませんでした。

宮田VSランディー戦開幕。

ランディーのお父さんがカーロス・リベラだったとは!!(嘘)

試合には勝ったが、勝負には負けたとでも??
正直、こういった後付の(因縁)設定っているのかな・・・?

まぁ、試合そのものは
このマンガを読んでいる
ほとんどの人が予想できる展開です。

宮田、強いよなー。
(前半が)
いつものごとく。

ただ、ボクシングシーンの画面構成。
見せ方が尋常じゃないほど上手い。
スピード感やパンチの強さなどの表現が本当に凄い。

おそらく、ボクシングシーンを描いた回数を考えたら
日本で(おそらく世界でも)一番の著者だけのことはあります。

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作家の読書道

作家の読書道作家の読書道
(2005/10/12)
WEB本の雑誌

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作家の読書道」(感想
(著)WEB本の雑誌

あさのあつこ・伊坂幸太郎・石田衣良・岩井志麻子・歌野晶午

逢坂剛・大崎善生・小川洋子・奥田英朗・恩田陸・垣根涼介・角田光代

金城一紀・金原ひとみ・北方謙三・北村薫・椎名誠・戸梶圭太・長嶋有

貫井徳郎・東野圭吾・藤田宜永・本多孝好・みうらじゅん・村山由佳

森絵都・唯川恵・横山秀夫・吉田修一・綿矢りさ
(アイウエオ順)

30人の作家が語る自らの読書遍歴。
再読なんですが、やっぱり滅法おもしろい。

読んでいるとまた、読みたい本が増える困りものでもあります。

続編の『作家の読書道2』
『桜庭一樹読書日記』
(これも続編あり)

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つばき、時跳び

つばき、時跳びつばき、時跳び
(2006/10/19)
梶尾 真治

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つばき、時跳び」(感想
(著)梶尾 真治

あの『黄泉がえり』の作者が満を持して放つ究極のタイムトラベル・ロマンス!
150年の「時の壁」を超える恋の行方は?
(帯より)

いかにもこの著者らしい
時と愛情をテーマにした作品の一つ。

舞台のモデルとなる屋敷は
著者自身が現在住んでいるところらしく

地元に住んでいる人たちには
馴染みのある町並みや風景などが頻出するので

「ああ、あそこら辺ね」といった感じで
かなり楽しめる作品のようです。

ただ、今回のヒロイン“つばき”の芯の強さ、品のよさ
定番ではありますが
主人公=現代人が忘れてしまった美徳を思い出させてくれます。

まぁ、平凡な主人公のどこに惹かれたのか
(あとで説明はされますが)

男性の自分からみても
“男性が望む理想の女性像”な感じがして
読んでいて、いささか照れくさくなります。

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渋谷に里帰り

渋谷に里帰り渋谷に里帰り
(2007/10)
山本 幸久

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渋谷に里帰り」(感想
(著)山本 幸久

フツーの会社のフツーの仕事が
実はいちばん面白い。
今度のテーマは“引き継ぎ”だ!
渋谷がますます楽しくなる、
オシゴト系青春小説。――大森望
(帯より)

同著者の『凸凹デイズ』『カイシャデイズ』と同じ系統の
仕事に関する物語です。
(帯のようにオシゴト系と言ってしまうと
途端に軽くなってしまいますが)

32歳。
やる気もうだつもあがらない
峰崎稔は食品会社に勤める営業マン。

先輩である坂岡の寿退社にともない
とある事情で「鬼門」となった故郷・渋谷の新しい担当になるのだが・・・

今回の主人公の使えなさが良いです。
覇気がない、やる気がないといわれながらも
返事が「はあ」であったり
感情がないと言われている彼がどのように変わっていくのか。

隣のビルの屋上で知り合う“八時半の女”であったり
主人公を育てていく坂岡。
スチャラカな元上司、椎名。
体育会系な現上司、小野寺。

あとは個性的な取引先の人間達。

正直、渋谷を「鬼門」とする理由そのものや
その相手との再会などは意外とあっさりしていて
拍子抜けといってもいいかもしれません。

これから、営業を始める人にはかなり
勉強になる本だと思いますし

最後の方で垣間見せる
デキる坂岡女史の本音なんかは
この作品にいい陰影をつけ、ラストを引き立たせます。

あと主人公たちが、考えている新メニュー
(きなこ餅がアイデア)は
てっきり『はなうた日和』の
“世田谷もなか”に関係するのかと思ったのですが
どうやら違うみたいです。

