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未来日記 5巻

未来日記 5 (5) (角川コミックス・エース 129-9)未来日記 5 (5) (角川コミックス・エース 129-9)
(2008/02)
えすの サカエ

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未来日記 5巻」 (感想) 
(著)えすのサカエ

予知能力者12人による殺し合いのサバイバルゲーム。
はやくも、5巻といった感じですが・・・
正直・・・飽きてきたかなぁ。

1巻の時の「なんだ、コレは?!」というおもしろさは
やはり薄れてしまい
次々出てくる予知能力者のイッテル言動と行動に
さすがに食傷気味といった感じです。

読み返して思ったのは、
この作品のヒロインである2nd我妻由乃をどうとらえるかで
読み手にとっての価値は変わってくるような気がします。

5巻では
4th来須圭悟の裏切り。
9th雨竜みねねの再(再々?)登場。

そして前巻から登場した謎の存在
秋瀬或も独自の捜査を開始します。
(彼が、我妻由乃の謎に迫っていく役割を担っていくのでしょうか?)

作品全体の評価は
(当たり前ですが)
雪輝と由乃の決着により大きく変わって行きそうです。
それまでは保留ということで・・・。
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卵の緒

卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
(2007/06)
瀬尾 まいこ

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卵の緒」(感想
(著)瀬尾まいこ

僕は捨て子だ。
その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。
代わりに卵の殻をみせて、僕を卵で生んだなんて言う。
それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。

「親子」の強く確かな絆を描く表題作。
坊ちゃん文学賞大賞受賞作「卵の緒」

家庭の事情から二人きりで暮らすことになった
異母姉弟。
初めて会う二人はぎくしゃくしていたが
やがて心を触れ合わせていく「7’s Blood」
優しい気持ちになれる感動の作品集。

面白かった。
あるブログの方の感想が良かったので早速、購入。
(ありがとうございました)

まずは「卵の緒」から。
小学4年生の育生とその母親。
「母さん」の存在が非常に良いです。

登場してから、すぐに彼女の言動に魅了されます。

へその緒を見せて欲しいという息子に対して

「またおかしな知識を身につけてきたのね
まったく学校はろくなこと教えないねえ」

と言い放ち。

「その前に夕飯夕飯。
母さんが何ゆえに働くか。それは食べるため。
人生の楽しみの半分は食にあるんだから
愛する育生のためとてそれは譲れないわ」

「食事の時は目の前の料理のことと
一緒にテーブルにいる人のこと以外考えちゃダメなのよ。
学校で習わなかった?」

と言っておきながら、突然クイズをはじめる。

母さんはいつでもどこでも突然クイズを始める。
そして、そのクイズはいつもジャンピング・クイズなのだ。

・・・もう、本当に、好き勝手にやってくれるのだ。

実際にへその緒を見せると思いきや
へその緒の代わりに卵の殻をみせ

「じゃあ、卵の殻が僕の家の親子の証なの?」

と問いかける息子に対し

「本当バカね。証しって物質じゃないから目にみえないのよ」

と切り返す。

僕はへその緒も無いうえに母さんからバカだと笑われてショックで泣きそうになった。
(・・・・・いいなぁ。この親子)

ただ、彼女が主人公に向ける愛情は
まっすぐで、素晴らしい。

“親子の証”をみせるところや

「母さんは、誰よりも育生が好き。
それはそれはすごい勢いで、あなたを愛してるの。
今までもこれからもずっと変わらずによ。
ねえ。他に何がいる?それで、十分でしょ?」

もうこのセリフだけでも、
すごいパワーがありますね。

有無を言わせないというか。

このセリフを書いただけでも
この作品の価値はあると思います。

もちろん、それ以外にも
育生の同級生である池内君。
母親のボーイフレンドとして登場する朝ちゃん。
じいちゃんとばあちゃん。
育太郎と育子。
すべてのキャラクターがいとおしく感じられます。
(カバー装画も可愛らしい)

それにしても食べ物がすべて美味しそうです。
読んでいると確実にお腹がすきます(笑)

「7’s Blood」
多少、無理があるかな~と思うところはあるのですが
こちらはタイトル通り、血の繋がりが一つのキーとなっています。

家族というもののカタチを
自分たちの意思や時間で形成していく
といって点では「卵の緒」と同テーマと言っても良いでしょう。

こちらも、良かったです。

それにしても
主人公七子の周囲にいる異性、野沢と島津君の対比。
表にはでませんが重要な役割を持つ「母親」の存在。
この著者はさらっと、登場人物を表現するのが上手いです。

作品の雰囲気や表現の端々が
初期の吉本ばななを思い出させます。

個人的には
“私たちは、少しのチャンスでも逃さないようにするかのように
小さなことに声を上げて笑った。”
のところにグッときました。

ドラマ化され、DVDにもなっているようです。
タイトルは七子と七生だそうです。

かなり、評判も良いみたいので
機会がありましたら観て、感想を書きたいと思います。

七子と七生~姉と弟になれる日~七子と七生~姉と弟になれる日~
(2005/05/25)
蒼井優、知念侑李 他

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シグルイ 10巻

シグルイ 10 (10) (チャンピオンREDコミックス)シグルイ 10 (10) (チャンピオンREDコミックス)
(2008/02/20)
南條 範夫

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シグルイ 10巻」(感想
(原作)南條範夫 (漫画)山口貴由

互いの傷と傷が 憎しみ求め惹かれ合う!

残酷無残時代絵巻
悽愴の第十巻!

ようやく、伊良子清玄の跛足の理由が明らかになります。
やっとという気がしないでもないですけれども・・・

1巻の初登場シーンにようやくつながったなと
思って、読み進めていたら、ラストに。

源之助のある部位を見ての三重の行動。

「この日 生まれ出でた怪物」 (シグルイ 3巻)
の三匹目であることが非常によくわかる部分です。

(よく考えれば、父親もあの岩本虎眼ですし・・・・)

今後、どうなっていくのか。

非常に楽しみですが
個人的にはこのまま、きっちりと描き終えていただきたい。
と切望しています。

もう、これ以上は話を広げないで良いような気がします。

それにしても、伊良子が牛股に言い放った一言。

「虎眼に玉を抜かれた うぬら門弟は
乱心すら出来ぬ傀儡の群れ」

伊良子の侮蔑とそれに対する牛股の姿。

お互いの立場が明確に表現された
隠れた名シーンだと思うのですがいかがでしょうか?

