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とある科学の超電磁砲(レールガン) 1巻

とある科学の超電磁砲 1 (1) (電撃コミックス)とある科学の超電磁砲 1 (1) (電撃コミックス)
(2007/11/10)
鎌池 和馬

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とある科学の超電磁砲(レールガン)1巻」 (感想
(著)鎌池 和馬 (画)冬川 基 
(キャラクターデザイン)灰村 キヨタカ
表紙は御坂美琴と白井黒子。

超能力が一般科学として認知された『学園都市』。
超能力開発が学校のカリキュラムに組み込まれており
二三〇万の人口の実に八割を占める学生達が日々『頭の開発』に取り組んでいる。

その中でも名門、常盤台中学校に属する二人の少女。
二三〇万の頂点七人の超能力者(レベル5)の第三位。御坂美琴。
学園都市の治安を守る『風紀委員』であり、空間移動能力をもつ少女。白井黒子。
その二人が『学園都市』で起こる様々な事件を解決していく。
(はずです・・・きっと)

amazonのオススメで購入しました。
感想としては面白かったの一言です。

どうやらライトノベル『とある魔術の禁書目録(インデックス)』
シリーズ(未読です)のスピンオフ企画らしいのですが・・・・

正直に言えば、白井黒子なる少女の語尾「~ですの」や
彼女がお姉様と慕う御坂美琴とのシーンを見ていると
「こりゃ、外したかな」と思ったのですが

なかなか、どうして。
マンガとして読ませてくれます。

唐突に、御坂美琴の因縁のある相手として
ツンツンとしたヘヤースタイルの少年が登場してきます。
上条当麻なる彼がどうやら本編の主人公らしいのですが。
彼がよくあるタイプの熱血な主人公なので、こちらも安心して読めます。

超能力の見せ方も上手い。
超電磁砲(レールガン)と呼ばれる御坂美琴の能力。
幻想壊し(イマジンブレイカー)と呼ばれる超能力を無効化する上条当麻の能力。
それらをきちんと“絵”で見せようという姿勢が気持ち良い。

個人的にはかなり「当たり!」な一冊でした。
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07 : 27 : 11 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

郵便配達は二度ベルを鳴らす

郵便配達は二度ベルを鳴らす (新潮文庫)郵便配達は二度ベルを鳴らす (新潮文庫)
(1963/07)
田中 西二郎、ジェームス・ケイン 他

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郵便配達は二度ベルを鳴らす」 (感想
(著)ジェームス・ケイン (訳)田中 西二郎

町から町へと放浪の暮らしを送るフランクは
ほとんど無一文でカリフォルニアの街道筋の安レストランにたどり着く。
気のいいギリシア人店主はフランクを雇いたいともちかけ、フランクはそれに同意する。
だが、フランクの目は店主の妻を見逃しはしなかった。
店主に飽きていた妻コーラもあっさりとフランクと関係を持ち
二人はほどなく共謀して店主殺害を企てるのだが……。

いや~面白かった。

再読なんですが
中学生の時に読んであまり面白くなかったのは何だったんでしょう?

フランクの語りと話が進んでいくスピードが上手く調和していて
本当にあっという間に読み終えてしまいました。

訳者によって、だいぶ違うというのも聞いたので
機会があれば別の訳でも読んでみたいと思います。

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13 : 15 : 45 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

わたしたちの田村くん 3巻 (電撃コミックス版)

わたしたちの田村くん 3 (3) (電撃コミックス)わたしたちの田村くん 3 (3) (電撃コミックス)
(2008/01/26)
竹宮 ゆゆこ

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わたしたちの田村くん3巻(電撃コミックス版)」 (感想
(著)竹宮 ゆゆこ (画)倉藤 倖

表紙は松澤小巻と相馬広香。
中学三年の夏、進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」
と書き続ける少女。松澤小巻。
高校一年の春、学年随一の美しさをもちながら孤高であろう
とする少女。相馬広香。
そんな2人の“特別な、たった一人の男の子”である平凡な少年。
田村雪貞。
三人の恋の行方は

前巻で原作の1巻部分を終え、いよいよ2巻部分
後半に突入です。

今回の感想は・・・・うーん。
期待していただけに、残念です。

正直に言えば、コミカライズとしては十分頑張っている方だと思います。
ただ、こちらの思い入れが強いために点が辛くなっています。

話の内容としても、中盤の盛り上がる部分であるはずの
田村のはじめてのエスケープ。
競技場で見た松澤の姿。
そしてレースシーン。
・・・・もっと盛り上げてくれると期待していたのですが。
意外と平凡になったなぁという感じです。