恒例(笑)のカメオ出演としては
前の彼女として『凸凹デイズ』の
ある人物がさらっと登場します。

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『こすヨメγ'09』の自分の投票する順位をまた考えてみる。

最初にお詫びをしておきますが
いつも以上にグダグダしてますので
以下の文章は読み飛ばしていただけると幸いです。

『ハチワンダイバー』
『嘘食い』
『PLUTO』
最近、失速気味だし・・・

『バガボンド』
このマンガは前半部分が
ものすごいのでどうしても今は見劣りしてしまう感じが・・・

『はじめの一歩』
・・・・まぁ、宮田の骨の脆さは
減量による骨粗鬆症じゃないのかとか
(絶対に違うと思いますが)
そんなことを考えてしまう有様です。

『ラセンバナ』
・・・・まぁ、これはいいか(笑)。

『少女ファイト』
『罪と罰』
この二つは個人的に思い入れが強すぎて
まだ、記事が書けない・・・

『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』
『アオイホノオ』
『日本沈没』
『瑠璃の方船』
『3月のライオン』
『おやすみプンプン』
『ぼくらの』
『月光条例』
『惑星のさみだれ』
『浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード』
『リアル』
『MOON』

原作付きの作品か
そうでないかで決めようかとも
思ったのですが・・・

『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』
『日本沈没』
『瑠璃の方船』
『浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード』

これらの作品は、原作があったとしても
マンガとして表現するということに
マンガ家としての素晴らしいまでの力を注ぎ込んでおり
原作の引力(着地させようする当然のストーリー)を
マンガとしての力でねじ伏せていたり
もしくは、せめぎ合いながらも
高いレベルで調和しているので
今回はあえて原作の有無は問わないことにします。

消去法でいくならば
『アオイホノオ』
『月光条例』が落ちるかな。

大好きな島本和彦なのに・・・
大好きな藤田和日郎なのに・・・
いいのか、俺。

もうなんか、『逆境ナイン』の不屈闘志の気分です。

マンガとして面白いのは
『惑星のさみだれ』

ストーリーが一番衝撃を受けたのは
(原作を読んでいたにもかかわらず)
『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』

『おやすみプンプン』
『ぼくらの』も本当に面白いですが
ここは涙をのんでもらって

個人的に一番泣いた『リアル』
今後の展開が気になる
『3月のライオン』と『MOON』は
あえて、外します。

おそらく、多くの方がすでに知っている作品でしょうし
同様の理由で多くの方が紹介してくれる作品だと思います。

ので

1位『惑星のさみだれ』
2位『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』
3位『浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード』
4位『日本沈没』
5位『瑠璃の方船』
次点『リアル』
ということになりました。

今晩一晩、時間を置いてみて
変わりがなければ
正式に投票することにします。

(追記)
・・・募集要項を確認しましたら
再刊・完全版等は投票不可のようです・・・
ということで

最終的な投票はこういう順位となりました。

1位『惑星(ほし)のさみだれ』(著)水上 悟志
惑星のさみだれ 6 (6) (ヤングキングコミックス)惑星のさみだれ 6 (6) (ヤングキングコミックス)
(2008/10/29)
水上 悟志

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今、本当に一番、続きが気になるマンガです。
正直、1~2巻までで諦める方もいるかもしれませんが
そこから面白くなってきますから。
続けて読んでみてください。
お願いします。

柔らかい絵柄と突飛な設定ですが
登場人物たちの二面性とひそかに重い内容であったり
いまだ解き明かされない謎(伏線)の数々。
そして何より(個人的に)今、現在のどの少年漫画よりも熱いストーリー展開。

登場人物の散り際が藤田和日郎風というか
確実に読み手に何かを残していく感じも好みです。

2位『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』(原作)桜庭 一樹 (著)杉基 イクラ
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (1)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (1)
(2008/03/08)
桜庭 一樹

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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (2)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (2)
(2008/03/08)
桜庭 一樹

