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あなたがここにいてほしい

あなたがここにいて欲しいあなたがここにいて欲しい
(2007/09)
中村 航

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あなたがここにいて欲しい」(感想)
(著)中村 航

どうでもいいことなのですが
どうしても、このタイトルを聞くと
『あなたにここにいてほしい』
新井素子作品を思い出してしまいます。

今回は表題作と
『男子五編(and one extra episode)』
『ハミングライフ』
三篇を収録。

表題作は著者の第二長編『夏休み』に登場した
“吉田くん”を主人公にした作品です。

正直、印象の薄かった彼が
単なる後輩キャラではなく
憧れの存在でもある正統派ヤンキーである
又野くんとの友情や
舞子さんとの恋愛などを語っていくことによって
彼の魅力が増していき、
どんどんと引き込まれていきます。

あとは著者の自伝的小説
『男子五編(and one extra episode)』
同世代の自分としては
ケンシロウや“超獣”ブルーザー・ブロディなどの名詞に
懐かしさをおぼえます。

『ハミングライフ』
かわいらしいお話です。
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未来日記モザイク

未来日記モザイク (角川コミックス・エース 129-11)未来日記モザイク (角川コミックス・エース 129-11)
(2008/11/26)
えすの サカエ

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未来日記モザイク 」(感想
(著)えすの サカエ

予知能力者12人による
殺し合いのサバイバルゲーム『未来日記』の外伝。
一部で人気の高いテロリスト9th 雨流みねねを主人公にしています。

後半はかなり、だれましたが
神を憎む“神に与する者は全て死ねばいいのよ”と
考えている彼女の前に“神”の登場シーンはかなり鳥肌が立ちました。

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未来日記 7巻

未来日記 (7) (角川コミックス・エース 129-12)未来日記 (7) (角川コミックス・エース 129-12)
(2008/11/26)
えすの サカエ

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未来日記 7巻」(感想
(著)えすの サカエ

予知能力者12人による
殺し合いのサバイバルゲーム。

12人の参加者中戦死者6名
“ゲーム”も折り返し地点へ・・・

今回は二人組の日記所有者7thとの戦い。
読み終わって、まず感じたのは
今回の敵が一番人間的にまともだったなぁ・・・ということでした。

主人公コンビも含め
ほとんどの登場人物がキてるこの作品において
彼らの叫び(主張)が
今までの作品の中で一番心に届きました。

しかし、このラスト。
どちらにしても著者はさらに過酷な状況を
主人公達に味わせたいようで、各章のタイトルも含め
キてる作品です。

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モダンタイムス

モダンタイムス 特別版 (Morning NOVELS)モダンタイムス 特別版 (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

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モダンタイムス」 (感想
(著)伊坂 幸太郎

検索から、監視が始まる。
「モーニング」発の初小説。

週間漫画誌「モーニング」で連載された
伊坂作品 最長1200枚

岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」
五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」
渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」
大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な気がします」
井坂幸太郎は嘯く。「人生は要約できねえんだよ」
渡辺佳代子は怒る。「善悪なんて、見る角度次第」
永嶋丈は語る。「本当の英雄になってみたかった」
(帯より)


実家に忘れてきました。

何を?

勇気を。


この書き出しからはじまる物語。

感想としては・・・長かった。
(書き出しはものすごくいいんだけど)

あとがきにも書かれているように
同時期にかかれた『ゴールデンスランパー』と

“この二つの作品は生真面目な兄と奔放な弟と言うような、
二卵性の双生児に似ています”

どちらが、兄でどちらが弟かは明示されていませんが
非常によく似ています。

(生真面目な兄と奔放な弟という題材は
本作品でも登場する『魔王』の安藤兄弟の関係とも
も一致してますね)

そして、
首相暗殺の陰謀の濡れ衣から逃れる主人公を描いた
『ゴールデンスランバー』と
この作品のある登場人物は
ある意味、表裏一体の役割を背負わされることになったり
非常によく似ています。

内容そのものは
正直、『モダンタイムス』というタイトルどおりというか
ネット(もしくは構造)と人々の関わり。
『ゴールデンスランバー』で感じた“物足りなさ”のその先
が提示されますが・・・