1巻の告白シーンで、原作をある意味超えた、とまで
思わせてくれたので・・・残念です。

相馬が精一杯のおしゃれをしてカラオケに現れるシーンや
松澤のことを田村に問い詰めるシーンも

ダブルヒロインの魅力を、良さを十分に読み手に感させる
重要なパートなだけに。
あともう少しといった感じで・・・本当に惜しい。

ただ、松澤の手紙を見開き2ページでみせてくれる技術や
普段の生活での相馬の笑顔なんかは
はっとさせる魅力があるので

最終巻での田村、松澤、相馬三人各々の魅力と気持ち
が交錯するラストを期待しています。

・・・・あと、あまり、絵を気にする方ではないのですが
絵柄が変わったのかな?
バランスというか首や顎の辺りや横顔に違和感があります。

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23 : 17 : 25 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

愚者のエンドロール

愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
(2002/07)
米澤 穂信

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愚者のエンドロール」 (感想
(著)米澤 穂信

「わたしとても気になります」
文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。
その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。
誰が彼を殺したのか?
その方法は?
だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。
続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した。

古典部シリーズ2作目です。
ミステリの古典『毒入りチョコレート事件』に
愛情と敬意をもって書かれている作品であるらしく

1日1日と新しい推理(暴論)を話す関係者の言葉にに耳を傾けつつ
結末を見つけ出すはめになります。

できれば、『毒入りチョコレート事件』を読まれてから読んだほうが面白いかもしれません。
毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)
(1971)
アントニイ・バークリー

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今、手に入りやすいのはこちらですかね。
毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)
(2009/11/10)
アントニイ・バークリー

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タイトルや副題の意味。
タロットに象徴される古典部の面々のキャラクターなど。
メインの謎以外にも楽しめる仕掛けが施されています。

個人的に好きなところはやはり

ちなみにカンヤ祭とは、神山高校文化祭の俗称だ。
しかし、古典部部員はその俗称を使わない。

です。

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01 : 02 : 08 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

氷菓

氷菓 (角川スニーカー文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
(2001/10)
米澤 穂信

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氷菓」 (感想
(著)米澤 穂信

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。
あるはずの文集をないと言い張る少年。
そして『氷菓』という題名の文集に秘められた
三十三年前の真実――。

何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は
なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され
日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。
第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。          

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に、だ」
がモットーの折木奉太郎とその仲間たちが活躍する
古典部シリーズ第1作です。

いやー。このシリーズの最新作(第4作)の『遠まわりする雛』が
あまりにも良くて、良くて。

前作(第3作)『クドリャフカの順番』が
このシリーズの最高傑作だと思っていましたが。
それを上回っています。

いや~。上り調子の作家ってスゴい。

で、肝心の『氷菓』ですが、友人に貸していたのが返ってきたので
やっと再読することができました。

正直、初読のときはあまり面白くなかったのですが。
再読して思ったことは・・・・

やはり、純粋にミステリーとして読むには謎が弱いかもしれません。
が、しかし、その中で得た真実の苦さ、過酷さ。

ネタバレのため反転
      ↓
文中には直接登場しない三十三年前の一人の高校生の姿が浮かび上がります。
叫ぶ事すら許されず。

泣く子をあいてにも嘘だと撤回できないような真実。
副題のyou can't escape.の意味も、深い。


それらを、古典部の彼ら四人がどうとらえて行くのか。
そういった意味での成長小説としても十分楽しめるものと思います。

あと、折木奉太郎ことホータローがすでに

だが、もし、座興や笑い話ですまないなにかに取り憑かれ時間も労力も関係なく思うことができたなら・・・・・・。
それはもっと楽しいことなのではないだろうか。
それはエネルギー効率を悪化させてでも手にする価値のあることなのではないだろうか。
たとえば千反田が過去を欲したように。
~(P180)

しっかりと千反田えるというキャラクターに影響を受けたことが伺えます。

・・・自分の読解力のなさに反省。

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20 : 55 : 56 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

二人の妻をもつ男

二人の妻をもつ男二人の妻をもつ男
(1960/03)
パトリック・クェンティン、大久保 康雄 他

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二人の妻を持つ男」 (感想
(著)パトリック・クエンティン (訳)大久保 康雄