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3月のライオン 1巻

3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)
(2008/02/22)
羽海野 チカ

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3月のライオン 1巻」(感想
(著)羽海野 チカ

主人公は、東京の下町に一人で暮らす
17歳のプロの将棋の棋士=桐山零。

しかし、彼は幼い頃、事故で家族を失い
深い孤独を抱えた少年だった。

そんな彼の前に現れたのは、あかり・ひなた・モモの3姉妹。
彼女たちと接するうちに零は・・・。

ようやく、単行本で読める!!というのが正直な感想です。
ヤングアニマルもホーリーランドといくつかのマンガを
観るためだけに購入している身としては

この作品はしっかりと単行本になってから
読んだ方が良いように思えて、我慢していました。

結果的には、その我慢は報われました(笑)

話そのものは始まったばかりですので
まだ評価をする段階ではないかと思いますが。

主人公の少年を取り巻く様々な人々がしっかり描かれていて
読んでいて幸せな気持ちになります。

前作『ハチミツとクローバー』で磨かれた感情描写。
各々の悲しみや喜びなどがきちんと表現され
川辺りの風景の中でしっかりと登場人物が生きている感じが
読み手にすっと伝わってきます。

もちろん、おなじみのギャグも
主人公の孤独とちょうど良いバランスを保っています。

ライバルの棋士たちも個性的な面々で
松本一砂やスミス、そして二階堂晴信。

(晴信との戦いのシーンはなかなか見ものです)

それ以外にも次巻以降、主人公の過去に
将棋の家の子らである
香子や歩がどう絡んでくるのか。

まだ、わかりませんが。
非常に楽しみです。

各話の扉絵にもストーリーがあったり
著者が大切に彼らの物語を描こうと感じられ好感が持てます。

個人的には先崎学氏の将棋コラムが読めるのも嬉しいです。

あと、よつばと!のファンの方には笑えるエピソードが
巻末にあります。
よろしければ、ご一読を。

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騙し絵の檻

騙し絵の檻 (創元推理文庫)騙し絵の檻 (創元推理文庫)
(2000/12)
ジル マゴーン

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騙し絵の檻」 (感想
(著)ジル・マゴーン (訳)中村有希

「・・・被告に終身刑を命じる。最低でも十五年間の懲役は・・・」
無実だとの叫びもむなしく、ビル・ホルトは冷酷な殺人犯として投獄された。
十六年後、仮釈放された彼は、真犯人を捜し始める。
自分を罠に嵌めたのは誰だったのか?
次々に浮かび上がる疑惑と仮説。
そして、終幕で明らかにされる驚愕の真相。
現代本格ミステリの旗手が、底知れぬ実力を世に知らしめた衝撃の出世作。

誰かの策略により、無実の罪で投獄される男。
復讐の為に釈放(もしくは脱獄)してから
真相を追い求める話はパターンとして
良くある話である。

しかし今回のビルというキャラクターは少し違う。
暴力などをあまり使わずに真犯人を追い詰めようとする。
そこがまず、新鮮だった。

そして真相もなかなか読み応えのあるものでした。
終わり方も個人的に好きな感じでした。

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グロリア

グロリアグロリア
(2007/04/04)
ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムス 他

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グロリア」 (感想
(監督)ジョン・カサテヴェス (主演)ジーナ・ローランズ

ニューヨーク、サウスブロンクスのアパート。
組織の会計をしていた男が資金を横領
情報も売っていたことがばれ
制裁として一家は惨殺される。

唯一、生き残った少年フィルを
偶然居合わせたグロリアが
預かることになってしまう。

証拠を記した手帳を持っていたことを知った組織は
二人を執拗に追い始める。
それはグロリアとフィルの逃避行の始まりでもあった。

ジョン・カサヴェテスが、実の夫人ジーナ・ローランズを
主人公中年女グロリアに配し
ニューヨークを描いた傑作。

なんて言ったって
ジーナ・ローランズが格好良い。
煙草の吸い方。
銃の撃ち方。
セリフ回し。

子役の演技は微妙な部分もあるが
結末まで飽きさせない。

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幸福ロケット

幸福ロケット幸福ロケット
(2005/11)
山本 幸久

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幸福ロケット」 (感想
(著)山本幸久

クラスで八番目にカワイイ「あたし」と
深夜ラジオ好きでマユゲの太いコーモリの
可笑しくて切ない初恋未満の物語。
(帯より)

え~と。
まず最初に。

帯に間違いがあるようです(笑)。

初恋未満ではなく。
これは。
純粋に初恋の物語です。

冒頭の書き出し
“香な子には生まれつき、三つの不幸があった。”
からストーリーが読み手にさらっと入ってくる上手さ。

主人公と相手役の少年が本当に良いです。
子供であるがゆえにの限界に悩んでいたり
自分の感情をしっかり確認しようとしたり

(いささか行儀が良いかな?とも感じますが)

屈折した人間ばかりを書いた小説が多い中で
この“まっすぐさ”は貴重な感じがします。

ラストの感情が解き放たれるシーンは
なかなかの読み応えです。

あと相変わらずの人物描写の上手さが光ります。
主人公たちの担任。
友人たち。
父親。

特に、この父親が読んでいた本として
主人公が読む本があるのですが
(ある種の読書傾向を持つ人間としては)
本当に懐かしくて
懐かしくて。
良い本ばっかり読んでるんですよ。

星新一「ほら吹き男爵の冒険」
エラリー・クイーン「エジプト十字架の秘密」
横田順彌「山田太郎十番勝負」
平井和正「ウルフガイ・シリーズ」
半村良「石の血脈」

・・・・・ものすごく、父親に親近感を
抱いてしまいます。

あと処女作「笑う招き猫」の主人公コンビ
「アカコとヒトミ」のその後についても言及されており
ファンとしては嬉しい限りです。

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黒冷水

黒冷水 (河出文庫)黒冷水 (河出文庫)
(2005/11)
羽田 圭介

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黒冷水」 (感想
(著)羽田 圭介

兄の部屋を偏執的にアサる弟と
罠を仕掛けて執拗に報復する兄。

兄弟の果てしない憎しみは
どこから生まれ、どこまでエスカレートしていくのか?
出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」を、スピード感溢れる文体で
描ききり、選考委員を驚愕させた
恐るべき一七歳による第四〇回文藝賞受賞作。