最終的な主人公の「選択」をどう受け止めるかによって
評価は二分されると思います。

個人的には一番好きな『魔王』の続編で
なければ読み終わることはできなかったかなぁ。

通常版はこちら
モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

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漆黒の王子

漆黒の王子漆黒の王子
(2004/11)
初野 晴

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漆黒の王子」(感想
(著)初野 晴

砂の城の哀れな王に告ぐ、
私の名はガネーシャ。
王の側近と騎士達の命を握る者。
要求はひとつ。
彼ら全員の睡眠を私に差し出すこと。

武闘派で知られる藍原組組長代行・紺野の元に
送られてきた謎のメール。

命が惜しければ眠るなという過酷な条件を突きつける
謎の存在「ガネーシャ」と紺野たちとの死闘を描く
“上側の世界”と

歓楽街の下にある暗渠(石造りの下水道跡)。

怪我をした<わたし>は、そこに住み着いていた
<王子><時計師><ブラシ職人><楽器職人>
<画家><墓堀り><坑夫>
中世オランダの職業名を持つ七人の浮浪者の一人
<王子>に助けられた。

異界巡りとも呼ぶべき
“下側の世界”の
二つの物語が交互に語られていきます。

感想としては・・・惜しい。
この著者の作品を
読んできてある程度の傾向、好きなテーマというのが
だいたいわかってきました。
独特のヒロイズム・マイノリティに対する考え方。

勝手な想像ですが
おそらく、この人の頭の中には
ミステリやファンタジーやアクションなどと単純にカテゴライズできない
物語が渦巻いており
今はまだ、その物語に必要な“形”を模索しているように思えます。

今回の『漆黒の王子』は力作でありながら
いくつかのパーツをつなぎあわせたような印象が
どうしてもぬぐえませんでした。

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おれはキャプテン 18巻

おれはキャプテン 18 (18) (少年マガジンコミックス)おれはキャプテン 18 (18) (少年マガジンコミックス)
(2008/11/17)
コージィ城倉

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おれはキャプテン 18巻」(感想
(著)コージィ城倉

伊賀丸高校戦は意外にあっさり終わりました。
いや十分、面白かったのですが

期待していた“悪い人”の策の掛け合いという感じは
あまりありませんでした。

次の対戦相手では懐かしい相手が登場し・・・

今回は特にあとがきマンガが面白かった。

「名監督の条件?」と題されたこのわずか3ページの作品は
多くの野球ファンが語る巨人の補強戦略について

“巨人を「金持ち球団」とか言って批判するつもりはさらさら無い”

あっさりと肯定し、ペナントレース優勝した理由も

“それは偏に原監督が移籍選手に力を出しやすい環境を作ったからなのだと思います”

そして、西武の渡辺久信監督と清原。
そして、桑田を語りながら再び原監督という風に
名監督の資質とは何なのか?
この著者の考えの一端を非常に興味深く読ませてもらいました。

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儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
(2008/11)
米澤 穂信

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儚い羊たちの祝宴」(感想
(著)米澤 穂信

これぞ、究極のどんでん返し!
あらゆる予想は、最後の最後で覆される。

ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。
中でも、「最後の一撃(フィニッシング・ストローク)」と呼ばれる
ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至難の業でもある。

本書は、その更に上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的に拘った連作集。
古今東西、短編集は数あれど
収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ!
(出版社HPより)

「身内に不幸がありまして」
「北の館の罪人」
「山荘秘聞」
「玉野五十鈴の誉れ」
「儚い羊たちの祝宴」

いやー。本気です。

今までの『インシテミル』や『ボトルネック』以上に
キています。

今まではあまり
表にでていなかった
この著者のダークな部分が
堪能できます。

ラストにこだわったつくりで
短編としての切れ味が格段に増しています。

「バベルの会」シリーズ
著者HPしかみていなかったので
てっきり、学園ミステリなのかと勘違いしていましたが

あるいはそれも狙いだったのかもしれません。

作中で多くのミステリ作品等を提示しながら
確実にそれらの作品に近づこう、もしくは追い越そうと
努力している著者の姿が感じられます。

おすすめです。

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お茶にごす 6巻

お茶にごす 6 (6) (少年サンデーコミックス)お茶にごす 6 (6) (少年サンデーコミックス)
(2008/11/18)
西森 博之

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お茶にごす 6巻」(感想
(著)西森 博之

今回は合宿も終盤となり
山田期待の肝試し大会に。

今回はぼちぼちといったところでした。

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退出ゲーム

退出ゲーム退出ゲーム
(2008/10/30)
初野 晴

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退室ゲーム」(感想
(著)初野 晴

穂村チカ、高校一年生。
廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。
上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者。