小説家崩れのビルは、現在出版社の高級社員として社長の娘を妻に迎え、幸福な生活を送っていた。
ところがある晩、かつて不意に彼の前から姿を消した前妻、美人のアンジェリカにめぐりあう。
あのイルカ形の指輪をはめていながら彼女はひどく哀れに見えた。
彼の幸福にさした一条の影。

おもしろい。

ささいな一つの嘘が
すべてを狂わせていき
大きな罠のように、彼を捕らえていきます。

そして、何とか抜け出そうとする彼に
最後に現れる“真実”

人を大勢殺さなくても、面白い作品はつくれると
いう見本ともいうべき作品でした

ご馳走様でした。

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02 : 12 : 26 | 本感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

WORST 19巻

WORST 19 (19) (少年チャンピオン・コミックス)WORST 19 (19) (少年チャンピオン・コミックス)
(2008/01/08)
高橋 ヒロシ

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WORST 19巻」(感想
(著)高橋 ヒロシ

表紙は迫田武文です。
いよいよ
鈴蘭と天地軍団の決戦の火蓋が切って落とされる。

月チャンで連載中の分もを読んでいるのだけれども・・・・
本来なら一番盛り上がるところのはずなのに。
何でこんなに面白くないんだろう。
なんでだ???

室戸兄弟が肩すかしだったからだろうか。
ガガがこの程度だったからか。

正直、自分は誰が最強であるかなんて
この漫画には求めてないんだろう。

キクやクローズやWORSTの初期にあったような
キャラクターの衝動が感じられない。

単なる鈴蘭賛歌になるのだけはやめて欲しい。

一番良かったのは過去の回想シーンで鉄生が姫川を諭す台詞ですね。

いいか・・・お前は・・・
周り全部敵で
世の中のすべての人間は
お前を色メガネで
見てると思ってんだろーが・・・

世の中をその色メガネでみてんのはてめーの方なんだよ


そこんとこに早いとこ気がつかねーと
大事なことはな~んにも見えなくなっちまうぜ


あとは九里虎が鉄生を語るところと
テーマのひとつである武器を持たない心構えを語るところですかね。

次巻に期待・・・・

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04 : 23 : 46 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

誰かがカッコゥと啼く 2巻

誰かがカッコゥと啼く 2 (2) (サンデーGXコミックス)誰かがカッコゥと啼く 2 (2) (サンデーGXコミックス)
(2008/01/18)
イダ タツヒコ

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誰かがカッコゥと啼く 2巻」 (感想
(著)イダ タツヒコ

小学校教師の作馬は教え子の5人により
別世界へとさらわれ「憑きモノ」の依代(ヨリシロ)にされていた。
彼らは「魔王」を名乗り、作馬についた「憑きモノ」を養分として喰らっていた。

と1巻のあらすじを書いても、サッパリだと思いますので
実際に読んでいただいた方が早いような気がします。

2巻でも
「白い卵」―この新しい世界となり
「黒い卵」―この宇宙のすべてを喰らい、無に還すもの。
同時に生まれた赤子と同化し「魔王」となった。

「ムシ」―自殺や心神喪失を未然に防ぐため作馬の右頬についた「装置」

「平行宇宙間戦闘用の兵器」―「漂着者(ドリフト)」

など著者の想像(妄想)力がこれでもかと投入されています。

かなり好き嫌いの分かれる作品だと思います。

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はじまりのはこ

はじまりのはこ (CR COMICS)はじまりのはこ (CR COMICS)
(2007/09/07)
よしづき くみち

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はじまりのはこ よしづきくみち作品集」 (感想
(著)よしづき くみち

デビュー作から最新作まで、
よしづきくみちのすべてを詰め込んだ初短編集!!