長い間、何故か読めずに本棚に置いたままの本だったので
ようやく読めて、ほっとしたというのが
正直な気持ちです。

感想としては
まぁ、面白かったかな。という感じですね。

内容としては
年の近い兄弟・姉妹がいる人間であれば
誰でも(多少は)経験したことのあるような事柄を
ここまで膨らます想像力(妄想力?)と
それを延々と描写する執着心が
この物語に異様なスピード感を生み出しています。

ただ、後半の方になると物語に流石に
無理が生じてきて、失速してきますが。

それを回避するために
著者がとった意外なラスト。

まぁ。
ラストの出来については
人それぞれ受け取り方があると思いますが
個人的には、「あり」ですかね。

そうでなかったら
あまりにも平板な作品になってしまう感じがします。

文章力もしっかりある人なので
これからどういう作品を書いていくのか
興味はあります。

次作にどういった題材を選ぶかで
今後が決まっていきそうですが・・・・

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エンド・ゲーム

エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)
(2005/12)
恩田 陸

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エンド・ゲーム 常野物語」 (感想
(著)恩田 陸 

「裏返さ」なければ「裏返される」??
正体不明の「あれ」と戦い続けてきた拝島親子。
だが母が倒れ、残るは一族最強の力を持つ娘だけに。
最後のプレイヤーとなった娘が誘い込まれたのは
罠と嘘の迷宮だった。
「常野物語」最新長編。

今回は前々作『光の帝国』収載の『オセロ・ゲーム』で
強い印象を残した拝島親子の物語です。

「裏返す」という言葉の響きと「あれ」のイメージの喚起力で
圧倒的な緊迫感を出していた作品の続編なだけに
期待して読み始めました。

・・・・・が。
なんだこれは・・・。

なんか
すごく残念な事に。

勿体無い。
正直、その一言です。

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蒲公英草紙 常野物語

蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)
(2005/06)
恩田 陸

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蒲公英草紙(たんぽぽそうし) 常野物語」 (感想
(著)恩田 陸 

たんぽぽそうし。
ふっとその名前を思い付いた瞬間を
この歳になっても思い出すことがあります。
あの麗らかな春の午後
暗い家の中から窓の外を眺めていた幼い頃の私を。

(中略)
そして、あの幾つかの季節
あのお屋敷で過ごした季節が私にとって
その宝石だったのです。

(本文より)

今回は二十世紀を迎えようとする
東北の山間の村
地元の大地主槙村家のお嬢様である
聡子の話し相手を務める少女・中島峰子の視点から
語られる二つの一族の物語であり
二人の少女の成長と友情譚でもあります。

タイトルの蒲公英草紙(たんぽぽそうし)
は峰子の日記の名前でもあります。

それを配慮した
装丁もきれいで好感が持てます。

峰子の視点から様々な人物が語られます。

槙村家の次女でありお嬢様である聡子。
彼女の存在がこの物語に“光”を感じさせます。
彼女の成長と変化もこの物語の見所の一つです。

峰子を「ねこ」と呼ぶ槙村家の次男廣隆。
彼の変化もまた、好ましいものです。

魅力的な人物(猫も!)が登場し
峰子と同じ視点で
槙村家の人々と知り合うことが出来ます。

中でも、槙村家の客人である
洋画絵師の椎名馨と
仏師永慶の対比は素晴らしい。

特にこの椎名馨というキャラクターの造形が
良いです。
ある意味、著者の代弁者とも言っても良いくらいです。

ある人物に語りかけるシーンでは
内容も含め、鳥肌がたつ程でした。

そして、前作「光の帝国」の中の最初の短編
「大きな引き出し」に出てきた春田家の先祖も登場します

春田家の長男光比古。

彼の能力が生かされた部分と
(正直、反則だよな~とは思うのですが)
別れの言葉には
思わず、目頭が熱くなりました。

それに比べて、ラストは唐突な印象を受けます。
急に夢から引き離されたような。
現実に引き戻されるというか。

話の中でも再三にわたって示されてきた
事柄ををあえて最後にもってきたのか。
その必要があったのか否か。

峰子の問いかけは胸に迫るものがありますが。
評価が分かれるところかもしれません。

・・・それにしても、蒲公英(たんぽぽ)なんですね。
恥ずかしながら、初めて知りました。

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光の帝国 常野物語

光の帝国―常野物語 (集英社文庫)光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
(2000/09)
恩田 陸

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光の帝国 常野物語」 (感想
(著)恩田陸 

膨大な書物を暗記するちから
遠くの出来事を知るちから
近い将来を見通すちから 

―「常野」から来たといわれる彼らには
みなそれぞれ不思議な能力があった。

穏やかで知的で、権力への志向を持たず
ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。

面白かった~。
「しまう」や「裏返す」という言葉をこんなにも魅力的に変えてしまう
著者に脱帽。

個人的にはこの著者の作品は「夜のピクニック」以外は
あまりピンとこなかったのですが
(結末がいきなり読者に手渡されるような
ラストが多い印象があるので・・・)

連作短編のスタイルがこの話にはぴったりあっています。
様々な話を収束していく技量は見事です。

あと、あとがきでも書かれているように昔のSFのテイストがあります。
上品でそれでいて、せつなく、人の残酷さもきちんと書かれている。

いやぁー。不勉強でした。
早速、このシリーズを購入してきます。

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グレムリン

グレムリン 特別版グレムリン 特別版
(2008/04/11)
ザック・ギャリガン

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グレムリン」(感想
(製作総指揮)スティーブン・スピルバーグ
(監督)ジョー・ダンテ
(主演)ザック・ギャリガン

父親からクリスマス・プレゼントとして貰った小動物モグワイ。
飼うには3つの約束があったのだが
その約束は次々と破られ
モグワイは怪物“グレムリン”へと変身してしまう・・・

スティーブン・スピルバーグが贈るSFXコメディ。
『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』がちょっと・・・だったので

子供に見せる作品はこれだと映画帰りに
『グーニーズ』と共に購入。

20年ぶりぐらいにちゃんと観たのですが。
やっぱり、面白い!!