音楽教師・草壁先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく
日々練習に励むチカとハルタだったが
変わり者の先輩や同級生のせいで
校内の難事件に次々と遭遇するはめに――。

化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」
六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」
演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」
「エレファンツ・ブレス」の四編収録。

個人的に期待している著者の新作。
今回は前作までのファンタジー色を払拭し
正統派学園ミステリに挑戦。

結果としては・・・・まぁ、面白かったかな。

一番目の「結晶泥棒」でまずまずのスタート。
二番目の「クロスキューブ」でおお!っと盛り上がり
三番目の「退出ゲーム」で失速し
四番目の「エレファンツ・ブレス」で何とか持ち直したかな
といった感じでした。

探偵役のハルタの不思議な博識ぶり

(前作『1/2の騎士』のサファイヤは
幽霊だからまぁ目をつぶりますが・・・
今回のハルタは単なる高校一年生にしては
博識すぎる感じがします)

三番目と四番目の作品では
キャラクターがバタバタしすぎたようで
もったいない感じがしました。

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シューカツ!

シューカツ!シューカツ!
(2008/10)
石田 衣良

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シューカツ!」(感想
(著)石田 衣良

仕事も会社も、わからない。
でも今、闘うしかないんだ。

水越千晴、鷲田大3年生。
仲間七人で「シューカツ・プロジェクトチーム」を結成した。
目標は全員で最難関
マスコミ合格!

非常に綿密に取材されたのがわかる良い本でした。
主人公のバイト場面であったり
多くの面接(圧迫面接も含め)場面の臨場感は
なかなかのものでした。

就職活動なんて遠い昔のことなのですが
ここまできちんと努力をしたり
希望を持って進路を選んでいたりしたろうかと
考えると自分が恥ずかしくなってしまいますが・・・。

エントリーシートなんて言葉も初めて聞きました。

いい意味で、働くことを考える
既に就職されている方は見直す一つのきっかけに
なるかもしれません。

作品としては
正直、「登場人物として7人必要だったか?」とか
結末のつけ方も「え、この終わり方?」と
いささか物足りない部分がありますが

(主人公が)どうなってしまうのだろう?
ハラハラとした気持ち。

あたりまえのことなんですが
“物語を読む”ということの
大きな楽しみの一つなんだということが
改めてわかった気がします。

そして、主人公の成長が
(特に後半になって)
面接に自分なりの手ごたえを感じたり
面接官たちのこと(ひいてはシューカツそのもの)まで
考えられるようになったり
如実に分かるのが気持ちよかったです。

ただ単に、ポジティブな話ではなく
主人公のバイト先で登場する
やる気のないフリーターや
愚痴ばかり言うOB(笑)
引きこもってしまう仲間の一人などを配し
シューカツ(仕事・格差社会)の厳しさもしっかり表現されており

特にすごいなと思ったのは
引きこもりから脱した仲間が
衝動的に自殺を図る部分ですね。

(ここがさらっと描かれているところがミソですね)

部屋から出る=それがゴールじゃない。

IWGPシリーズとはまた違った意味で読ませます。

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ぼくらの 8巻

ぼくらの 8 (8) (IKKI COMICS)ぼくらの 8 (8) (IKKI COMICS)
(2008/01/30)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 8巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏

「往住愛子」編⑤
「吉川寛治」編①~⑤を収録。

「往住愛子」編で最後に愛子がTV中継で語るときに

“全体の奉仕者”という
イヤなヤツと思っていた「半井摩子」の言葉を
(自分なりに消化して)
自分の言葉として使っていることに感動を覚えます。

この作品は最後の“死を迎える場面”で
パイロットである彼らの
成長の証や世界の認識
彼らと彼らの家族(父・母・姉・弟)の関係を
如実にあらわすのが目的なのかもしれません。