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ちなみに原作はこちら
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet
(2007/03)
桜庭 一樹

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文庫版
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
(2004/11)
桜庭 一樹むー

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直木賞作家でもある桜庭一樹の救いのない原作を
よくぞここまでマンガ化したなぁと著者の力量に感服した作品です。

繰り返しになりますが
ストーリーをあらかじめ知っていても衝撃を受けました。
(それって、すごいことですよね)

マンガ化をすることで奥行きがでたというのか。
ヒロインたちの閉塞感・無力感であったり
あまり好きになれなかった彼女たちが
鮮明に立ち上がってくるような感じさえ受けました。

原作者である桜庭一樹も
帯のコメントで
“ところどころに混ざりこむ、オリジナルのシーンに情感があって
鮮烈な作品になったなと思います。”
と記す程です。

ただ、うがった見方かもしれませんが
普通、原作者が帯にこんなコメントを書くかな???・・・

混ざりこむ=異物としてとらえている感じが
するのは自分だけでしょうか。

それだけ、原作者も作品そのものに思い入れがあり
なおかつ、そこまで言わせるだけ
マンガとしての完成度が高いという気がします。

一人の表現者として(いい意味で)マンガ版に
嫉妬をしているようにも受け取れます。
(あくまで個人的な印象ですが・・・)

ただ、そういった我(エゴ)がなければ
表現者としては駄目なのかもしれませんし
そういったことまで考えさせられる程の凄い作品でした。

3位『日本沈没』(原作)小松 左京 (著)一色 登希彦
日本沈没 13 (13) (ビッグコミックス)日本沈没 13 (13) (ビッグコミックス)
(2008/11/28)
小松 左京一色 登希彦

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原作は
日本沈没 上    小学館文庫 こ 11-1日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1
(2005/12/06)
小松 左京

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日本沈没 下    小学館文庫 こ 11-2日本沈没 下 小学館文庫 こ 11-2
(2005/12/06)
小松 左京

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有名な小松左京の原作の“その先”を
なりふりかまわずオリジナルな解釈と独自なストーリー展開を
必死で描き続ける著者の姿に感動を覚えます。

絵の崩れ方=登場人物の置かれている状況の過酷さとあいまって
絵としての魅力は正直・・・ですし
合わない方も多いかもしれません
ストーリーも延々と救われない展開が続きます。

ただそうであったとしても
この作品は余りある魅力があります。

完成されていない荒々しさ、抑制できない衝動のようなもの
日本に対する嫌悪と愛情のようなものが
これでもかと詰め込まれています。

映画も一時的なブームも過ぎ
果たして、このまま連載が無事に終了するのか。
そんな(余計な)心配をしてしまうぐらいです。

ただ、だからこそ、本当にこの著者がどんな結末を用意しているのか
そこが、どうしても見たい作品でもあります。

4位『瑠璃の方船』(原作)夢枕 獏 (著)海埜 ゆうこ
瑠璃の方船 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)瑠璃の方船 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)
(2008/01/04)
夢枕 獏

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瑠璃の方船 2 (2) (ジャンプコミックスデラックス)瑠璃の方船 2 (2) (ジャンプコミックスデラックス)
(2008/07/04)
夢枕 獏

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原作
瑠璃の方船 (文春文庫)瑠璃の方船 (文春文庫)
(1998/04)
夢枕 獏

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こちらは夢枕獏の自伝的小説を原作にしています。

まずは、個人的にものすごく思い入れのある
地味(文庫も絶版?)でありながら熱い原作を
きっちりと完結させていただいたことに感謝しております。

今回は、原作つきの作品が多かったのですが
マンガ化をするそれぞれのアプローチが
どれも違っていたのは面白かったです。

この作品の場合は原作を知らない人にも
(構成を少し変えて)読みやすくしてありますし
そして、原作の魂とも核とも呼ぶべき部分は
きちんと表現してあり非常に丁寧に仕事をされている印象があります。

こういった作品をつくるマンガ家の方・編集者の方
そしてそういった作品が載る舞台である青年誌の存在にも
改めて感謝します。

5位『リアル』(著)井上 雄彦
リアル 8 (8) (ヤングジャンプコミックス)リアル 8 (8) (ヤングジャンプコミックス)
(2008/10/29)
井上 雄彦