凶悪なまでのかわいらしさの“ギズモ”と
本当に凶悪なストライプ率いる“グレムリン”の悪いこと悪いこと。

子供たち(8才と5才)とも大喜びで観ていました。
その後、数日間は「ビリー、クソッタレ」と
ストライプのモノマネをするのは参りましたが・・・

再見して思ったのですが

ヒロインの父親のエピソードであったり
(実はこれが一番怖いのだけども)

母親とグレムリンの台所での死闘のところや
強欲なディーグル夫人を階段の横に設置されている電動椅子
(電動昇降機?)をショートさせお星様にしてしまう。

子供たちは気づかなかったのですが
結構な話だったんだなぁと再確認した次第でした。
(あと日本車の下りとかも・・・)

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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」 (感想)
(監督)ザック・ヘルム (主演)ダスティン・ホフマン

最高のワンダーランドは、ビルが建ち並ぶ街の一角にあった。

一歩足を踏み入れれば
大人も子供も時の経つのを忘れて夢中になってしまう店
──それが、“マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋”だ。
開業以来113年、おもちゃ屋は毎日大盛況だ。

オーナーのマゴリアムおじさん(ダスティン・ホフマン)のもと、
支配人として働く23歳のモリー(ナタリー・ポートマン)と
お手伝いの少年エリック(ザック・ミルズ)も
世界でただひとつのこのおもちゃ屋をこよなく愛している。

そんなある日、243歳をむかえたマゴリアムおじさんが
突然、引退を宣言
モリーにおもちゃ屋を継いでほしいと言い出した!
(公式HPから抜粋)

子供(8歳と5歳)と一緒に観にいったのですか・・・・
う~ん。
キビシイなぁ。

子供向けにしては
もっと楽しめる要素が多くても良かったような。
(おもちゃ屋の楽しさをもっと具体的に表して欲しかった)

大人の鑑賞に堪えるわけでもなく。

誰に向けてつくられた映画なのか。
イマイチわかりにくかった。

ダスティン・ホフマンや
ナタリー・ポートマンの魅力も
あまり、感じることが出来ませんでした。

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闇金ウシジマくん 10巻

闇金ウシジマくん 10 (10) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 10 (10) (ビッグコミックス)
(2008/01/30)
真鍋 昌平

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闇金ウシジマくん10巻」 (感想
(著)真鍋 昌平 

表紙は丑嶋。
カウカウファイナンス。
丑嶋の経営する10日5割の法外な金利の“闇金”
にもかかわらず、そこを頼るしかない
追いつめられた人間たちのドラマ。

今回は「サラリーマンくん」編は

前巻が非常にこの作品らしからぬ(笑)
結末に希望がみえる終わり方だったので

まぁ。ウシジマくんも落ち着いたなぁと思っていたのですが。

いや~。
良い意味で裏切られました。

今回の『サラリーマンくん』編は
前巻を超え、この作品の中でも
最高の出来になるかもしれません。

今まではどちらかといえば
債務者も自業自得ともいった感があり
読者としては、闇金の怖さとそこに陥る人間たちを
別世界の話としてみていたように感じます。

ところが、今回の話で“対岸の火事”ではなく
自分たちにも起こりうることではと
考えさせられたような気がします。

小堀 医療機器メーカー営業。妻と子供あり。
もともとは営業1位だったが、
現在の部署についてからは低迷しており
理解のない上司や
営業成績の良い後輩の突き上げに苦しんでいる。

ほとんど今回の巻ではこの小堀の日常の描写に
枚数が多く割かれており

仕事をしても、家族からは当たり前のように扱われ。
帰っても、風呂も赤ちゃんを起こさないようにこっそり入る。
妻には子育てに非協力だと愚痴を言われ。
自分の時間はジョギングの時だけ。

若い女と話しても、性欲よりも
ちやほやされたい、自分を認めてもらいたい
褒めてもらいたいという承認の欲求の方が強い。

本当にそこまで追い詰められているのを
冷酷なまでしっかりと表現しています。

それだけでなく、実は奥さんの方も
同じように子育てが仕事のように
世間から評価されないことに対して
不満を感じてる。

この二つの描写だけでも

夫婦ではあるが
互いに“人間”として満たされない思い
“承認されたい”という飢餓感を持ちながらも

一番身近である(はず)の配偶者のことを
そのように理解できない余裕の無さ。

今の社会を生きていくシンドさ、閉塞感を
しっかり表現しています。

肝心のカウカウファイナンスとの接点は
小堀の同僚の方しかありませんが

今後どのように展開していくのか。
非常に楽しみです。

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FOR SEASON

FOR SEASON (IKKI COMICS)FOR SEASON (IKKI COMICS)
(2008/01/30)
足立 和律

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FOR SEASON」 (感想
(著)足立 和津

「IKKI新人賞イキマン」受賞者をはじめとした、
IKKIが放つ最新鋭作家陣“イッキルーキーズ!”の作品の一つらしいです。

本屋で衝動買い。
感想としては、良くも悪くも"青いなぁ~"といったところでしょうか。

方言(おそらくは岡山弁)を多用したセリフまわし。
四つの恋の終わりや始まり、始まらなかった思いなどを
叙情豊かに描いています。

1990年代ののアフタヌーン四季賞を取れそうな感じの作品です。
・・・・わかりにくいですかね。

個人的にはIKKI別冊付録 “エロ本”