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ぼくらの 7巻

ぼくらの 7 (7) (IKKI COMICS)ぼくらの 7 (7) (IKKI COMICS)
(2007/07/30)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 7巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏

「古茂田孝美」編④~⑤
「往住愛子」編①~④を収録。

古茂田孝美のピアノを弾くシーン

ピアノが私につながっている。
私がピアノにつながっている。
私が世界につながっている。

6巻でも提示されていた
死を前にして
世界の見え方が変わる。

世界は美しい

多幸感という
言葉を使われながらも
今までの彼らとはまた違った
終わり方が印象的です。

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ぼくらの 6巻

ぼくらの 6 (6) (IKKI COMICS)ぼくらの 6 (6) (IKKI COMICS)
(2006/12/26)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 6巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏
「切江洋介」編②~④
「古茂田孝美」編①~③を収録。

「切江洋介」編では脇役ながら印象の深い
あの男が再登場します。
あまりにも、身勝手でありながら
論理的なもの言いに
(詭弁の最たるものですが)
生理的嫌悪感を感じてしまいますが

ただ、彼の存在や生きる“しぶとさ”と
主人公たちのはかなさとの対比。

自分の選択の結果でそこにいるのだと嘯く彼と
選択肢もなく強制的に戦うことを強いられた主人公たち。

どちらが幸せなのか。

このあとの田中との会話が
9巻への大きな伏線になっていることや
「切江洋介」編④の扉絵での笑顔には
胸を打たれます。

前巻で明らかになった敵の存在も含め
「古茂田孝美」編では
彼らが地球の英雄であると同時に
被災者の敵(かたき)でもあることを
提示していきます。

個人的には
この世界の宇宙(物理)論の部分も面白かった。

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ぼくらの 5巻

ぼくらの 5 (5) (IKKI COMICS)ぼくらの 5 (5) (IKKI COMICS)
(2006/06/30)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 5巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏

「門司邦彦」編④
「阿野万紀」編①~③
「切江洋介」編①を収録。

「門司邦彦」編の切ない終わり方。
ここら辺の画面の構成や
モノローグの入れ方は絶品だと思います。

「阿野万紀」編
どうしてこうコンスタントに良い話が書けるのか。
「矢村大一」編と同じくらい好きです。
ストーリーも中盤になり
ようやく、謎であった“敵”の正体も明らかになります。

そして、その正体を知った切江洋介は
”ぼくらのこの地球は継続に足る存在なんだろうか?”と自問します。

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ぼくらの 4巻

ぼくらの 4 (4) (IKKI COMICS)ぼくらの 4 (4) (IKKI COMICS)
(2005/12/26)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 4巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏

「本田千鶴」編③~④と
「門司邦彦」編①~③を収録。

あまりにも救われない「本田千鶴」編のために
(この著者には珍しく)姉妹の姿を描いた④編目を収録。

新たに未契約者の存在が明らかになり

このメンバーの中で(一番?)
冷静に状況を判断できる
「門司邦彦」編がスタート。

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ぼくらの 3巻

ぼくらの 3 (3) (IKKI COMICS)ぼくらの 3 (3) (IKKI COMICS)
(2005/06/30)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 3巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏

「加古功」編①~④と
「本田千鶴」編①~②を収録。

いや~。本当にこの作品の中で一番過酷な巻かもしれません。
極限状態の人間のあがき。
その立場におかれたときに
人間は何を考え、どう選択するのか。

そして、どこまで、残酷になれるのか。
いろいろなことを考えさせられる巻です。

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ぼくらの 2巻

ぼくらの 2 (2) (IKKI COMICS)ぼくらの 2 (2) (IKKI COMICS)
(2004/12/24)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 2巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏


「小高勝」編②と
「矢村大一」編①~②
「半井摩子」編①~③を収録。

一戦闘、駆動するかわりに操縦者の命を奪うという
“ルール”設定が明らかになった2巻。


中でも、「矢村大一」編①~②は泣けます。

失踪した父親のかわりに妹弟の面倒をみて
アルバイトを掛け持ちする彼。

身近に迫った死を前にしながら
日中は「やることが多いから、悩むヒマがない」と言いながら
夜中に起きて嘔吐。

“頭で納得したつもりになっても、体は正直だ”

“どっちみち もう、アルバイトの時間か”

