イニシエーション・ラブ
2004/12/29 ( Wed )
![]() | イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ) (2004/03) 乾 くるみ 商品詳細を見る |
「イニシーション・ラブ」(感想)
(著)乾 くるみ
大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは
代打出場の合コンの席。
やがてふたりはつき合うようになり
夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。
マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。
ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。
週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって・・・。
「評判通りの仰天作。必ず二回読みたくなる小説などそうそうあるものじゃない」
(読売新聞 2004/12/21)
ごもっとも。
ラスト2行を読み終え、気がついたときには「あー!!」と叫び、読み返しました。
メモにとりだしていくうちに、本当に、鳥肌が立ちました。
小説でしか出来ない面白さ。
伏線の妙。
やはり、読み進めていくうちに違和感は感じたのですが。
それに対する対策も文中に講じられていて(!?)
すっかり失念したところに
あのラスト2行。
特に本当のラストシーンのところなんて・・・・
スゴイ。本当に凄い。
読み終わったあと、誰かに言いたくて言いたくて。
感想が聞きたくて。聞きたくて。
人に貸してはみるのですが、なかなか、共感を得られませんでした。
「良くある恋愛ものだね」って。
そればかりか、「宗教の話?」と訊かれることもありました。
(まぁ、ある意味、間違ってないかな・・・)
まず、読んでください。
その上で、友人で話したりや、ネットで調べてみてください。
それが、この本の正しい楽しみ方のような気がします。
・・・・しかし、それにしても
改めて、このタイトルを読むと色々な感情が
登場人物たち、そして著者に対して湧いてきます。