このタイトルで既に編集者のしたり顔が浮かんきて、不快な感じ。

なおかつこれに収録された作品『ポスタル・サービス』にうんざり。

これさえなければなぁ・・・・

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星は歌う 1巻

星は歌う 1 (1) (花とゆめCOMICS)星は歌う 1 (1) (花とゆめCOMICS)
(2008/01/18)
高屋 奈月

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星は歌う 1巻」 (感想
(著)高屋 奈月

主人公サクヤは従兄弟の奏と二人暮し。
働かない奏にかわり、バイトに精を出す高校生。
周囲からなんと言われようとも
彼女は今の暮らしを大切に思っていた。

実は親に捨てられて、行き場の無かったチヒロにとっては
奏と暮らす今の生活こそが何よりもかえがたいものであった。

そして、そんなサクヤの誕生日の夜に現われた謎の青年チヒロ。
彼はサクヤが望んでいた言葉を発する。

実はサクヤには辛いことがあった時は
星空を見上げる習慣があった。

そうすれば、星はいつも瞬いて歌ってくれる。
彼女を慰めてくれる。

がんばってるよって。
偉いよって。

それが孤独なサクヤの支えだった。

星の瞬きに託していた、その言葉を。

「初めて人間の言葉で言われた」と感激するサクヤ。

だが、翌日の朝、チヒロの正体が・・・・

感想です。
う~ん。
1巻で評価するのは難しいというのが正直な感想です。

語られていない事柄が多すぎるのと。
・・・・少し、話に無理があるかな~。

無理があってもそのあとの盛り上がりがあれば
気にはならなくなるのですが。

次巻からの展開に期待。

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08 : 08 : 38 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

5(ご) (感想)

55
(2007/01)
佐藤 正午

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5(ご)」 (感想
(著)佐藤正午

出会った頃の情熱は今どこにありますか


結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。
二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ
意味があった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。
そんな倦怠期を迎えた二人だったが
旅行中に起こったある出来事をきっかけに、
志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る。

病気と涙と感動のない所で愛を語る
反『世界の中心で、愛をさけぶ』ともいうべき
洗練の極致――池上冬樹「朝日新聞」

では、感想。
最初の倦怠期夫婦の描写が秀逸。
あまりにも男性の感覚が正直に表現されていて笑いました。

義姉からお祝いとしてもらったバリ旅行
そのものもその明白な意図も含めてうんざりする。
かつて、この女(=妻)に愛情を感じていたのだろうかと思い返す正直さ。

そこから話は始まっていきます。

話の構造も、何処か変わっています。
石橋という謎の女。
“僕“として登場する津田伸一という物書き。
中夫婦の物語でありながら
津田伸一の物語でもある変わった物語です
読者も果たしてどこへ連れて行かれるのか。
着地点はどこなのか。
そう思いながら読み続けるのです。

そして、あまりにも、あっけなく提示される
ありきたりで動かせない真実。

かなり、津田伸一というキャラクターへの好悪が分かれそうです。
それによってこの作品の印象は変わるかもしれません。

個人的に、作家の理想を体現されることよりも
今回のように露悪的でどうしようもない姿を
(おそらくは照れ隠しも含めて)
書かれているほうが読みやすかった気がします。

その津田伸一と若い彼女である
長谷川まりの別れのシーンがこの作品で一番好きです。

「何か、あたしにできることがある?」

「ひとりにしてくれるとたすかる」

あと、読まれた方への確認・参考として
(自分があまり、四字熟語が得意ではないので・・・)
内容に触れそうなので反転
第九章タイトル
偕老同穴とは、共に暮らして老い、死んだ後は同じ穴=墓に葬られること。
転じて夫婦の信頼関係が非常にかたいこと。

最終章タイトル
和光同塵とは、老子「挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵」から
1)優れた徳や才能=光を深く包んで、世俗=塵に交じりあうこと。
2)仏が本来持つ知恵の光を和らげ、仮の姿を衆生の間に現すこと。
また、その仏そのもの。

最終章は二重の意味に取れますね。
 

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07 : 02 : 58 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

怪物がめざめる夜

怪物がめざめる夜怪物がめざめる夜
(1997/02)
小林 信彦

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怪物がめざめる夜」(感想
(著)小林 信彦

「ミスターJ」は、放送作家の私が仲間と創りあげた
架空のコラムニスト。

この正体不明の男が評判を呼んだとき
私は実在の男にその役割を振りあてた。
彼がこれほどの「怪物」に育つとは思いもよらずに。

深夜放送で若者の苛立ちや鬱屈を代弁して
カルト的人気をえた彼は、毒舌で大衆を扇動しつつ
攻撃の矛先を意外な方向にむけ始める・・・。

情報化社会にひそむ恐怖を描く現代の都市伝説。

再読ですが、感想としては“古びない”作品です。
(1993年出版)
笑いやメディアに対する考えかたも直近に書かれたといっても
通用しそうです。

何より、終わり方の上手さ。
怖さがゆっくりと這い上がってくるような感じが好きです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

07 : 00 : 57 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

アイシールド21 28巻 

アイシールド21 28 (28) (ジャンプコミックス)アイシールド21 28 (28) (ジャンプコミックス)
(2008/02/04)
稲垣 理一郎

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アイシールド21 28巻」(感想
(原作)稲垣理一郎 (漫画)村田雄介

表紙はキッドとセナ 
泥門と関東大会決勝を争うは、白秋VS西部の勝者!
白秋のマネージャーはセナと陸に試合の棄権を勧告。
そこに恐るべき野獣・峨王が出現!!
試合前、選手たちの熱き思いが交錯する。
泥門と対戦するのは――!?

という事なんですが・・・
う~ん。
このマンガのピークは
個人的に神龍寺戦だった気がします。
正直、ストーリーとしては旬を逃しつつあるのですが。

コミックス(絵)の質が落ちないところは
素晴らしいの一言です。
毎回、描き換えられる、登場人物紹介
とカバーを外した表紙の絵。
(なんていうんですかね?)
には、毎回、頭が下がります。

蛭魔の回想も3話で終わらせてくれたので
いささか、ほっとはしたのですが・・・

正直、消化試合(悪い意味で)の感が否めません。
う~ん。もったいない。

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23 : 15 : 26 | コミックス感想 | TB(1) | Comment(0) | UP↑

決定力を鍛える

決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
(2007/11)
ガルリ・カスパロフ

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決定力を鍛える」 (感想)
(著)ガルリ・カスバロフ (訳)近藤隆文

史上最年少の22歳で世界王座を奪取。
IBMスーパーコンピュータ
“ディープ・ブルー”との“世紀の対決”。
15年間、世界チャンピオンのタイトルを保持。

その王者カスパロフが世界のトッププレーヤーとの対局を通して
いかに意思決定者として成長してきたかを語ります。

直観や大胆な想像力の重要性を説く一方で
入念な準備や緻密な分析・評価
冷静な判断の大切さを強調する王者の言葉には
大きな説得力があるでしょう。

彼はつねづね「何手先まで読むのか」
「どうやってあの一手を思いついたのか」
「成功の秘訣は何か」とインタビューで問われ続けました。

そして答えを自分なりに探していくうちに
チェスで行う思考プロセスの中にこそ
その答えがあるということに気づき
そして、それは人生に、スポーツに、ビジネスなど
あらゆる状況にも通ずる哲学でありました。