“こんなときでもアルバイトの・・・”

ここら辺の意識の流れの表現の上手さ

生活に追われて
自らの死すら自覚できない
もしくはしたくない。

そして、実は死ですら
荘厳なものでなく
淡々と行われる
生活に埋没していく
日常の一つにすぎないことを
端的にあらわしているような気がします。

明日、妹弟を遊園地に連れて行く約束を
している彼の前に

出現する“敵”。

・・・この悪意あふれる展開。

「半井摩子」編
イインチョーと揶揄される彼女は
単純な委員長キャラクターでなく、
<模範的>であるように自分を律してきた


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ぼくらの 1巻

ぼくらの 1 (1) (IKKI COMICS)ぼくらの 1 (1) (IKKI COMICS)
(2004/06/30)
鬼頭 莫宏

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ぼくらの 1巻」(感想
(著)鬼頭 莫宏

貸していたのが戻ってきたので
再読。

ぼくらの大切な”地球”・・・・
このかけがえのない地球に異形の巨大ロボットが迫る。
迎え撃つは15人の少年少女のみ・・・
(背表紙より)

これだけでは
正直、読む気はあまり起こりませんでした。

2巻で明らかになるルールの過酷さを話で聞いて
読み始めました。
(中二病・セカイ系とも呼ばれる由縁でもありますが・・・)

ある意味
ガンダムやバイファムの主要モチーフであった
『十五少年漂流記』や

次々と現われる謎の“敵”との戦いは
『新世紀エヴァンゲリオン』

ルールの過酷さであれば
『死のロングウォーク』や
『バトル・ロワイアル』なんかを彷彿とさせます。

読みながら、思っていたのは
出るべきして出る作品だったような
必然性のある作品だったような気もしています。

(勘違いかもしれませんが・・・)

「ココペリ」編①~③
いわば、プロローグ部分ではあるのですが
主人公たちが15人もいるので
彼らの自己紹介だけでも
お腹が一杯になってしまいそうですが・・・

中学1年生の彼らと
大事(庇護)にされている小学4年生のカナ。
仲間の一人である「町洋子」の提案により洞窟探検を行う事にする。
そこで「ココペリ」と出会う。
ココペリは自問自答を繰り返すような独特の喋り方をして
彼らにゲームを持ちかける。

巨大ロボットを操って敵を倒す。
この地球を15体の敵が襲う。

迎え撃つのは巨大なロボット。

黒い塊。
積層された装甲。
圧倒的な力。
無敵の存在。

それを操るのは、君たち。

主人公のように登場し
モノローグも彼のように感じさせる「和久隆」
語尾の「でーす」が幾分、軽薄に見える「加古功」
対照的に頑固(?)、落ちついてみえる「矢村大一」
幾分、優等生風な「小高勝」
調停役のような役割をはたした「吉川寛治」
理性的で、整った顔立ちの「門司邦彦」
(ここで、「よろしく」と言えるあたりが落ち着いているというのか・・・)
屈折したメガネ「宇白順」
最後にボソボソと自己紹介する「切江洋介」
男子8名。

「加古功」に揶揄されたイインチョーさまこと「半井摩子」
海がキライな「往住愛子」
そばかすが印象的な「町洋子」
お嬢様風な「本田千鶴」
同じくお嬢様風な「古茂田孝美」
好奇心旺盛でボーイッシュな風貌の「阿野万記」
兄から冷たく当たられる最年少「宇白可奈」
女子7名。

(ただ、改めて読み返してみると
知らず知らずのうちに彼ら一人一人に愛着が
わいてることに気がついて
非常に感慨深いものがありました)

「和久隆」編①~②
通常のロボット物であれば
おそらく主人公であろうと思われる彼を
最初に持ってきておいて
読者の予測したストーリーを崩していく
著者は確信犯ですね。

「小高勝」編①収録。
次のコダマはおとなしそうな外見と裏腹に
おもちゃ(エアガン?)で猫を撃ち

“俺たちに絶対的に不足しているもの、
生命を殺める体験。
それは俺たちの強烈な体験になるはずだ”

“生命が地球上に氾濫するその理由、
それはたくさん死んでも大丈夫――なためだ。
生命は使い捨てられるために続々と作られる。”と考える。

現代のある種の若者を端的に表現しています。

“パパはーー成り上がりの土建屋だ。
ハゲでチビでデブ。
でも俺は、パパのことを尊敬している。
パパは選ばれた人間だから、何をしたっていいんだ。
俺はパパみたいになりたい。
パパみたいに選ばれた人間になりたい。”

そのあまりにも、独善的で幼稚な考え方は
あることによって簡単に崩壊します。

それにしても、読み返すと
当初からいろんなところに伏線がしっかり組み込まれていることと
登場人物の性格づけをきちんとしてあることがわかります。

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宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?

宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?
(2007/07)
山本 弘

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宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?」(感想
(著)山本 弘

再読。
エッセイ集というのか
今までのあとがき部分と書き下ろしを含めた本です。

この著者の作品を読まれている方には
大体の内容は推測できると思います。

この著者の基本スタンスである
神・宗教の否定。
エセ科学への否定。
人間は完全ではない
ただし、だからこそ素晴らしいと考え方は
この中でも十分に味わえます。

タイトルはもちろん
ドラえもんのバイバインを使った
くりまんじゅうの宇宙への不法投棄から。

(内容は思ったよりもあっさりとしていますが)

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詩羽のいる街

詩羽のいる街詩羽のいる街
(2008/09/25)
山本 弘

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詩羽のいる街」(感想
(著)山本 弘

大勢の作家が目指してはたどりつけなかった
あのヒロインのオーラがたしかに
詩羽には感じられる。
常人を超越した視座の高さ。格別の引力。
接近したら彼女にむかって落ちていくしかない――。

乙一が「神は沈黙せず」に続いて帯の推薦文を
書いています。

あのヒロイン=
梶尾真治の「おもいでエマノン」のエマノンのことらしいのですが
そのお陰で、この作品の主人公詩羽もてっきり特殊な力をもっている
と思ってしまいました。

感想としては、率直に面白かった。
著者のHPではノンSFということでしたが
そういうことに関係なく、しっかりと最後まで楽しめる作品でした。
ただ、評価は人によって分かれるかもしれません。

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アイシールド21 32巻

アイシールド21 32 (32) (ジャンプコミックス)アイシールド21 32 (32) (ジャンプコミックス)
(2008/11/04)
稲垣 理一郎

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アイシールド21 32巻」(感想
(原作)稲垣理一郎 (漫画)村田雄介

クリスマス・ボウル開幕。

試合の内容よりも

臆病・気弱といわれていた主人公セナと
今まで、彼を引っ張ってきた親友モン太との
初めてのケンカのシーンなど
彼らの精神的な成長が垣間見ることができますが・・・

残念ながら、モン太が本庄さん越えを誓う
かなり、感動的なシーンのすぐあとに
ギャグが1ページ入れられているのは、正直、興醒めでした。

シリアスとギャグの配分が
絶妙のバランスで保たれていた
この作品であるがゆえに

著者としてはいつものように
ここで、一息入れたつもりなのかもしれませんが・・・
残念でしかたありません。

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傍聞き

傍聞き傍聞き
(2008/10)
長岡 弘樹

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傍聞き」(感想
(著)長岡 弘樹

有栖川有栖氏や山田正紀氏をはじめ、選考委員の圧倒的な支持を得て、
日本推理作家協会賞短編部門を受賞した「傍聞き(かたえぎき)」を収録。
巧妙な伏線に緊迫の展開、そして意外な真相。
ラストには切なく温かな想いが待ち受ける。
珠玉のミステリー短編集。
(出版社HPより)

4編収録の短編集。
どれも、展開が読めません。

いい意味で、裏切られます。

ぱっと霧が晴れたように
伏線が解け、真相が提示される瞬間は見事です。

それから、じわじわと内容が理解でき

そして、また、読み返してみて思うのですが
淡々としながらも、きちんと
登場人物の性格や人となりを描写が
しみじみとした味を生み出している。

大きな事件というものがなくても
面白さは生まれるという良い見本のような作品でした。

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男は敵、女はもっと敵

男は敵、女はもっと敵男は敵、女はもっと敵
(2006/02/23)
山本 幸久

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男は敵、女はもっと敵」(感想
(著)山本 幸久

フリーの映画宣伝マン藍子36歳と
その周囲の人物を主人公に据えた連作短編集。

タイトルはとても良いのですが・・・
今回は主人公の魅力が伝わらない感じがしました。
(後半はだいぶよくなってくるのですが・・・)