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有名な作品なのですが
今年、一番、泣いたマンガです。

本当に、今回の展開は
今までの積み重ねがあったからだと思います。

それがあるからこそ
それぞれの登場人物達が自分の今の状況を受け入れ(受容)し
絶望という自分にのみ向けた視点から
やっと他者に目を向けるようになって
そして、少しずつ希望を見つけていくその姿に感動するのかもしれません。

単なる障害者バスケの話だけではありません。
人間が誰もが経験する危機にどのように
対峙していくのか。
普遍的な人間の姿を描いた作品とも思えます。

次点『浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード』
(著)森田 信吾

浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード (Motor Magazine Mook)浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード (Motor Magazine Mook)
(2008/07)
森田 信吾

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残念ながら、復刻版は投票の権利がなかったので次点となりましたが
こちらも思い入れの深い作品です。
この本のお陰で多くのことを学びました。

そういった本がどういった経緯で復刻されたかわかりませんんが
この機会に多くの方(特に若い方たちに)
読んでいただきたい作品です。

テーマ:考える - ジャンル:その他

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ジャージの二人

ジャージの二人ジャージの二人
(2003/12)
長嶋 有

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ジャージの二人」(感想
(著)長嶋 有
失業中で小説家志望の息子、妻はよその男と恋愛中。
写真家の父親。
そんな二人が北軽井沢の(名ばかりの)山荘で過ごす、夏の日々。
続編である「ジャージの三人」併録。

ところどころの感情表現に、おっ!とくるものはあっても
それから発展することはあまりなく
(全般的に何が起こるわけでもない)

淡々と夏が過ぎていきます。

読み進めるのは苦痛ではないが
さりとてガーッと読むというタイプの本でもありません。

文庫版はこちら
ジャージの二人 (集英社文庫)ジャージの二人 (集英社文庫)
(2007/01)
長嶋 有

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08 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

『こすヨメγ'09』に参加させていただきます。

なめくじ長屋奇考録のつた様のご紹介で
主催である古本屋の戯言・営業日誌様の
『このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2009』…略して『こすヨメγ'09』
の企画にお誘い頂き、参加させていただくことになりました。

正直、こういったお誘いははじめてで、
「自分なんかが、参加してみてもいいのだろうか?」と最初は悩みましたが

実際の消費者=いわばプロのマンガ読みが何を選んだのか。

個人的に好きなキックボクサー・立嶋篤史選手のような言葉が新鮮で
参加させていただくことになりました。

2008年に発売された作品のベスト5を投票する形式なのですが
ブログで発表した作品を思い起こしてみると・・・・

『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』
『アオイホノオ』
『日本沈没』
『瑠璃の方船』
『3月のライオン』
『おやすみプンプン』
『ぼくらの』
『月光条例』
『惑星のさみだれ』
『とある科学の超電磁砲(レールガン)』
『浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード』
『リアル』
『へうげもの』
『おおきく振りかぶって』
『カペタ』
『おれはキャプテン』
『MOON』
『君に届け』
『闇金ウシジマくん』
『ホーリーランド』
『蟲師』
一年間よんで面白かったマンガ
何か残ったマンガとしてはこれくらいですかねー。

最も、インパクトがあったのは
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』。
そのつぎは『ぼくらの』と
『おやすみプンプン』が凄かった気がします。

今、連載中のマンガで純粋に(次が気になりワクワクしている)
面白いと思うのは
『惑星のさみだれ』と『3月のライオン』

連載が完結してほっとしているのは
『ホーリーランド』と『瑠璃の方船』
『蟲師』

連載中で気になっているのは
『月光条例』
もう少し・・・なんか、ストーリーがノッテない感じがするんですよね。
シンデレラ編の最後は良かったのですが・・・
途中のあたりは・・・ちょっと。
毎回少年サンデーを買っているのもこの作品の為なのですが・・・

