二十億光年の孤独
![]() | 二十億光年の孤独 (1992/10) 谷川 俊太郎 商品詳細を見る |
「二十億光年の孤独」(感想)
(著)谷川俊太郎
恥ずかしながら、この著者の詩集は初めて読みました。
十八から十九の頃に書かれた作品とのことです。
宮沢賢治に影響を受けた詩
(直接的なオマージュなのかもしれませんが)
がいくつか見受けられますが。
おもしろかったのは
――詩をかいていて僕は感じた
漢字はだまっている
カタカナはだまっていない
(中略)
漢字はだまっている
ひらがなはだまっていない
(後略)
「世代」での言語感覚は非常に、おもしろい。
あと
ロサンジェルス・キャリフォーニアは美しい夏の夜空だ
「霧雨」
本当に自分の頭の中にある名詞の“カリフォルニア”が
急に輝くように別のものに変わる。
そのおもしろさが楽しめました。
作品の中でいくつか登場する「祈り」が
時間を経ていくとどのように変化していくのか
もしくは変化していかないのか。
いつか、機会があったら
再読と別の著作に触れてみたいと思います。