『はなうた日和』で登場したスイカスイカ閣下など
作品同士の連携の楽しみはありますが・・・

この著者の作品にしては、もう少しといったところです。

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惑星のさみだれ 6巻

惑星のさみだれ 6 (6) (ヤングキングコミックス)惑星のさみだれ 6 (6) (ヤングキングコミックス)
(2008/10/29)
水上 悟志

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惑星のさみだれ 6巻」(感想
(著)水上 悟志

もう、表紙から泣けます。

涙腺が緩くなって、自分でも驚くほどです。

今回のサブタイトルは―勇者―

騎士型の9体目の泥人形(ボエドロミオン)と
対峙する「獣の騎士団」たち
そして・・・

ネタバレのため反転。

あまりにも無造作に
日下部太朗の死が描かれます。
悲しみと動揺に揺れる「獣の騎士団」たち

自らの無力を感じる
雨宮と白道は
黒竜の力を求めて戦うことに。

そして、「獣の騎士団」と
花子は
太朗の弔い合戦に臨む。


扉絵では
太朗と花子の鎧姿と
二人の間での剣の受け渡しが描かれています。

花子の使う掌握領域の名前であったり
皆が喪服を着ているところも感動的です。



泥人形も
人に変化する11番目(マイマクテリオン)や
未だに謎の存在である10番目など。
これからも楽しめそうです。

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トーキョー・プリズン

トーキョー・プリズントーキョー・プリズン
(2006/03)
柳 広司

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トーキョー・プリズン」(感想
(著)柳 広司

日本人戦犯が収容された監獄“巣鴨プリズン”で発生した密室殺人。
元軍人のフェアフィールドは
捕虜虐殺の容疑で死刑を求刑されている囚人・キジマの力を借りて
事件の謎を追うことに・・・・・・

『ジョーカー・ゲーム』があまりにも面白かったので
期待して読みはじめました。

天才的な知力を持つ囚人キジマと語り手のフェアフィールドの
出会いのシーンは定番なんですが
『羊たちの沈黙』などを彷彿とさせ、格好良い。

キジマの失われた過去。
戦争の現実。
ストーリーのすべてに戦争が係わっており
読み終わったあとに
なんとも言えない重たい感情が残ります。

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百瀬、こっちを向いて。

百瀬、こっちを向いて。百瀬、こっちを向いて。
(2008/05/10)
中田 永一

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百瀬、こっちを向いて。」(感想
(著)中田 永一

ついさっき、読み終わったのですが・・・
この著者は○○の別ペンネームですか?

独特の孤独感の描写や乾いたユーモアのセンス。
ひらがなの使い方も・・・

表題作の「百瀬、こっちを向いて。」も
読めば読むほどよくなってくるのですが。

書き下ろしの「小梅が通る」がとてもいいです。

過去のある出来事からブスメイクをしている美人高校生と
ある男の子の交流を描いた作品ですが。

設定的には「ありえねー」ハナシなんですが
二人のセリフまわしとユーモア。
時折、挿入される孤独感の描写の上手さが
そういったことを感じさせず。
いい少女マンガ(読みきり)を読ませてもらったような幸せな気持ちになれます。

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』や
昔のゲーム『同級生2』なんかを思い出しました。

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カイシャ・デイズ

カイシャデイズカイシャデイズ
(2008/07)
山本 幸久

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カイシャデイズ」(感想
(著)山本 幸久

けっこう熱血な営業チーフ
古臭い二枚目顔の施工監理部
掟やぶりのヒラメキ型デザイナー。

彼ら“魔のトライアングル”と同僚たちが織りなす
内装会社の愉快でアツい日々のお仕事。
(帯より)