連載がこのまま続いて欲しいのは
(ここまで広げた風呂敷を、どう収拾つけるのかという意味でも)
『日本沈没』

復刻が嬉しかった
『浮谷東次郎物語 愛蔵復刻版―俺様の青春ロード』
多くの人に読んでもらいたいなぁ・・・

今年一番泣けたマンガはやはり
『リアル』

唯一二作品入っている
曽田正人は
『MOON』の方ですかねー。
やはり、第二部が始まって主人公が本当に変わらないってことは
すごいと思うんです。

『闇金ウシジマくん』
『君に届け』
『おおきく振りかぶって』
『へうげもの』
『とある科学の超電磁砲(レールガン)』
は上記の作品に比べるとちょっと・・・

うーん。悩みます。

テーマ:考える - ジャンル:その他

22 : 40 : 00 | こすヨメ関連 | TB(0) | Comment(4) | UP↑

とめはねっ! 4巻

とめはねっ! 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)とめはねっ! 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)
(2008/11/28)
河合 克敏

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とめはねっ! 4巻」(感想
(著)河合 克敏

「書の甲子園」を目指す事になった鈴里高校書道部!
でもお盆期間中は部員が集まれなくて、部の活動はひと休み。
その間、バイトを始めた縁だが、そこには意外な出会いが待っていて!?
文化系青春コメディー、夏の終わりの第四巻!!

前巻で少し、展開のユルさ等が気になって
正直、飽きてきていたのですが
この巻は面白かった。

やはり、主人公二人の感情や立場が
きちんと描写されていくと
愛着が自然と湧いてきます。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

08 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

capeta(カペタ) 18巻

capeta(カペタ) 18 (18) (講談社コミックスデラックス)capeta(カペタ) 18 (18) (講談社コミックスデラックス)
(2008/11/17)
曽田 正人

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capeta(カペタ) 18巻」 (感想
(著)曽田 正人

レースとは不思議、
倒すべきライバルはシーズンに渡って
ともに“興行”を創りあげる同胞でもある。

しかし、だからこそ周囲に表明しなければならない。
「自分はどんなドライバーであるのか」を。
(裏表紙より)

やっぱ、いいわ~。
このマンガ。
確実に、体温が上がります。

中盤で主人公が
先輩レーサーに対して
ある台詞を口にするときには
(わかっていても)
やはり、嬉しくなります。

そして、終盤の展開。
著者の意図が伝わってきます。

勝負者として必要な“自我”の強さ。
“エゴイスト”として
どこまで“我”を張る事ができるのか。

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08 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ここまできて それなりに わかったこと

ここまできて それなりに わかったこと (講談社+α文庫)ここまできて それなりに わかったこと (講談社+α文庫)
(2006/04/21)
五味 太郎

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ここまできて それなりに わかったこと」(感想
(著)五味 太郎

爺さま
“人間バカでも十年二十年もやってりゃそれなりにわかるもんさ”

婆さま
“わかるものはわかる、わからんもんはわからん”

それでおさまれば世話ないよ。
別におさまらなくてもいいけどさ、少しは
おさめてみたいじゃないですか。

で、甘い爺さまとずるい婆さまのちょうど間、
人間バカでも二千年もやれば少しはわかるもんさ、
ま、わからないものはさておいて、
というあたりでどうでしょう。

いちおう、ここまできてそれなりにわかったこと150項目ばかり。
――まえがきより

○「生きる意味」「生きる価値」などというものを考える暇を与えない程度に、
忙しくしておくのが文明社会運営のコツだ、ということ。

○言葉が通じないのもつらいけど、
冗談が通じないのもさらにつらい、ということ。

○「部屋のほこり」とか「おなら」とか「蚊」とか、
あるいは「書類の記入もれ」とか「電池切れ」とか「衣料のシミ」とかの、
いわばジミなトラブルの対処に、
人間のエネルギーの大半は使えわれてしまうんだ、ということ。