表紙は収録作品「伊良林さんのファントム・アーム」のヒロイン
伊良林ふみ

年に数回行く本屋さんがあります。
実家の近くにある住宅街の中の小さな本屋さん。
子供のころから行きつけで
小学生の頃に親にねだってポプラ社の江戸川乱歩の
「怪人二十面相」シリーズ
(「少年探偵団」シリーズと言ったほうがいいのかな?)
を初めて買ってもらった思い出深いところでもあります。
今は大型店舗との差別化を図るためにマンガと雑誌に
特化しつつあるところです。
おかげで、普段目にしない出版社のマンガを手にすることができます。

この作品もそういった中での表紙買いです。
・・・・・結果は、良かったほうだと思います。
(初期短編集はどうしても評価が甘くなりますね)

「伊良林さんのファントム・アーム」
夏休みが明けて少したった頃、諌早(いさはや)信のいる
オカルト同好会に1人の女の子が入部してくる。
伊良林ふみ。
高校2年水泳部のエース総体で優勝した学校の有名人でもある。
そんな多忙な彼女が何故、オカルト研究会に入会したのか。
実は彼女には人に言えない秘密があった・・・
というお話です。

まぁ、そうはいっても、タイトルでわかりますよね。
彼女は「目には見えない一対の腕が生えてしまっている」のです。
大切な水泳でこれ以上ズルをしたくない。
消したいと願う彼女とオカルト少年の交流を描いているのですが
面白いのは
マンガというジャンルであえて“見えないもの”を描こう
って考えですよね。
反射で叩いたり、握手をしたり
お願いをするため手を合わせてみたり
彼女のファントムアームは作中で上手く表現されています。

生体エネルギーであるファントムアームを弱らせるために
合金腕輪を装着したり、それあまりにも変なので、
アクセサリー風に花柄にしてみたり試行錯誤する二人が
可愛らしいです。

その腕輪が絵的にも、内容的にもキーになっていくのですが。

終わり方も、そこにいたる経緯までの心理描写も
しっかりとしていて、読ませます。
(彼女が想いを寄せる先輩がもう少し内容のある人間
でも良かった気がしますが・・・このページ数じゃ無理かな・・・)

あとは14ページの短い短編ですが「おくりもの」がオススメです。

小学生の初恋を描いた作品なんですが。
掲示板にはポスターが貼ってあり
それを観ながら過去を回想するお話です。

―僕は阿部の100分の1の面積ながら 
かろうじて同じ板の上にしがみついていた。
と語るところが個人的には好きです。

物理的な移動はしていないのだけれども
主人公の気持ちやヒロインの生きてきた過去が
きちんと掲示板にあらわれているところが
上手いと思います。

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12 : 56 : 27 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ただ、君を愛してる

ただ、君を愛してる (フラワーコミックススペシャル)ただ、君を愛してる (フラワーコミックススペシャル)
(2006/09)
市川 拓司

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ただ、君を愛してる」(感想
(原作)市川 拓司 (作画)吉野 亜貴

大学の入学式の日に、瀬川誠人は
まだ幼さの残る大きな瞳の少女
里中静流と出会った。

同じクラスの富山みゆきに恋心を抱く一方で
静流との関係を深めて行く誠人。

綺麗な“お話”です。

原作者お得意の
特殊な能力(もしくは病気)をもった登場人物と
シャイで鈍感な主人公の恋愛物です。

悪意のない登場人物には
いささか無理を感じつつも

最後まで読ませてしまうのは
やっぱり細かい感情の動きを
積み重ねていったからだと思います。

そして作画者の原作や登場人物に対する思い入れが
丁寧に“絵”となって表れているのが
とても、良いです。

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04 : 23 : 30 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

死がふたりを分かつまで 1巻

死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス)死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス)
(2005/12/24)
たかしげ 宙、DOUBLE-S 他

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死がふたりを分かつまで 1巻」(感想)
(story)たかしげ 宙 (art)DOUBLE-S

あらゆる物質を切り裂く日本刀を駆使する盲目の男・土方護。
巨大企業の陰謀に巻き込まれ、彼に助けを求める者があった。
遠山遥、的中率90パーセント超の予知能力を持つ少女。
彼女が告げた依頼期間は、「死がふたりを分かつまで」――。

うーん。
(主人公の設定が斬鉄剣を持った男前の座頭市といったら身も蓋もないけど)
まぁ面白いし
絵も綺麗なんだけど・・・

なんか次の巻を読もうと思えない。
なんでだろう?