内装会社ココ・ファームを舞台に
8人の登場人物がおりなす連作短編集。

営業チーフ  高柳 「女神の呼び名」

施行管理部 篠崎 「魔のトライアングル」

営業      石渡 「夢破れて」

統括室室室長 大屋 「いつもおひとり様」

営業リーダー 江沢 「 バームクーヘン」

デザイナー  隈元 「ガウディでよろしく」

営業      橋本 「スナイパーヒロコ」

社長      巨瀬 「社長教育ABC」

8人の視点から語られる仕事の形。
決して、良い事ばかりでもない。

ただ、読み続けていくと
不思議と「仕事、頑張ってみようかな」と
思わせるところが魅力です。

特に印象に残っているのは
統括部室長の大屋女史の「いつもおひとり様」

それまでの登場人物たちの成長や
変化を感じることができながら
「おれ、やっぱ無理だ、カリスマ」
と言って社長自ら(笑)研修を脱走する最終章
「社長教育ABC」が良かったです。

連作短編集の形態を上手く使って
一つの事柄を結実させたり、多くの事柄を繋げたり
以前の作品の登場人物をゲスト出演させたり
楽しんで書いていることがわかります。

それにしても、登場人物がミスドを一杯食べている
描写が続きますが・・・
何か関係があるのかな~。

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審判の日

審判の日審判の日
(2004/08/31)
山本 弘

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審判の日」(感想
(著)山本 弘

「闇が落ちる前に、もう一度」
「屋上にいるもの」
「時分割の地獄」
「夜の顔」
「審判の日」 の5編収録。

ホラー色の強い短編集。

個人的にはラヴクラフトの
「冷気」を思い起こさせる
「屋上にいるもの」が面白かった。

でてくる存在は
この著者らしいというか
お約束ではあるのですが・・・
悪意がないところがミソです。

あとは「時分割の地獄」

AIドル=人工知能のアイドルが
タイムシェアリングによってある得たものとは。

『アイの物語』でも思ったのですが
“人間以外の存在の思考”なんてものを書こうとする
そしてそれが納得がいってしまうように書ける人間は
数少ない気がします。

「夜の顔」は
無理やり終わらせた感じがもったいない。
途中まではかなり怖かったです。

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ダイイング・アイ

ダイイング・アイダイイング・アイ
(2007/11/20)
東野 圭吾

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ダイイング・アイ」(感想
(著)東野 圭吾


記憶を一部失った主人公は
自分が交通事故を起こしたことを知らされるのだが・・・

感想としては・・・
結局、どこに力を入れているのか
何が言いのかわからない作品でした。

つぎはぎというか、作品をつくる資料を
いくつかつなぎあわせた印象。

一番印象に残ったのは
交通事故の加害者の刑罰が軽いという部分だけでした。

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MM9

MM9MM9
(2007/12)
山本 弘

商品詳細を見る

MM9」(感想
(著)山本 弘

地震、台風などと同じく自然災害の一種として
“怪獣災害”が存在する現代。

有数の怪獣大国である日本では
怪獣対策のスペシャリスト集団
「気象庁特異生物対策部」
略して「気特対」が
日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。

多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、
そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。

世論の非難を浴びることも度々で
誰かがやらなければならないこととはいえ
苛酷で割に合わない任務だ。

それぞれの職能を活かして
相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く
本格SF+怪獣小説!

おもしろかった。

タイトルのMMとは=「モンスター・マグニチュード」
怪獣の規模を表す単位である。(P10)

ここら辺からSF作家としての本領発揮である
見て来たように嘘をつく(笑)

その起源は十九世紀末に、アメリカの怪獣学者ガスリーが、
怪獣のサイズから予想される災害の脅威度
(罹災者数、死傷者数、倒壊家屋数、経済的損失など)を
0から5までの六段階で評価したことにはじまる。
(中略)
 その後、一九二三年に、日本で十四万人もの人命が
失われる大怪獣災害があったことで、MMは8まで拡張せざるを得なくなった。
さらに何度か定義の変更があり、現在では同体積の水の重量に換算した
トン数を基準にMMが算出されている。
MM0は一トンの水に等しい体積の小型怪獣でMM1上がるごとに
体積は二・五倍になる。

といった具合にこだわっているあたりが
良い感じです。

怪獣の命名であったり、怪獣が何故存在するのか
同著者の短編
『シュレディンガーのチョコパフェ』にも登場した人間原理を使い
UMAや妖怪まで網羅して語っていくあたりは
流石です。

最終的には八つの首の怪獣がでてくるかと思いきや・・・
楽しんで書いているのが伝わってきました。

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