彼は何かを成し遂げるには
才能だけでは足りない、まじめに研究するだけは足りない。
と説きます。

本書は、チェスで得た教訓、知恵を伝授する一冊です。
チェスのルールを知らなくても心配はいりません。

同時にチェスの愛好者には、不世出の王者の頭の中を
のぞきみるような貴重な資料であると思います。
また、カスパロフによる歴代の名手についての
エッセイも掲載しています。

そして、また政治やビジネスにも造詣が深い彼は
マイクロソフト、ボーイングの戦略を分析し
チャーチルや孫子の思想を引き、軍事史を繙いて
その知識を仕事や人生全般にどう活かすかを問いかけます。
世界中のビジネス界から、講演依頼が殺到する
究極の意思決定プロセスとは?

本当に面白かった。
チェスは正直、ボビー・フィッシャーぐらいしか
知らなかったのですが。
著者の語るチェスの名手たちのエッセイが、面白い。
それだけでも、本当に読ませてしまう。
チェスというゲームの進化・変遷も知ることができます。

そして、肝心の内容そのものも
非常に示唆に富んでいて
勉強になります。

(正直、もう何度か読まなければ文章にできない程
内容が濃いです)

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18 : 50 : 31 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

空を見上げる古い歌を口ずさむ

空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫 (し80-1))空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫 (し80-1))
(2007/05/15)
小路 幸也

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空を見上げる古い歌を口ずさむ」 (感想
(著)小路 幸也

みんなの顔が<のっぺらぼう>に見える――
「誰が誰なのかもわからなくなったって」
息子がそう言ったとき
僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。
姿を消す前に兄は
「いつかお前の周りで
誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい」と
言ったからだった。
そして、再会した兄は
家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町
桜咲く<サクラバ>やタンカス山など
あの町で起こった不思議な事件の真相を
語り始める。
第29回メフィスト賞受賞作。

感想はなかなかのものでした。
パルプ町や地名の呼び名。
独特の風習など。
あだなで呼び合う少年たち。

牧歌的にみえながら
のっぺらぼうの人々の中で
普通の顔の人たちが何人かいる描写や
その中の一人が自分に近づいてくるシーンは
やっぱりゾクっとさせられます。

ミステリを期待すると
失望するかも知れませんが・・・

「光車よ、まわれ」を思い出しました。

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22 : 03 : 02 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

アオイホノオ1巻

アオイホノオ 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)アオイホノオ 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
(2008/02/05)
島本 和彦

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アオイホノオ1巻」 (感想
(著)島本 和彦

時は1980年代初頭──
漫画・アニメ界に新たなムーブメントが
起き始めようとしていた熱い時代。
近い将来ひとかどの漫画家になってやろうと
もくろむ一人の男がいた。

男の名は、焔燃(ホノオモユル)。
しかし、野望ばかりでまだ何も具体的には動いてなくて・・・!?

ヤング・サンデー連載中から読んでいたのですが
コミックスを本屋で見て、吹き出しました。
帯の勝利です。
(中身ももちろん面白いのですが・・・)

あだち充氏

放課後、体育館ウラにおいで。」


高橋留美子氏

ショックです。そんな目で見られていたなんて。

激怒!?

うまいな~。
少年サンデーのビックネーム二人も楽しんでます。
カバーを外した後も楽しめるつくりになっています。

内容は、もう、本当に痛々しい(笑)というか何というか
“野望はあるが何もしない”という・・・
そのくせ、言っている事はエラそうという。
その年齢特有の傲慢さが良く出ています。

著者の上手いところは
それがきちんと芸になっているところですね。

単なる青春を回顧するものでなく
お客さんに提供できるものに仕上げてしまう。
そこが素晴らしい。

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07 : 19 : 32 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(2) | UP↑

野獣死すべし

野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)
(1976/01)
ニコラス・ブレイク

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野獣死すべし」 (感想
(著)ニコラス・ブレイク (訳)永井 淳

推理小説家のフィリクス・レインは、最愛の息子マーティンを
自動車のひき逃げ事故で失った。
警察の必死の捜査にもかかわらず、その車の行方は知れず
半年がむなしく過ぎた。
このうえは、なんとしても独力で
犯人を探しださなくてはならない。
フィリクスは見えざる犯人に復讐を誓った!
英国の桂冠詩人C・D・ルイスがブレイク名義で発表した本格傑作

桂冠詩人とは(けいかんしじん)とは
政府等によって公式に任命された詩人またはその称号。
ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋。

わたしは一人の男を殺そうとしている。
から始まるフィリクス・レインの日記は一気に読者を惹きつける。

私は世にいう<犯罪>を実行しようとしている。
およそどんな犯罪者も共犯者がいない場合には
打ち明け話の相手の必要がいる
。“

言葉が罪の告白を拒んでも、無意識の行為が
それを告発してしまう。
犯罪者が犯行現場に戻ってくるのはそのためである。
だからこそわたしはこの日記を書いているのだ。


このように冒頭一日目から読者は
この犯罪の打ち明け話の相手として
(そして精神的共犯者として)
この物語にかかわる事になる。

巧いな~。
予備知識もなく、読んだので本当に面白かった。

そして・・・この日記の終わる時から物語が本当に動き出すところや文字通り
二転三点するところも読者を飽きさせない。

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07 : 40 : 51 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

遠まわりする雛

遠まわりする雛遠まわりする雛
(2007/10)
米澤 穂信

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遠まわりする雛」 (感想
(著)米澤 穂信

神山高校で噂される怪談話
放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送
摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件
そして、千反田えるの頼みで
地元の祭事「生き雛」へ参加するが――
事前連絡の手違いで祭りの開催が危ぶまれる事態に。
古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。
入部直後から春休みまで
古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集。

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に、だ」
がモットーの折木奉太郎とその仲間たちが活躍する。
古典部シリーズ第4作です。
今回はシリーズ初の短編集となっております。

古典部1年目の総決算というべきでしょうか。
再読なんですが、いや~~。
本当に面白かった。

これまでこのシリーズの最高傑作は
第3作の「クドリャフカの順番」だと思っていましたが・・・・
素晴らしい。
こういう風に展開させますか。

特に「手作りチョコレート事件」と表題作「遠まわりする雛」の流れが絶妙です。
タイトルも色々と含みがあって良いですね。

(余談ですが、著者のHPでタイトルが何故“遠回り”でないのかが
理由が説明されていて笑えます)

「手短に」できない事柄にどう対応していくのか。
まさに“遠まわりな雛”である彼らの今後は?