主人公も単なる正義の味方ではないところもいいんだけど。

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07 : 21 : 47 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

ミノタウロス

ミノタウロスミノタウロス
(2007/05/11)
佐藤 亜紀

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ミノタウロス」 (感想
(著)佐藤 亜紀

革命・破壊・文学と帯には書かれていますが
読んだ感想としては西部劇(後期の)を観た感じに近い気がします。

20世紀初頭 ウクライナを舞台に
物語は地主の次男坊である“ぼく”の唐突な語りから始まる。

でてくる人間がどいつもこいつもろくな奴がいない。
主人公のどうしようもなさ。
本当のろくでなし。

人間の尊厳なんて糞食らえだ。とうそぶきながら
人間を人間の格好にさせておくものが何か。
ぼくは時々考えることがあった。
などとも語ってみせる。

崩壊した社会の中で
人からも逸脱し、かといってやはり獣にすらなりきれない
彼らの疾走感溢れる物語。

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私の男

私の男私の男
(2008/02/19)
桜庭 一樹

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私の男」 (感想
(著)桜庭 一樹

お父さんからは夜の匂いがした。
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。
暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を
美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂。

購入するのを何度かためらった。
装丁も好きになれないし
帯をみても父と子のどうやら一線を超えた物語。
正直、あまり読む気はしなかったのですが・・・。

ふと、手に取ったの、正月明け
第一章を立ち読み始めたら、止まらなくなりました。

感想は・・・・・面白かった。
 
物語は主人公・腐野花が結婚する前夜から始まり
章ごとに語り手を変えながら、2008年の6月から1993年の7月まで遡る。

凄いのは養父、腐野淳悟を見る視点と語り口だ。
落ちぶれた貴族のように優雅で、年上の貧乏くさい男。
ひょろりと痩せて、背ばかり高く長い手足をもてあましている


しかし、そう卑下しながらも
花は“肩が触れあうだけでからだはかってに喜んでしまう
その喜びを“不気味な泡”として表現する感覚。

その一つをとってしても
この二人は肉体も魂も分かちがたい
特別な領域にいるのだと、読者に解らせてしまう。
作者の力量には舌を巻きます。

なおかつ、肝心の花本人に自覚がないのがまた怖い。
自分の結婚式の間も新郎よりも、ほとんど淳悟を観ていて
淳悟のように笑うあたりなんて・・・・

正直、ミステリ的な要素(二つの殺人)もあることはあるが
読者はもう、そんなことよりも知りたい事があるため
最終章である第六章まで一気に読んでしまいます。

そうして、六章と一章の終わり方の
あまりの違いを感じながら読了し
読者にはなんとも言い難い感情が残ります。

おそらく、ある者はそれを早く忘れようと努め
ある者はそれを持ちながら
第一章のその先―花の今後に思いを馳せることになるのでしょう。

気分の悪くなるところも多々ある為
万人受けはしないでしょうが
それでも、読み手に“何か”を残す作品の一つのような気がします。

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ささめきこと 1巻

ささめきこと 1 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)ささめきこと 1 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)
(2007/12/22)
いけだ たかし

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ささめきこと1巻」 (感想
(著)いけだ たかし          

表紙は主人公の純夏(すみか)とその想い人汐(うしお)

帯に書かれた文章で購入しました。
      
誰にでも「ささめく」べき秘密がある・・・
ささめく:ひそひそ話す。ささやく。ひそかに噂する。
恋する気持ちを、切なく爽やかに綴った学園ドラマ。


女性の同性に対する恋愛ものなのですが。
この1話目がものすごくいいです。

――私の恋は孤島の花 人知れず咲き 人知れず散る 
と純夏は自分の恋心を表現する。

そんな気持ちにはまったく気付かずに
他の可愛い女の子に恋をする汐。

その恋を応援する事もできず、冷たく諌めてしまう純夏。
彼女たちは告白して友人である
今の関係すらを失ってしまうことを恐れています。

そして、汐の恋も皮肉な形で終わりを迎えます。
無様に溢れ出す汐の泣き顔を見ながら、純夏の心には
否応なく、やはり痛みます。

誰だって好きな子には泣いて欲しくないもの

そう汐を見つめ続け、支えている純夏に汐がかけた言葉。

その皮肉さ。残酷さ。痛さ。
決して、悪い事を言っているわけではありません。
しかし、だからこそ“痛い”のです。

どうして、相手はこんなに自分が想っているのに。
何故、自分を見てくれない。
何故、そういう対象に見てくれないのだろうか?
何で??
誰もが陥るあの苦しみを3ページで表現してしまいます。

ラストシーンも素晴らしい。
是非、ご一読を。

ただ、残念な事に?第2話からはラブコメ路線に変更されています。
連載のため仕方ない事なんでしょうが。
個人的には、もったいない感じがします。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

00 : 27 : 30 | コミックス感想 | TB(0) | Comment(0) | UP↑

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