○実力のないやつが救助におもむいた場合におきる、
いわゆる二次遭難みたいなやつ、
社会のあちこちで起こっているなぁ、ということ。

○「発想の転換」という発想に凝り固まっちゃうんだよな、
ということ。

○「わび」「さび」の感覚が鋭くなるのは、
相対的に体力が低下している場合が多い、ということ。

○文化の基本は「暇つぶし」というところがあるから、
高速、高能率はあまり文化的ではない、ということ。

○政治的な人が思っているほど、
政治というものはあまり人間生活には必要のないものだ、
ということ。

○理解する、ということを最終目標にするとなんとなく
苦しくなる、ということ。

○マルチ商法では決してない、というやつは
マルチ商法である、ということ。

○「人間一生勉強です」なんて言い方、
受験生の甘えみたいなもので、
そのわりに勉強していないんだよ、ということ。

○「うしろを振り向くな!」という美しい標語は青春用よりは
むしろ老人用にふさわしい、ということ。

○バカにされないようにがんばったりすると、
残念ながら馬鹿にされちゃうんだよなあ、ということ。

○何かから影響を受けて自らが変わりたい、
と考えるタイプの人は、その考えと裏腹に、
まことに変化しにくい人であることが多い、ということ。

○「個性的なお子さんね」などというレベルで、
個性的が使われているようでは、
個性的および個性は救いがない、ということ。

○おおかたのトラブルはシャワーで5%、
お風呂で18%ほどは解消するもんだ、ということ。

○「白玉ぜんざい」を食べながら、
高度な悪事を企てるのは難しい、ということ。

○なんとなく過ぎてゆく日々、というやつは
宇宙的に美しく、貴重だ、ということ。

やっぱり、面白いです。

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13 : 30 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

僕の好きな人が、よく眠れますように

僕の好きな人が、よく眠れますように僕の好きな人が、よく眠れますように
(2008/10/30)
中村 航

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僕の好きな人が、よく眠れますように」(感想
(著)中村 航

北海道から僕の通う大学院にやってきた
魅力的なゲスト研究員。
だが、彼女はすでに既婚者だった…。

あー。

“踏み越えやがった、と僕は思った。
吉田くんは大切なものを守るために、フェアネスを踏み越えた。
吉田くんは家を出て決意し、旅をして戻った。
そのあと敗北して、殻を破ったのだ。”

この著者の第二長編『夏休み』の主人公が
吉田くんに感じた気持ちと一緒です。

こっち側の作品になっちゃったか・・・。

確かに著者が殻を破った作品ではあります。

前半は著者の第五長編『絶対、最強の恋のうた』で
強い印象を残した、木戸さんが再登場し
今回も主人公を支え、助言し、肉を食い
読み手にも
木戸先輩!!と呼びたいぐらい
存在感をアピールしてきます。

できれば、この作品を読む前に
『絶対、最強の恋のうた』を読んでおくと
その登場人物たち
大野や坂本、鍋の話、富士山の石の話などが出てきて
何倍も楽しめます。

特にドラクエらしきRPGをプレイしていて
勇者 キド
戦士 オオノ
僧侶 サカモト のキャラクター設定や

僧侶のサカモトにはろくな装備をしてやらない(笑)

今作の主人公からそのことを指摘されると

「あいつはあんなもんでいいんだよ」と

素晴らしいまでのジャイアニズムが炸裂しています。

ただ、後半にいたっては
自制がきかない恋愛の衝動を描きたいのだろうけど・・・

あー、中村航がこんな小説を書くなんて
何か、ショックだなー。

フィクションの話なんで
そこら辺の区別はつけているつもりなんですが。

まぁ、相手との間に障害がないとストーリー的には
盛り上がらないし

仮に、ヒロインが独身であったのなら
今までの作品とあまり差異はないわけなんですが・・・

人妻を好きになってもそれでOK。
不倫も恋愛の一つ、みたいな
好きになった人にたまたま配偶者がいただけ
       ↑
こういうことをいう人間は
リアルに自分のまわりにも結構いるので
正直、小説でも読まされるのは・・・。

離婚調停中の友人なんかをみていると
まぁ、本当に大変なんで。

リスクも罪悪感もあまりなく
ただ、自分の痛みだけには敏感で
好きだと言い続ける
後半のバカップルさには閉口しました。

今回の感想 

木戸さんのお言葉
     ↓
「いいか、万感の思いを込めるんだよ。
お前の全部を込めてシェイクハンドするんだよ」
(中略)
「相手の気持ちも立場もみんな汲んで、
みんなその握手で包んでやれ。
がっちり握手するんだよ。
全部終わらせるつもりで爽やかに握手しろ。
それですっきりさせて
あとは笑顔になれよ
もやもやも何もかも全部解決するつもりで
握手するんだよ
お前の全部を込めて握手してくるんだよ」