是非、「氷菓」からすべてのシリーズを読み返してから読まれることをおすすめします。
別の視点でこのシリーズを観ることができます。

個人的にはここで終わってもらっても良いくらい(笑)のラストですが・・・
次はやはり、2年目?ということは新入生の登場ですかね。
(福部里志の妹??そりゃ、ないな・・・)

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09 : 04 : 15 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

クドリャフカの順番―「十文字事件」

クドリャフカの順番―「十文字」事件クドリャフカの順番―「十文字」事件
(2005/07)
米澤 穂信

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クドリャフカの順番―「十文字」事件」 (感想
(著)米澤 穂信

待望の文化祭が始まった。
何事にも積極的に関わらず“省エネ”をモットーとする
折木奉太郎は呑気に参加する予定だったが、
彼が所属する古典部で大問題が発生。
手違いで文集を作りすぎたのだ。
部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に、だ」
がモットーの折木奉太郎とその仲間たちが活躍する。
古典部シリーズ第3作です。

いよいよ文化祭が始まります。
本当に第1作「氷菓」、第2作「愚者のエンドロール」で
語られていた神山高校文化祭です。
個人的には、この話がシリーズ最終話だと何故か思ってました。

(その考えは第4作「遠まわりする雛」で良い方に裏切られたのですけれども)

シリーズ全体を引っ張ってきた
(影の主人公とも、黒幕とも言うべき??)
謎のお姉さんは登場するし、第1作のあとがきの話のオチも聞けますし。
正確には読めます・・・ですね。

今回、初の主要キャラクター4人各々の視点で語られていきます。
文化祭というものをとらえるにはとてもこの方法が適していたと思います。
それぞれのキャラクターに深みが出てきたのも
このお陰だと思います。
(ホータローを除く)
本当に面白かった。

謎解きとその解決策には異論があるかもしれませんが。

それよりも“期待”という何気ない言葉の感じ方、考え方。
その後ろに若者が持つ自意識と痛みが
上手く表現されていたように感じます。

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08 : 09 : 22 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

償い

償い (幻冬舎文庫)償い (幻冬舎文庫)
(2003/06)
矢口 敦子

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償い」 (感想
(著)矢口 敦子
 
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し
ホームレスになった。
流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った
連続殺人事件が起き日高はある刑事の依頼で
「探偵」となる。
やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が
犯人ではないかと疑い始めるが・・・
絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?
感動の長篇ミステリ。

感想としては、確かに(帯の通り)
悲しいが、感動もする物語なのですが・・・
何かが足りないような印象を受けます。

いくつかのセリフに読み手をはっとさせる様な
切れ味があるだけに。
もっと、深く切り込めば、また違った作品に
なったような気がします。

文体の柔らかさや軽さは各々の登場人物を
きちんと表現するのに役立ってはいるものの
主人公が現在、置かれている状況や
ホームレスなどの表現にはいささか不十分な感じを受けます。
(そうでないと「探偵」役も振られないのですが)

ただ、個人的には大化けする予感がするので
その他の作品も読んでみようと思っています。

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08 : 03 : 51 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

擬態

擬態 (文春文庫)擬態 (文春文庫)
(2004/11)
北方 謙三

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擬態」 (感想
(著)北方 謙三

躰の中で、なにかが止まった・・・・・・・。
四年前のある日、平凡な会社員・立原に生じたある感覚。
いまや彼にとって、日常や人間性など無意味なものでしかなく、
鍛え上げた精神と肉体は次第に凶器と化していく。
取引先のビルの立ち退きを巡る抗争事件に巻き込まれた立原は――。

数年ぶりに北方謙三の作品を手に取りました。
高校生の頃に貪る様に読んでいたのが懐かしい。
『檻』や『渇きの街』『逃れの街』『烈日』など。
どれも面白かった。

さてこの『擬態』なんですが。
なかなか、この時代にこういった作品を書くというのは難しいのだな。
ということが改めてわかった気がします。

前述の作品群の主人公たちのように
今回の主人公・立原は何か(外部のものに)よって
ほころび、はみだしていくもの。
野生のようなものを露出して、日常から逸脱していくわけではありません。

彼は物語の開始から四年も前に
既に“時間が止まった”感覚を持っている。
外部からではなく内部から既に変わっている。
そこが、今までの作品と大きく異なるところです。

ボクシング・ジムでのトレーニングなどは
(ここら辺の描写はやっぱり凄い)
大藪春彦を彷彿とさせますが
大藪春彦の主人公たちが目標として目指したものも
立原は持っていません。

しいていうなら、毀れることでしょうか。

あれほどまでに旧来の冒険小説が切り口としてきた
痛み・肉体と克己心のようなものが
すっぱりと遮断されていることが
逆にこの作品に異様な迫力を与えています。

あと、女性や刑事も。
従来の価値はなくなっているような気がしています。

「老いぼれ犬」高樹のような。村沢のような。
刑事であるがゆえに、主人公を理解しながら
対立するといった構図はもはや、生まれないようです。

男であることも、道を外れることも。
従来の価値をもたない。

そういった中で
ラストもああするしかないとは思うのですが。

Nシステムなども含め、フィクションでも
外れること、逸脱することは難しいのだなぁと思いました。

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00 : 34 : 39 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

仮面ライダー SPIRITS 2巻

仮面ライダーSPIRITS (2) マガジンZコミックス仮面ライダーSPIRITS (2) マガジンZコミックス
(2001/10)
村枝 賢一、石ノ森 章太郎 他

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仮面ライダー SPIRITS2巻」 (感想
(原作)石ノ森 章太郎 (漫画)村枝 賢一

個人的にはそこまで“仮面ライダー”に思い入れの
ある方ではないんですが・・・。

しかし、異物=フリークスと人間の中間に位置する悲しみ。
絶望。
その中から希望を見いだすために戦う。

そこにはやっぱり惹かれるのがあります。
格好良いと思いますね。
そういえば、009もキカイダーも小さい頃から好きでした。

それはさておき、仮面ライダーを009的な役割(全世界規模)で
戦わせることがコンセプトのこのシリーズ。

今回、感想を述べさせてもらうのは第6話「右腕の記憶」です。

この話が抜群に良い!!
正直、このシリーズはこの話のためにあったと
勝手に思っています。
それくらい良いです。

今回の主役はライダーマンです。
正直、子供の頃は一番人気がなかったような気がするのですが・・・

口の辺りは人間ですし・・・
実際には、TV放送では見たことがありませんでしたので。
あくまで、V3の添え物のような印象しかなかったのですが。
あにはからんや、これほど劇的に
この仮面ライダーというものの悲しみ、苦しみを
表現するキャラクターにしてしまうとは。

村枝賢一、恐るべし。

まず、最初の一コマが凄い。
一瞬にして、状況を説明しきってしまいます。

テロ、毒ガス、細菌散布、人体改造、洗脳
ありとあらえる
暗黒技術を崇拝し世界中で猛威をふるった
秘密結社・D E A T H T R O N
     その組織壊滅より
数日後――――――――・・・・・・


もう、こう書かれると
今では冗談にすらならない“悪の秘密結社”が
本当に凶悪なものであると納得してしまいます。

そして記憶を失っている男=デストロン大幹部候補であった
天才科学者結城丈二に向けられるこのセリフ。

あんたの正体は・・・・“人殺し”よ
何百・・・いえ何万人殺したのかしらね
正確にはあんたが直接殺したわけじゃない・・・・
でもデストロンの科学者だったあんたが
提供した研究の成果が多くの殺人兵器をつくり
多くの人間の幸せを奪った・・・・

(中略)
だから、ナニ 死んで償いをしたツモリ?
だとしても遺族はデストロンに手を染めた
あんたを許しはしないわ!!
あんたのそのバケモノみたいな腕、まさに罪人の腕よ


恐らく、ここまで書かなくても良いはずなんですが。
デストロンの凶悪さ、結城の立場をしっかりと表現します。

そうする事によって、次の結城のセリフが生きてくるのです。

・・・・・・何百・・・いえ何万人殺した
・・・・・・・・・思い出せないが・・・・・・・・
だとしたら俺は・・・・・・
また・・・・償うために生き返ったんだな


罪のあまりの重さと
右腕そのものが罪の象徴であり
償うためのものでもある。

単なる“正義”ではなく
復讐でもなく
過去を、罪を償うために戦う。

わずかなページ数で
きっちり行動原理を説明してしまう。

そして、魅力的な敵キャラクター
(デザインのセンスが良い)

お約束である変身シーンと
名乗りの部分にも
意味がしっかりあって、
きちんと読ませる。

倒し方といい。
ヒーローの去り方といい。
熱血漫画、ヒーロー漫画をわかっている。
村枝賢一という漫画家は凄い。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

23 : 24 : 19 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

六番目の小夜子

六番目の小夜子 (新潮文庫)六番目の小夜子 (新潮文庫)
(2001/01)
恩田 陸

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六番目の小夜子」(感想
(著)恩田 陸

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。
その高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。
三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。
そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。
学園生活、友情、恋愛。
やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め
漆黒の恐怖で包みこんだ
伝説のデビュー作。

どうしても、読めない本というものがあります。
正確に言えば途中で何度か、読むのを中断してしまう。
上手く話に乗れないといったらよいのか。

その先がどうしても読めない。
そして、その本は本棚の中に再び戻ることになるのですが

何とか、購入してから数年(!)かかりましたが
今回は何故か、上手く話の中に入っていけたのですが・・・・

感想としては・・・うーん。
やっぱり、面白いとはいえないかなぁ。

「サヨコ」伝説や設定は本当にわくわくさせられるのだけど
それがきちんと消化・処理できているかというと疑問が残る。
正直、話としての整合性は弱いといわざるを得ない。

ただ、個々のシーンや学校に対する考え方などに魅力があった。
文化祭初日の劇のシーンの緊迫感なんかは、特に。

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22 : 52 : 05 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

阪急電車

阪急電車阪急電車
(2008/01)
有川 浩

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阪急電車」 (感想
(著)有川 浩

片道わずか15分

そのとき、物語が動き出す。


『図書館戦争シリーズ』で一躍有名になった著者の最新作。
阪急電車を舞台に、恋の始まり、終わり、人との出会い。
電車に乗った人々の様々な人生が絡み、解けていく。

そして、電車は折り返す。

面白かった~。
仕事の昼休みにあっという間に読み終えることができました。
つるつる、読めるのですが、なかなかどうして上手い。

各駅の語り手(主人公たちが)次の駅などで少しづつ顔を出す
連作短編の構造をとっています。

この著者お得意の“甘さ”も今回は程よく感じました。

特に、2話目から出てくる翔子のキャラクターが抜群に良い。
五年付きあい、(結婚準備の途中の)恋人を
同僚に寝取られる彼女は
別れる条件としてその結婚式に出席することを要求する。

そして
純白のドレスで、美し装い結婚式にあらわれる
作中の言葉では“討ち入り”に出る彼女。

彼女の強さと痛みが本当によく表現されていて。
うーん、素晴らしい。

その彼女に声をかけ、(このシーンも粋で格好良い)
彼女を救う3話目の主人公時江も良い。

その他の主人公である悦子であったりミサであったり
すべての登場人物に対して
著者は「自分を大切にする」ことを願っているような
気がします。

本当に自分に必要でない関係を続けていく必要があるのか?と
甘やかしたり、誤魔化したりせず
自分を大切にするためには
一歩踏み出し
時には戦わなければならない、のだと。

小林駅のエピソードや悦子の彼の話。
語りたい事はまだまだあるのですが。

折り返しもするので。

翔子と登場する小学生・ショウコちゃんの話なんて
これまた格好良くて、女性版『初秋』といってもいいくらいです。

オススメです。

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07 : 07 : 05 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

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初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
(1988/04)
ロバート・B. パーカー

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