木戸さんが言ったように万感の思いを込めて
シェイクハンドしとけよ。

できなきゃ
相手の旦那と本気で取り合うぐらいの
覚悟で行動しろよ。

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08 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

片耳うさぎ

片耳うさぎ片耳うさぎ
(2007/08)
大崎 梢

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片耳うさぎ」(感想
(著)大崎 梢

“成風堂書店シリーズ”で人気を博した
著者初のシリーズ外長編。

奈都は小学校6年生。
引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で
しかも不吉な言い伝えがあるという。
弱った奈都が頼ったのは、ひとりの謎めいた女子中学生だった…。

タイトルや表紙のかわいらしさにだまされないように。

思ったよりも、人間の負の感情にしっかりと踏み込んだ作品でした。

ただ、正直いって前半が少し冗長な感じであったり
ある人物の設定には
いささか疑問が残ったり・・・・

なんとか、後半に頑張ってまとめたような感じを受けました。

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トーキョー・クロスロード

トーキョー・クロスロード (teens’ best selections 18)トーキョー・クロスロード (teens’ best selections 18)
(2008/11)
濱野 京子

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トーキョー・クロスロード」(感想
(著)濱野 京子

手の届かない、誰かを見ているあなたに――

新海誠推薦!!の帯に惹かれて
読んでみました。

「別人に変装して、ダーツに当たった、山手線の駅で降りてみる」
これが休日の栞の密かな趣味。
そこで出会ったかつての同級生、耕也と、なぜか縁が切れなくて・・・・。

新海誠推薦というのがよくわかる作品です。

相手との距離。
秘めた想い。
電車。

感想としては、いい意味でスタンダートな
青春恋愛小説でした。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

08 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

闇金ウシジマくん 13巻

闇金ウシジマくん 13 (13) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 13 (13) (ビッグコミックス)
(2008/11/28)
真鍋 昌平

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闇金ウシジマくん 13巻」 (感想
(著)真鍋 昌平 

先月末から今月初めまでで
かなり、マンガを買っていることに
今さらながら、気がつき
驚いております。

まだ、記事にしてないのがちらほらと。

地道にがんばります。

さて、今回は「出会いカフェくん」

前作「サラリーマンくん」でも登場したギラリカフェ。
今回は前作とは逆に
そこに所属する女の子を主人公にしております。

感想としては
まず、この作品とは思えない爽やかな終わり方に
驚いてしまいます。

ストーリーも
主人公も含め今回登場したどの人物も
以前、登場したキャラクターの
縮小再生産版にしか思えず正直、物足りません。

(唯一、笑えたのはJPというキャラクターの名前の由来ぐらいでした)

今回はそれに加えてウシジマそのものも
単なる脇役(それ以下?)でしかなく

以前は、痛いほど感じられた
登場人物たちの切迫感・焦燥感も
微塵も感じられません。

これからどうなっていくのか。
かなり、心配です。

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08 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

完全恋愛

完全恋愛完全恋愛
(2008/01/31)
牧 薩次

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完全恋愛」(感想
(著)牧 薩次

ようやく、読み終えました。

何度かチャレンジしてみたのですが
何故か途中で止まってしまい

図書館の返却期限というリミット(笑)も迫っていましたので
気合を入れて読み直しました。

いやー。
最後は、やられました。
素晴らしい。

男の純情と女の強かさと優しさとでもいいましょうか。

あとは、無駄な言葉を費やすよりも
読んでいただいたほうがよいかと思います。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

08 : 20 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

あの日の桜吹雪よりも

あの日の桜吹雪よりもあの日の桜吹雪よりも
(2007/04)
高野 裕美子

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あの日の桜吹雪よりも」(感想
(著)高野 裕美子

表紙とタイトルに惹かれ読み始めました。
予備知識は全くありませんでした。

恋人を奪われた過去のある主人公、真由子は
奪った相手であるかつてのクラスメート、麻美の
新しい恋人を奪おうとするのだが・・・?

正直、恋愛小説なのかミステリーなのか
どちらにウエイトを置きたいのか
著者も悩んでいたのが伝わるような作品です。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

08 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

流星の絆

流星の絆流星の絆
(2008/03/05)
東野 圭吾

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流星の絆」(感想
(著)東野 圭吾

取引先の方に貸していただきました。

うーーん。

面白い。
面白いんだけど・・・
確かに、ぐいっと引き込まれるんだけど・・・

“絆”って程、絆を感じないのはなんでだろう。

あの『白夜行』を書いた
あの『容疑者Xの献身』を書いた著者だからこそ

今回の登場人物たちの
犯罪というものに対する考え方などに
いささか疑問というか。

期待をしすぎなのかもしれませんが・・・

拍子抜けというか。
残念です。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

22 : 00 : 00 | 本感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

蟲師 10巻

蟲師 10 (10) (アフタヌーンKC)蟲師 10 (10) (アフタヌーンKC)
(2008/11/21)
漆原 友紀

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蟲師 10巻」(感想
(著)漆原 友紀

降幕の時。と書かれた帯の通り、最終巻です。

なかなか、いい終わり方だったんじゃないでしょうか。

色々と興味を惹かれるところを残しながら
そこは読者に楽しみとして残しながら
無理に、劇的な展開にもせずに

あっさりと
そして余韻の残る終わり方。

この話に適した終わり方だったような気がします。

「光の緒」「常の樹」
「香る闇」「鈴の雫」四編収録。

特にオススメは最終作でもある「鈴の雫」
人と山 ヌシの存在をきちんと丁寧に描いています。

そして「香る闇」
個人的に好きな繰り返す時間ものですが
なかなか、マンガでは表現しにくいところを
上手く表現しています。

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18 : 15 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

君に届け 8巻

君に届け 8 (8) (マーガレットコミックス) (マーガレットコミックス)君に届け 8 (8) (マーガレットコミックス) (マーガレットコミックス)
(2008/11/25)
椎名 軽穂

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君に届け 8巻」(感想
(著)椎名 軽穂

二年生になり
新しいクラスもほぼ、同じメンバーで持ち上がり。
そこで新しく登場する三浦健人なるキャラクター。

思っていたよりも、恋愛の相手として(全面的に)
係わってこなかったのが新鮮というか
ありきたりなライバルでないところが少し、ホッとしました。

風早の内面の動揺であったり
第三者の介入を嫌う部分であったり
もうほとんど「告白して終わりじゃん」というところを
足踏みしている理由を半ば強引に(笑)説明されます。

保護者・被保護者の関係でなく
対等な二人として付き合ってもらいたいという
友人たち=ひいては著者の気持ちが感じられます。

ただ、ヒロイン爽子の表にでない努力を友人が
それとなく理解して、認めてくれたり

(自分が)好きな相手のよさ(魅力)を
他の人間も気がつくのじゃないかという
(ひとりよがりの)不安など
細かな心理描写は本当に上手いです。

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08 : 00 : 00 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

日本沈没 13巻

日本沈没 13 (13) (ビッグコミックス)日本沈没 13 (13) (ビッグコミックス)
(2008/11/28)
小松 左京一色 登希彦

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日本沈没 13巻」(感想
(原作)小松 左京 (著)一色 登希彦

今巻でも「記憶喪失」とは何であるのかいうことが語られていきます。

自分が主人公である“物語”を取り戻すこと。
それは過酷な現実と再び向き合うこと。

「モーティヴ」「ダービージョッキー」でも語られていた
“顔”についての考察であったり、9.11の衝撃(想像力の欠如)等
この著者の描きたいテーマは
今回もしっかりと掘り下げられています。

そして、日本沈没という
過酷な環境変化・災害によって
もたらされた肉体的危機。
そして精神的危機。
今回はその上に社会的な危機が同じ人間たちから
もたらされることになります。

正直、その展開は「無理があるだろう・・・」とは思うのですが。

原作の“その先”をがむしゃらに進み
絵も、展開に応じるかのように崩れていきます。
(ここら辺のはどうしても原作の『デビルマン』を彷彿とさせます)

繰り返しになりますが
本当に大変だろうなと思います。
頑張ってください。

全然、関係のない話で恐縮ですが
今週の少年サンデー『月光条例』 第9条は
扉絵からして怖すぎます。

小学生が見たら一生トラウマになりそうな絵です。


テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

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